ギドラの巣「新」映像作品掲示板
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スーパー戦隊終了 - なんじぇい (?)
2025/10/30 (Thu) 20:23:10
   さすがに驚きました。
どうやら仮面ライダーやウルトラマンに比べ制作費高騰や売り上げが悪かったことが影響しているそうです。
https://www.47news.jp/13384104.html?utm_source=twitter&utm_medium=social&utm_campaign=api
  
Re: スーパー戦隊終了
     - なんじぇい (?) 
 
    
2025/10/31 (Fri) 13:32:44
     これに関しては売り上げがライダーやウルトラマンに比べて良くなかったのもあるのでしょうが、仮面ライダーが「ライダーバトル」が増えた要因として、毎週怪人の着ぐるみを作ってられないので、使い回ししやすいライダーバトルが増えたということが言われていました。
そう考えたら戦隊が基本5人(追加戦士込みならもっと)、怪人や幹部、さらにライダーにない巨大ロボやそれに準じたビル群まで作成しないといけなかった戦隊はかなり「予算食い」だったのかもしれません。
    
2025/10/31 (Fri) 18:37:51
      戦隊はずーっと続くものと思っていたので、驚きました。
 しかし、言われてみれば、スーパー戦隊もののフォーマットはお金がかかるものだったのですね。
 近年のウルトラだと科特隊に準ずる戦闘組織が出てこない(メインではない)ものもあって、
それでも〝ウルトラマン〟さえ出てくれば成立させられたのでしょう。
まあ、ウルトラもお金はかかるのでしょうから、半年ずつの放送に落ち着いたと見るべきですね。
 はて、一年に半年だけ放送するスーパー戦隊は無理筋なのかな・・・。
    
Re: Re: スーパー戦隊終了
     - ルー等級つつ大臣 (男性) 
 
    
2025/11/01 (Sat) 04:43:50
     確かにミーもこのニュースには驚きました。
でもよく考えてみたら戦隊シリーズって近年の作品だと玩具の
宣伝番組みたいだなと思っていたので見る子供さんが少なくなってる
今、こうなるのも当然だなと。
何せオモチャが売り上げ無ければ打ち切りも当たり前だし
長く続いたのが奇跡みたいな物で何でもかんでも見る子供さんの数が
少なくなってしまっては・・・。
ゴジラやウルトラ、仮面ライダーのシリーズでは過去何度か打ち切り、復活してきましたが戦隊モノの場合だと復活はあり得るのか?むしろ戦隊ものは
どう回顧されるのか?評価はこれからのような気がするざます。
今思うと戦隊シリーズは長く続き過ぎてピリオドをうつタイミングが
難しくなっている事も大きな原因かとも思うざます。
復活はあり得るのか?疑問だらけざます。
(同じような例としてサザエさんやドラえもん、ちびまる子ちゃんが
ありますがこれらはもういい加減打ち切りにして欲しいざます。
要は終わりたいのに終われない作品ざます。マンネリ続きなのに
終われないのもある意味悲劇ざますねー。)
    
2025/09/25 (Thu) 18:28:28
    NHK総合10月1日(水)22時から22時45分の枠で放送する「歴史探偵」はテーマがゴジラだそうです。
https://www.nhk.jp/p/rekishi-tantei/ts/VR22V15XWL/episode/te/NWY8X5M8JK/
  
Re: 歴史探偵 - 海軍大臣 (男性)
2025/09/26 (Fri) 09:54:28
      ギドラさん、情報感謝です!
 こちらもちょっとしたビッグニュース(?)を一つ。
 2年ほど前に出版された「歴史的資料で読み解く伊藤音次郎」(長谷川隆 遊タイム出版)なる書籍があって、私もうっかりスルーしていて先日やっと入手したのですけれど、何とこの書籍中では数ページにわたって円谷英二監督のライフワーク「日本ヒコーキ野郎」が取り上げられています。
 晩年の円谷監督が「ヒコーキ野郎」のTVドラマ化のために、航空史研究家の平木国夫氏を通じて大正期の民間パイロット・伊藤音次郎氏らと折衝していたことは一部ファンの間で知られてはいましたが、本書籍にはこの三者間で交わされた書簡や、平木氏と円谷監督の2ショット写真などの新資料が掲載されていて、もしも竹内宏さんが御存命なら、一目見て卒倒されていたのじゃないかと言うくらいに衝撃的で、ただただ驚かされました。
 中でも番組の放送開始時期に関することや、実寸大のレプリカ飛行機7台やその格納庫、工場建屋のセットを作成する問題、主演には竹脇無我を希望していた等々、初出の情報が開示されており、実現されなかったことがただただ残念です。
 割合と高価な書籍ですので手を出すには躊躇しがちですが、できれば図書館等で一度ご確認いただければと思います。
    
2025/09/27 (Sat) 14:28:39
      ありがとうございます!
 円谷英二監督関連の新資料ですね。
すぐ入手というわけにはいかないのが辛いところですが、
お財布のご機嫌を伺って近いうちに買おうと思います。
 余談ですが、『ハワイ・マレー沖海戦』ブルーレイソフトの特典映像はものすごい分量です。
関係者に配布した記念アルバムの画像もあるし、「ハワイ・マレー沖海戦ブロマイド」(!!)まで収録。
ほかにもよくこんな物が残っていたなと驚きの資料がたくさんです。
    
Re: Re: 歴史探偵 - ルー等級つつ大臣 (男性)
2025/09/27 (Sat) 17:34:21
     ギドラ氏早速情報ありがとうざます!
ただうちのTVってNHK入らないのが残念なんざますのよ。
それに海軍大臣さんも情報有難うざますよ。
ミーも購入したくなったざます。
でギドラ氏、ハワイマレー沖海戦のBlu-rayそんなに映像特典
が充実していたざますか。
未だにミーは購入しておりませんがそうとなったら買って
みるざます。
    
大珍事? 大惨事? - 海軍大臣 (男性)
2025/10/29 (Wed) 22:38:45
      やっとのことで本日『ハワイマレー沖海戦』のBlu-rayソフトを購入したのですよ。それで「さて、どんな画質かな?」とワクワクしてプレイヤーで再生し始めたところ、冒頭に映し出されたメインメニューの画像を見て、私ゃ思わずその場にヘタり込んでしまったのです。
 だって「真っ二つになって沈みゆく米戦艦」を捉えたあの特撮スチルって『ハワイ・マレー沖海戦』ではなくて、松竹作品『海軍』のじゃないですか!!!!
 いったい如何してこんな大珍事が起こっちゃたのでしょうか? またぞろ同じ東宝の『太平洋の嵐』あたりのスチルが紛れ込んでいる程度なら「あーあ、勉強不足だねぇ」と嗤われるぐらいでしょうけれど、今回のは他社の作品なのですから洒落になりません。言うならば『ゴジラ』の映像ソフトのメインメニューに『ギララ』の写真を張り付けちゃったレベルの大惨事になるのじゃないでしょうか。本当に今回ほど竹内博さんの不在が残念でならないと思ったことはありません。だって『ハワイ・マレー沖海戦』は東宝/円谷特撮を語る上でも絶対に外せない作品に当たるのですから。
 
 ちなみに余談ながら特典映像のスチル・ギャラリーにもメニュー画面の元になった写真が含まれていますが、よく見ると片隅に検閲を行った海軍省許可Noの「517」が記されていますが、これは松竹『海軍』の写真類全般に付与された番号。東宝『ハワイ・マレー沖海戦』のものは一律「4510」が付されていますので一目瞭然です。
    
2025/10/30 (Thu) 18:17:03
     『ハワイ・マレー沖海戦』Blu-rayソフトのメニュー画面背景には違和感というか、未使用カットのスチールなのか、と珍品感を持っていました。
 まさか別作品の写真とは。
 松竹の『海軍』は未見のままでして、噂では松竹が持っているプリントには特撮シーンが残っていないとか。
『海軍』の特撮シーンを見て確認したいところです。
 でも、このミスを東宝さんはどういう形で決着するのでしょう。
本編再生にエラーがあるわけではないので、修正ディスクとの交換というほどではないでしょう。
注意書きを封入するとか??
 混入といえば、ちゃんと確認は出来てないのですが、
『怪獣大戦争』4Kソフトの特典映像に『大冒険』のメイキングスチールが混入しているかも。
    
ガメラ60周年 - エクセルシオール (男性)
2025/10/26 (Sun) 17:03:40
    今年は『大怪獣ガメラ』が公開されてから60周年になります。ただ、節目の年であるはずなのに、どうも今一つ影が薄いです。ゴジラは70周年でここ2、3年盛り上がっているのに、最大のライバルであるはずのガメラには新作映画がつくられるわけでもなく、何とも寂しい限りです。なお、アニメ『ガメラ リバース』は今年NHKで放送されましたが、元々は2023年にネットフリックスで配信されたものでした。
 なぜここまで格差がついてしまったのか?私にとってはゴジラとガメラは同等の存在だったのに・・・。これはゴジラと異なりガメラが大映倒産もあって2度も権利者が変わってしまった事(大映→徳間→角川)、その結果中断期間が長かった事が響いてしまったと思います。
 なお、昭和のオリジナルシリーズよりも平成の設定改変後の三部作ばかりがもてはやされる傾向にあるのも、何となく釈然としません。
 一応、60周年の公式サイトはあるみたいです(https://cinemakadokawa.jp/gamera/)。全く忘れられていないのは幸いです。また、BS12で11月に『大怪獣ガメラ』『ガメラ対バルゴン』『ガメラ対ギャオス』を放送するそうです(後、平成三部作も)。密着特番もあるそうですよ(https://cinemakadokawa.jp/gamera/news/tv/entry-4968.html)。どうせなら全作放送してほしかったですね。
  
Re: ガメラ60周年 - なんじぇい (?)
2025/10/27 (Mon) 13:53:03
     ガメラの60周年があまり盛り上がっていたのは、単純に実写映画が2作連続で興収で失敗した、しかも最後は再起動作だったが大きい気がします。
再起動作だったリブートの『小さき勇者たち ガメラ』は制作費15億で興収4億しかない大失敗だったことは有名ですが、『ガメラ3 邪神覚醒』も興収6億と全然良くなかったので……
ゴジラ映画でも2作連続でコケたのは虚淵のアニメ映画みたいな特例を除けば(あれは一応NETFLIXで公開されていたという言い訳ができる)なかったと思います。
そう考えたらゴジラは『シン・ゴジラ』のヒットがなかったらガメラと同じようなことになっていた可能性もあるので、果たして『シン・ゴジラ』のヒットはゴジラにとって良かったのか悪かったのか非常に気になるところです。
    
2025/10/27 (Mon) 19:16:55
      世間でガメラの扱いがいまいちなのは非常に残念ですね。
 元祖ガメラの面白さがもっと認められれば、怪獣全般を取り巻く意識も変わってくるだろうにと思います。
 そして、BS12での放送情報に感謝です。
4K修復版の2Kダウンコンバートを放送するんですね。
うーーん、、これを録画するかどうかは悩みます。
 ガメラのBDボックスは持っているので、マスターが4Kでも2Kダウンコンバートのテレビ放送をわざわざ録らなくてもいいかな、と思ったり・・。
 それより「船越英一郎の昭和再生ファクトリー」には期待します。
以前、船越英二氏撮影の8ミリフィルムを放送した回などは見ています。
 ガメラの撮影裏話なんかが飛び出すかも。
(ああ、ガメラUHDソフト欲しいけれど、まだまだ高価です)
    
Re: Re: ガメラ60周年 - ルー等級つつ大臣 (男性)
2025/10/29 (Wed) 13:56:06
     ガメラ60周年おめでとうざます!
でもその割には盛り上がっていないような。
ミーもこの状況何とかしてほしいと思うざます。
今となってはガメラは最大のライバルであるゴジラに負けて
いるざます。
ゴジラは内容はともかくとしてシンゴジラとマイナスワンという
ヒット作があるので決して忘れられない存在でありますが
ガメラの場合平成三部作以降は確かに新作が無いのでキャラクター
的には損をしていると思うざます。
NHKで放映したアニメ版ガメラリバースがあるだけになって
しまったのが何とも寂しいざます。
映画のガメラは何処へ行ったのでしょうか?
という事で以前買ったガメラZプランDVDボックスで貧しいながらも
見ることにするざます。
    
怪獣デコード - なんじぇい (?)
2025/10/23 (Thu) 02:18:06
   東映と円谷が組んで怪獣ものアニメをやるらしいです。
といってもあまり分からないのですが、はてさてどうなるのでしょう。
何となく怪獣のデザインがパシフィックリムみたいな感じがします。
東映と円谷が組んだ作品はちょっと思い浮かばないです(ウルトラマンvs仮面ライダーくらい?)。
https://m-78.jp/news/post-7609
https://youtu.be/98IaKCAkij0?si=hf-8DBwhN-TPrASj
https://youtu.be/OdDsBx2Bvew?si=DojWpHcR9r23Isd0
  
2025/10/20 (Mon) 18:18:00
    テレビ朝日で「仮面の忍者赤影」のリメイクを放送するようです。
https://www.tv-asahi.co.jp/akakage/
10月26日(日)深夜0時10分スタートとのこと。
 深夜帯なのでどの地域で視聴できるのか定かではありません。
 千年ガマも出るようで、特撮時代劇、なんだよね?
  
Re: 赤影やるの? - ルー等級つつ大臣 (男性)
2025/10/21 (Tue) 15:30:29
     サイトのほう見てみたらあんまり面白くなさそうざます
ねぇ。
やはり企画のほうは深夜だしこれならばオリジナル版を再放送
してくれた方が視聴率的には良いと思ったざます。
何でもかんでもリメイクってのは安易だしオリジナル版の冒涜だと
思うざます。
もっとも深夜なら寝ているので見ないざます。
やはりオリジナルのほうなら好きざますけれども。
第一部のでーぶいでーなら持っているので機会あれば
再見したいざます。
    
Re: 赤影やるの? - エクセルシオール (男性)
2025/10/21 (Tue) 23:01:59
      最近はアニメなどでリメイクが流行しているので、その一例かもしれません。
 どのような内容になるかですが、もしかしたら横山光輝の原作漫画通りの物語を展開する可能性もあると思います。
 『仮面の忍者赤影』のもっとも有名な特撮テレビ版ですが、「内容がトンデモすぎる」「原作を無視している」等の批判も少なからずあり、その後の1985年のスペシャルドラマや1987年のアニメ版、2001年の劇場版でも(けっこういろいろありますね)、オリジナル色の強い内容でした。今まで原作通りの話で映像化されたことがないので、今回はそのコンセプトでやることは十分あり得ます。
 なお、オリジナル展開=悪とする考え方は少々偏狭に過ぎます(原作よりもオリジナルストーリーのアニメ等の方が優れている事も少なくない)。また、そもそも小説、漫画、アニメ、ドラマ等々、媒体による表現描写の違いも無視できないでしょう(活字なら許容できる描写も映像にすると過激すぎることもある)。
 さて、今回のドラマの放送局ですが、もしかしたら関東のみかもしれません。おまけに深夜枠。東映やテレビ朝日がどの程度の力を注いでいるのかも不明ですね。個人的には青影が子どもではないというのはどうかと思いました。
    
2025/10/22 (Wed) 18:16:53
      さて、どう転がることやら。
電子番組表の解説では、戦国歴史ロマン×大怪獣バトルと書いてあるので、
1967年テレビ版をベースにした特撮バラエティショーになってくれればいいなと思っています。
 まあCG中心の映像にはなってしまうのでしょうけれど。
    
Re: Re: 赤影やるの? - ルー等級つつ大臣 (男性)
2025/10/23 (Thu) 17:45:42
     うーむそうざますねー。
オリジナル版にあった特撮時代劇の要素を上手く令和の
赤影にも受け継いでいれば良いなと思うざますけれども
オリジナル版のいい意味での荒唐無稽な感じにしてくれれば
ミーとしては応援したいところざます。
まぁどうせ特撮はCGなんだろうけどミーの個人的な意見としては
ミニチュア、着ぐるみの要素も取り入れて欲しいざます。
もっともオリジナル版が受けたのはやはり荒唐無稽で
時代考証を無視した作風だったと思うざます。
まあ当時、原作を無視した事の指摘は否めないざますけれども。
    
ゴジラGO・ゴジラ宇宙へ - なんじぇい (?)
2025/08/26 (Tue) 03:35:56
   長くなりすぎたので新スレッドにしました。
ゴジラギャラクシーオデッセイの最新話が更新されましたが、ゴジラを宇宙に持っていく方法が個人的には悪くないアイデアというかゴジラを凍らせる・眠らせる・操るとかの制御する方向よりは大分ましだなとは思いました。
ブロック状にして転送は、『ゴジラvsキングギドラ』から頂いたのかもしれません。
https://youngchampion.jp/episodes/108f0c15ed13a/
  
Re: ゴジラGO・ゴジラ宇宙へ - 殿様ギドラ (男性) URL
2025/08/26 (Tue) 16:48:26
      読みました~。
 どうなんでしょう、島をまるごと収容できる空きスペースを持つ宇宙船とは都合が良すぎますし、
大戸島にいればゴジラがおとなしくしているという推論にも無理があるんじゃないでしょうか。
 今回の説明だけでは、エネルギーをため込んだゴジラが島から出ていこうとしたとき、どうやって止めるのかさっぱりわかりません。
 定期的に休眠するというエネルギー充填設定もとってつけた感がありますし、
宇宙船内に地球の自然環境と同じものを作り出せるという前提なのでしょうか。
 島だけ転送しても空はどうなるの?太陽は昇るの?風は吹くの?雨は降るの?と疑問だらけです。
 もっとちゃんと説明して欲しいものです。
    
海道ミユをどうするのか? - なんじぇい (?)
2025/08/26 (Tue) 17:10:57
     休眠状態に関しては、一応ですがちょっと前に研究レポートという形に触れられていたようです。
https://youngchampion.jp/episodes/943da04978fcf/
恐らくゴジラは捕食しないという東宝からの縛りを守ってしまったからエネルギー供給はそうなったのだと思っています。
もう1つ読んでいて感じたのは、『ゴジラvsコング』の冒頭で、あれも太陽や環境を擬似的に再現した結果、コングをある程度の期間騙したと思われるものの最終的にバレた為、同じような結末になるのではと考えています。
しかし、海道ミユはいったいどのような結末になるべきなのでしょうか。ゴジラを一方的に好いてはいるもののそれでも侵略者を倒すために利用しようとしているので、うまい落とし所が見つからない気がします。
ただ偏愛という形でゴジラを愛しているので、最終的に自身に熱線を撃たれても喜んで死んでいくという落ちにはできそうですが。
    
Re: ゴジラGO・ゴジラ宇宙へ - エクセルシオール (男性)
2025/08/26 (Tue) 22:23:42
      大戸島ごとゴジラを巨大宇宙船「轟天」に収容して宇宙に運ぶという設定は、SFらしく壮大ですが、私もご都合主義な感じがします。そもそもゴジラの故郷は本来は海であって、ゴジラが海に還ろうしたら、もうこの計画は破綻します。休眠状態になるという設定も、覚醒したらおしまいではないかと思ってしまいました。
 もちろん、外連味も大仕掛けも大切ですが、少々度が過ぎている感じがしました。まだ、冷凍して冬眠状態にしてその間に宇宙船に積み込むという計画の方が無理がなかったように思います(『ゴジラの逆襲』で氷に閉じ込められて『キングコング対ゴジラ』まで冬眠したことがあったので)。
 
 後、ゴジラが根城にしている「大戸島」ですが、読み方が「おおどしま」(ODOSHIMA)になっているのが気になります。確か一般的には「おおとじま」という読み方をするものだったはず。この改変には何か意味があるのでしょうか。単なる誤植ということはないでしょうが。
 なお、大戸島には人が住んでいたはずですが、未来には無人島になったのでしょうね。
 これで本当に宇宙にゴジラを連れていくことになりました。ゴジラにしてみればX星人に連れ去られて以来という特異な状況になったわけです(しかも今回はラドン抜き)。今後、ゴジラをどうするのか興味はあります。
 さて、ストーリー以外で少し驚いたのは、主人公・海道ミユのカラーイラスト。割とカラフルな服装をしていたのですね(モノクロではわからなかった)。
 ミユというキャラをどう描くのか、キャラとしてどういう落ちをつけるのか、私も今のところ見当がつきません。高校生という設定はほとんど意味をなさないものになっているし(本当に何のためか不明)、同年代の友人とかもいません。もしも良識のある穏やかで優しい性格の親友キャラとかいたら、彼女の歪みを徐々に是正して軟着陸させることもできるでしょうが、今のところそんなキャラはいませんし。
>最終的に自身に熱線を撃たれても喜んで死んでいくという落ち
 私は難しいと思います。ゴジラがまだ10代の女の子を熱線で焼き殺すという展開は絵面が悪すぎます。月並みですが、いろんな経験を積んで彼女が成長していき、ゴジラへの憎しみにしろ偏愛にせよ、うまく制御できるようになっていく結末になる可能性が高いと思います。
 ちなみにミユの巨大生物研究レポートで「鎧竜型の巨大生物」という言葉がありましたが、これってアンギラスのことでしょうか。もしそうなら名前くらい言ってやれよと思ってしまいました。
    
7話・8話更新 - なんじぇい (?)
2025/10/14 (Tue) 01:06:09
     7話と8話が更新されてました。
隔週更新で2話無料なので、1ヶ月ごとに見てたらちょうど良さそうです。
なお、研究レポートも4つくらい更新されていました。それは貼っていませんがすぐ見つけられると思います。
7話
https://youngchampion.jp/episodes/afc77e2f1fd70/
8話
https://youngchampion.jp/episodes/5b8ea96ebc439/
やはり中はゴジラvsコングの冒頭みたいになっていたようです。
かなり展開が速いのですが、はてさてどう思われるでしょう(虚淵やSPみたいにグダグダやられるよりはいいと思いますが多少都合がいい気がしなくもない)。
    
Re: ゴジラGO・ゴジラ宇宙へ - 殿様ギドラ (男性) URL
2025/10/15 (Wed) 18:40:31
      毎度どうもです。
 今回の7・8話は戦闘アクション描写だけで持っていった感じなので、まずまずおもしろく読めたかなとは思いました。
けれど、ゴジラを閉じ止めるという結構な大ごとをやっているわりには都合良くあっさり終わったようにも思いますね。
 大戸島に着いたゴジラがすぐ休眠しはじめるのも物足りない感じがします。
 全体にゴジラの無敵感を出そうとしているのはいいのですが、エネルギーを吸収して云々など説明を付けすぎと思います。
 それから、科学考証がどの程度なのか・・。
 ゴジラに高エネルギー反応、なんてアニメでよく聞くセリフがありますが、これ、以前から私にはよくわかりません。
物体内部にエネルギー(電気?熱?運動??)が存在・発生したときに、外部へ向かって何かが伝播するのでしょうか。
 非接触センシングで相手のエネルギー量を測る方法があるんでしょうね。未来世界の話なんでしょうけれど、我々の日常でそんな技術は常識ではありませんから、安易に高エネルギー反応なんて言わない方がいいのでは?
(恒星であれば発光しているのでそのスペクトルから温度や組成などがわかるわけですが)
 そして、メーサー砲の原理を応用した力場シールドってなんでしょね。
 メーサー(メーザー)というのは波長と位相を揃えた電磁波のことで、レーザーの電磁波版と思えばよく、対象を熱する性質を持たせることが出来るというものでしょう。
攻撃に使えるのは理解できますが、どうやってゴジラの熱線を拡散させるのかさっぱり判りません。
変な説明をしないで、ただ防御シールド展開と言ってくれたほうがすっきりします。
 ちなみにゴジラの熱線は従来の作品でも劇中で余計な説明をしていないので、とにかく熱いんだなと納得できます。
個人的には光を発射しているのではなく、なんらかの高温の物質(プラズマ化した電子や原子核か)を放射しているんじゃないかと想像しています。
しかし、これも説明はない方が良い。
というわけで、やはり研究者を主人公にしたために説明過多になる予感がしています。
    
ミレニアムから25年 - なんじぇい (?)
2025/10/08 (Wed) 18:23:23
   今年のゴジラ・フェスは『ゴジラ 2000ミレニアム』から25年ということでミレゴジ推しになるそうです。
バーニングミレニアムゴジラ等も出てきました。
https://x.com/godzilla_jp/status/1975833547366953031?t=EUx5O0lu6fHUR8v-G3Q1eA&s=19
殿様ギドラさんの過去ログを見てもミレニアムの感想がなかったので、はたしてどう思っているのだろうとスレッドを立てさせていただきました。
私としては、酷いCG丸出しのミレニアンや迫力の無さすぎる怪獣戦闘(VSシリーズと比べたら動きがのんびりしており特に効果音が酷かった思い出がある)、ミレニアンの乱入で軍との決着が消化不良になっていたり等、怪獣の演出に関してはいい思い出があまりないですが、ストーリーに関しては、ゴジラが破壊していくエンディング等は悪くはないかなあとは思っています。
ただあれをやるならなおさら人間たちを倒してほしかった、むしろ劇中ではミサイルで熱線を妨害できたりとやれそうな感じが出てしまっていた気がします。
  
Re: ミレニアムから25年 - 殿様ギドラ (男性) URL
2025/10/09 (Thu) 18:59:53
      そうですね、『ゴジラ2000ミレニアム』についてはあまり書いていなかったんですね。
公開当時はよその掲示板でずいぶん書いたんですが、どうもその原稿が残っていないみたいで生々しい感想を再掲出来ないのが残念です。
 ざーーっと要素毎に並べてみます。
(本当は今一度見直して現在の感想を書けば良いんですが、そこまで余裕がございません)
 ゴジラ。
 劇中でゴジラの出自などに余計な説明がないので、元祖ゴジラの仲間と考えてもいい。
 背びれは変えすぎかも。
 熱線や背びれの発光色を赤系にしたのはまずい。
 オルガナイザーG1という設定や最後の方で「ゴジラは俺たちの中にいる」なんて台詞を言わせて、なにか怪獣ゴジラに説明をつけようとしたのはよくない。
 ゴジラの立ち居振る舞いには温かみないし愛嬌があって、84以降でもっとも元祖ゴジラに近づいた性質だった。(『×メガギラス』も含む。そしてその後のどのゴジラ名義の怪獣と比べても好ましいものだった)
 ストーリー。
 盛り込みすぎ。
 ミレニアンだけでも背景にいろいろあるはずなのに、ゴジラ予知ネットワークだの危機管理情報局だの架空の設定を入れすぎてどれも描写不足になってしまった。
 そして、ゴジラ対人間なのか人間対ミレニアンなのかゴジラ対ミレニアン(オルガ)なのかブレてしまった。
ただし、三者の闘争をもっと上手く整理して立体的な物語にすることは可能と思う。
 ゴジラを取り込もうとして怪獣化してしまうミレニアンというのは、VSシリーズで散々こすった、ゴジラから派生した怪獣(ビオランテ・メカゴジラ・スペースゴジラ)に連なるものであり、新味に乏しい。
さらにその後のメガギラス・機龍も同様である。
 ゴジラ由来の別種怪獣を全否定はしないが、その発想ではゴジラと並び立つ怪獣の創造には繋がらない。(虚淵アニメゴジラにもゴジラ由来の怪獣が出てくる)
 映像と演出。
 冒頭の根室襲撃シーンは出色であった。実景に着ぐるみゴジラを合成したカットに優れたものがあった。
 篠田の実家が造り酒屋であり、生活感を強調していたのは良かった。
 映像構成は基本に忠実で特に変なところは無かったのではないか。
 ミニチュアの壊しにはあまり新味がなくて、もっと新たな技術的チャレンジが欲しかった。
 自衛隊機によるフルメタルミサイルの発射は航空ショーのようなシンクロ飛行で、見た目のキレイさばかりを狙ったようで興ざめした。
 ミレニアン・オルガ。
 宇宙人だからと言って、タコはないだろ。
 オルガ、鈍重すぎ。
 全体として。
 がっかりした。
 しかし、公開当時の印象では、VSシリーズから脱却してゴジラの立て直しを可能にする一作ではないかと感じた。
 ああそれなのに、次作『ゴジラ×メガギラス』では一作目『ゴジラ』のストーリーすら無いことにして(昭和29年にメガギラスゴジラが出現していて、倒されてはいない)ゴジラ世界を大幅改変、
さらにその次の『大怪獣総攻撃』になると本格的にゴジラ打ち壊し運動が始まってしまう。
 あれれ、内容面から考えると、『ゴジラ2000ミレニアム』は元祖ゴジラと繋ぐことも可能な作品であったとは言えるんですね。
そんなに悪くないのか??
    
Re: ミレニアムから25年 - エクセルシオール (男性)
2025/10/14 (Tue) 20:29:15
      『ゴジラ2000ミレニアム』については、1995年にいったん終了したゴジラシリーズが復活する事、98年のエメリッヒ版にうんざりしていた事などから、相当の期待を持っていました。しかし、実際に観賞してみて、何ともいえないモヤモヤ感を味わって映画館を出る破目になりました(この感覚はミレニアムシリーズほぼ全作品で味わうことになる)。
 まず、VSシリーズと比べてゴジラの大きさや強さが著しくスケールダウンしていた事。身長100メートルまで巨大化し、かつパワフルになっていたゴジラを見慣れていたため、端的に「弱くなった」と思ってしまいました。
 また、お約束のゴジラが東宝自衛隊を蹴散らすというシーンがなく、何ともすっきりしない展開にがっかりしました。本作品の東宝自衛隊にはメーサー光線車やスーパーXのような超兵器がなかったこともあり(ブラストボムやフルメタルミサイルにはさほど魅力がない)、この点でもパワーダウンが否めません。
 この点は自衛隊が協力と引き換えに作中でゴジラにやっつけられないように要請したという話を聞いたことがあり、スタッフは怪獣映画として飲んではならない要求を飲んだと思います。
 また、ストーリーもシンプルにゴジラと人類の攻防という点に集中せず、UFOを絡めて物語を進めたことで焦点がぼけてしまっていました。とってつけたように出てきた怪獣オルガも魅力も迫力も欠けており、面白くなかったです。
 ミレニアムシリーズでは後の作品も含めて「ゴジラが弱い」と思うことが少なくなかったですが(例外は『ファイナルウォーズ』くらい)、『ゴジラ2000ミレニアム』がその切欠になっていたと考えます。
    
ゴジラ映画の主人公について - なんじぇい (?)
2025/09/29 (Mon) 15:05:28
   ここの主人公は人間側を指します。
かつて『ゴジラギャラクシーオデッセイ』の海道ミユに関して、殿様ギドラさんが「ゴジラを研究する主人公はダメだ」と言っていたので、倒すのはともかく研究するのは初めて聞いたなあ、と思ったのでスレッドを立ててみました(私はミユは好きではないが不快の領域ではない)。
ゴジラ映画の主人公に関して過去にあった話題はボツになった『ゴジラ対アスカ要塞』に関して、ジャーナリストが興味津々でアスカ要塞を調べて……みたいな初期シナリオで、「またジャーナリスト主人公はゴジラ映画で何度もやられてて芸が無さすぎる」というものがボツの理由の1つだったとは聞いたことがあります。
かといって『マイナスワン』の敷島やアニメゴジラのハルオみたいにゴジラに怨念を抱いて倒すことに執着してる奴が続くのも芸がないと言えるかもしれません。そして見ていていい気分もしません。
ミユがゴジラ討伐を考えておらず片想いしている等も何とかして差別化しようとしたのかとは思っています。
はてさて、ゴジラ映画の主人公で「最低限これくらいはしてくれ、あるいはやめてくれ」というお願いがあるとしたらどんなものでしょうか。
  
Re: ゴジラ映画の主人公について - エクセルシオール (男性)
2025/09/29 (Mon) 22:07:13
      怪獣映画における人間の主人公の作劇上の役割は、物語を進める狂言回し的なもの、そして、観客の代理として最低限度の共感を抱けるようなキャラであることだと考えます。そして真の主役である怪獣を食ってしまうようなキャラでは困ります。その微妙なバランスをとる必要があるでしょう。
 ゴジラ映画の歴代主人公を俯瞰すると、小学生(『オール怪獣大進撃』)から総理大臣(『ゴジラ』(1984年)。もっとも新聞記者の牧が主人公だったともいえる)までいろいろいましたが(金庫破り(『南海の大決闘』)とかトレジャーハンター(『ゴジラVSモスラ』)とかアウトローもいた)、少なくともVSシリーズまではゴジラの印象を薄くするような主人公はいなかったように思えます。例えば、『ゴジラ』(1954年)の主人公・尾形はサルベージ会社の社員だし、『ゴジラの逆襲』の主人公・月岡は漁業会社の社員(パイロット)でした。あくまで真の主人公はゴジラという事実は当然の前提だったと思われます。
 人間主人公の存在感が許容範囲を超えだしたのはおそらくミレニアムシリーズからです。軍人主人公がやたらと増えたこの時期の主人公にはどうにも出しゃばり感が強くなりました。
 そして、ゴジラの設定がどんどん融解していった『シン・ゴジラ』以降になると、完全に人間が名実ともに主人公という状況に変わってしまったと思います。『シン・ゴジラ』『ゴジラ-1.0』と興行的に大成功したので、この傾向は継続しそうな感じがします。
 さて、漫画『ゴジラ ギャラクシーオデッセイ』の主人公・海道ミユですが、私は嫌いというわけではありません。ただ、「ゴジラに家族を殺された高校生天才怪獣博士」というキャラ設定は盛りすぎです(高校生という設定など完全に死に設定と化している)。狂言回しとしてならば「天才怪獣博士」だけで十分だったと考えます。
    
Re: ゴジラ映画の主人公について - 殿様ギドラ (男性) URL
2025/09/30 (Tue) 18:54:47
      以下、エクセルシオールさんのご投稿を読む前から書き始めたので、重複する内容もあります。
**********************************************************
 私の意見の前提条件として、ゴジラとは元祖ゴジラを指します。
 水爆でも死なない不死性を持つ謎の生物で、キャラクターとしての魅力は、巨大であること、人間には負けない強さを持つこと、不死身であること、カッコいいこと、お茶目な面もあること。
それをゴジラと考えます。
 では、もう一度手短にゴジラを研究する人物を主人公にすることのリスクを説明します。
謎の生物であることを守るためには科学で解析されてはいけません。
 そこにゴジラを研究する人物を主人公にしても、主人公の目論見が失敗することは必定。
これでは面白いストーリーにはならない、という理由でした。
 もうひとつ、ゴジラと戦う人物を主人公にするリスクも似たようなものです。
人間には倒されないのがゴジラであれば、主人公は必敗です。
 主人公が負けて終わるのでは消化不良感のあるストーリーになるでしょう。
 上記二種の主人公を使うリスクにはもう一つあって、人間側の主人公の行動原理がゴジラに依拠してしまうので、物語の軸がゴジラと主人公、という直線的な物になってしまいます。
これではゴジラ出現の社会的な影響の大きさを感じさせることが困難になり、さらに劇中のなにもかもが「ゴジラゴジラゴジラ」になってしまって、息苦しい映画になるでしょう。
 それではどんな主人公が適切なのか。
 かねてより主張しているように、怪獣映画は社会と怪獣の関わりを描くのが主軸になるので、人間生活の様々な局面を取り込むことが出来ます。
 主人公の人物設定にはかなりの自由度があると考えます。
ですから、適切なキャラクターを考えるより、避けるべき人物を考えた方が早道でしょう。
 まず第一にあまり空想的な人物はよくないと考えています。
怪獣(ゴジラ)は架空の存在であり現実離れしているので、人間にまで現実離れしたキャラクターが出てくるとゴジラの印象が薄まってしまいます。
(『ファイナル・ウォーズ』あたりにこの失敗を見ることができる)
 性格が特徴的(『ニッポン無責任時代』の平均(たいらひとし)ぐらい)という程度ならやりようはあるでしょうが、天才的頭脳の持ち主だの超能力者だの大富豪、果ては宇宙人?などといった人物は避けた方が良さそうです。
 次にバックグラウンドが複雑な人物も避けた方がいいでしょう。
社会問題を取り込もうとして、差別だの格差だの社会のひずみを背負ったような人物を主人公にしてしまうと、ストーリーの方向が主人公の葛藤を描くことに注力せざるを得ないのでやはりゴジラが薄まります。
『-1.0』はそれに近いです。
特攻隊くずれを主人公にしてしまい、さらに戦災孤児のシチュエーションまで取り込んでしまったために怪獣抜きで掘り下げるべき要素が重くなっています。
初見時の私の印象では、主人公が復員したあたりからしばらくのところで、もう怪獣なんか出さないで、戦後日本を描く映画になれば良いのに、と思いました。
実際は、主人公のシチュエーションも怪獣も掘り下げられることなく、薄っぺらなドラマになってしまいました。(おそらくその薄さが大衆に受けた)
 忌避すべき人物設定はそのぐらいかと思いますが、決して絶対にダメだと考えているわけではありません。
物語創作は複雑系を作り出すことであり、様々な工夫で面白くすることができるはずです。
 今回避けるべきと書いた人物設定を使いつつ、かつゴジラの魅力を毀損しないストーリーを作れるかもしれません。
(誰かチャレンジしますか??)
 そして、ひとつの提言として、今こそ再びジャーナリストを主人公にしたストーリーを考えてもいいでしょう。
かつてゴジラ映画でジャーナリストが活躍した時代と現代ではジャーナリズムを取り巻く環境が激変しています。
メインはあくまでもゴジラを見せることであっても、裏テーマとして報道のあり方を説くゴジラ映画が出てきてもいいのではないでしょうか。
 新聞・テレビ・ラジオとネットメディアの対立を織り込むなんてのもいいんじゃないですか?
あるいは国家権力があからさまに報道に圧力をかけてくる社会とか?
 いずれにせよ、ゴジラそのものを改変しなくても千差万別のゴジラ映画は作れます。あ、主人公の話でしたね。
    
2025/09/13 (Sat) 17:33:11
    朝ドラとの連動企画かと思いますが、
9月20日(土)15時よりNHK Eテレでアニメ映画『やさしいライオン』を放送します。
 やなせたかし氏の絵本を御本人がアニメ化した映画です。
 なんでそんな情報をここに書くかと申しますと、
これ、1970年春の東宝チャンピオンまつりの一本として公開されたものなのです。
 私にとっては『キングコング対ゴジラ』とセットで記憶に残る一本。
あ、あんまりちゃんと覚えてはいません。
なんかアーティスティックな映像だったなと覚えている程度です。
 その後まったく見る機会が無かったので、今回改めて見直そうと思います。
 1970年春のチャンピオンまつりを体験した方は是非どうぞ。
https://www.nhk.jp/g/blog/nzaaai_ms/
 うーーん、残念ながら1998年に声優と一部の台詞を差し替えた音声リニューアル版とのことで、70年公開版とはちょっと違うようですね。
  
Re: やさしいライオン - 海軍大臣 (男性)
2025/09/14 (Sun) 21:46:52
      なるほど、そういう繋がりがあったのですね。情報感謝いたします。
 私の場合、初めてのチャンピオン祭り体験が同年夏の「ゲゾガニ」でしたので、残念なことに「やさしいライオン」は未見です。「ゲゾガニ」の併映で人形アニメの「みにくいアヒルの子」を観たのはよく覚えています。
 ちなみにこの7年後の1977年春の東宝チャンピオン祭りで「キングコング対ゴジラ」が二度目の登板となったのは、前年暮れに国内で公開されて話題となったジョン・ギラーミン版「キングコング」のヒットに便乗したためとか云われているようです。
 あと余談ですが、やなせたかし先生原作の童話「ねんどの神さま」を如何なる経緯なのか、川北紘一監督が短編の特撮作品として映像化されていました。
 原作にある「救いのないラスト」をまるっきり改変してしまっている点で評価の是非が別れそうですが、個人的には平成ガメラ第一作の予告編のみに使用されているBGMが唐突に使われていて驚いた覚えがあります。
    
Re: やさしいライオン - エクセルシオール (男性)
2025/09/14 (Sun) 22:08:51
      『やさしいライオン』のアニメ映画に関しては、現在1970年公開のオリジナル版を視聴することは非常に困難になっているようです。オリジナル版とリニューアル版との違いは一部台詞の変更(古い作品なので現在では問題のある表現もあったため)やキャストの変更だけではなく、『東宝チャンピオンまつりパーフェクション』によると結末も「残酷すぎる」との理由で変更されているそうです。
 改変にも相応の理由はあると思うのでリニューアルを全否定するのは妥当ではないでしょう。ただ、オリジナル版が封印状態というのは残念ではあります。適切な注意書きをつけるなどして限定的に視聴できるようにすることは一考されてもいいと思います。
 『やさしいライオン』。原作はすごく悲しい愛の物語でした。間違いなく名作童話です。
    
2025/09/15 (Mon) 17:15:13
      おおっ、さまざまな情報に感謝です。
 さて、55年ぶりに見て、記憶がよみがえるのか、何も覚えていないのか??
 雰囲気はなんとなく覚えているんですが、「え?これで終わりなの?」と思ったような気もします。
残酷なエンディングに戸惑ったのかもしれません。
 今回放送されるバージョンではどんな印象になるでしょうか。
 地上波での放送なので、ルー等級つつ大臣さんも見られませんか??
    
Re: Re: やさしいライオン - ルー等級つつ大臣 (男性)
2025/09/16 (Tue) 15:31:48
     こちらこそ情報有難うざます。
ミーの世代だとチャンピオンまつりも未経験ざますから
当時どんなアニメが併映されていたのか非常に気になって
いたものでそんな歴史があったざますね。
是非見てみるざます。
オリジナル版とリニューアル版ってあるざますか。
それならばオリジナル版のほうが見たいざます。
で、放映されるバージョン楽しみにしてるざます。
    
Re: やさしいライオン - エクセルシオール (男性)
2025/09/22 (Mon) 21:11:25
      『やさしいライオン』リニューアル版を視聴しました。ライオンのブルブルと犬のムクムクの親子愛と悲しい運命に、やはり涙ぐんでしまいました。
 さて、リニューアル版はオリジナル版と結末が変わったと言われていますが、どこが変わったのでしょうか。おそらくオリジナル版は原作と同じ終わり方だったのではないかと思います。
 原作絵本のラストは「年寄りの犬を背負ったライオンが空を飛んでいる姿をたくさんの人が見た」という終わり方でした。確かにこれではブルブルとムクムクが命を落とした以外の解釈は成り立ち難く、「残酷すぎる」という声が上がったのも理解できます。一方、原作通りの方が感動的であるとの意見も解ります。
 東宝チャンピオンまつりでの併映作品は、『キングコング対ゴジラ』『巨人の星』『アタック№1』でしたが、この中で『やさしいライオン』は一番毛色の違う作品だったかもしれません。でも、このような作品も子どもには必要であると考えます。
    
2025/09/23 (Tue) 16:00:08
      70年版のエンディングがどうだったか、さすがに覚えていなかったです。
 記憶がよみがえったのは、ブルブルがサーカスに行ったことぐらいでした。
 55年ぶりに見直して感嘆したのは、30分弱の短編から実にたくさんの感情を揺さぶられたことです。
 寂しさ、うれしさ、別離の悲しみ、再開の歓喜・・・。
 全編を貫いていたのは、心の問題だったと思います。
ラストの悲劇は、人間と動物では心が通じないことから起こったことと言えます。
 初めて見たときにどう思ったかはもはや覚えていないけれど、
あの映像とストーリーは経験として自分の中に取り込まれたものと思います。
 絵本と同じエンディングだったとしたら、当時小学1年生の終わりだった自分なら、
ブルブルとムクムクが本当に空を飛んでどこかへ去ったのだ、と解釈したんじゃないかと思います。
 テレビの連続アニメとは違う作風の『やさしいライオン』がチャンピオンまつりで上映されたことにいまさらながら感謝です。
    
Blu-rayボックス発売! - 殿様ギドラ (男性) URL
2025/09/05 (Fri) 18:16:39
    私が東映ヒーローものの中で、唯一本気で好きな作品、「快傑ズバット」がBlu-rayボックスになりました。
4KネガスキャンHDリマスターとのこと。
 なんで好きなのかというといろいろありますが、
悪の描写が容赦なしに悪くて、悪とは何かと考えさせられます。
そして、主人公が馬鹿馬鹿しいほどの超人技を持っていて、毎回「そんなバカな」と目が点になります。
 リアルさはなくても十分シリアスなドラマ性も魅力。
(いや、笑ってしまうことも多々あって、それも魅力)
 ボックス欲しいなぁ、と思いますが、ううーーーん、高価高価。
https://shop.toei-video.co.jp/Form/Product/ProductDetail.aspx?shop=0&pid=BSTD40785
 この金額を出せば映画の4Kソフトが何枚買えるかってーの。
 そして、東映チャンネルでの放送を待つのであった・・・。
(買えよーーー)
  
Re: Blu-rayボックス発売! - エクセルシオール (男性)
2025/09/06 (Sat) 21:25:04
      『快傑ズバット』。いろんな意味で唯一無二といっていい特撮ヒーロー番組であり、現在ではカルト的人気があります。
 
 主人公の早川健のこれ以上ないくらいのかっこよく、かつ、キザな仕草と台詞はとにかく面白いです。相手の悪者を適当に誉める→「だが日本じゃあ二番目だ」→(悪者)「じゃあ日本一は誰だ」→口笛を吹いて、指を振りながらチッチッチ、その後帽子を押し上げて親指で自分を指す。言葉にするとかなり変ですが、それがいい。
 敵のダッカーは「暴力団の集合体。日本の裏社会制圧済み」という、特異な悪の組織です(中途にリアリティがあるかも)。暴力団の全国統一というのはヤクザ映画ではしばしば出てきますが。子ども向け特撮ヒーローものでは、こんな設定の敵は他に聞いたことがありません。
 ただ、早川健は変身してズバットになるのですが、ダッカーの構成員は生身。いくら極悪人ぞろいとはいえ、変身ヒーローが生身の人間をぶちのめすのはどうなのかという疑問がどうしてもついて回り(もっとも、超人に叩きのめされても可哀想に思えないほど邪悪な奴が多かったとも言われる)、これが放送期間短縮の一因になったことは否定できないでしょう。なお、ダッカー側がズバットに対抗しうる装備を開発したのは最終回間際でした。
 『快傑ズバット』の視聴率自体は悪くなかったそうですが、視聴者層が高めになっておもちゃが売れなかったことが打ち切りの最大の原因のようです。スポンサー側は主役メカであったズバッカーの活躍を増やすように要求したが、脚本家がドラマ重視で行きたいと言って決裂。結果としてスポンサーが手を引いてしまったとか。何とか妥協の道はなかったものかと思います。
 『快傑ズバット』。客観的に見れば成功した作品とは言えないかもしれませんが、それでも多くの人を引き付ける不思議な魅力あふれたドラマであると思います。
 なお、『快傑ズバット』はかつてレーザーディスクで発売された際、宮内洋さんが全部に直筆サインをしたそうです。これは端的にすごい。
    
Re: Blu-rayボックス発売! - 殿様ギドラ (男性) URL
2025/09/07 (Sun) 17:40:13
      さすがエクセルシオールさん、ズバットにもお詳しい!
>変身ヒーローが生身の人間をぶちのめすのはどうなのかという疑問
 そうなんです。
通常のヒーローとは違い、ズバットの目的が復讐であるというのも異色で、
劇中でも早川の友人である東条刑事が
「ズバットの暴力は警察内でも問題になっている」と発言するシーンがあったりします。
 あ、ギドラの巣にズバット紹介ページを作ったのを思い出しました。
2002年にアップロードしたもので、当時はまだ全話見ていないと書いていますが、
その後全話鑑賞完了してます。
https://k-ghidorah.sadist.jp/zubatto/zubat.htm
    
Re: Re: Blu-rayボックス発売! - ルー等級つつ大臣 (男性)
2025/09/09 (Tue) 17:39:40
     いよいよ発売ざますかズバットBlu-rayボックス!
ミーは放送時リアルタイムで見ていたざますよ!
それだけに懐かしさは半端ないざます。
で、設定その他は忘れているざますけれども当時テレビ
に釘づけだったざます。
(ちなみにミーは東映の特撮ヒーロー作品は大鉄人17なん
ざますよ。あのハードな設定はかなり魅力的だったざますし
東映じゃなくて東宝特撮かと思ったざます。
ちなみにズバット作品の魅力はギドラ氏がおっしゃる通り
ざます。
    
Re: Blu-rayボックス発売! - 殿様ギドラ (男性) URL
2025/09/09 (Tue) 18:24:48
      おお、「大鉄人17」!
 本放送当時は見られなかったんですが、近年全話見ました。
 17も異色の東映テレビ特撮として評価できますね。
ストーリーで考えれば「ジャイアントロボ」より面白かったです。
    
Re: Re: Blu-rayボックス発売! - ルー等級つつ大臣 (男性)
2025/09/10 (Wed) 17:47:55
     そうなんざますのよ。
この17、何かと懐かしく収録されていたLPレコードも
持っていたざますけれども確かに主題歌は今聴いても素晴らしい
ざます。
(あ、ズバットの主題歌もあったざます。こちらの主題歌
もいいざますね)
この時期の東映ヒーローものって異色な作品が多いざます。
ミーも久しぶりに見たいざます。
ただでーぶいでーの価格、もう少し安価に出来ないものか
と思うざます。
ジャイアントロボも嫌いどころか好きざます!
あとキャプテンウルトラもいいざますねぇ。
    
Re: Blu-rayボックス発売! - 海軍大臣 (男性)
2025/09/11 (Thu) 07:00:21
      「大鉄人17」は本放送時に観れず、TVKの再放送時に夢中になって観た覚えがあります。何となく松本零士「電光オズマ」辺りぐらいの少年向けミリタリー趣味が良い具合にまぶしてあって、ミニチュア特撮も毎回頑張っていたと思います。ちなみに友人に言わせると毎回のオープニングで三郎少年が「ワンセブン!」と叫ぶ台詞が、活舌の関係で「ご飯粒!」に空耳してしまってならないそうです。
 キャプテンウルトラは忘れてしまい勝ちですがウルトラシリーズ第三弾な訳で(異論はあるでしょうけれど)、メインメカが三機に分離/合体するなどマンからセブンへの橋渡し作品としての部分も注目されますね。あと音楽が素晴らしかったです。
    
Re: Re: Blu-rayボックス発売! - ルー等級つつ大臣 (男性)
2025/09/11 (Thu) 15:46:53
     そうなんざますのよ。
キャプテンウルトラは当時、ウルトラシリーズ第三弾として
制作されており東映としては破格の制作費で制作されたそう
ざます。
ですから主役メカが3機分離合体という画期的な作品ざます。
それゆえにTBSサイドでも力を入れて制作されたざます。
敵のバンデル星人のデザインもウルトラシリーズ的と思わせる
デザインとなっているざます。
で、音楽の冨田さんのスコアも素晴らしいざます。
ミーもサントラCDあるざますよ。
段々とズバット関係から離れてますがすまんざます。
    
Re: Blu-rayボックス発売! - 殿様ギドラ (男性) URL
2025/09/12 (Fri) 17:12:26
      いやいや東映特撮の話で盛り上がればそれもよしということで。
 そうそう「キャプテンウルトラ」も東映ヒーローものと言えますね。
 シュピーゲル号の分離合体はウルトラホーク1号に引き継がれたと言って良いと思います。
 SF度は円谷のウルトラより攻めた面があったかと。
一回だけでしたが、シュピーゲル号が外宇宙へ出て行くとき、
超空間航法を使っているような描写があったと思います。
 いまは仮面ライダーと戦隊に収斂してしまった感のある東映テレビ特撮ですが、
昔は「キャプテンウルトラ」「ジャイアントロボ」のほかにも「ナショナルキッド」「悪魔くん」なんてーのもありましたね。
 テレビに勢いのあった時代だからこそ出来た作品群なのかもしれません。
    
Re: Re: Blu-rayボックス発売! - ルー等級つつ大臣 (?)
2025/09/15 (Mon) 15:16:36
     そうなんざますのよ。
今ではライダーと戦隊モノしか作ってない東映特撮でありますが
かつては色々と制作していたものざます。
ミーとしては東映特撮ものも好きだったのでやはり
ジャイアントロボとかキャプテンウルトラ、それに赤影ですかね。
近年だとやはり大鉄人17やズバットですね。
あの頃は東映さんも頑張って特撮シリーズを作ったものざます。
ところでナショナルキッドざますけれどもミーはでーぶいでー
ボックス持ってるざます。
何でもこの作品、成田亨氏が特撮美術を担当しており
それ見たさにでーぶいでーボックスを買ったものです。
やはり成田デザインは素晴らしいざますね。
閑話休題。
アニメ映画で東宝チャンピオンまつり作品であるやさしいライオン
に触れておりますが実はミーも見たかった作品の一つ
ざます。
何せ4k仕様のゴジラBlu-rayの予告編にて気になる
作品の一つゆえにソフト化して欲しいざます。
    
おおどしま? おおとじま? - なんじぇい (?)
2025/08/26 (Tue) 23:11:43
   ものすごく細かい話ですが、エクセルシオールさんの話で気になったので、大戸島の読みがどれが正しいのか調べてみました。
ゴジラ(1954)
『おおどしま』……遭難した船員の家族に説明する海上保安庁職員
『おおどじま』……新聞記者(堺左千夫さん)
『おおとじま』……山根博士の説明
シン・ゴジラ『おおどじま』
ゴジラ-1.0『おおどしま』
ゴジラ(84)でも呼ばれているそうですがそれは確認できませんでした。
いったい読みはどれなんでしょうね。詳しい人がいたらお願いします。
なおゴジラ(1954)は音質の問題もあり正しいかは自分でも自信はありません。
  
Re: おおどしま? おおとじま? - エクセルシオール (男性)
2025/08/27 (Wed) 22:04:33
      確かに『ゴジラ』(1954年)では大戸島について「おおどしま」「おおどじま」「おおとじま」の三種類の読み方がされていました。そうなると『ゴジラ ギャラクシーオデッセイ』で「おおどしま」読みを採用しても誤りとは言えなかったことになります。
 ただ、従来、「おおとじま」読みが一般的な感じがしたのは、やはりメインキャラであった山根博士がその読み方をしていたからでしょう。また、一時期の子ども向けの本(ケイブンシャの大百科など)では圧倒的に「おおとじま」読みでした。
 そして、香山滋さんの原作でも「おおとじま」というフリガナがふってありました(ただ、手元にある小学館スーパークエスト文庫の復刻版では、「固有名詞を統一し、明らかな誤字・脱字は改めた」と書いてあったので、元々は厳密には不明)。
 しかし、最近では「おおどしま」読みに統一されたという説があるようです。『ゴジラ-1.0』がこの読みを採用し、同作品が方々でもてはやされた結果、この読みが正統として扱われるようになってしまったかもしれません。
    
Re: おおどしま? おおとじま? - 海軍大臣 (男性)
2025/08/27 (Wed) 23:18:08
      昔からファンの間で論争されてきた大戸島問題ですね。
 実は香山滋さんによるG作品検討稿では明瞭に「おおどじま」のルビが振られていて、読みの正解はこちらのようです。なお以降の改訂稿、決定稿にルビがあった可能性は低いと思われます。
 細かく見ていくと、完成作品中で大戸島のワードの入った台詞を喋る人物は、海保関係者(今泉簾、牧壮吉)、萩原記者(堺佐千夫)、国会委員長(林幹)、山根博士(志村喬)となる訳ですが、うち「おおと」と濁らずに発音するのは山根博士だけ(島の読みである「しま」「じま」の区別はいったん置いといて)になります。第一作ゴジラのシナリオは、例えば尾形と芹沢の関係性が改稿ごとに猫の目のように変っていて、決定稿ですら尾形が芹沢を呼ぶ際も「さん付け」「呼び捨て」が混淆している有様で、撮影現場で順次手直しされていった様子が伺えます。そんなことだから志村喬が二度に渡り「おおと」と発音しているのがスルーされてしまったのも起こるべくして起きたミスだったのかも知れません。
 ちなみに前掲した俳優の内で出自が不明な今泉簾を除くと、牧壮吉が北海道、堺佐千夫と林幹が東京都、志村喬が兵庫県の出身になるのですが、「おおど」「おおと」の読みを考える場合、実はこの出身地域の違いは大きい気がします。
 これは民俗学などでよく言われる通説なのですが、東日本出身者は苗字や地名の読みに濁音を使い勝ちになる面が大きいそうで、例えば有名な民俗学者・柳田国男は一般には「やなぎだくにお」と読まれがちなのですが、実はこの方は西日本の出身で「やなぎた」と濁らないのが正しい読みになるのだとか。同様の例は日本の東西に多く存在するとのことで、従って関西の生まれ育ちである志村喬が自身の習い性に従って「おおと」と発音してしまっても何の不思議もないのじゃないかと考えられます。
 あと、こうした台詞ミスがスルーされてしまったケースは他にもあって、「妖星ゴラス」の中盤、ダンスホール(?)で遊ぶ鳳号乗員を非常呼集だと云って佐原健二扮する副艇長が迎えに来る場面では、何故かクルーの一人が佐原のことを「艇長」と間違って呼んでいます。シナリオ中では当該場面にこの台詞は書かれておらず、現場(アフレコ?)で付けた際に間違ってしまったものと推測されますが、真相は不明のままです。
 
 
    
Re: おおどしま? おおとじま? - 殿様ギドラ (男性) URL
2025/09/01 (Mon) 19:15:26
      ビデオ普及以前は資料本頼りでしたから、すっかり「おおとじま」読みで育ってしまいました。
最初に読んだのがなんだったのかはもう覚えていませんが、多分読み仮名に「おおとじま」と書いてあったのだと思います。
 劇中で読み方が統一されていないことはあまり深くは考えていませんでした。
人によって濁音の使い方が違うのもなんとなく判っていましたし。
 しかし、検討稿に「おおどじま」とルビが振ってあることを見逃していたんだなぁ。
1985年に入手していたのに。
正解は「おおどじま」ということですね。
 いまでもちょっとした会話では「おおとじま」と言ってしまいます。
なんか複雑な気分・・。
    
Re: おおどしま? おおとじま? - エクセルシオール (男性)
2025/09/04 (Thu) 20:49:56
     >なんか複雑な気分・・。
 脚本段階の読み方がどうであれ、実際に完成した映画では「おおどじま」以外に「おうとじま」「おうどしま」という読み方も用いられたわけですから、映画基準では全部正解という見方もできるでしょう。実際、『ウルトラマン』第19話「悪魔はふたたび」のように、明確に誤植としか思えない「3億5000年前」がそのまま定着した例もあります。
 特に「おおとじま」は、何といっても山根博士がゴジラの説明をした際に使った読み方なので、その点は軽視できないと思います。
    
Re: おおどしま? おおとじま? - 海軍大臣 (男性)
2025/09/05 (Fri) 12:39:24
      追加情報です。
 詳しく研究されている方から窺った話では、「改訂稿」「決定稿」とも実際の印刷台本には大戸島に読み仮名ルビは付されていないそうです。
 そうなると現場で本多監督から何かしら指示があったのか、俳優の裁量に任せたのか、色々と気になりますね。
 あと個人的には志村喬の声音による刷り込み効果の為なのか、どうしても「おおとじま」と呼んでしまいがちなのは確かです。
    
まさかのシン・ゴジラ続編!? - なんじぇい (?)
2025/07/18 (Fri) 23:24:19
   「ゴジラ」の東宝、アニメとIPで世界に挑む-エンタメ多角化も視野
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2025-07-18/SZKH8JGPWCGE00
『ゴジラ-1.0』のヒットにより、シン・ゴジラの続編を検討しているそうです。
『シン・ウルトラマン』のアートワークスに、庵野氏がシン・ゴジラが苦手な人にも受け入れられるような『シン・ゴジラの逆襲』というアイデアがあったとか書いていましたが、はてさて続編を出すのでしょうか。
仮に続編を出すなら人間ゴジラ(第5形態)はどうなるのでしょう。
というより、シンゴジ路線でやるよりはマイナスワンの方がまだシリーズにはしやすい気がします。
  
Re: まさかのシン・ゴジラ続編!? - 海軍大臣 (男性)
2025/07/19 (Sat) 07:13:10
      飽くまでも想像ですが、シンゴジ路線は「シン・ゴジラ」が近く全米で大規模公開されることに絡んだ発言かも知れません。
 再公開の結果、ヒクイチ並みに海外で注目が集まれば本気で作りかねない気がします。
 本体(第四形態)と等身大の第五形態を同時に登場させたら、そりゃもうエメリッヒ版になっちゃう気がして、ちょっと…。
    
Re: まさかのシン・ゴジラ続編!? - 殿様ギドラ (男性) URL
2025/07/20 (Sun) 15:25:37
      シンの続編というのは一つの可能性として検討という程度のお話かと思いました。
 記事全体の印象として、サイトの性質上仕方の無いこととは思いますが、
経営の話であり、創作の話ではないのですよね。
 映画でもテレビでも配信でも、売り上げの話ばかりがクローズアップされる風潮が強くなりましたね。
 そりゃ、商業作品はお金にならなければ話にならないので、
経営の舵取りは大事でしょう。
 しかし、売れる(受ける)ことと同時に表現として優れたものを目指すことが大事ではないかと思います。
    
可能性が増えてきている……らしい - なんじぇい (?)
2025/07/21 (Mon) 19:31:58
     庵野氏の会社であるスタジオカラーが次のプロジェクトに向けて、「特撮的表現が好きなVFXスタッフ」を募集し始めました。
https://www.khara.co.jp/recruiting/digital/
また真偽は不明ですが関係者によれば昨年からシンゴジの続編プロジェクトが動いていると言う話がありました。
来年でシンゴジ10周年ですし、可能性はそこそこありそうな気がします。
    
Re: まさかのシン・ゴジラ続編!? - 殿様ギドラ (男性) URL
2025/07/22 (Tue) 18:41:27
      シンの続編、やるんですか・・・。やらなくてもいいのに。
「特撮的表現」てなんだよ、と思いますね。(特殊撮影というのはあくまでも技術であって、表現したい映像のために使うものです)
 「特撮」作品によくある表現(爆発?地割れ?洪水?宇宙船?はたまた怪獣??)ということ?
あるいは既存作品の模倣という意味かな。
 怪獣が好き、宇宙が好き、天変地異が好き・・・というならわかります。
    
Re: 可能性が増えてきている……らしい - 瓶尼酢 (女性)
2025/08/27 (Wed) 20:35:46
あんなゴミ映画の続編なんていらねー
大長編タローマン万博大爆発 - 殿様ギドラ (男性) URL
2025/08/25 (Mon) 18:53:20
   『大長編タローマン万博大爆発』、見てきました。
 テレビシリーズとは違い、長編を支えるストーリーがあります。
そしてCGB(地球防衛軍)の面々がちゃんとストーリーを進めます。
(これだけでもびっくり)
 大変な労作であろうと思いました。
ほぼ全カットが合成カットで、ミニチュア(というか工作物)に人物を合成しています。
合成だけでも手間がかかったことでしょうし、その工作も手作りと思われます。
 そのため現実感は薄いものの、濃密な創作空間になっています。
それこそ胸焼けしそうなぐらいです。
 そこに言葉の奔流。
ナレーションや台詞で岡本太郎語録が次から次へと。
 ひとつひとつを噛みしめる間はありません。
 狂騒的なテンポで進みますが、ドラマの繋がり上大切と思われるポイントが省略されたりしていて、
「え? なんでこうなったの?」と思わせる展開がいくつかあります。
 そこは長編映画としては欠陥ではないかと思いました。
 ただ、大テーマとして「でたらめ」の価値を訴えているので、不満に思うのは野暮なのかもしれません。
 基本のノリはコメディであり、これでもかとふざけます。
小ネタもやり過ぎなくらいぶち込んでいるので、それを感知しようとして脳ミソが飽和します。
 ひとつひとつのネタがあまり印象に残らないのです。
そして爆笑にはならない。
 1970年代に作られた特撮映画という態を装っているのですが、70年代特撮ものをよく知っている身としては、
パロディにはなっていなくて、想像の70年代特撮という仕上がりと感じました。
 作中、シーンの都合でスタンダードサイズ、シネスコサイズ、ビスタサイズと変化するのですが、70年代に作られた特撮映画であれば
全編シネスコサイズが王道でしょうし、画質もフィルム的なざらつきを作るのが正しいです。
この『タローマン』では古っぽさを出すシーンでは解像度を落としてぼんやりした画質にしていました。うーーん、35ミリフィルムはもっと高解像度だぞ、と。
 有名特撮作品からヒントを得たと思われるシーンもいくつかあったので、監督さんは昔の特撮物もお好きなんだろうなと思わせてくれました。
 で、おもしろかったのか、となると、面白い、けれど、何かが足りない。
あるいは過剰、という感想になります。
 詰め込み過ぎたのか??
  
Re: 大長編タローマン万博大爆発 - エクセルシオール (男性)
2025/08/25 (Mon) 20:35:30
      まだ観れていないので、なるべく早く観に行きたいです。映画館のホームページで「上映時間105分」とあったので、きちんとした長編映画だと分かり、少し驚きました(「大長編といっても30分くらいかな」と思っていたので)。見ごたえはかなりありそうです。
 一応プロモーションも行っていたようで、『てれびくん』の9・10月号の付録の中に「タローマン大ばくはつシール」というのがありました。子ども受けするとはとても思えませんが、一応ヒーロー作品であるため、「日本一のヒーロー雑誌」と称している以上、外すわけにはいかなかったのかもしれませんね。
    
ゴジラを『原点回帰』したストーリーは? - なんじぇい (?)
2025/08/10 (Sun) 14:03:04
   シリーズの最初が人間vsゴジラと少し被る話ではありますが、『ゴジラ(1984)』、『シン・ゴジラ』、『ゴジラ-1.0』は全て「原点回帰した」と制作者側が発言しているので、一体原点回帰をしたらどんなストーリーにすべきなのかとスレッドを立てました。
姿形や出自などは言い尽くされているので、今回はストーリーに絞ると、
・ゴジラは恐怖の象徴とされ、倒すべき壁みたいな扱い
・ゴジラ以外の敵怪獣は出現しない(雑魚としてショッキラスはいますが)
・人間vsゴジラがテーマである
・ゴジラは最後倒されるが、生きてるよみたいな落ちになる
みたいなものがあり、これらは初代ゴジラにも共通すると言える要素であります。
「生きてるよ」という落ちなのは、「あのゴジラが最後の1匹とは思えない」のオマージュで、また東宝が「ゴジラは完全には死なない」という縛りを設けているからと思われます。
84、-1.0も生きていますが、『シン・ゴジラ』も凍ってから第5形態が生えているので、恐らくまだ進化して完全には倒されていないという表現だと考えられます。
上みたいな筋書きにしたら原点回帰だとマニアやオタクも言う傾向にありますが、このような共通点だけで原点回帰したストーリーだと言い張れるのか甚だ疑問です。
果たして「原点回帰」をテーマとした1作目の場合、どのようなものをストーリーの骨子として重視すべきなのでしょうか。
また上の共通点は残すべきなのでしょうか。
皆様のご意見をお聞きしたいです。
  
Re: ゴジラを『原点回帰』したストーリーは? - 殿様ギドラ (男性) URL
2025/08/11 (Mon) 14:25:50
      今回はストーリーに絞った話ということですね。
『ゴジラ』(1954)のストーリーに何を見ているかが問題です。
 作品全体で考えれば、怪獣ゴジラそのものの魅力だったり特撮映像の驚きだったり映画の原初的な魅力が詰まっていますが、そのあたりの話は除外します。
 ストーリーを簡略に要約すると、
水爆実験で被爆・被災したゴジラが日本近海に現れる。
ゴジラ殲滅のため爆雷攻撃するも効果なく東京湾に入られてしまう。
巨大電気柵や自衛隊の攻撃も効果なしで東京は蹂躙されてしまう。
そんなゴジラの動きと並行して尾形・恵美子の恋愛、芹沢の失恋を描く。
 芹沢のみが持ちうるオキシジェンデストロイヤーがゴジラ対策に有効と推察される。
オキシジェンデストロイヤーを公表したくない芹沢の苦悩。
 ゴジラをオキシジェンデストロイヤーで葬ると同時に自ら死を選ぶ芹沢の悲劇。
 このストーリーから、人間対ゴジラ、そしてゴジラ制圧を描けば原点回帰になるとか、
怪獣同士の闘争を排除すれば原点回帰だなどと考えるのは甚だ浅薄であると言わざるを得ません。
 何をやっても倒せない(殺せない)ゴジラを消滅させるオキシジェンデストロイヤーは、原爆・水爆、さらにその上をいく破壊技術の〝象徴〟たるものです。
ここには、際限なく進歩する科学の危険性を想起させる意図があると感じています。
そして、その使用をためらう芹沢の態度は科学者が持つべき倫理を訴えています。
 これが映画『ゴジラ』のストーリー上の大テーマです。
もうひとつ、怪獣ゴジラが水爆でも死なないというところに、人類が現在持ちうる科学は未だ大自然には勝てないという観念も盛り込んでいます。
 科学と人間の関係を盛り込んでいなければストーリーの原点回帰とは言えません。
科学技術の話を持ち込むだけではダメです。
 科学とは何かと問い、その使い方について問題提起する必要があります。
『ゴジラ』(1954)以外でそのテーマに肉薄したのは『ゴジラvsビオランテ』であろうと思っています。
(『怪獣大戦争』も情報科学や人工知能の危険性を取り扱っていますが、どちらかというと管理社会の問題を描いているように見える)
『シン』は科学用語を誤解したまま並べ立てただけで、あの映画を見て科学の誤用について深く考えさせられたという人がいるなら、相当妄想力豊かですね。
 
 そもそも論で申し訳ないですが、私は『ゴジラ』(1954)を無視してシリーズをリセットするのは害悪だと思っているので、
原点回帰などしなくていいと思っています。
 ゴジラの原点は『ゴジラ』(1954)であり、それは映画史に残る傑作なのですから、下手に再話する必要は無いです。
『ゴジラ』(1954)で初登場した怪獣ゴジラの魅力をどう展開させていくかと考えて欲しいです。
 最悪二代目ゴジラの世界を無いことにしたとしても、〝原点回帰〟などと謳って原点とは別物の薄っぺらな人間賛歌映画を作るのだけはやめて欲しい。
 ちなみに8月18日NHK BSプレミアムシネマで『ゴジラ』(54)を放送します。
ここをお読みの方で、『ゴジラ』の記憶が定かでない方がいらっしゃるなら是非ご覧ください。
そして、世間的な常識になっている反核だの反戦だのという先入観を捨てて、作品が描くものを素直に受け止めてみてください。
とくに怪獣ゴジラがどんな属性を与えられているか、オキシジェンデストロイヤーがどのように作り出され、その装置がどんな描写をされているかに注目して欲しいです。
と、講釈をたれましたが、異論があって当然なのでほかの考えも知りたいです。
    
初代ゴジラは人間の敵・負・恐怖の象徴なのか? - なんじぇい (?)
2025/08/11 (Mon) 17:12:21
     お早い返答ありがとうございます。
1つ気になった点で、初代ゴジラがストーリーで人間の敵・恐怖の象徴・または人間の負の属性みたいな扱いに解釈されることが多く、それはなぜだろうかと調べたら、劇中だけから解釈しても以下のような推論をしている人が多いです。
①作中で直接的に人間だけを狙って白熱光を撃ったように見えるシーンがある
これはパトカーに撃ったものと道路を逃げ惑う群衆に撃ったものです。特に逃げ惑う群衆はその後群衆が悲鳴を上げて倒れて動かない(多分死んでる)ので作中屈指のグロテスクさであり、ここからGMKみたいに人間を狙うゴジラが生まれたと思います。
②「お父ちゃんのそばに行くんだよ」「ちくしょう」みたいなゴジラに幸せを奪われた人のシーンがある
特に大戸島を暴れたものでは単になにもしてないのに殺された人たちみたいな印象を受けて、新吉くんに同情しゴジラを悪と見てしまう人も多いです。
また冒頭の漁船にしても特に攻撃してないのに殺された人みたいな扱いに見ている人もいます。
③籠の鳥のシーン
これは一部の人が言ってたものですが、鳥をハトみたいな平和・愛の象徴を想起し、ゴジラを対比として戦争・恐怖の象徴と思ってしまっているようです。
④尾形のセリフ
「水爆そのものではありませんか」というセリフからそのまま恐怖の象徴と思っている人が多いです。
また山根博士の「あのゴジラが最後の一匹とは思えない」から、ゴジラ=原水爆・恐怖・人間の負の象徴と解釈する人が目立ちます。
⑤出自
ゴジラが200万年前(人類の生まれと同じ)なので、評論家は人間の負の象徴とそのまま解釈してしまっています。
よくあるファンや評論家の「初代ゴジラ=人間の敵・恐怖・負の属性論」の根拠を作中情報だけから出してみましたが、どう思われるでしょうか。
ちなみに「ゴジラとはなんぞや」で検索したらすぐにいきなり大学教授たちの討論で「ゴジラ=負の属性論」みたいなのが出てくるので、そりゃ一般人が調べたらフムフムとそうなるわなと思いました。
https://nishiyama.fpark.tmu.ac.jp/Catastrophe/pg160.html
    
Re: ゴジラを『原点回帰』したストーリーは? - 海軍大臣 (男性)
2025/08/12 (Tue) 07:28:20
      ゴジラシリーズを語る際によく出て来る「原点回帰」ってワードって、ファン・サイドから発せられたものではなくて田中友幸氏が最初に口にしたのじゃないかと思っています。
 動員力低下を理由に「メカゴジラの逆襲」で一旦終了したゴジラシリーズですけど、同作の製作費は約1億4000万円(製作担当者の記録より)とのことで、他に宣伝費、配給経費を含めても番組原価は3億円内外かと推察されます。一方で動員数97万人、当時の平均入場料750円、配収率を50%と仮定すれば配給収入は3億7000万円オーバーとなり、決して赤字ではなかった筈。
 昭和50年当時は前年の邦画復活の流れから一転して「何を作っても客が入らない」とされていただけに、赤字を出さない定番番組の存在は大きかった筈で、それを敢えて終了させた(チャンピオン祭り自体は更に2年間継続してはいますが)理由は、当時ハリウッドで「キングコング」の大作リメイクが企画されているニュースが流れてきていたことに他なりません。ゴジラの生みの親を自負されていた田中pも当然これに強い刺激を受けていた様子が伺えます。
 このとき田中Pが謳っていた「原点回帰」的な復活ゴジラの構想が胎動を始めた1977年前後は、ちょうどスターウォーズに始まる海外SFブームの余波や国内のSFアニメブームの勃興から、過去作品の回顧的な第三次怪獣ブームがアダルトな世代まで巻き込んで発生していて、そうした「大人びたファン」が求めるゴジラ像のベクトルと、田中Pの企画していたゴジラの「本格的な復活イメージ」とが同一方向を向いていた(錯覚だった部分も大きいのですけど)ことが、殊更ファンの間で「原点回帰」のワードが用いられるようになる原因だったのじゃないかと考えます。
 勿論、現在の至るまで特撮ファンが「原点回帰」の掛け声の本質的な意味合いまで掘り下げて分析しているか否かは別問題なのかもしれませんけれど。
 
 
    
Re: ゴジラを『原点回帰』したストーリーは? - エクセルシオール (男性)
2025/08/12 (Tue) 22:38:49
      何をもって「原点回帰」というのか、一般論としては意外に難しいものがあります。そもそも「原点」とは何か、「回帰」の定義は何かについて、人によってさまざまな解釈がありうるからです。また、作品によっては最初の作品よりも続編の方が人気を集め評価が高い例もあり(例えば『ルパン三世』のアニメ。一期は不人気で、二期が大人気になった。名作『カリオストロの城』もこの時である)、そのような場合「原点回帰」はかえってまずいという事もあり得ます。
 ゴジラの場合、原点が『ゴジラ』(1954年)であることについてはほぼ異論がないところでしょう(極少数説としては「G作品検討用台本こそ原点」「ラジオドラマこそ起源」という説もあるかもしれないが)。しかし、その内容やテーマのどこを重視するか、どう解釈するかで「原点」の内容が人によって大きく変わる事になります。「これのどこが原点回帰だよ」と思ってしまうような作品が出てくるのは、おそらく製作者がかなり強引な原点解釈をしてしまうためでしょう。また、単なるキャッチコピーとして「原点回帰」という言葉が用いられている場合も少なくありません。
 無論、長期シリーズであまりにも当初の設定とかけ離れた内容になっていた場合などに、軌道修正を図る意図をもって「原点回帰」が持ち出されることもあります。この有用性は確かにあるでしょう。今のゴジラに必要なのはまさにそれです。
 だが、そこでいう「原点回帰」とは、ゴジラの設定を初代準拠のものに戻しそこから大幅に逸脱しないようにする事、あくまで主役がゴジラを含めた怪獣である事、怪獣はあくまで強く基本的に人間に負けることはない事を肝に銘じる事で十分です(パワーアップ等はある程度許容される)。その上で真摯に物語を作っていけばよいのではないでしょうか。
    
Re:初代ゴジラは人間の敵・負・恐怖の象徴なのか? - 殿様ギドラ (男性) URL
2025/08/14 (Thu) 19:07:21
     8月11日のなんじぇいさんのご投稿へのレスです。
 映画の見方感じ方は自由とは言うものの、先入観や個人的な偏向の結果、ゴジラを誤解することまでは看過できないです。
『ゴジラ』(1954)に限定してお話ししますと、
人間の視点とゴジラの視点、両方を意識して鑑賞しないと誤解するのではないでしょうか。
 そんな誤解が発生する原因としては、ゴジラが多義的存在として描かれていることが挙げられます。
 水爆の被爆者でありながら、白熱光(熱線)を発することで、核兵器の象徴と見ることができる。
 野生動物であるにもかかわらず、最新兵器(水爆も含む)でも殺せないため、人類の前に立ちはだかる障壁に見えてしまう。
 そんなところから、映画に何らかの「意味」を読み取ろうとすると、ゴジラに意味づけしたくなり、人間の敵、恐怖の象徴、人間の負の属性を具現化したものといった解釈が生まれてしまうのだと思います。
 ゴジラの白熱光に関しては、確かに核兵器のイメージを取り込もうとする作り手の意図があると思います。
けれども、劇中のゴジラが核兵器と同一視できる存在であるかどうかは冷静に判断すべきです。
 私が繰り返し主張している、ゴジラとは大自然の生命の驚異であり、水爆でも殺せないところに特徴があるのだという解釈は、ストーリー上の役割という意味だけではなく、
怪獣ゴジラそのもののあり方を説明するものです。
 そんなゴジラを一生物として誠実に描いていけば、シチュエーションに応じて人間がゴジラをどう見るかが変わってきます。
 冒頭の船舶襲撃は理由なくゴジラに襲われたとなるでしょうし、人間を狙って熱線を吐いたとなると人間の敵ということにもなります。
 しかし、ここでゴジラの視点を持ち込んで欲しい。
 航行するエンジン付き船舶が海中にどんな音を発しているか。それをゴジラがどう感じるか。
 ゴジラが人間に向けて熱線を発射する前に、人間がゴジラに何をしたか。
ゴジラが理由もなく人間を狙って襲ってくるわけではありません。
 そして、大戸島に上陸したゴジラは熱線を発射しておらず、倒壊した家はゴジラの歩行に巻き込まれただけであり、
その後八幡山の向こうから顔を出したゴジラに人間を攻撃するそぶりはありません。
 東京湾で遊覧船の前に顔を出したときも同様です。
(人間の敵ですか?)
 さらに品川上陸のとき、ゴジラが何を思い、何を目的に行動していたのかは定かでありません。(二回目の上陸も上陸そのものの理由は不明)
ここに野生動物のリアルがあります。怪獣ゴジラの行動すべてに納得のいく説明を付けてしまうと、その行動は人間の発想の枠内に収まってしまいます。
 ゴジラは人間の写像ではありません。(200万年問題に対する私の見解は2017年12月19日投稿「Re: ゴジラはどこまでアレンジ・改変が許されるのか。」に書いてあります。掲示板内検索でキイワード〝200万年〟でヒットします)
 籠の鳥のシーン
 これは極めて感覚的な受け止め方なので、ゴジラと鳥を何かの対比と考えるのか、銀座の特徴的な景色と同時に鳥たちが野生の感性でゴジラに恐怖を感じている様子を見せていると感じるかはそれぞれですね。
 というわけで、ゴジラそのものに何らかの観念を感じるというのは行き過ぎと思いますし、作品そのものからではなく、誰かの感想・批評に感化されているだけではないかと思うのです。
ゴジラ映画に何らかの観念を込めたいなら、ゴジラと人間の関わりを描いていきながら、ストーリー展開に作り手の主張を込めていくことは出来ますし、『ゴジラ』(1954)はそういう作りだったと思います。
 ゴジラ自体が何かの寓意ではないです。だからこそゴジラを使って変幻自在にさまざまなストーリーを作り出すことができるのです。(元祖ゴジラであれば、という但し書きが付きます)
 伊福部先生から教わったストラヴィンスキーの言葉をアレンジします。
「ゴジラはゴジラ以外の何ものも表現しない」
 整理すると、『ゴジラ』(1954)のストーリーにおいて、ゴジラが人間と敵対するシーンがある、ゴジラに恐怖を感じるシーンがある(ゴジラが恐怖の象徴ではない)、劇中に人間の愚行を指摘するシーンがあるということであって、
怪獣ゴジラが何かの観念を背負っているわけではないです。
 補足。
前回投稿の内容を誤解されては困るので付け加えると、私はゴジラ対人間を描くなと言いたいわけではありません。
ゴジラ対人間を見せるシーンは必要ですが、それを主軸にするのは避けた方がいいということです。
それから『ゴジラ』(54)に反核・反戦の意図がないと言いたいのではなく、それに止まらない内容を持っていると思っているのです。
    
『シン』『-1.0』が原点回帰…… - なんじぇい (?)
2025/08/18 (Mon) 07:29:24
     殿様ギドラさん、ありがとうございました。納得できました。
最後に、原点回帰をテーマとした『シン・ゴジラ』や『ゴジラ-1.0』を支持する人や評論家が、何をもって原点回帰したと賛辞しているかを調べて、おおよその主張を出してみました。
といっても上の話題の繰り返しをしたいわけではないので、恐怖の象徴だとか敵怪獣がいないからだとかは無しにしています。
①ゴジラに同情的な視線がある
どうやら上を言う人が多いようです。というのも『シン』『-1.0』もよく見たらゴジラから人間を攻撃することがないような作劇をしているそうです。
確認してみたら、確かにシン・ゴジラはただ歩いてるだけで反撃したのは自衛隊や米軍に攻撃されてからとなっていますし、-1.0では小さい頃に銃で撃たれるまではのそのそ歩いているだけで必ず人間に攻撃されてから反撃しています。
前に出した敬礼の下り(アレがゴジラへの敬礼とは非常に分かりにくいですが)を含めて、ゴジラは人間に攻撃されてからの反撃になってはおり、少なくとも悪そのものではないようにしているようです。
また歩いているシン・ゴジラに地中貫通爆弾を撃ち込まれ絶叫するシーン等では、ただ歩いているだけのゴジラを攻撃し悲鳴を挙げているように演出しており同情的に撮られていると主張する評論家もいました。
といっても、少なくともヤシオリ作戦の結果の撮し方は「人類(日本?)の勝利だ!」に見えますが……
②科学誤用
どうやらシン・ゴジラから科学の誤用を読み込む人は、マキゴロウがシン・ゴジラとその倒し方を作ったことと、「つまりゴジラは、人類の存在を脅かす脅威であり、人類に無限の物理的な可能性を示唆する福音でもある。ということか」という台詞から、科学の誤用と正しい使い方をあれこれ考察したがる人が多いようです。
まあ、上を含めて妄想力豊かだといえるのかもしれませんが、果たしてこれで「原点回帰の要素がある」と言えるのでしょうか。
    
Re: 『シン』『-1.0』が原点回帰…… - 殿様ギドラ (男性) URL
2025/08/19 (Tue) 18:58:43
      ご紹介いただいた意見について、原点回帰の要素になり得るかどうか、私の見解を一通り書きましたが、
書き上げてから虚しくなったのでその原稿は投稿しません。
 結論を言うと、それらの意見は的外れであり、そんなことで原点回帰だなどと考えるのは『ゴジラ』(54)に対して無理解であることを示すだけです。
 しかし、私の見解が正解なのか。
 私がそれを表明することで、そうかそうかと流される人も出てくるかもしれません。
それは私の本意ではありません。
 常々映画は体験であると書いてきました。
 体験は言語化することも出来ますが、もともと言語で表現されたものではありません。
『ゴジラ』(54)についてなにやら賢しらなことを書く人の意見を見ると、どうも映画の内容を一旦言語化して、言葉の上であれこれこねくり回しているような気がします。
 映画そのものを脳内で想起して考察している人は少ない。
 ゴジラを恐竜が放射線で変異した生物だと考える人は、作品そのものから情報を得ているのではなく、言語化(文章化)された誰かの見解を元にしていることが明らかです。
そんなことでは映画を受け止めたことにならない。
 私からの提案は、とにかく『ゴジラ』(54)を見てください、ということです。
もう一度言います。
 先入観を捨てて、映画が伝えてくることを詳細に体験してください。
人物の表情ひとつひとつ、台詞の言葉ひとつひとつ、ゴジラの振る舞いのひとつひとつを味わってください。
そしてゴジラを己の血肉にしてください。
 その上で『シン・ゴジラ』や『ゴジラ-1.0』に『ゴジラ』(54)と同じ精神を感じるかどうか。
 私もゴジラそして『ゴジラ』(54)について完全に知悉しているとは思っていません。
もちろん必要に応じて自分の意見は言いますが、
「ああ言えばこう言う」式の反対意見はいくらでも出てくるでしょうし、それをモグラたたきのように潰していくのも虚しいです。
 みんなが作品に真摯に向き合えば、結論ありきの強引な意見は出てこないでしょう。
(部分的に似たところがあると言い張っても大枠が違っていては、回帰したなんて認められませんよ)
    
Re: 『シン』『-1.0』が原点回帰…… - なんじぇい (?)
2025/08/19 (Tue) 22:20:07
     確かにおっしゃる通りですね。
原点回帰の定義はエクセルシオールさんがおっしゃったような
>「原点回帰」とは、ゴジラの設定を初代準拠のものに戻しそこから大幅に逸脱しないようにする事、あくまで主役がゴジラを含めた怪獣である事、怪獣はあくまで強く基本的に人間に負けることはない事を肝に銘じる事で十分です
くらいにしてしまった方が、ごちゃごちゃ屁理屈をこねくりまわしてだから原点回帰だとするよりずっといいかもしれません。
ああいう意見は雨後の筍のごとく出てくるので、いちいち全部相手をしたらきりがない気もします。
    
ゴジラギャラクシーオデッセイ - なんじぇい (?)
2025/05/27 (Tue) 00:56:42
   ゴジラ連載マンガですがここから火曜日にある作品はを探せば読めます。
冒頭の宇宙船が沈む一連は何もかもテンプレ過ぎてギャグに見えてしまったりと、演出に違和感があります。
ただ、主人公の少女がゴジラ退治に邁進するキャラでなさそうなのは幾ぶりかとは思いました(シンゴジ以降全部ゴジラ退治に捧げているような主人公しかいなかった)。
ゴジラの身長体重が『ファイナルウォーズ』と同じ100m55000トンなので、意識してそうな気がします。
https://youngchampion.jp/episodes/b14df31035a03/?utm_source=twitter&utm_medium=share&utm_campaign=tw_sh_ep_20a59d2babf28
  
Re: ゴジラギャラクシーオデッセイ - 殿様ギドラ (男性) URL
2025/05/28 (Wed) 18:54:49
      どうもありがとうございます。
読みました。
 うーーーーん、うーーーーん。
これが現代的なのか、こんなのをマンガ界は求めているのか、面白くないなぁ。
 時代背景や社会がどうなっているのかさっぱりわからないまま勝手に話が進んでいく感じですね。
銀河条約機構ってなんだよ。
ミリタリー趣味や癖強少女なんて手垢がついているのでは?
 そしてまたしても怪獣を研究する主人公。
 怪獣物で怪獣を科学的に研究する人物をメインにすると袋小路に入るよと、ずーっと書いてきましたが、なかなか伝わらないようで。
しかし、これは曲がりなりにもゴジラ作品なんでしょう?
最終的には「ゴジラは分析不能」という決着はあり得ますが、そこにゴジラのドラマが生まれないことはわかるでしょう。
下手をするとゴジラという存在を観念的に解釈するような話になってしまいます。
 怪獣物の価値ってそんなところにあるわけではないんじゃないかな。
    
Re: ゴジラギャラクシーオデッセイ - エクセルシオール (男性)
2025/05/28 (Wed) 21:32:56
      私も第一話を読みましたが、いささか疑問を感じる内容でした。
 まず、主人公・海道ミユを高校生に設定する必要性が感じられません。彼女が既に一回大学まで出ている天才である事、クラスメイトから迷惑がられている描写がある事なども考えると、なおさら奇異な印象がありました。これではキャラを動かす妨げになりかねません。普通に大人の女性に設定した方が良かった感じです。
 次に、地球上に降り立った怪獣ヴォルガがカメラやセンサーで認識できず、銀河条約機構軍が攻撃に苦慮する展開については、巨大な怪獣に目視で攻撃を命中させることがそんなに困難とは思えず、奇妙に思いました。現に機銃攻撃は命中していたのですから、レーザービーム砲とか用意すればいいのではと思ってしまいました(ここは未来社会のはず)。
>時代背景や社会がどうなっているのかさっぱりわからないまま勝手に話が進んでいく感じですね。
 そうなんですよね。ミユが「人類が星間飛行できるほどの科学力を得た今」と言っていた以上、現代より数百年経っていそうですが、それにしては社会的な進歩をあまり感じません(学校の雰囲気も今と大差ないように見え、ちっとも未来っぽくない)。通例、未来世界を舞台にする場合はそこに至る歴史や社会の概要を簡略的にでも示すものですが、それがないのは困りものです(これから少しずつ情報開示するつもりなのだろうが)。
 無論、物語は始まったばかりであり、これから好転することを期待します。一つの注目点はラドンやモスラ等のゴジラ以外の有名怪獣を使うのか使わないのかでしょう。使うのなら「ゴジラの下」みたいな描き方はしてほしくないです。
 
    
第2話 - なんじぇい (?)
2025/06/10 (Tue) 14:56:19
     カマキラスらしき怪獣が1コマで倒されてました。
初登場の『ゴジラの息子』でもゴジラやクモンガにいいところなく負けたやられ役みたいな扱いでしたが、一応怪獣用ミサイルだからいいんでしょうか、うーん……
まあ、カマキラスになる前の大カマキリかもしれませんが。
https://x.com/champion_web_YC/status/1932265209697288377?t=-XIjmYnefG0WH6TAtoR5ZQ&s=19
    
Re: ゴジラギャラクシーオデッセイ - 殿様ギドラ (男性) URL
2025/06/10 (Tue) 18:58:34
      どうもです。
 いやー、カマキラスのくだりは苦笑してしまいました。
あまりにも扱いが軽い!
 ゴジラが格闘戦をやっているだけでも虚淵ゴジやSPよりずーーーっとマシか・・・
    
Re: ゴジラギャラクシーオデッセイ - エクセルシオール (男性)
2025/06/10 (Tue) 22:04:18
      カマキラスはもともとゾルゲル島の大カマキリ(といっても牛くらいの大きさがある。普通にすごい)が冷凍ゾンデの実験失敗で巨大化した怪獣ですから(厳密にいえば巨大生物)、あまり強くないのも仕方ないかもしれませんが(操演怪獣としてはなかなかのものなのだが)、こうも「体のいい負け役」として活用されると気の毒になってきます。
 その意味では大規模な被害をもたらした小説『ゴジラ怪獣黙示録』のカマキラスが一番優遇されていたかもしれません(それでも最後は人間の兵器に倒されてしまったが)。
 今回よかったのは人類側の切り札の対巨大生物ミサイルがヴォルガに全く通用しなかった事です。怪獣はこうでなくては。
 ただ、そのヴォルガがゴジラに全く歯が立たないのは、ゴジラの強さを示すためだとは思いますが、少々面白みに欠けました。互いの強さを示す描写の方が良かったと思います。
 もう一つ、主人公のミユはてっきり右目を失っていると思っていましたが、どうもそうではないみたいです。だとするとあの「眼帯」は何なのでしょうか。
    
第3話 - なんじぇい (?)
2025/06/24 (Tue) 04:46:05
     「生物は命を繋ぐもの」が大ゴマになってるので、ゴジラがただ暴れてる凶悪怪獣みたいな扱いにはならないんだろうなあとは思いました(『-1.0』はそういうやつにしか見えなかった)。
https://youngchampion.jp/episodes/f0ebcba3fdd55/
追記ですが、ミユの眼帯って単に芹沢博士のオマージュをやりたかっただけでは……
    
Re: ゴジラギャラクシーオデッセイ - 殿様ギドラ (男性) URL
2025/06/24 (Tue) 18:54:58
      毎度どうもです。
 今回はバトルの途中ということでストーリーがどう転ぶのかは見えませんが、
ここまでのところ、ゴジラをヒロイックに描こうとする方向だろうとは予測できます。
 人間がゴジラを利用しようとするのでしょうけれど、
問題はその先ですね。
(宇宙人に操られる怪獣というのは70年代的で、ちょっとなぁ、とは思います)
    
ええっ! - なんじぇい (?)
2025/07/22 (Tue) 00:46:49
     第4話が更新されました。どうやらwebでは1回遅れらしいです。
ゴジラに恋い焦がれてる奴が主人公なのは驚きました。過去のゴジラ映画でゴジラに恋してる人はレジェゴジのセリザワイシロウくらいしかいない気がします(主人公だといない)。
主人公がゴジラを操ったりするんでしょうか。そういうのはやめて欲しいかも。
https://youngchampion.jp/episodes/da816f9f64bbd/
    
Re: ゴジラギャラクシーオデッセイ - 殿様ギドラ (男性) URL
2025/07/22 (Tue) 18:43:43
      ゴジラに美を感じる、なんてのは、ついついやりたくなっちゃう心理なんですよね。
84ゴジラでのムッシュかまやつのリアクションにもそれが見えます。
 私もゴジラではない怪獣もののシナリオ(作品は完成しなかった)でそんな感情を取り入れたことがあります。
けれども、その後反省しています。
 ゴジラに美を感じるのは、ゴジラを創作物として見る観客だけでいいんです。
ゴジラが実在する世界(劇中世界)の人物にそんな感情を持たせると、異常心理のお話になってしまい、
怪獣スペクタクルがブレます。
 という感想もありつつ、
この第4話ラストで見えてきたのは、本当にギャラクシーオデッセイをやろうとしていること。
どうもピンとこないですね。
ゴジラを引き連れて宇宙行脚するの???
    
Re: ゴジラギャラクシーオデッセイ - なんじぇい (?)
2025/08/12 (Tue) 01:18:50
     轟天が出ました。
展開がそこそこ速いのはいいことですが、何となく漫画の作者さんがスペクタクル(大破壊)には向いてない絵柄に見えてしまいます。
 
https://youngchampion.jp/episodes/b4db6221ff763/
    
『ボルカルス』完結 - エクセルシオール (男性)
2025/08/08 (Fri) 21:34:07
    かなり前に取り上げた怪獣漫画『Kaiju on the Earth ボルカルス』が最終話を迎えました。最近は最終話後にアフターストーリーとかがある事も少なくないですが、メインストーリーは間違いなく終了したようです。
 怪獣にタイムリープ、超能力、最後には巨大ロボットと盛りだくさんな設定でなかなか面白かったですが、いささか詰め込みすぎだった感じも否めません。もう少し焦点を絞った方が良かったと思います。
 最終話の公開は後1週間くらいだそうなので、興味があったら読んでみてください(https://www.sunday-webry.com/episode/14079602755571963643)。
  
Re: 『ボルカルス』完結 - 殿様ギドラ (男性) URL
2025/08/09 (Sat) 17:45:07
      あ、完結したんですね。
その後ぜんぜんチェックしていませんでした。
 SFバラエティショーみたいな感じだったのでしょうか。
 最終話、ものすごく急ぎ足でざーーっと目を通しました。
 うーーーーーーん、という感想です。
    
Re: 『ボルカルス』完結 - なんじぇい (?)
2025/08/09 (Sat) 20:38:42
     第1話と最終回しか呼んでいないのですが、怪獣を怨霊かなにかが操っていたんでしょうか?
ちなみに原作のボードゲームはやったことがあるのですが、怨霊も巨大ロボも出てきませんでした(通常兵器では唯一効く地中貫通爆弾でダメージを与えるが倒せないので、冷凍ミサイルで止めを刺すゲーム性だった)。
    
Re: 『ボルカルス』完結 - エクセルシオール (男性)
2025/08/10 (Sun) 14:26:32
     >怪獣を怨霊かなにかが操っていたんでしょうか?
 私も数話ほど読み損ねてしまったのでやや情報が不確かですが、最終回に出てきたあの「火炎人間」万堂は、確かボルカルスを崇拝する敵組織の総帥でした。タイムリープの結果超能力を手にした男という設定だったと思います。ボルカルス自体は誰かに操られているわけではなく、万堂がある意味勝手にこだわっているだけでした。
>SFバラエティショーみたいな感じだったのでしょうか。
 確かにSFで登場する要素を宇宙人以外全て出した感じでした。これらを整序して物語を作るには、もう少し話数を用意して周到なストーリー構成が必要だったと思います。人間の描き方もこねくり回しすぎな印象がありました。主人公が結局死亡というのも釈然としないですね。
    
シリーズ1発目はゴジラ退治が伝統!? - なんじぇい (?)
2025/08/01 (Fri) 11:14:05
   昔マニアと会話していた際の出来事ですが、「ゴジラ映画で新シリーズを始めた際はほぼゴジラ退治テーマが1作目なので、東宝もそう思っているのではないか。自分も1作目は人間vsゴジラみたいに思ってしまっている」という答えが返ってきて驚いたことがあります。
しかし考えてみれば本多・円谷作品に限定しても初代ゴジラはいちおう退治ものとなり、2代目ゴジラのシリーズと考えたら最初の『ゴジラの逆襲』も退治ものがテーマの1つです。
シンより前の84・ミレニアム・GMK・機龍なども同じで、ゴジラ退治の成功失敗に関わらず「新シリーズの1発目は人間vsゴジラが伝統」と東宝がオマージュしている可能性は大いにあり得ます。
実際ゴジラ映画のシリーズ1作目で、ゴジラ退治がテーマでないと断言できるものはないかもしれません。
その結果、新シリーズを始める度にゴジラ退治しているということになっているのかもしれません。
上の考えを自然と思っている人も案外多いようです。
はてさて「ゴジラの新シリーズ1発目は人間vsゴジラがテーマになるのが伝統」という考えは間違っているのでしょうか。
皆様の考えをお聞きしたいです。
  
Re: シリーズ1発目はゴジラ退治が伝統!? - 海軍大臣 (男性)
2025/08/01 (Fri) 22:12:22
      長い長いゴジラシリーズは幾つかの時期に区切ることが出来ますが、その各々の時期の作品の成り立ちに眼を瞑って眺めてしまうと、そうした「結果論」的な考えに立ち至ってしまうのかも知れません。まあ、それほど熱心ではないファンだったり、ちょっとした興味本位だけで作品に触れた方なら、そうした風に見てしまうのも無理からぬことだと思います。
 結局、復活ゴジラ(84)以降のシリーズの流れは或る意味、作品作りに関しては堂々巡り的な隘路(原点回帰→娯楽対決路線→一旦終了→シリーズ再開のための原点回帰)に陥った結果であるのが正直なところですし、2016年以降は「原点回帰こそが正義!」とでも言いたげなファン出身者が監督を務めてしまったものですから、そうした誤解をより大きなものにしてしまったのではないかと思います。
 余談ですが特撮ファンの大先輩に当たる御仁がSNSで『怪獣総進撃』を取り上げた際に、他のファンから「『ファイナルウォーズ』を先取りした作品ですね」との意見を聞かされて「間違いとは言わないけど、因果関係から見ても何かモヤモヤする考え方」だと感じたそうです。
    
Re: シリーズ1発目はゴジラ退治が伝統!? - エクセルシオール (男性)
2025/08/02 (Sat) 21:48:18
      『ゴジラ』(1954年)は当たり前のことながらゴジラしか怪獣が出てきません。一匹しか怪獣が出なければ必然的に人類との攻防がメインになってきます。これは構成から発生することであり、それをもって「ゴジラ退治が伝統なのだ」と決めつけることは少々飛躍があるように思います。
 また、「原点回帰」というスローガンが叫ばれても、「ゴジラの起源を横取りした」ような『シン・ゴジラ』『ゴジラ-1.0』が初代に敬意を払っているようには見えません。そうなるとやはり結果論めいた見解であると考えます。
 なお、『ゴジラの逆襲』については香山滋さんの原案では怪獣決戦を最後に持ってくる予定だったそうです(『香山滋全集別巻』収録のコラム参照)。その通りに製作されていたら真に怪獣決戦こそメインの作品になっていたでしょう。そのバージョンも見てみたかったですね。
    
Re: シリーズ1発目はゴジラ退治が伝統!? - 殿様ギドラ (男性) URL
2025/08/03 (Sun) 15:19:32
     「ゴジラの新シリーズ1発目は人間vsゴジラがテーマになるのが伝統」とは、これはまたエラい風説ですね。
 最後にゴジラが退治される、ということと、ストーリーがゴジラ退治を主眼にしていることは似て非なるものと思います。
という話は一旦置いておきまして・・・・。
 怪獣(怪物)映画の基本形は怪獣出現からその退場までを描くものになりますから、シリーズの一作目が怪獣退治になるのは致し方ないところではあります。
問題はその中身です。
 まず、ゴジラシリーズで最後にゴジラが人間に退治されるものはどれかと考えます。
これは殺されることに限らず、退場させられる、無力化されることも含むと
『ゴジラ(1954)』『ゴジラの逆襲』『ゴジラ(1984)』『ゴジラvsビオランテ』『ゴジラvsキングギドラ』『ゴジラ×メガギラス』『ゴジラ・モスラ・キングギドラ大怪獣総攻撃』
『ゴジラ×メカゴジラ』『ゴジラ×モスラ×メカゴジラ東京SOS』(機龍は人間が作った機械である)『シン・ゴジラ』『ゴジラ-1.0』
が上がります。
 次に劇中の主要人物がゴジラ対策の任にあったり、ゴジラ退治のための技術開発や方法の模索も描かれる作品となると、
『ゴジラ(1984)』『ゴジラvsビオランテ』『ゴジラvsキングギドラ』(メカキングギドラは対ゴジラ兵器)『ゴジラvsメカゴジラ』『ゴジラvsスペースゴジラ』
『ゴジラ2000ミレニアム』『ゴジラ×メガギラス』『GMK』『機龍二部作』
『シン・ゴジラ』『ゴジラ-1.0』
となるでしょう。
そしてこの形式はストーリー自体がゴジラ退治を目指したものであると言えます。
(ただし『vsキングギドラ』ではゴジラ退治はオマケであり、主眼は未来人との戦いであった)
 もうひとつ、ゴジラの肉体を破壊、ないし肉体の機能を不全にさせて退治したものは、
『ゴジラ(54)』『ゴジラvsビオランテ』『GMK』『シン・ゴジラ』『ゴジラ-1.0』になります。(ゴジラの肉体を部分的にも破壊するとなると『vsメカゴジラ』、機龍二部作も含まれる)
 ここまででも、シリーズリセットのタイミングに限らずゴジラが人間に退治されるものがあることがわかります。
ゴジラ退治を描くか否かはそれぞれの作り手がゴジラと人間の関係をどう考えているかが影響しているものと思います。
84以降異様なまでにゴジラ対人間を描いているのは、人間にもゴジラを制することができるとする発想が支配的になったからではないでしょうか。
 最終的にゴジラは退治されるものの、『ゴジラ(1954)』と『ゴジラの逆襲』では、劇中で山根博士が一貫してゴジラは殺せない(退治できない)と主張しています。
人類が持つ最強の破壊兵器水爆でも死なないのがゴジラなので、ゴジラを倒すのは無理という前提でストーリーを作っているわけです。
『ゴジラ(1954)』でゴジラを倒すのはオキシジェンデストロイヤーであり、これはゴジラ退治のために開発されたものではなく、ストーリー上、怪獣ゴジラと並び立って作品のテーマを背負う存在です。
 果たしてこれはゴジラ退治の物語なのか?
 あるいは人間がゴジラを倒したことになるのか?
 オキシジェンデストロイヤーは発見者芹沢大助にとっても謎の現象(偶然見つけたのです)で、人類の共有財産ではありません。
(某学者が、科学技術とは理論の積み重ねによって開発されるものだから芹沢がいなくてもオキシジェンデストロイヤー再開発は容易だと言い、芹沢の死によってオキシジェンデストロイヤーが失われたとする『ゴジラ』の脚本を稚拙と断じていたが、彼は作品の大事なポイントを見逃している)
 水爆でも死なないゴジラをいわば超科学技術が殺してしまうのが『ゴジラ(1954)』のストーリーで、ゴジラ退治が目的のお話とは思えません。
そして映画全体から受ける印象は、ゴジラ退治のために努力する様子よりゴジラそのもの、そしてゴジラによって翻弄される社会の印象が強いです。
これは『ゴジラの逆襲』でも同じです。
『ゴジラの逆襲』では氷塊でゴジラを埋めることでなんとか退治したことになりますが、この作品もゴジラ退治のための模索を中心に描いているわけではなく、小林の死と引き換えに偶然見つけた方法でゴジラを鎮めたわけです。
 ゴジラは退治されますが、84以降のゴジラ退治ストーリーとは根本が違うでしょう。
それを一緒くたにして、シリーズ1作目は人間vsゴジラを描くのが伝統だ、などともし東宝までもが考えているなら、情けなくて屁も出ません。
 ちなみにレジェンダリーの一作目はゴジラ対人間ではないです。
    
Re: シリーズ1発目はゴジラ退治が伝統!? - なんじぇい (?)
2025/08/03 (Sun) 16:07:33
     皆様ありがとうございました。
いくつか疑問に思ったことがあるのでざっと書いてみます。
まず、『怪獣島の決戦 ゴジラの息子』『GODZILLA FINAL WARS』『GODZILLA(2014)』がゴジラ退治の要素を持ってる、みたいなことを思ってる人は多いのです。
『息子』はゴジラ退治が主眼ではないですが、ラストは脱出するために一時的に気象をコントロールして雪を降らせゴジラを冬眠させる、みたいな展開なので、結果的にはゴジラを無力化させようとしている、そしてそれが成功したと取っているのだと思います。
『FW』は単に冒頭の話です。
これらは殿様ギドラさんの定義になると、無力化される・主要人物がゴジラの無力化を図るに入れてしまう人が多いと思います(特に『息子』は)。
『GODZILLA(2014)』は主人公が水爆を運んだりとゴジラ退治にそれほど積極的ではないにしろ協力しているからだと思います。
これらがゴジラ退治要素を見つけて喜んでいるのか、それとも客がゴジラ退治を原点回帰と思っているのか、本当にゴジラ退治なのか、私には分かりません。
ただ殿様ギドラさんは思い出したくもないでしょうし私も嫌いなのですが、『GODZIILA(1998)』と虚淵ゴジラはずっとゴジラ退治が主題の映画だとは思います。
虚淵は3作全部ゴジラ退治(3作目は違うかも?)という逆に珍しい映画ですが……
    
Re: シリーズ1発目はゴジラ退治が伝統!? - 殿様ギドラ (男性) URL
2025/08/09 (Sat) 17:33:22
      ゴジラ退治の要素がある、という具合に広げると『ゴジラの息子』『ファイナル~』も入ってしまうかもしれません。
 それでも両作とも作品のテーマが人間VSゴジラではないことは確かですし、
『ゴジラの息子』にはゴジラを倒そうとする人物は出てきません。
シャーベット計画実験の副次的効果で怪獣の動きを鈍らせることを期待する向きはありましたけれど。
 2014のレジェンダリー版だと核実験と言われていたものは実はゴジラ退治のための核爆発だ、などととんでもないことを言い出してもいるので、
間違いなく人間vsゴジラの構図を取り入れてはいます。
けれどもこの映画も作品全体は人間vsゴジラではないでしょう。
 1998年版や虚淵の例にしてもシリーズ一作目だからということではなく、
>84以降異様なまでにゴジラ対人間を描いているのは、人間にもゴジラを制することができるとする発想が支配的になったからではないでしょうか。
 という理由であろうと思います。
 虚淵版ではゴジラが人間に制されることはなかったわけです(ですよね?)が、
ゴジラに復讐心を抱く人物を主役にしてしまったので、
終始ゴジラ退治が主題となってしまいました。
 最終作で変なギドラを出してきて主題ずらしをしていますけれど。
 シリーズの仕切り直しという位置づけの作品となると、『キングコング対ゴジラ』や『ゴジラ対へドラ』も入ってくるかと思います。
    
映画評論家は『鬼滅』を見るべき? - なんじぇい (?)
2025/07/31 (Thu) 15:21:57
   前作が日本歴代1位の400億円を売上げ、今回の映画も8日で興収100億円を出し(このままいけば歴代1位と2位が鬼滅になるらしい)、もはや一発屋の社会現象どころではなく国民的アニメの領域とすら言われる『鬼滅の刃』ですが、「この映画を映画評論家が話題にしないのはアニメを軽視しているからではないか、酷評でもいいが批評をしないのは実写贔屓だ」という話があります。
これは日本アカデミー賞でアニメの扱いがスゴく低い(毎回30秒くらいしか取り上げられない)などもあるのでしょうが、確かにアニメでも『この世界の片隅に』『君の名は。』なんかよりはレビューされていない印象があります。
尤も鬼滅は続きものなので真に全部理解したかったらTVアニメも見る必要があるのでしょうが……ただ、映画だけ見ても何となく理解できるようにはしていました。
『およげたいやきくん』が日本で一番CDを売り上げた時、音楽評論家はたぶん1度は聞いたでしょうが何を言っていたのかは知らないのですが、映画評論家は日本で歴史上一番売れた映画を見るべきなのでしょうか。
日本一売り上げた実写映画である『踊る大捜査線2』を私は面白いと思わないので、売れたから面白いとは思いませんが、あくまで映画評論家なら見るべきか・レビューすべきかという話です。
  
Re: 映画評論家は『鬼滅』を見るべき? - 殿様ギドラ (男性) URL
2025/07/31 (Thu) 18:41:51
      映画評論家と言ってもさまざまな立場の人がいるでしょうから、
どうすべきかなんて判断できません。
 メディアから依頼されれば鑑賞も評論もするでしょうけれど・・・。
 私は評論家ではなく、あくまでも個人の志向として映画を知りたいと思っているので、
鬼滅のように特大ヒットの作品があれば参考のために鑑賞することはあります。
でも、劇場公開中に見に行くことは希で、大抵はテレビ放送に落ちてきたときに見ます。
(それじゃ本当の鑑賞にはならないとお怒りの方もいるかもしれませんが、見る動機が「大ヒットしたから」というだけの場合はそんなもんです)
 そしてなんらかのコメントを出すかどうかは作品の質(周辺事情も含む)によります。
『劇場版 鬼滅の刃 無限列車編』はテレビで見ましたが、私から何か書くことはないと思ったのでノーコメントでした。
 そんな感じでいいんじゃないかと思っています。
ちなみに「無限列車編」を見たので、今回の「無限城編」はいくら大ヒットだと言われても多分見ないです。
『国宝』はテレビ放送されれば見るかな・・。
    
超大作怪獣映画2 - なんじぇい (?)
2025/07/27 (Sun) 17:51:26
   100%ゴジラですが山崎貴監督からエキストラの募集がありました。
時代背景として黒髪を指定しているので、『ゴジラ-1.0』の続編として間違いなさそうです。
https://x.com/godzilla_jp/status/1949379231139410361?t=lCalE1ue52okPGfBWSmmrA&s=19
  
メガネ禁止! - なんじぇい (?)
2025/07/27 (Sun) 23:49:20
     追記ですがなんとメガネ禁止だそうで、今度は戦国かはたまた江戸かと話題になっているそうです。
ゴジラ退治でバリエーションを作るために江戸とか戦国になるのかもしれません。
    
Re: 超大作怪獣映画2 - 海軍大臣 (男性)
2025/07/28 (Mon) 07:06:31
飽くまで「自前の眼鏡が禁止」と云うことは現代風デザインの眼鏡はNGという意味と解釈すべきだと思うので、江戸・戦国は拡大解釈な気がします。
2025/07/28 (Mon) 18:33:54
     「-1.0」の続編なんでしょうね。
 やたらと茨城県で撮影するのはなぜなんでしょう。
 気になるのはその中の一つ、つくばみらい市には時代劇のオープンセットがあること。
でも同時に近現代のセットもあったりして、まあ昔の町並みとして使うのかなとも思います。
 ひょっとするとストーリーの基本は昭和20年代でも、
過去編的に江戸時代パートを入れ込むとか??
 眼鏡の話は海軍大臣さんの解釈が正しいとは思いますが、
以前から一部のファンが江戸時代に現れたゴジラ、などというアイディアを披瀝しているので、
ファンサービス的にやらかす可能性もあるかもしれません。
マイナゴジラの場合、江戸時代に出てくるなら恐竜サイズの初期バージョンということになるでしょうけれど。
(もうどうでもいいや。どうせマイナだし)
    
ゴジラみたいなのが当て馬に - エクセルシオール (男性)
2025/07/26 (Sat) 16:12:47
    7月に『怪獣8号』のアニメ第2期が始まりましたが、その第1話(通算第13話)でゴジラみたいなデザインの怪獣が、新キャラの当て馬、咬ませ犬にされていました。
 この作品に登場する怪獣は醜悪で気色の悪い印象を与える造形のものが多いですが、2期第1話に出てきた怪獣は珍しく「怪獣らしい」怪獣であり、デザインや演出は何となくゴジラっぽく作られていました(「ディクロニウス」という名前だそうです)。
 ところが、その役回りは新登場の日本防衛隊第一部隊隊長・鳴海弦の当て馬であり、あっという間に倒されてしまいました。これで「ゴジラへのオマージュ」というのは無理でしょう。
 原作も含めて極めて人気のある作品ですが、この作品の「怪獣」とは何なのかと思ってしまいました。なお、次は「ガメラっぽいのが」当て馬にされるかもしれませんね。
  
Re: ゴジラみたいなのが当て馬に - 殿様ギドラ (男性) URL
2025/07/27 (Sun) 15:37:52
      ABEMAの配信動画でざっくりと映像だけ確認してみました。
 ゴジラっぽく作ってますねぇ。
でも、その見せ方、芝居はシンやレジェンダリーの雰囲気をまとってます。
 作り手の意図は測りかねますが、ゴジラへのオマージュとは受け取れませんし、
かといって、シンやアメリカゴジラを雑魚扱いしてやった、という演出とも受け止めかねます。
「怪獣8号」(原作を何話かしか見ていないけれど)に出てくる〝怪獣〟はほとんど怪人みたいなものなので、
ゴジラっぽいものを出してきたなら、従来型の怪獣を代表させているという受け止めも出来ますから。
 怪獣の定義は成文化するのが難しいとは思っていますけれど、
「怪獣8号」という作品が怪獣を解っているとは思えません。
 やっていることは「仮面ライダー」とか「進撃の巨人」に近いんじゃないの?と思っています。
    
2025/07/18 (Fri) 18:51:39
    それぞれについて詳述する時間が取れないのが心苦しいのですが、衛星劇場さんに感謝というお話でございます。
 成瀬巳喜男生誕120年特集で衛星劇場が今月放送した作品で特撮絡みのもの。
『腰辨頑張れ』(1931松竹 HD初放送とのこと。私は2回目の鑑賞)
保険外交員とやんちゃな息子の生活を描く人情喜劇。クライマックスには演出として多彩なワイプ、多重露出が使われていて、当時としては「特撮」と呼べるもの。
撮影は三浦光男。
『君と別れて』(1933松竹)
 芸者哀感をテーマに持つ恋愛メロドラマ。初期のスクリーンプロセスが見られた。
『上海の月』(1941東宝)
 中国における日本のプロパガンダラジオ放送局を舞台にしたスパイアクション(なのか?)。
114分のうち54分しか現存しておらず、以前日本映画専門チャンネルが成瀬特集を行ったときには、不完全だからと放送しなかった。
円谷英二による特殊技術が使われているはずだが、確認できたのはスクリーンプロセスとラストカットの街の遠景ミニチュアだけ。
「円谷英二の映像世界」には『上海の月』でのスチール写真として、上海の市街地と思われるミニチュアセットをチェックする円谷監督が載っているが、その場面は残されていない。
何かで爆破テロのシーンがあったと読んだ記憶があるのだが。
なんにせよ、いままで見る機会が無かったので大変ありがたかった。
『勝利の日まで』(1945東宝)
 これも59分のうち16分しか現存しない。
徳川夢声、古川緑波、高峰秀子の三人が戦地慰問のための研究をしている。
 有名芸能人を縮小、ロケット式慰問爆弾(ミサイル)に積み込んで発射。着弾点で復元する計画。
実験用の島にエンタツ・アチャコが派遣され、ミサイルを待ち受ける。
 全編円谷特撮が唸りを上げる。テレビ電話やロケット爆弾の発射、小さいままの川田義雄(晴久)、巨人になってしまう岸井明など。
ミニチュア、操演、合成が一通り使われる。また、夢声研究所のデザインもレトロフューチャーで興味深い。
オールスターキャスト(クレジットは現存)なのに、断片しか残っていないので、出演が確認できたのは前述のスター以外では、
市丸と山田五十鈴のみ。
 映画アーカイブでは上映されていたのでしょうけれど、私は今回が初鑑賞。これまた大変ありがたい!
一応資料としてクレジットから確認できた出演者を書いておきます。
エンタツ
アチャコ
市丸
山田五十鈴
エノケン
ロッパ
徳川夢声
高峰秀子
川田義雄
廣澤虎造
花井蘭子
原節子
入江たか子
灰田勝彦
藤原義江
櫻井潔
轟夕起子
山根寿子
高勢實乗
岸井明
 衛星劇場には大変お世話になっております!
 オマケ
「怪獣大戦争コンプリーション」を読み進めています。
 シナリオ初稿には、地球と木星系で即時通信できることにちゃんと設定があってびっくり。
完成作では省略されてしまったけれど、通信方法の名称を残すとか、科学的な整合性を作って欲しかったところです。
  
2025/07/13 (Sun) 16:46:08
    ついに始まりました、NHK4Kの「ウルトラマン」。
 驚いたことに「ウルトラマン前夜祭ウルトラマン誕生」から放送してくれました。
「ウルトラQ」最終話「あけてくれ」の代わりに放送された中継録画のライブショーです。
 新番組「ウルトラマン」の告知番組で、舞台上でウルトラマンと怪獣たちがグダグダのアクションを繰り広げます。
科特隊の面々も出演。さらには円谷英二監督も舞台に上がって、当時人気のお笑いトリオ、ナンセンストリオと絡んだりします。
 急遽企画された番組ということで演出の実相寺昭雄さんも著書の中で恨み節を書いていました。
 4Kリマスターということですが、もともとがブラウン管に再生したビデオ映像を16ミリフィルムで撮影したものが原版なので、さほど高画質ではありませんし白黒です。
4Kの威力がどこに出ているかと、2016年にTBS-1で放送されたものをチェックしてみると、ビデオ起因のノイズやフィルムについたゴミノイズが見受けられました。
4Kではそんなノイズがキレイに消されているようです。
解像度は大したことないです。大画面で見比べれば解像度もよくなっているのかもしれませんが、当時のブラウン管モニターの限界ですね。
 そして、「ウルトラマン」本編です。
BS4Kのウルトラシリーズ放送は、金曜に2話連続、そして土曜、日曜に一話ずつ再放送します。
7月11日には第1話「ウルトラ作戦第一号」の放送もありました。
 4Kリマスターすげーです。
「ウルトラQ」は35ミリ製作だったので、4Kになれば解像度がはっきり上がることがわかります。
しかし、「ウルトラマン」は16ミリ製作(特撮カットだけは35ミリで撮影、合成などの処理ののち16ミリに下げて本編カットと合わせたそうな)なので、
4Kの効果がどのぐらい出るのだろうと興味津々でした。
 一通り見て、う~ん、キレイになったなぁなんて思いつつ、
かつてWOWOWで放送したHD版のディスクを掘り出してチェック再生してみました。
このHD版も、当時びっくりするほどキレイだったと覚えていたのですが・・・。
 なんということでしょう、HD版は4K版に比べるとノイズ多く発色悪く解像度低く、まるで古い劣化フィルムのようでした。
セルソフトのHDは2.0と謳っていて、放送用HDよりはキレイなのでしょうけれど、4Kがここまで高画質となるといまさらHDソフトなんか買う気にはなりません。
 また4KウルトラはHDR仕様なので、明暗のダイナミックレンジが広く、光学作画合成の光の強弱がよく表現されていて、ベムラーの熱線の細かい明暗がよく見えます。
 これからの放送が楽しみです。
(東宝さん、特撮4KソフトがSDR仕様とはあんまりだ。4KはHDRにしてください)
  
Re: ウルトラマン4K!! - 海軍大臣 (男性)
2025/07/13 (Sun) 17:18:16
     「ウルトラマン前夜祭ウルトラマン誕生」まで4Kレストア化された画像で見ることが出来て、長生きはするものだと感慨に耽る一方で、明瞭化してしまった分、色んなことが目に入っちゃいます。
 以前から噂のあった「アントラー問題」ですが、よくよく確認したら、本当にスーツアクターがキグルミの胴体部分を前後逆に装着しているのがアリアリと判っちゃて…あれじゃ演者も歩きにくかった筈。そりゃ、実相寺監督がテロップから御自身の名前を外すのも判るような…。
 あと以前にVTRで観た際に、登場時のバルタンの首が妙に傾いでいて、その時は偶々キグルミがフィットしていなかっただけかな?ぐらいにしか思わなかったのですが、今度の放送だと最後まで首を傾けたままだった様子。何かのダメージを修復しないままの登壇だったのかと気になってしまいました。
 それでも綺麗すぎる画像で見るシリーズ本編は実に楽しみです。
    
Re: Re: ウルトラマン4K!! - ルー等級つつ大臣 (男性)
2025/07/14 (Mon) 15:00:59
     そうなんざますか!?
ウルトラマン本編だけでなく前夜祭までも4Kとは実に羨ましいざますねぇ。
(ミーのいる所はそういった事が出来ない所なので)
で、あの前夜祭ちゃんと冒頭の武田アワーのオープニングや当時の武田薬品のコマーシャルが入ってる完全版なのでしょうか?気になるところざます。
(ミーは既にアントラーの着ぐるみの後ろ前事件は知っていたざます。後、ウルトラマン対怪獣軍団のアトラクションシーンでガラモンの首が取れてしまったのも知っているざます。)
本編のほうも4Kならばかなり綺麗ではないですか。
(初代ウルトラマンは初のカラー作品だから特に)
ミーは見れる環境でないのででーぶいでーボックスの画質で我慢するざます!
    
Re: ウルトラマン4K!! - 海軍大臣 (男性)
2025/07/15 (Tue) 06:39:19
      残念ながら企業関連の名称はカットされちゃっていました。公共放送の宿命ですね。
 ガラモンの首のハプニングもなかなかのトラブルですが、実相寺監督だったかによると初登場のウルトラマンが階段を駆け下りる際にコケてしまい編集で誤魔化したらしいのですが、その辺り、たしかに不自然な繋ぎに加えて観客のざわめきが音声に残っているので、真実なのかと判断しています。
 他にも演者連中がセリフを噛んだり間違えたり、生放送らしいゴタゴタが却って楽しく感じられます。
    
Re: Re: ウルトラマン4K!! - ルー等級つつ大臣 (男性)
2025/07/15 (Tue) 14:44:16
     海軍大臣さん、詳細をお知らせ致してありがとうざます。
(ということは武田薬品のコマーシャルまで収録されてるDVDボックスは今や貴重品ざますねぇ。ちゃんと武田薬品のエンディングまで収録されてますから。)
ということはミーが持っているBlu-rayボックスの特典映像とほぼ同じみたいざます。こちらでも武田薬品関係の映像は全てカットしてましたから。
でも勿体無いざますねぇ。あれには本放送を知る唯一の映像ソフトなのだからざます。
(最近の円谷プロうるさくなっているみたいざます。映像特典として当時の武田薬品のコマーシャルなんて如何でしょうか?)
それにしてもこの番組トラブル続きだったざますねぇ。
ウルトラマン登場するシーンも階段降りる時も転けていたし。
それでも無事に終わったのはやはり円谷英二さんの登場でしたね。
(演出の実相寺さんの気持ち分かります。でもライブってそういうものざます。当時の視聴者にはハラハラドキドキして見ていたのでは?)
    
Re: ウルトラマン4K!! - 海軍大臣 (男性)
2025/07/16 (Wed) 12:43:49
      円谷監督、既にこの時点で子供たちの間でも知名度は高かったのでしょうね。番組中でも結構な扱いでの登場でした。
 円谷監督のTV出演した番組だと、東京12ch「証言私の昭和史」は映像がそっくり現存しているそうなので、これなんか特典映像に入れて欲しいですが、使用料などの問題でクリアが難しいと聞いたことがあります。
 昔、一部で出回っていた円谷プロ関連の16㎜テレシネビデオ中に「タケダタケダタケダ~♬」や酒井和歌子の風邪薬のCMも入っていたので、あの辺もレストア希望です。
    
Re: Re: ウルトラマン4K!! - ルー等級つつ大臣 (男性)
2025/07/16 (Wed) 16:20:31
     海軍大臣さん、再レスありがとうざます。
円谷監督って当時既に大人気だったざますよ。
(うるさかった会場が円谷監督登場でシーンとなっている事にも注目)
とりわけ子供たちの認識度が高かったざますねぇ。
まぁ実相寺監督にとってはウルトラQの親父に続いて2度目の円谷監督のドキュメンタリー番組(?)なので何とかなったでしょうか。
トラブル続きの前夜祭ではありましたけれども当時の雰囲気が分かる映像ざます。
(それだけに武田薬品関係の映像が全てカットされたのは残念ざます。)
で、円谷監督関係の番組がまだあったのには驚きましたざます。
諸問題をクリアして何とか映像ソフト発売されるといいざますね。
これもまた貴重な映像作品であると思うし。
(実はミー、その番組見たことが無いざますからソフト化が待たれるところざます。)
    
ハヤブサ参上、ハヤブサ解決! - ルー等級つつ大臣 (男性)
2025/07/12 (Sat) 10:16:33
   というわけで何度かの整理(?)をしていたらこの怪傑ハヤブサのでーぶいでーが見つかったので早速見ていたざます。(何度か整理しているうちに偶然発見した)
この作品、ハヤブサ・ヒデト氏が監督、主演を担当した正統派ヒーローものの作品で話の内容はというとギャング団と戦うヒーローハヤブサといった内容でシンプルな作品ではありますが悪を追ってビル街にあるロープの綱渡り(!)をしたりギャング団の乗った車を追跡するのにバイクに乗って爆走したりBGMが運動会のマーチだったりと何かと凄まじい作品だったざます。
(バイクに乗ったヒーローといえば月光仮面、仮面ライダーを連想するざますけれども今のライダーよりもヒーローらしいざますよ。恐らく月光仮面より前に製作されたヒーローもののようです)
話の途中でハヤブサの正体が分かってしまったりしますがそれでもやはり面白いざます。
(恐らく主人公の役名もハヤブサか?)
で、キャストの中にキンゴジでお馴染みの有島一郎さんが出ています。
あと、作品自体に関しては数作あるエピソードを再編集したものらしいざます。
そんな訳で以上になるざますけれども今回の整理でハリマオの原点であるマライの虎のでーぶいでーも見つかったのでじきに紹介するざます。
  
Re: ハヤブサ参上、ハヤブサ解決! - 海軍大臣 (男性)
2025/07/12 (Sat) 12:54:54
      あーっ!「怪傑ハヤブサ」、観たことあります。
10コくらい上の大先輩がファンで、イベント上映していました。川の上に高く貼られたロープを主演本人が吹き替えなしで渡ってたりと、なかなかの気合だった印象が残ります。
 たしか主演のハヤブサヒデト氏、後に俳優を辞め、普通のサラリーマンになっちゃったとか教えられました。
    
Re: ハヤブサ参上、ハヤブサ解決! - 殿様ギドラ (男性) URL
2025/07/13 (Sun) 16:42:40
      ハヤブサもでーぶいでーが出ているんですよね。
昔、テレビのレトロ特集みたいな企画でごく一部だけ見たことはあるんですよ。
 映画史の勉強としても見るべき作品ですね。
『マライの虎』は戦時中に作られた国策映画ですよね。
ずいぶん昔に一回見ておりますが、果たして録画ディスクが生きているかどうか・・。
紹介よろしくです。
    
Re: Re: ハヤブサ参上、ハヤブサ解決! - ルー等級つつ大臣 (男性)
2025/07/13 (Sun) 17:33:35
     海軍大臣さんレスありがとうざます。
そうでしたか。イベントで見たざますね。
(そのイベントって何かと気になるざます。)
そうなんざますのよ。昨今のスタンドマンやら安易なCGでなく本人が自ら綱渡りをするから凄まじいざます。
(ハラハラドキドキ感凄いざます。他のアクション俳優も見習って欲しいざます。)
で、ハヤブサヒデト氏俳優辞めて普通のサラリーマンになってしまったざますか。
何だかちょっと残念ざますねぇ。あれだけのアクションをこなしたりしてた人だから映画界に残って俳優業続けいれば良かったのに。
(おまけに監督もしてたので尚更惜しいざます。)
もしかして故人になってしまったのだろうか?気になるざます。
    
Re: ハヤブサ参上、ハヤブサ解決! - 海軍大臣 (男性)
2025/07/14 (Mon) 07:13:34
      ハヤブサヒデトさん、残念ながら既に故人になっていると聞いています。
 そのイベントは知人たちが主催していた特撮作品メインのもので、ハヤブサ作品を紹介したのは昭和30年生まれの大先輩の方です。その方はスーパージャイアンツ直撃世代で、戦後のTV創世記のヒーローものなどに本当に詳しい方。NHKのBSで2004年にゴジラシリーズの終焉を取り上げた番組にも登場されていました。面白いのは幼児の時に「宇宙大戦争」を見て衝撃を受け、幼稚園で同映画のクライマックス場面(円盤とロケットが光線を撃ち合うシーン)ばかり絵に描いていたため、問題にばっちゃったそうです(笑)。
    
Re: Re: ハヤブサ参上、ハヤブサ解決! - ルー等級つつ大臣 (男性)
2025/07/14 (Mon) 15:21:22
     海軍大臣さん、続けてのレスありがとうざます。
ハヤブサ・ヒデト氏既に故人になってしまったんですね。
ここでも日本映画史に残る名優が帰らぬ人になってしまうとは実に惜しい人を亡くしたざますね。
(今の映画ファン、もっと古い映画作品を見よ!)
で海軍大臣さんの先輩、凄い人なんざますね。
(何せスーパージャイアンツ直撃世代ざますからもうびっくりざます!)
ミーも勉強するざます!
(ミーは月光仮面で初の巨大怪獣モノのマンモスコングは見て知ってたざますけれども)
ギドラ氏もレスありがとうざます。
マライの虎、見たらまたレスするざます。
    
ドールハウス! - 海軍大臣 (男性)
2025/07/10 (Thu) 23:27:33
    矢口史靖監督の最新作『ドールハウス』を観てきました。未見の方の為にネタバレしないように気を付けながら、少しお話しさせていただきます。
 本作は昔からホラー漫画などに定番の「呪いの人形もの」といった内容です。一応、PG-12の制限を掛けられてはいるものの残酷な場面はありません。客層的には小学生くらいのお子さんを伴った家族客もチラホラ目立っていて、嘗ての『学校の怪談』シリーズよりは対象年齢は高めながらも、劇場内の雰囲気は「納涼ファミリー映画」の趣きを感じさせます(流石に『リング』ほどはジワジワくる怖さはありません)。
 まず個人的な率直な感想として、この矢口監督は初期作品に当たる「ひみつの花園」や「アドレナリンドライブ」では人間誰しもが有する強い金銭への執着を少しズレた視点からの乾いた笑いで描いていて、作風的に気に入っていた監督でしたが、今回の作品は良くも悪くも「それ以上でもそれ以下でもない和製ホラー」の枠に無難に収まってしまっているのが残念に思いました。初のホラー作品とあってか、お得意のコメディータッチのアプローチを完全に封印していましたが、寧ろその特性を活かして、笑いと恐怖場面との振幅の差で観客を揺さぶると云った離れ業を是非見せて貰いたかったところです。
 勿論、全般的に手堅く撮ってはいますし、シナリオ構成に問題が在るかと云うと、たしかにクライマックスの墓穴の場面以降に観念的(?)で判りにくい描写が続いてしまうのが欠点にも思えるのですが、それでもあの流れは「主人公ともども観客を引っかけるための手段」であることは最後まで観て行くと理解は出来ます。まあ、この辺りはもう少し上手く持って行く遣り方が他にもあったのじゃないかとは考えられるのですが…。
 なお、ネタバレしてしまうので明言を避けますが、「主人公家族をラストの状態にしたところで人形霊が望む現状は長続きしないだろうから短絡的な着地であり、意味がないのじゃないか?」との意見も聞きましたが、もしそうなったらそうなったで人形は他の家族へと渡り歩いていくだけ(おそらく人形はこれまでもずっとこれを繰り返してきた筈…)の筈で、必ずしも破綻しているとは言い切れません。その視点で眺める限りでは、題名の『ドールハウス』とはこの呪物人形(幼児の霊であるのだから思考も行動も前述した様に刹那的、短絡的であって当然)が君臨し支配する家を指していることになるのでしょうから、やや巧緻さには欠けるとは言え、何とかオチへの軟着陸は出来て居ると判断します。
 ところで同じ呪物人形を主題にしたJホラー映画に堤幸彦監督の『新生トイレの花子さん』があります。こちらもナカナカ面白い作品で、両者を並列して語って見ると色々と興味深い問題に気が付きます。
 まず第一に『ドールハウス』とは違って、この『~花子さん』のラストでは悪霊の取り憑いた人形はものの見事に調伏されて火葬されるという、文字通りの大団円を迎えます。ホラー作品のラストにまま在りがちな「実は怪異はまだ終わっていないのでは?――」みたいな思わせぶりな描写など一切無い徹底振りなのですが、それでもこの『~花子さん』の場合はエンドマーク後も何故か物凄く後を引くイヤ~ァな後味が残ります。こうした差異がどこから来ているのかは、より細かく分析する必要があると思いますが、兎に角この『~花子さん』という作品の持つ「胸糞悪さの境地」までには『ドールハウス』が達していない事実は否定しようもありません。それが東宝ブランドと東映△マークとの社風の差だと云ってしまえば、それまでなのでしょうけど。
 またストーリー面での両作品の顕著な差異として、『ドールハウス』では主人公らが問題の呪物人形の来歴を探っていく部分がストーリー展開の重点となっていくのに対して、『~花子さん』ではただ単に「いつの頃からか祀られていた人形なので誰も曰く因縁を知らない」として、そうしたバックボーンをそっくり省略している点が挙げられます。この手の劇映画に於いて、怪異の原因を全て観客に向けて開示しなくても作品をちゃんと成立させることは可能との事実が実感されました。もちろん、この方法論は場合にもよりますが、語り過ぎるのは必ずしも賢明ではないということなのでしょうから、この点でも『ドールハウス』はやや説明過多のキライ(予め人形の過去を謎めいた児童画で提示しておく部分とか、悪くはないけどやや過剰?)を感じます。
 その一方で、両作品には意外な共通点があります。
『ドールハウス』の後半では主人公一家を助ける呪禁師役で田中哲司が登場します。知識も経験も豊富で、しかも怨霊対策の様々な装備を常に携行している一風変わったキャラながら実に頼りがいのある人物像を抱かせるのは、先に田中が演じた『シンウルトラマン』での能士的な禍特対リーダー役からの刷り込みも大きかったと思います。ところがこの呪禁師、いざという場面でポンコツ振りを露呈してしまいます。この観客の期待を裏切る感覚はホントに見事です。
 そこで思い至るのが『新生トイレの花子さん』での長野博が演じた役どころ。長野も少し前までは『ウルトラマンティガ』で一年間にわたって主演を張った後での出演で、観客全般に「頼りがいのあるヒーロー」としてのイメージが抱かれていただけに、それを逆手にとって当の長野演じる熱血教師が作品中盤であっさりと悪霊にヤラれてしまう展開は、かなりショッキングでした。ウルトラ繋がり、という共通項もあるので、もしかしたら矢口監督、先行作品を意識したのかな?などとの妄想も湧いてきます。
 以上、だいぶ長くなってしまったので一旦ここで筆を置きますが、最後に一つ。本作で長澤まさみの次女役を演じた子役の女の子、実に見事な演技力でした。
『ゴジラ-1.0』の幼女役の子にも舌を巻く思いをさせられたこともあって、演者の面では日本映画はまだまだいけると思います。後はそれを使いこなす側の問題になってくるのじゃないかと愚考しています。
  
2025/07/13 (Sun) 16:31:49
      矢口史靖作品は3~4本しか見ていないので、間違ったイメージを持っているかもしれないのですが、
見た範囲での印象では、器用にまとめるけれど、心に深く刺さってくるものはないという感じでした。
『ドールハウス』にも同じような物足りなさがあるのかな、と想像しました。
『新生トイレの花子さん』も見てないぞ、と気がついて、うーーん、自分はどうもホラーにはあまり興味が無いのかと改めて弱点を認識。
何でも見ないといけません。
 私も現代の俳優さんには達者な人が多いと感じています。
けれども作品にはさほど感心しないことが多いです。
切り口が良くても掘り下げが甘いとか、どうにも不満です。
    
BS松竹東急終了 - エクセルシオール (男性)
2025/07/06 (Sun) 21:16:43
    比較的新しい衛星放送チャンネルだったBS松竹東急が6月をもって終了してしまいました(終了決定が下されたのは3月だったそうです)。大半の番組は過去作の再放送でしたし、晴れているのにブロックノイズが出ることが少なくないという欠点もありましたが、結構珍しい映画やドラマとかも放送してくれていたので割と重宝していました(『ブルークリスマス』とかこのチャンネルのおかげで観れた)。
 一応別会社がチャンネルを引きつぎ「J:COMBS」として再スタートしましたが、何分いきなりのことだったので現在の放送編成はかなり間に合わせです(基本的に0時から10時まで放送休止)。10月から本格的にスタートするそうですが、映画とかはまた放送枠を設けてほしいですね。
 なお、上記した「晴れているのにブロックノイズ」というのは、周波数の関係で古いBSアンテナだと電波をうまくキャッチできないためらしいです。ただ、このチャンネルのためだけにアンテナを変えるのはなかなか難しいです。
  
2025/07/08 (Tue) 18:51:58
      BS松竹東急の終了にはびっくりしました。
あっという間でしたね。
 とはいえあんまり見なかったのも確かでした。
『配達されない三通の手紙』を録画したものの、地上波のように本編中に宣伝字幕スーパーを乗せたりするもんだから保存用に出来ませんでした。
(その後松竹系の映画チャンネル衛星劇場で録画し直しました)
それでも無料放送であり、邦画を見られるチャンネルがなくなるのは残念でした。
 そして急転直下のJ:COMによる引き継ぎ。
私が愛用している月刊テレビ雑誌では松竹東急チャンネルの記載がなくなったのは当然として、J:COM BSには間に合っていなくて、番組表が載っていません。
来月分からはJ:COM BSも載るかな・・。
    
エフワン(ブラピ、がんばった) - 殿様ギドラ (男性) URL
2025/06/29 (Sun) 16:31:50
    ここ二、三年ちょくちょく話題にしていたブラッド・ピットの映画『F1』。
ついに完成、公開されました。
 さっそく見てきました。
 素晴らしい!!!
 誇張はあってもウソがない。
 レース映画の金字塔が誕生しました。
 2023年のF1グランプリを舞台に、弱小チームが大金星を挙げるまでを描きます。
粗筋をざっと紹介しますと、若い頃少しだけF1に出場していたことのあるベテランレーサー(ブラッド・ピット)がかつてのレース仲間に乞われてF1チームに加入し、
若手のチームメイトとの相克もありながらチームの成績向上のため奮闘、最終戦で大戦果を挙げます。
 配給会社が作った粗筋では、主人公を元カリスマF1レーサーとしていますが、それは誤りで、
主人公ソニー・ヘイズ(ブラッド・ピット)は若手の頃期待の新人としてF1デビューを果たすものの、
マルボロマクラーレン(正確な年代を示していないので、マクラーレンホンダなのかマクラーレンフォードなのか不明)に乗るアイルトン・セナに果敢に挑んだ結果自滅、クラッシュして瀕死の重傷を負ってF1から去った男です。
 映画全体のストーリーは背景にソニーが若い頃の挫折を克服する物語を含んでいます。
ただし、それを声高に訴えることをしていないのがいいところです。
ソニーの悪夢として、セナに挑んでクラッシュする様子が何度か繰り返されることで、彼の内面を伝えるのみです。
 本筋としては大ベテラン、ソニー(ブラピの実年齢から考えるとそんな年配の人間が現代F1をレーシングスピードでサーキットを何十周も走らせることは不可能。ここには大嘘がある)が
新人チームメイトに反発されながらもチームプレイヤーに徹してチャンピオンシップポイントを稼ぐ努力する様子を描くことでした。
 現役F1レーサーであり、ワールドチャンピオンを7回(ミハエル・シューマッハと並んで史上最多)獲得したルイス・ハミルトンが出資、監修、F1界が全面協力して製作されたこの映画、
本物のF1グランプリレース現場で撮影されています。
そして主人公のチームだけが架空のもので、あとはすべて実在のチーム、人物。
 本物のレーサーやチーム代表が本人役で出演しています。
これはもう、本当にびっくりです。
『グラン・プリ』(1966)でも本物のレーサーが出演するシーンはありましたが、『F1』ほどの徹底ぶりではありません。
見ているうちに劇映画ではなくF1ドキュメンタリーを見ている気分になる瞬間が何度もありました。
といっても『栄光のル・マン』ほど無機質な仕上がりではありません。
『栄光のル・マン』も本物のル・マン24時間レースで撮影していて、レースシーンのリアルさは本物なのですが、いかんせんストーリーが薄すぎます。
 ストーリー面での充実は『グラン・プリ』が依然として最高かと思いますが、
『F1』は現代F1が含むさまざまな要素をくどくならない程度にうまくストーリーに織り込んでいるのがお見事です。
 ただ説明が少ないのでF1をよく知らない人にはわかりにくい面もありそうで、私でもチーム売却に関わる事態の変遷はちょっとよくわかりませんでした。
もう一度見ると理解は深まるか??
(主人公はチーム立て直しのため呼ばれたはずだが、実はおっさんレーサーを加入させてチームの評判を落とす目論見だったとか)
 レースについては、これまでのレース映画がまったく触れてこなかった勝負のあれこれを取り入れていて納得の仕上がりです。
タイヤの使い方や空気力学の重要性をちゃんと描きます。
 ドライバー同士の確執に関しては、ルイス・ハミルトンの実体験を下敷きにしているような気がします。
 また、主人公ソニーがかなり汚い手を使ってチームメイトの順位を上げさせようとするところも非常にリアル。
現実に起こりうる、ないし、かつて起こったことの再現をやります。
 あ、お気づきかと思いますが、チャンピオン争いや優勝争いの物語ではないのです。
弱小チームがなんとかポイントを稼ごうとするお話であり、モータースポーツでは優勝争いだけでなくすべての順位に争いがあることを見せてくれるのです。
これは『グラン・プリ』にもない視点です。
 レースシーンの描写は本物のF1映像に架空のマシーンを合成するカットもあったと思いますが、とにかく本物が走っていますから文句の付けようがありません。
CGIも使っているようですが、クラッシュシーンなど本物にしか見えませんでした。
 やり過ぎ演出シーンが一カ所、ブラピのラブシーンはなくてもいいか?予選の重要性は無視?とかまあひっかかるところも無きにしも非ずではあります。
けれども白けたり呆れたりすることがないレース映画は珍しいです。
近年では『ラッシュ/プライドと友情』がなかなかの佳作ではあったけれど、当時の感想でもレースの見せ方には不満を漏らしていたはずです。
 さてクライマックスの2023年最終戦では驚愕の展開になります。
もちろんフィクションであり現実の2023年シーズンとは違います。
しかし現実のF1GPでも起こりうる驚愕の展開なのです。
 F1GPが毎戦驚きの展開になるわけではありません。
それでも何戦かに一回には驚きの展開があり、10年に一回ぐらいはこの映画『F1』レベルの仰天レースがあるので『F1』を見て面白いと思う方なら、現実のF1GPも楽しめるものと思います。
 ほかにもいろいろ「おっ」と思ったポイントはありますが、あまり書きすぎないようにしておきます。
 最後に、個人的にぐっと来たポイントを。
 冒頭はソニーが助っ人レーサーとして参加しているデイトナ24時間耐久レースから始まります。
そこで流れるBGMがレッド・ツェッペリンのあの名曲!
ただ曲を垂れ流すのではなく、シーン内容に合わせて再編集、劇伴として機能させていました。
 70年代ロックファンはノックアウトされること請け合い。
さて、「コミュニケーションブレイクダウン」か「移民の歌」か「ブラックドッグ」か「アキレス最後の戦い」か、「カシミール」じゃないよ、と。
  
Re: エフワン(ブラピ、がんばった) - エクセルシオール (男性)
2025/07/02 (Wed) 22:53:36
     >配給会社が作った粗筋では、主人公を元カリスマF1レーサーとしていますが、それは誤りで
 昔はあらすじと内容が全く違うという話も結構あったと思いますが、現代でも内容と相違したあらすじが公式に公開されているというのはかなり驚きます。このあらすじだけ見れば「セナもプロストも目じゃないすごいドライバー」だったように見えますが、実際の内容では才能を発揮できないまま引退したドライバーに近く、大違いです。
 配給会社は内容を忠実に示すあらすじでは興行成績が下がると思ったのでしょうか?しかし、ブラッド・ピット主演の大作である以上、妙な改変をする必要はなかったように思います。謎ですね。
    
Re: エフワン(ブラピ、がんばった) - 殿様ギドラ (男性) URL
2025/07/03 (Thu) 19:00:38
      宣伝用にあらすじを書いたときには正確なストーリーが伝わっていなかったのかもしれません。
けれども劇場パンフレットにも元カリスマF1レーサーと書いてしまっているんだよなぁ。
なんでも大袈裟に書く癖が抜けないのかも。
 公開前に粗筋を読んだとき、スタローンの『ドリヴン』みたいなお話になるのかとげんなりしました。
あの映画はドイヒーなレース映画だったので。
 中年を過ぎた引退レーサーが若手より速くて上手いし、アクセル踏めば前走車を追い抜けるし、アルコール燃料が池の水に浮いて流れて大爆発するし。
『F1/エフワン』では主人公は若手より速いわけではありません。
(まあ、還暦男にしては現実離れした速さは持っているんだけど)
 経験から学んだ手練手管を使った(バレれば反則の)戦いを見せるのが彼の強みで、レース状況全体を見渡してチームメイトの作戦にまでアドバイスする余裕もあるところは天才的。
実際に現役F1レーサー、フェルナンド・アロンソ(『F1』に1カット出演。ブラピと小芝居)は走りながらチームの司令塔をやったりしてます。
 そんなところも『F1/エフワン』のリアルさであり面白さです。
 あんな反則やったら一発でF1追放だと騒いでいるリアル志向の人もいるようですが、本当のリアルF1ではバレなきゃなんでもやるんです。
    
『ガメラ リバース 』全話観ました。 - エクセルシオール (男性)
2025/06/22 (Sun) 21:56:52
    NHK総合で放送されていた『ガメラ リバース』。21日の放送で完結となりました。アニメに限ればゴジラに完勝でした。
 全体の作風としては昭和シリーズと平成三部作を折衷したような感じでした。SF的設定はある程度凝った内容でしたが、メインキャラは子どもであり、ボコ達の冒険と成長の物語が本編の中心になります。ガメラが「子どもの味方」という正統的設定も現代風にして取り入れられていた感じがします。アニメなので子どものキャラクターを実写よりも自由に動かしやすいという利点もありました。
 怪獣同士の戦いでガメラが悪戦苦闘しながらも強敵たちに勝利していくのも、「一回負けてからリターンマッチで勝利」というパターンが多いガメラ映画のお約束に近いものがありました。最終回で敵であるユースタス財団の目論見で悪の手先になりかけたガメラが、主人公との絆で正気を取り戻す姿は良かったです。
 怪獣に関しては迫力ある怪獣バトルを描いてくれたことはよかったですが、ガメラ以外は少々気色の悪い感じにデザインされたのは残念。ジャイガーはマグネチューム光線を残してほしかった(その代わりバイラスに飛び道具がついたが)。バルゴンだけ出番なしというのも残念です。
 人間のキャラについてはいかにも優しいお姉さんだったエミコが実は冷酷非情な性格で、何かと印象の悪かったタザキの方がまともだったのは意表を突かれました。後、ジュンイチが実は女の子だったという事は驚きましたね。
 ただ、ジョーがボコ達を助けるために行方不明になってしまった事はもう少しやり様があったのではないかと思います(一応、エンドロール後のシーンで生存を匂わせる描写はありましたが)。ブロディにしても当初メチャクチャ嫌な奴に描く必要があったかは疑わしいです。この辺はもっと素直に作ってよかったと考えます。
 ゴジラはアニメ映画三部作にしても『ゴジラSP』にしても衒学的にこねくり回してわけのわからない話になってしまいました。それと比べると『ガメラ リバース』ははるかに真っ当な作品だったと思います。
 最後にうれしかったのは、最終回のエンディングテーマがメロディだけとはいえ『ガメラマーチ』だったこと。懐かしくて久々に口ずさんでしまいました。
  
Re: 『ガメラ リバース 』全話観ました。 - 殿様ギドラ (男性) URL
2025/06/24 (Tue) 18:51:02
      ゴジラのアニメ2種よりマシだったというのは同感です。
うーーん、とはいえ、私は「GAMERA REBIRTH」をあまり楽しめませんでした。
 すいません、キビシイことを書きます。
 全体の構成として、怪獣が一匹ずつ出てきては倒されるという繰り返しで、
それぞれの怪獣ごとにストーリーがあるのならそれでいいのですが、
全体でひとつのストーリーになっているのに、順繰りに対戦相手が出てくるのがどうも単調に見えました。
 そして、怪獣たちは主人公グループを狙って襲ってくることになっているため、
怪獣と社会の衝突を描くことはほとんどありませんでした。
 最初の〝ギャオス〟と〝ジャイガー〟にほんの少し社会の反応が見えただけでした。
 これは都市破壊をほとんど描けなかったことに繋がります。
 怪獣同士のバトルを見所にするのが目的だったとしても、怪獣それぞれの脅威も十分見せて欲しかったです。
そこは怪獣の設定と関わる話になります。
 まず人間を間引こうという思想にあまり説得力が無く、
怪獣が特定の子供を食べると大増殖出来るという設定もなんでそうなるの?という不思議な設定です。
 この作品での怪獣たちは(古代)文明の産物であり、人間によって役割を与えられた物でした。
それは〝ガメラ〟も例外ではなく、詳述されないまでも、人間に味方するように改造された者なんですよね。
 結局、すべてが文明の所業であり、怪獣たちに野生はありません。
そのため、「人間」が何をするか、何をしたかでストーリーを引っ張る形になっています。
 怪獣が脇役に見えてしまいましたし、怪獣に予測不能な行動はありませんでした。
 その人間のストーリーも、視点を子供に絞るという態を作った(実際は絞られてはいなかった)ことで、
バックグラウンドの社会を全く描いてくれませんでした。
 ユースタス財団なるものがあれほど大規模な陰謀を実行しているのに、各国の政府・諜報機関、あるいはジャーナリストは何をしていたのか。
そして、怪獣が出現し始めてからも国家がどのように動いたのかがさっぱりわかりません。
自衛隊を差し置いて米軍が日本の領土内で武力行使出来ることにも説明はないままでしたし、クライマックスで自衛隊が突然出てくるのも段取りを省略しすぎと思いました。
 財団の中でもいろいろすったもんだがあったらしいですが、台詞で匂わせただけでなにも描きませんから、余計な裏設定と思いました。
(エミコの本性が冷酷な性質なのであれば、子供たちから見えないところでなにかしら苛烈な態度を取るシーンを作って視聴者には予感させてもよかったのではないでしょうか。豹変が唐突すぎると思いました)
 細かいところではもっといろいろあるのですが、大枠のところで、
時代背景を1989年にした意味も全く見えませんでした。
作者の個人的なこだわり?
1989年ならでは、というのはテレビが4:3だったことぐらいでしょう。
(平成ガメラが「vsビオランテ」のフォロワーと見て、「vsビオランテ」の公開年が1989年であることが元ネタか???)
 あ、もうひとつ。
バイラスやジグラはもともとは高度な文明を持つ宇宙人なのに、怪獣にされてしまいました。
それは『宇宙怪獣ガメラ』で湯浅憲明監督もやらかしたことなので、そんなに責めることではないのかもしれません。
でも、どうにも引っかかりました。
 それで思いついたのは、バイラス星人とジグラ星人が結託して再び地球に攻めてくるというガメラシリーズの続編もいいのでは。
ガメラは苦戦するも、バイラス・ジグラに内紛が発生して、クライマックスはガメラ、バイラス、ジグラの三つ巴戦。
ストーリー前半はバイラス・ジグラ連合が操るロボット怪獣と戦いましょう。ガメラシリーズ初のロボット怪獣ってことで。
いや、どうも失礼しました。
    
Re: 『ガメラ リバース 』全話観ました。 - エクセルシオール (男性)
2025/06/24 (Tue) 21:06:06
      よく考えると『ガメラ リバース』には疑問点も少なからずありました。ゴジラの方がひどすぎるので、心情的にかなりかさ上げされた側面もあったと思います。
>時代背景を1989年にした意味も全く見えませんでした。
 これはおそらくスマホやインターネットが普及する前という時代が必要だったのではないかと考えます。主人公のボコは遠くに引っ越すことになっており、ボコ達はそのまま縁が切れてしまう事を恐れていました(無線機を買おうとしていたのはそのため)。スマホ等があったらその深刻さが今一つ伝わらないとスタッフが考えたためではないでしょうか。
>自衛隊を差し置いて米軍が日本の領土内で武力行使出来ることにも説明はないまま
 これは確かに異常でした。まして1989年の政治状況は今とは大きく違います。このようなことがあっさりできるのは無理がありました。余計な疑問を抱かせないために、端的に「常設の国連軍」とか「地球防衛軍」とかが存在することにした方がまだよかったと思います。
>豹変が唐突すぎる
 エミコの豹変が唐突すぎる感があったのは否定できません。視聴者に「この人もしかして悪い人なのでは」と思わせる描写は入れておくべきだったと思います。意表を突けばよいというものではなかったですね(個人的には最後まで「子どもたちを助ける良識ある大人」に描いた方が良かったと思う)。
 ユースタス財団の陰謀や10万年前に何が起きていたかについては、もっときちんと描いておくべきでした。総じて掘り下げ不足です。なお、10万年前の世界に関しては、一応外伝の漫画がありますが(『GAMERA -Rebirth- コードテルソス』。https://web-ace.jp/youngaceup/contents/1000243/)。
 ただ、掘り下げや描写の不足は話数が12話しかなかったことが影響していると思われます。これは最近のアニメ全般の問題傾向で、多くの作品が十分な話数を与えられず消化不良になったり、中途半端で放り出されたりしています。もし、倍の24話あったら社会的バックグラウンドとかにも話を割けたし、子ども中心のエピソードも大人キャラ中心のエピソードも両方できたと考えます。
>バイラス星人とジグラ星人が結託して再び地球に攻めてくるというガメラシリーズの続編もいいのでは。
 それはいいですね。確か没になった企画『ガメラ対双頭怪獣W』がそういう内容だったとも言われています。地球側にはパイラ人が味方に付いて「大映怪獣総登場」という豪華な映画になる予定だったそうです。ガメラ60周年にこれをやろうと考えた人はいなかったのでしょうか(ゴジラに比べてあまりにも寂しい状況です)。
    
Re: 『ガメラ リバース 』全話観ました。 - 殿様ギドラ (男性) URL
2025/06/25 (Wed) 19:13:56
      なるほど、携帯電話などが普及しておらず通信が不便だった時代にしたかったという解釈もあり得ますか。
でもなぜ1989年なんだろうと考え直してみると、89年て平成元年でありました。
その区切りかもしれませんね。
 まあしかし、作り手が携帯電話に慣れすぎているためか、ユースタス財団から支給された高性能通信機を持たせて通話をさせているのはご愛敬??
 全体に説明不足というか、エピソードが少ないように思うのは、話数の少なさもさることながら、筋運びのペース配分が悪いせいじゃないかと思います。
 緩く見て一回あたり20分の本編だとすると12話で240分。
4時間の大長編映画になります。
 配信やテレビだと大きな起伏は作れないので長編映画と同様には扱えないのは承知しても、もっとメインキャラ以外の動向を描いたり設定を説明したり出来たのではないかと思います。
子供同士の会話・やりとりに尺を割きすぎに思いましたし、陰謀の全容を見せるのが遅すぎると感じました。
 謎めかすのが当節のはやりらしいですが、ラスト近くなって「実は」「実は」「実は」と観客を翻弄しようとするのもやり過ぎは毒です。
(10万年前の世界を描いた漫画の冒頭部を読んでみましたが、冒頭だけではどんなものなのか判断できないですね。いや、買ってまで読もうとは思わないなぁ)
 なんと、パイラ星人が登場する没企画があったんですね。
大映SF怪獣オールスターお祭り映画なんて見たかったです。
変なアレンジをしないで、元々の設定を守った上で面白いストーリーにすることは出来るはずです。
 でもガメラと大魔神を共演させようなんてバカな考えはなしよ。
(そういえば、「大魔神カノン」などという迷珍作があったっけ。やっぱり角川大映はダメか)
    
新美の巨人たち「最強怪獣VS現代美術!」 - エクセルシオール (男性)
2025/06/14 (Sat) 17:47:13
    テレビ東京系の地上波が観られる地方の方はもう視聴されたかもしれませんが、確か以前帝国劇場について取り上げた番組『新美の巨人たち』で「最強怪獣VS現代美術!「ゴジラ・THE・アート」×加藤夏希」という内容が放送されました(地上波では6月7日)。何でもゴジラをアートとしてとらえた展覧会についてだそうです(https://www.tv-tokyo.co.jp/kyojin/backnumber/)。
 本日、BSテレ東での再放送が23時30分からあるので、観てみようと思います。
  
Re: 新美の巨人たち「最強怪獣VS現代美術!」 - 殿様ギドラ (男性) URL
2025/06/15 (Sun) 16:14:42
      地上波で見ました。
番組全体はそんなに悪くない(映画『ゴジラ』の成立過程解説は一般向けとしてそれほどまずくはなかった)と思いました。
 ただ、まあ、「ゴジラ・THE・アート展」については、
うーーん、美術家たちによる二次創作という感じで、
なんだかんだと理屈を付けたそれぞれのゴジラ像を見せるもののように思いました。
    
Re: 新美の巨人たち「最強怪獣VS現代美術!」 - エクセルシオール (男性)
2025/06/21 (Sat) 11:26:13
      私も番組自体はなかなか面白いと思いました。ただ、ゴジラの事を「最大最強」と評していたのは少々疑問。キングギドラが好例ですが、ゴジラより大きかったり強かったりする怪獣は存在するのでミスリードの気がします。
 紹介されていた美術作品については、ミニチュアだけでゴジラの姿がないものの方が興味深かったですね(ゴジラの姿はそれぞれの人が想像できるので)。一方、人間の姿に近づけたようなゴジラは首を捻ってしまいましたが。
    
2025/06/15 (Sun) 16:19:44
    去る5月26日東京オペラシティコンサートホールで開催された「伊福部昭総進撃キング伊福部まつりの夕べ」に行ってきました。
キングレコードが昨年から展開している伊福部まつりのラストを飾る大コンサートです。
 以前紹介した「伊福部昭SF特撮映画音楽の夕べ」SACDも伊福部まつりの一環でした。
 今回のコンサート、総演奏時間は3時間を超えると思われる充実の内容で、満腹・大満足でした。
 曲目は
第一部
松田華音さんによるピアノ独奏で
「子供のためのリズム遊び」より「運動会行進曲」「楽しい学校」「場所取り鬼」、
ピアノ組曲(盆踊/七夕/演伶/佞武多)。
石丸由佳さんのパイプオルガン独奏
SF交響ファンタジー第1番和田薫編曲パイプオルガン版。
第二部
和田薫指揮 東京フィルハーモニー交響楽団
SF交響ファンタジー第1番、第2番、第3番。
(昨年の伊福部昭FANTASY WORLDに続いてここでも全作演奏!)
第三部
本名徹次指揮 東京フィルハーモニー交響楽団
交響譚詩
シンフォニア・タプカーラ
でした。
 演奏の合間にはトークコーナーもあって、演奏者、指揮者の伊福部音楽への思いや、伊福部先生との思い出話を聞くこともできました。
本名徹次さん持参の伊福部先生遺品のダンヒル(ライターではなくタバコ)には震えました。
 交響譚詩やシンフォニア・タプカーラは久しぶりに聴く生演奏で改めてその「美」を堪能しました。
SF交響ファンタジーも好きな作品でありますが、映画音楽をベースにして再編したものなので、音の組み立てが劇伴用に寄っていて、それほど複雑な音響になっていないように思います。
純音楽作品になると、まあ、そりゃもう精緻精密と言いましょうか、音のイリュージョン(?)が現出します。目眩するかと思いました。
 そして、アンコールで
オーケストラのためのロンド・イン・ブーレスク。
 もー、「SF特撮映画音楽の夕べ」の再現をまたしても。
 キングレコードの企画なので、CDかひょっとするとSACDでの発売を期待します。
ハイレゾ音楽ファイルのダウンロード販売でもいいですよ。
「伊福部昭FANTASY WORLD」のCDはすでに発売されていますので、そちらもよろしく。
 それから「伊福部昭90歳記念コンサート」のタイトルで2004年の卒寿記念コンサートのライブブルーレイも発売中ですよ。
このときの指揮者も若かりし頃の本名徹次さん。
機龍ゴジが伊福部先生に花束を持ってきます。
 交響頌偈釈迦のライブ映像は珍しいですし、特典映像にはCD伊福部昭の芸術シリーズ製作打ち合わせの伊福部先生やレコーディグスタジオでの伊福部先生、
どこの少年だ!と驚く若々しい片山杜秀さんの姿も映り込んでおります。
  
敵怪獣はスペースゴジラ? - なんじぇい (?)
2025/06/12 (Thu) 14:43:26
   『ゴジラ×コング スーパーノヴァ』の主演キャストがスペースゴジラを出し、敵怪獣ではないかと話題になっています。
また撮影にGフォースらしきワッペンをつけた服のキャストもいたそうで、この点もスペースゴジラを裏付けています。
https://x.com/14_kaiju/status/1932366592949755982?t=SU_YNdMa3Mq7smgoT8Z81Q&s=19
ゴジラシリーズではキングギドラに比肩する強さを持った怪獣は既存ではスペースゴジラかデストロイアくらいしかないので、そうなったのかもしれません。
  
Re: 敵怪獣はスペースゴジラ? - 殿様ギドラ (男性) URL
2025/06/13 (Fri) 18:34:39
      ビオランテとの戦いがあってのスペースゴジラのはずだけどなぁ、なんていまさら言ってもしょうがないか。
 強力なライバル怪獣を出したいなら、新怪獣で勝負とは考えられないのかと疑問に思います。
レジェンダリーの新怪獣はいまいち格下の奴ばっかりですね。
シーモは良い味だしていたのに、コングのペット扱いになっちゃうし。
 まあまだスペースゴジラ登場と決まったわけではないので、
とにかく、次回作は怪獣の野性味を取り戻してほしいし、
怪獣だけの闘争ではなく、
人間社会との関わりを大事にしたスペクタクル映画になって欲しいと思っています。
(地底世界をあまり前面に出すと異世界ファンタジーになってしまう)
    
一応ですが…… - なんじぇい (?)
2025/06/13 (Fri) 22:22:49
     >ビオランテとの戦いがあってのスペースゴジラのはずだけどなぁ
劇中で「宇宙へ飛散したビオランテの粒子か、宇宙へ飛び立ったモスラの脚に付着していたゴジラの肉片かは定かではないが、いずれかに含まれていたゴジラ細胞がブラックホールに飲み込まれて結晶生命体を取り込み、恒星の爆発で発生した超エネルギーを浴びて、ホワイトホールから放出される過程で、急速に異常進化して誕生した宇宙怪獣」と説明されているので、
ビオランテは出自のうちの1つの可能性にすぎず、宇宙にゴジラ細胞が散布されていたらスペースゴジラの誕生はどうにでもなりそうです。
ただ、既存ではない強力なライバル怪獣の出現を見てみたいとは思います。