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ギドラの巣「新」映像作品掲示板

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ただいまゴジラ祭り開催中!
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1月25日に思う 殿様ギドラ (男性)  URL

2023/01/25 (Wed) 18:35:47

『怪獣島の決戦ゴジラの息子』劇場パンフレットより有川貞昌特技監督のコメント。

(円谷監督の優れた点は)「つねにものごとを分解して見つめる目を持っていることだ。それらの分析の積み重ねをふまえたうえで〝アイディア〟が出てくるのであって、
決して思いつきではないのです」
「その点、ぼくらのほうは、まず〝夢〟を設定してしまって、その夢と現実のギャップを埋めるために悪戦苦闘をします。
 創り上げる〝夢〟は同じでもその過定(原文ママ)がちがうのです」

 これをどう読むか。
 抽象的な表現なので、具体的にはどんな過程を踏んでいるのかわかりにくい面がある発言ではあります。

 私の解釈は、演出面でも技術面でも、扱う(広い意味での)題材を構成要素に分解・解析して、最終的な目標(どんな映像にするか、どんな機材を作るか)を定めていくということではないかと読んでいます。
対して、有川監督は「ぼくら」と謙遜していますが、ほかの(特技)監督は、シナリオのト書きからぱっとイメージしたものを映像化しようとして工夫するという意味ではないでしょうか。

『南海の花束』製作時、飛行機が海上に不時着するシーンについて、シナリオでは「概念的にしか書き現されて居らず」(円谷英二監督によるコメント)「私は監督の同意を得て、このシーン全部のコンテを組み上げた。」
と、飛行機の不調原因がわかるカットや乗組員の必死の対応が伝わるカットなどを追加しています。
(「円谷英二の映像世界」125ページ註1参照のこと。増補改訂版では127ページ、あるいは「定本円谷英二」191ページから192ページ)

 私はこれが円谷特撮映像の基本ではないかと考えています。
作るべき映像を見た目から考えるのではなく、その「現象」が起こるメカニズムから考えるとでも申しましょうか。

 ゴジラの熱線を受けた金属は溶けるのです。
爆発すれば派手ですが、そんな表面的な演出に流されないところに円谷特撮の迫力があるとみています。

 リアリズムに基づいた演出に円谷特撮の特徴があるのは確かなことと思います。
しかし、常にリアルシミュレーションを目指していたのかというとそんなことはありません。

『怪獣大戦争』で、宇宙航行するP1号の背景を後方へ流れていく光の点はなんでしょう。
星のようにも見えますが、遙か彼方の恒星がロケットの背景で動いて見えるはずはありません。
P1号の移動感を表現するための映像的な「ウソ」でありましょう。
ちなみに『宇宙大戦争』や『妖星ゴラス』にはそこまで極端な演出はありません。
ひょっとしたら小惑星帯を通過していることを表現したのか?との疑いもありますが、だとしてもリアルではありません。

 円谷英二監督が大事にしていたのは、それぞれの作品やシーンに合わせた最も効果的な映像を作ることだったのはないかと考えています。(当たり前と言うなかれ。ドラマの流れと関係ない変な映像を見たことないか?)
あるときはリアリズムまたあるときは完全なる空想、はたまたその中間と、場合に応じて発想を切り替えていたのではないでしょうか。
という考えもあくまでも推察であり、これが真実だ、などと主張するつもりはありません。

 映画作りは非常に複雑な思考のもとに進められるものです。
シナリオ構成や映像構成に守るべき基本があったとしても、原則さえ守れば上質な物になるわけではありません。
全体の中で効果を発揮するなら「掟破り」が正しいこともあります。

 円谷特撮になんらかの特徴があったとしても、決まった法則などはない、と考えています。
作品毎に毎回演出を〝開発〟していたのではないかと推察します。

 私は円谷特撮を考えるとき、なにか一つの事例やあるシチュエーションでの発言だけで何かを見つけたつもりにはならないよう自戒しています。
そして残された作品を繰り返し鑑賞(体験)することで言語的ではない形で円谷特撮を体に叩き込みたいと思っています。
どうか特撮を志すクリエーターの皆さんも、資料本や批評本の言語的な解説は参考程度に留めて、まずはフィルムから学んでくださるようお願いいたします。

と、言葉を弄しているんだから世話ないね。

(この一年の間に初代ゴジラ、初代ウルトラマン、ウルトラセブンのフィギュアをお供えなさった方がここを読んでいてくださるなら嬉しいことですが、思いは届くでしょうか)

アンギラスは変異した怪獣? - なんじぇい (?)

2023/01/23 (Mon) 19:07:30

https://twitter.com/godzilla_jp/status/1617439492478042112?t=cWtH5i0pQjuNknEMKKDXnA&s=19

公式のツイッターを見ると、「太古の恐竜アンキロサウルスが、核実験によって怪獣化した。」と書かれてありました。
アンギラスは現実のアンキロサウルスと何もかも違うので、核で変異したなら辻褄も合うのですがどうなのでしょう。

なお2012年の東宝特撮映画大全集でも同じ記述でした。今では初代含めそういう設定なようです。

Re: アンギラスは変異した怪獣? 殿様ギドラ (男性)  URL

2023/01/24 (Tue) 18:31:54

『ゴジラの逆襲』ではアンキロサウルスだ、と断言しちゃってるわけで・・。
せめて似た種類だとか亜種だとか言ってくれていればよかったのですが。
 そしてアンキロサウルスの変異だとも言っていないのでまずいことになってます。

 ただまあ、これは以前も申し上げたことですが、アンキロサウルスは現存していないですし、化石で見つかっているものがアンキロサウルス(類?)のすべてとは限らないのですから、
その生態・性質なども推測の域を出ません。
アンギラスが現行の古生物学に準拠していなくてもさほど問題ではなかろうと思います。

 水爆実験の影響で変異したということでも構わないといえば構いませんが・・・。
(ラドンは劇中でそのように説明されていますね)

>今では初代含め

えっ!?初代ゴジラのことですか?
初代ゴジラまでもが恐竜が核実験で変異したものとされちゃたまりません。
ゴジラのストーリー上の役割が変わってしまいますから。
でも近頃はテレビや雑誌の軽い紹介記事でも、ゴジラを恐竜の変異ではなく、核実験の影響で出現したとか眠りから覚めた怪獣と説明するようになってきていて、
かなり誤解は解けてきたかなと思っています。

Re: アンギラスは変異した怪獣? - なんじぇい (?)

2023/01/24 (Tue) 18:57:34

誤解を招いてしまいすみません。
『初代』は初代アンギラスのことです。

アンギラスは「変異した」扱いで、初代ゴジラは「目覚めた」系列で語られることが多いと思います。

Re: アンギラスは変異した怪獣? 殿様ギドラ (男性)  URL

2023/01/25 (Wed) 18:32:02

 おっとっと、ごめんなさい。
勝手に気を回してしまいました。
 と、あやまりついでに、初代アンギラス、いいよねぇ、動物っぽいよねぇ。

『GODZILLA』原爆批判削除 - なんじぇい (?)

2023/01/21 (Sat) 14:36:59

米「ゴジラ」原爆批判のせりふ削除していた 国防総省が脚本に抗議 2014年映画
https://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/1091494

米軍が2014年『GODZILLA』のシナリオに介入し、広島・長崎の原爆批判を削除したり、主人公の海軍兵をもっと「好人物」に描くことや、兵士の死者を減らすことを求め、製作者側が受け入れたことが分かりました。

メガトン級なのにショボい核爆発なんかもその影響だったんでしょうか。

軍や自衛隊の協力なしではリアルな兵器との戦いを描くことは難しいのでしょうが、いったいどうしたらいいのでしょうか。

Re: 『GODZILLA』原爆批判削除 殿様ギドラ (男性)  URL

2023/01/21 (Sat) 19:05:02

 軍隊(日本では自衛隊)が映画に協力する場合、軍をイメージアップする広報活動という名目で行われるのでしょう。
 そして脚本にも介入してしまう・・・。

 そんな製作裏話は一般観客の知り得ることではありませんので、
映画ジャーナリズムに頑張って貰いたいものです。
 ことの善し悪しは別にしても「事実」を伝えて欲しい。
 その上で、我々観客が各々の意見を表明していくことが大事だと思います。

 私は、軍隊の意向に沿って表現内容を変更されたものは作品として不健全だと思います。

 日本の怪獣映画では初期は自衛隊の協力があったものの、私企業の商業映画に自衛隊が協力するのはいかがなものかという意見が国会で取り上げられて、
自衛隊が協力しなくなった時期があったはずです。
 それでも映画では小道具・衣装を揃えて自衛隊を登場させました。
 本物のリアリティには及ばないかも知れませんが、脚本に口を出されるよりは、
作り物の軍隊の方がましかと思います。

Re: 『GODZILLA』原爆批判削除 - エクセルシオール (男性)

2023/01/21 (Sat) 20:24:14

 私は軍(自衛隊含む。なお、警察等でも同様の問題はある)の意向に沿ってストーリーを変更するくらいならば、きっぱりと絶縁して物語を作るべきだと思っています。
 そもそも軍事組織が公金を使って自己プロパガンダをするという事自体に危険性があるうえ、怪獣映画の場合はそれに加えて「怪獣の弱体化」という問題が発生しがちだからです(例えば、『ガメラ2 レギオン襲来』では、自衛隊の横やりで翔レギオンの飛行速度がマッハ2から時速150キロにされてしまった。普通乗用車でもがんばれば追いつける速度)。怪獣が主役の作品で超自然の存在である怪獣よりも防衛組織の方が強く描かれるというのでは本末転倒です。たとえ兵器等がリアリティに欠け「安っぽく」見えたとしても弱い怪獣よりはましです。

 また、現代の特撮技術をもってすれば本物の戦車や戦闘機、兵隊等を借りる必要があるとも思えません。CG、ミニチュア、エキストラ等を駆使すれば、十分に真実味のある描写ができると思います(なお、アニメだったらなおさら協力は不要です)。スタッフはもっと自信を持つべきです。

 少なくともクリエイター達は自分達が「御用作品」を作ってしまわないか、もう少し考えるべきでしょう。アメリカでは軍やCIAなどとの協力が常態化し、疑問を抱く人すら少なくなってしまっていると聞きます(今回の『GODZILLA』の一件だって、スタッフの側に軍の要求を容れるのは当然という発想があったからではないか)。日本もその後を追っているような気がしてなりません。

 

CITY LIVES 殿様ギドラ (男性)  URL

2023/01/18 (Wed) 18:26:21

 番組表で興味を引かれたので試しに録画してみた「CITY LIVES」。
フジテレビ深夜枠のフェイクドキュメンタリー(このごろはモキュメンタリーなんてしゃれた呼び方をするらしい)です。

 都市に擬態する巨大生物とそれを監視・調査する職員に密着するという体です。

https://www.fujitv-view.jp/article/post-780185/
(解説にミスタイプあり。「街」の大きさは数平方メートルではなく、数平方キロメートルか、それ以上?)

 人間の記憶を読み取って街の形態を造形することや、生きた街なので建物や電信柱などが生えてきたり、監視員を遮るように道路標識が発生する様子などから、
小説の「ソラリスの陽のもとに」(レム)や「ストーカー(路傍のピクニック)」(ストルガツキー兄弟)を想起させます。
偶然の一致かも知れませんけれど。

 ストーリーはないのでテーマがどうのというものではありませんが、第一回を見る限り、
作り手は「街」と監視員の相互作用に人間の何かを織り込もうとしているフシがあります。

 Tberで見逃し配信しているので、気になる方はご覧ください。
https://tver.jp/episodes/epmsll59rp

 テレビの深夜枠でもこのレベルのVFXを使える時代なんだなと感慨深いです。

Re: しまった 殿様ギドラ (男性)  URL

2023/01/19 (Thu) 17:51:21

Tber×
TVer○

あけおめ&失せもの見つかる - 海軍大臣 (男性)

2023/01/09 (Mon) 16:57:29

 遅まきながら、明けましておめでとうございます。

 さて、何かと話題の『空の大怪獣ラドン』なのですが、実は最近になって初めて、中田康子さん演じる「若い女性」のハイヒールのもう片方が、火口付近の白骨の傍らに落ちているのに気が付いて大変驚きました。福岡を破壊して飛び去ったラドンが阿蘇山に潜んでいるのじゃないかとして、ヘリコプターで確認する場面です。これまで私はてっきり、攫われた牛か馬の骨だとばかり思っていました。
 知人によると、既に気づいてるファンも結構いるそうなのですが、まさか今更みたいにこんなものを見つけてしまい、正月から吃驚しております。
 
 それでは本年もどうぞよろしくお願いいたします。

Re: あけおめ&失せもの見つかる 殿様ギドラ (男性)  URL

2023/01/10 (Tue) 18:58:26

 あけましておめでとうございます。

 そうそう、ハイヒールの片方!(リンゴ姉さんやモモコ姉さんじゃないよ)
私が気づいたのは、2014年の伊福部昭生誕百年祭映画編のときでした。
和光市民文化センターサンアゼリア大ホールの大スクリーンにかぶりつくような最前列に近い席で見たとき気がついたのです。
それまで映画館で見たことも10回以上はあったと思いますが、まるで見えていませんでした。

 その後『空の大怪獣ラドン』を見るときは意識してそのカットを確認するようになりました。
あれは気がつきませんよ。
 岩だなに転がる白骨(気にして見ると人間の頭蓋骨が二つあるようにも見えます)をすーっと移動するカメラ、ハイヒール(薄赤いけれどほぼ白色なので骨と区別するのは難しい)が写ったとたんにカットが切り替わるので、
よほど近接して見ないとハイヒールだとはわからないでしょう。
 しかもヘリコプターに乗ってそれを見ていた登場人物の、骨やハイヒールに対するリアクションもありません。
(すぐにラドンを見つけて、「いたぞ!」となってしまう)

 気がついた人だけがぎょっとすればいいという演出と思います。
ストーリーの理解には関係しませんし。

 先日『空の大怪獣ラドン4Kリマスター』、もう一度見に行きました。
前回はちょっと後ろ寄りの席だったので、二回目はぐぐっと前に出てみました。
それで、以前海軍大臣さんがおっしゃっていた、
>火口に墜ちて燃え盛るラドンのやや手前に写り込んでいる謎の四角い光

のヒントだけ見て取りました。

 この四角い光は噴火全体を捉えたフルショットのカットにだけ現れていて、
その四角いエリアにはなにかが映り込んでいるようで、内部に動きがあります。
それは、噴火の火柱と煙、そしてもがき飛ぶラドンが縮小され、かつ上下(おそらく左右も?)反転して薄く写っているようなのです。

 反転していることを考えると凸レンズの効果のようです。(凸レンズを通して物を見るとき、対象物が焦点距離より遠い場合上下左右が逆になる、と今調べました。中一の理科だって)
カメラ内部で何かが起こっていたのではないかと考えられます。

 4K版二回目で気がついたこととして、これも今さら気がついたのは大変恥ずかしいのですが、岩田屋前で暴れるラドンには着地した後も翼の爪が生えた部分にピアノ線が付けられたままだったこと。
吊っているようにも見えるし、舞い降りるカットからそのまま引き続きで撮影されたために外されずに残っていたようにも見えますが、着ぐるみ特撮カットを長回しするとも考えられず、
ひょっとするとラドンの翼はかなり重くて、演者の腕力だけでは支えられなかったのでは?とも思います。

 ラドンについてはもうひとつ。
今回気がついたことではなくて、以前から疑問に思っていたことです。
『空の大怪獣ラドン』に登場したものを初代、『三大怪獣地球最大の決戦』から『怪獣総進撃』に登場したものを二代目と呼ぶのが慣わしになっています。
が、『三大怪獣~』でゴジラが「人間はいつも我々をいじめているではないか」と言うとラドンが「そうだそうだ」と賛成します。
このラドンが人間の攻撃を受けていたとは思えず、なんで尻馬に乗っているんだと思っていましたが、
ラドン出現を予言したサルノ王女は「ラドンが復活する」と言っていました。
もともとラドンは阿蘇山噴火口から出現したわけではないし、噴火口から復活するとなると、死んだと思われた初代が復活するという意味にも取れます。
 初代と同一個体であるなら人間にいじめられた経験を持つわけです。

 ラドンは死ななかった説でした。
(みなさんそう思ってたりして)

 しまった長々と書いてしまった。

 ではでは、本年もよろしくお願いいたします。

Re: あけおめ&失せもの見つかる - 海軍大臣 (男性)

2023/01/11 (Wed) 22:22:43

 問題の噴火場面は、有名な「ピアノ線切断のアクシデント」に伴い、想定以上の長さでカメラを廻し続けたとの話もDVDのコメンタリー中に語られているので、何かしらのトラブルが発生していたのかも知れないですね。断末魔の一頭が火達磨になりながら一瞬ジャンプする辺りで画面が明るくなるのは、フィルムの残量を気にしたカメラマンが撮影スピードを落としたので露光が変わった為との説明があったかと思います。
 あとラドンの着ぐるみのピアノ線に関して、西海橋なのか福岡飛来時のものかは判然としませんが、中島春雄さん御本人が「飛んでくるだけの場面なのに中に入ってとったら、振り回されてエライ目にあったが、後から考えたら自分が中に入る必要なんてなかった」とか話されていたのをお聞きした覚えが。まだ手探りで撮っていた部分もあったみたいです。

『てれびくん』で・・・。 - エクセルシオール (男性)

2023/01/08 (Sun) 13:27:53

 小学館が出版している児童向け特撮雑誌『てれびくん』の2023年2・3月号の広告を見ていたら、驚くべきことに「タローマンなりきりお面」という付録がついていました。これはびっくりです。

 どういう経緯でこのような付録がついたのかは判然としません。『てれびくん』は上記のように児童向けの雑誌であり、『タローマン』は放送時間からいっても内容からいっても通常対象外のはずだからです。正直、「単純にマニア受けを狙った」と言うのならあまり感心できることではありません。

 ただ、特撮と言っても今はほぼウルトラマンとスーパー戦隊と、仮面ライダーしかありません。これだけでは紙面が埋まらないという深刻な事情が背景にあるとも言えます。また、子ども達に「特撮ヒーローはウルトラマン、スーパー戦隊、仮面ライダー以外にもある」と伝え、「視野を広げる」意義も少しはあると思います。

 とはいえ「タローマンお面」ですか。子ども達にとって冗談のネタにしかできないような気がしますね(一周回って奇妙に流行る可能性もありますが)。

Re: 『てれびくん』で・・・。 殿様ギドラ (男性)  URL

2023/01/08 (Sun) 17:31:01

 なんと!

 タローマン展に子供も集まっているという噂も聞きましたが、
さすがに「てれびくん」の対象読者が自力で「タローマン」にたどり着くとは考えがたいように思います。

 ここはやはり大きなお友達の存在が影響していると考えるのが自然では・・・。「てれびくん」を購読している4~50代もいたりするかも。
(そんなマニアの子息が親の影響で見るようになることもあり得るでしょうし)

 もちろん岡本太郎のセンスが宿る「タローマン」が年少者に受ける可能性は高いのですが、作品の形式が50年も前のテレビ特撮のパロディなのですから、
21世紀の幼児が受け取れる「楽しみ」ではないでしょう。

 幼稚園か小学校で子供たちに聞いてみたいですね。
「タローマン知ってる? 好き? どんなところがおもしろい?」

2023年第一弾!! 殿様ギドラ (男性)  URL

2023/01/02 (Mon) 13:11:03

 いやー、まさか続編があるとは思わず、情報収集に後れを取りました。

 なんと「KJファイル」の第二シーズンが始まります。
https://www.tv-tokyo.co.jp/anime/kjfile/

 テレ東系ですが、1月8日深夜にスタートだぜっ。

 というわけで、みなさま明けましておめでとうございます。
 今年もよろ筑前煮!

Re: 2023年第一弾!! - エクセルシオール (男性)

2023/01/03 (Tue) 12:57:06

 『KJファイル』、地味に人気があったのですね。第一シーズンの放送中に出演者が二人(小林清志さんと清川元夢さん)も亡くなると言う不幸にも見舞われましたが、なかなか面白い作品だったので、第二シーズンが製作されてよかったです。

 既存の有名怪獣に頼らず、怪獣をやっつけることを主目的とするわけでもなく、何となく共存というのが興味深い点だと思います。

 いつかきちんとしたアニメで作ってほしいと言う思いもありますが、動きの乏しい短時間アニメだからうまくいっている側面もあるので、ちょっと悩ましいです。

Re: 2023年第一弾!! 殿様ギドラ (男性)  URL

2023/01/04 (Wed) 16:26:48

「KJファイル」は私も結構楽しんでいました。
怪獣には、ストーリーがなくてもそれぞれの姿形や特徴のおもしろさで楽しめる面もあるでしょう。
 テレビ・映画ではまだ見ていなかった怪獣を図鑑で見るのも好きでした。

 まあでも、確かに「KJファイル」がもっとよく動くアニメで作られていたらスペクタクル性が上がるのにな、と思うところもあります。

ゴジラと雪男の間に… - 海軍大臣 (男性)

2022/12/28 (Wed) 21:49:03

 つい先日、古書店で入手した古い映画雑誌に「キング・ゴリオン」製作発表の記事を見つけました。これは第一作「ゴジラ」のヒットを受けて東宝が企画した和製怪獣映画第二弾に当たるもので、名前のゴリオンとは「ゴリラとライオンを足した怪物」といった意味合いだとか。大ヒットとなったゴジラから来たゲン担ぎにも思えます。
 本作の場合も原作は香山滋先生であることは以前から言われてきましたが、何と当該雑誌の記事では、かの押川春浪の怪奇小説「怪人鉄塔」を原案にして、それを香山先生が脚色しなおす、などとする情報が書かれていて吃驚でした。「海底軍艦」の9年前に押川作品の映画化が企画されていたとは思いも寄らぬことです。
 結局、どういった理由なのか本作は暗礁に乗り上げ、代替案となったのが所謂S作品、即ち「獣人雪男」という訳です。ちなみに雪男も製作発表の時では「怪獣雪男」の題名で呼ばれていたようです。
 ともあれ最初のゴジラと雪男とを繋ぐミッシングリンクに当たる作品であり、より細かな経緯が知りたいところですね。
 

Re: ゴジラと雪男の間に… 殿様ギドラ (男性)  URL

2022/12/29 (Thu) 18:21:23

 ややや、己の不勉強に冷や汗が流れました。

「キング・ゴリオン」なる企画のことを全く知りませんでした。
 押川春浪「怪人鉄塔」についても無知でしたので、ネットをあさって見ましたら、
幸いにもあらすじを紹介なさっているサイトを発見。
なんでもサボテンの名前に「怪人鉄塔」というものがあるそうで。
https://supersabotentime.com/12618/

 半獣怪人と怪鳥にさらわれた美女の話のようです。
なんとなく『獣人雪男』につながりそうな雰囲気はあります。
(女性と獣人というだけですが)

 まさか「怪人鉄塔」に登場する怪鳥がラドンにつながった、なんてことはないでしょうが・・・。

Re: ゴジラと雪男の間に… - エクセルシオール (男性)

2023/01/01 (Sun) 11:03:36

 明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願いいたします。

 さて、「キング・ゴリオン」自体は1955年に『少年クラブ』に連載されていた子ども向け冒険小説であり、主人公の少年が友達になった獣人キング・ゴリオンと冒険を繰り広げる話だったはずです。当時の『少年クラブ』にも「東宝映画はこの物語を映画化しようと大張り切りです」というコメントが載っていたとか。そうなると企画が存在していたのは間違いないと思われます。

 「キング・ゴリオン」については、元々連載されていた雑誌を手に入れるのは甚だ困難ですが、三一書房から出版されている『香山滋全集』の別冊に収録されています。ただ、権利関係上文章だけであり、絵の方は掲載されていないので残念です。

Re: ゴジラと雪男の間に… 殿様ギドラ (男性)  URL

2023/01/02 (Mon) 13:06:24

エクセルシオールさま、こちらこそ本年もよろしくお願いいたします。

「獣人雪男」とは別に「キング・ゴリオン」もちゃんと小説として執筆されていたんですね。
 雑誌掲載タイミングから考えて、「獣人雪男」と並行して製作(執筆)したのかも、と思われます。

ごあいさつ 殿様ギドラ (男性)  URL

2022/12/31 (Sat) 18:22:57

 2022年もあとわずか。
今年の大収穫は『かぐや姫』(短縮版)を見ることが出来たこと。
その他、『孫悟空』(1940)や『極楽島物語』のHD版を入手できたことも収穫でした。
(『ちいさこべ』のHD版もうれしかったぞよ。江利チエミが伊福部歌曲を歌います)

 一方、『大怪獣のあとしまつ』なんて怪作には頭を抱えました。

 さて映画の未来はどうなっていくのでしょう。
希望を持てるような作品の登場を待っています。

 2023年に期待しましょう。

 みなさま今年もどうもありがとうございました。
またよろしくお願いいたします。

空の大怪獣ラドン4K! 殿様ギドラ (男性)  URL

2022/12/30 (Fri) 19:15:46

 というわけで『空の大怪獣ラドン』4Kレストア版を見てきました。
比較するため前日にブルーレイソフトでも鑑賞しておきました。

 噂に違わぬきれいな発色。
ブルーレイでは明るいカットで黄色み、暗いカットでは赤みが強くなっていたように感じましたが、
4Kレストアでは極めて自然な色調になっています。
もちろん当時のフィルム限界はありますけれど。

 さらに良かったのは、ブルーレイソフトで見られる、紗を通したようにかすんだ感じがなくなってくっきりした画質になっていたこと。

 もうひとつ気がついたのは、ブルーレイソフトでも画面がわずかにトリミングされていることでした。
(ソフトでは見えなかった部分が写っているカットがあった)

 UltraHDソフトの発売を期待したいです。(『ゴジラ』『モスラ』もね)
その際は是非HDRで収録して欲しいものです。
ラストの阿蘇山大噴火、噴火の火元に真っ白な火柱が立っていますが、4K版を見ると、白の中にさらに明るく光る火柱が幾筋か見えました。
これはハイダイナミックレンジでないと再現出来ないのではないかと思います。
まあ、再生モニターの性能にも左右されるでしょうけれど・・。

『キングコング対ゴジラ』4KディスクはSDRだったと思います。
やっぱりフィルムのクオリティに近づけるにはHDRにすべきだったんじゃないでしょうか。

(こちらの事情を書くと、当方、未だ4Kモニターを持っていませんが、プレイヤーは持っています。プレイヤーで2Kにダウンコンバートして再生しているわけです。
そのプレイヤーめが、HDR再生は問題ないのにSDRソフトだと色味が狂う癖があるとか。修正アップデートでましにはなったものの『キングコング対ゴジラ』UltraHDディスクを再生すると
やはり少し色がヘン。だもんでキンゴジは同梱の4Kから2Kに落としたHDソフトのほうを見ざるを得ません。4K・2K二枚組ソフトは高価になってしまいますから、
『空の大怪獣ラドン』は4K版単品でいいのでHDRにして欲しいんだなぁ)

Re: 空の大怪獣ラドン4K! - 海軍大臣 (男性)

2022/12/30 (Fri) 22:40:39

4K版ラドン、たしかに画像が格段に美しくなていて感激でした。でも忘れちゃいけないのが音声の部分で、こちらも相当聞き取りやすくなっていたのじゃないかと思います。
 作品前半で、炭鉱長屋にメガヌロンが突如として闖入してくるシークエンスですが、以前から前兆として近所の犬が吠え始めるといった演出は気づいていたのですが、実は主演カップルが座敷で話している間、ずっとコオロギが鳴いていて、それがメガヌロン登場直前にピタリと鳴き止むなんて芸の細かいことまでやっていたのは今回初めて気が付きました。
 あと、公開前に言われていた「あっ!」と驚く新発見ていうのが私は判らなかったんですけど、誰か気づかれた方は居られるんでしょうか?(火口に墜ちて燃え盛るラドンのやや手前に写り込んでいる謎の四角い光の正体は未だに不明です。レンズのハレーションなんでしょうか)

Re: 空の大怪獣ラドン4K! 殿様ギドラ (男性)  URL

2022/12/31 (Sat) 18:21:16

 私も「あっ!」と驚く新発見には気づかなかったですぅ。
 もう一回見に行けるかな??

特撮作品と歌 - エクセルシオール (男性)

2022/12/30 (Fri) 21:28:26

 初めに先日亡くなられた水木一郎さんのご冥福をお祈りいたします。アニメ・特撮ソングの第一人者として知られる水木さんは幾多の作品で主題歌を担当し、その歌声で作品に力を与えてきました。一時はささきいさおさん、子門真人さんと水木さんとでアニメ・特撮作品の大半を担当していたかのような印象すらありました。既に子門さんは引退し、水木さんの逝去で、残るはささきさんのみ。寂しくなりました。

 さて、特撮ファンの中には「歌などどうでもいい。作中の特撮が全て」という人ももしかしたらいるかもしれません。でも、歌もまたそれ自体が作品の一部であり、作品の魅力を増大させたり、逆に減少させたりします。特に主題歌は作品の内容に合ったものでないと、大いに興を削がれる事になります。
 
 過去に名曲と言われる特撮の歌はだいたい「その作品の、そのキャラクターの歌」であることがほとんどです。東宝映画ならばモスラの歌がその代表でしょうし、大映もガメラの歌やガメラマーチなどが印象に残っています。

 テレビ作品でもきちんと「その作品の歌」である事をわきまえて主題歌を作ってほしいですね。作品と無関係の歌詞やら、何を言っているのか分からない歌というのでは、主題歌として不適切だと思います。

 その意味では水木さんや子門さん、ささきさんの歌は正統派のものがほとんどで、やっぱりいいなと思います。なお、他の人が歌った歌をカバーすることとかもあったようで、例えば『仮面ライダーX』の主題歌とか本来の水木さんバージョン以外に子門さんバージョンもありました。子門さんバージョンにはこれはこれで独特の味があり、やはり卓越した技量の人だったことが分かります。

Re: 特撮作品と歌 殿様ギドラ (男性)  URL

2022/12/31 (Sat) 18:19:16

 渡辺宙明さんも今年逝去なさいました。
まさに正統派の主題歌、劇伴を作曲する方だったと思います。

 ノスタルジーとは切り離して、かつての主題歌、キャラクター曲に学ぶことも大事ではないかと思います。

東宝特撮オフィシャルムック - なんじぇい (?)

2022/12/29 (Thu) 19:17:20

https://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4065302234/amazonuresuji_ranking-22?ref=d6k_applink_bb_dls&dplnkId=92b8ed24-09dc-4c1e-858b-1feba556c89a

全40号、全東宝作品に投票し、票数が多い順に特集度合いが変わるそうです。
あの封印作品、『ノストラダムスの大予言』『獣人雪男』や、『東京湾炎上』『地震列島』等のマイナー作品も投票対象だとか。
さすがにメガロマンは無理でした。

Re: 東宝特撮オフィシャルムック - なんじぇい (?)

2022/12/29 (Thu) 21:49:17

なお、買わなくてもここで投票できるようです。
https://gtokusatsu.kodansha.co.jp/

意外なのはハリウッドはともかくとして『シン・ゴジラ』がないことでした。
実はあれも庵野氏との権利関係があったりするんでしょうか……?

Re: 東宝特撮オフィシャルムック 殿様ギドラ (男性)  URL

2022/12/30 (Fri) 19:10:47

 おっと、こんな本が出るとは知りませんでした。
どうもありがとうございます。

 投票せねばと思います。

 選択肢の最後に一応「その他の作品」とあるにはあるけれど、
むむむむ、戦争映画が完全に外されているのはどうしたことか。
(あ、『世界大戦争』は戦争映画になるか)
 ゴジラ&東宝空想特撮映画なんですな。

 三作まで投票可能とのことで、現在鑑賞不能な『獣人雪男』は必須で、さてあとはどうするかなぁ。

極楽島物語 殿様ギドラ (男性)  URL

2022/12/23 (Fri) 19:08:30

 ハイビジョン版初放送という『極楽島物語』(1957年宝塚映画・佐伯幸三)を衛星劇場で入手しました。
スタンダードサイズでもカラー作品。特殊技術は円谷英二です。

 太平洋戦争中、南方へ兵員を輸送する船が敵の攻撃を受け沈没。
9人の兵士がとある島に流れ着いて住民と交流するというお話。

 歌あり踊りありのミュージカル仕立てで色彩も鮮やかな楽しい作品です。(エキストラ女優さんの全裸シーンがあったり、お色気も満点!)
ネットで調べていただくとわかるとおり、喜劇系の俳優を中心に相当豪華なキャストです。
(戦争とは関係なく島に来ていたエノケン・トニー谷のコンビが島の財宝を狙って悪巧みしますが、そのくだりはいまいち生かされていなかったかな)
 音楽は古関裕而で、島のセット美術も相まって『モスラ』感が強いです。

 円谷組の仕事は輸送船団の航行と爆発・沈没、島の遠景を作画合成、島の景観をマット画合成、火山噴火といったところです。
その中で私が注目するのは、賑やかしで二回ほど登場する猿人です。

 着ぐるみと特殊メイクを組み合わせた方法で、表情豊かな猿人(劇中ではゴリラと呼ばれるシーンもある)を作り出していました。
時期的に獣人雪男を流用しても良さそうなものですが、まったく別物です。
 体毛は獣人雪男よりずっと長く、ふさふさした感じ。顔面がマスクではなく俳優の顔に部分的に別パーツをくっつける特殊メイクです。
入れ歯を入れて歯を飛び出させています。唇がよく動き、表情を変えることに成功していました。

 この作品を初めて見たのは2002年の12月。日本映画専門チャンネルでした。
このときはSD画質放送で、どうしたことか、文字スーパーが欠落していました。オープニングクレジットは背景の映像のみで文字がありません。
今回のHD放送では文字も入っていたので、本編冒頭に状況説明字幕があったことも初めて知りました。
それから実質の主役は佐原健二さんなのですが、出演者リストのトップには宝田明さんが表示されます。
宝田さんは最後の方にちょっぴり出てくるだけなんですが。

 もうひとつ。黒木ひかるさんの出演にびっくりです。
(なんとかマンなんとかに出演していた黒木ひかりちゃんじゃないよ)
「助けてマリク、お願い」でおなじみの黒い蛾姉さんですよ。

 余談です。井上泰幸さんの資料に『極楽島物語』で「電車の爆発など」を手がけたとありますが、これは誤りで、おそらく前年の『殉愛』での仕事を誤記したのではないかと思われます。

藤山陽子さん 殿様ギドラ (男性)  URL

2022/12/20 (Tue) 19:15:10

 元女優藤山陽子さんが、11日にお亡くなりになったことを新聞で知りました。

 活動期間が短かったため、それほどの有名女優ではなかったかもしれませんが、
『海底軍艦』『宇宙大怪獣ドゴラ』で特撮ファンにはおなじみだったはずです。
 私としては『ニッポン無責任時代』でのお嬢さん役も忘れがたいところです。

 ザ・美人と言える美貌の持ち主であったと思います。
小さい頃テレビドラマ「青春とはなんだ」も見ていた覚えがありますので、そのとき私に刷り込まれた方でもあったでしょう。

 なにかひどく寂しい思いです。
 ご冥福をお祈りいたします。

Re: 藤山陽子さん - 海軍大臣 (男性)

2022/12/21 (Wed) 22:08:43

 藤山さん、本当に残念に思います。
今年は中野監督をはじめ、亡くなられてしまった方も多く、何とも悲しく寂しく感じています。

謹んでご冥福をお祈りしたいと思います。

円谷式スクリーンプロセスについて 殿様ギドラ (男性)  URL

2022/12/04 (Sun) 16:47:42

 2020年7月に日本映画におけるスクリーンプロセス史が話題に上りました。
海軍大臣さんからのご教示で勉強になりました。

 そして、円谷式スクリーンプロセスは、竹内博さんによる年譜では、
昭和11年(1936)7月にようやく完成して、『新しき土』で初めて使用されたとあります。

 ところが、『かぐや姫』(1935)にスクリーンプロセスに見えるカットがありました。
(かぐや姫登場時や嵐の海での船上シーン)
そしてつい最近初めて見た『都会の怪異7時03分』(1935P.C.L.木村荘十二)にもスクリーンプロセスらしきカットがありました。
自動車の車窓に使われていたようです。
昼間のシーンでは実際にカメラを車載して走行しながら撮影しているように見えましたが、夜景はどうもスクリーンプロセスに見えます。

『かぐや姫』封切りが1935年11月21日、『都会の怪異7時03分』の封切りは1935年10月9日とのこと。
1935年の円谷監督は2月から7月まで海軍の練習艦に乗って『赤道越えて』の撮影をしていました。
それでも『かぐや姫』に参加しているのは確かなことなので、『都会の怪異7時03分』に関わっていてもおかしくないなと思いました。

 ただこの頃円谷監督はJ.Oスタジオ所属だったと思われ、『都会の怪異7時03分』がP.C.L.作品であることがちょっとひっかかります。
J.OとP.C.L.が合併するのは1937年なので1935年にP.C.L.作品に円谷監督が参加出来たかどうかわかりません。

 とはいえ松竹(『歓喜の一夜』)でもスクリーンプロセスの運用に苦労していたことを考えると、P.C.L.がスクリーンプロセスを使っていたなら、
円谷式の可能性はあるなと思います。

『新しき土』で初めて円谷式スクリーンプロセスが実用化されたのかどうか、今一度検証の必要があるかと思います。
ひょっとすると『かぐや姫』(その他?)で不完全なまま実用化されていて、『新しき土』時点で完成したということかもしれません。

Re: 円谷式スクリーンプロセスについて - 海軍大臣 (男性)

2022/12/05 (Mon) 22:17:25

『都会の怪異~』は、何年か前に書籍で紹介されてたりで、気になってはいたのですが、どうもはっきりと正体が掴めない作品ですね。
 カメラマンの三村明のインタビュー本などでもアッサリとスルーされてしまってたりで、技術的な証言が出て来ないのです。
ただ、三村カメラマンは永年ハリウッドで経験を積み、この前年に帰国してP.C.L入りを果たしているので、この人物の発案で用いられた可能性は捨てがたいです。後の円谷式同期装置とは別に、不同期式という大変歩留まりは悪いけれど、何とかそれっぽい仕事ができる遣り方もあったようで、松竹でもこの前後に何作品かに使われているとのことでした。
 円谷式は『かぐや姫』の時点では未完成だったの見るのが正しい気がします。ただ、本作の特撮を担当した政岡映画美術研究所の紹介文中に「特殊プロセスによる合成写真等の諸設備を完備」の文言が見られるので、こちらの線も否定は出来かねるかと考えています。

Re: 円谷式スクリーンプロセスについて 殿様ギドラ (男性)  URL

2022/12/06 (Tue) 18:23:04

 うむ~。

 三村明さんも政岡憲三さんも名を成した偉人なので、それぞれの研究家の方が何か掴んでくれないかと期待したいです。

 ちなみに『都会の怪異7時03分』には若き日の小沢栄(栄太郎)氏がちょい役で出演していてびっくりしました。

グリッドマン ユニバース - エクセルシオール (男性)

2022/11/23 (Wed) 10:37:58

 アニメ『SSSSグリッドマン』と『SSSSダイナゼノン』のクロスオーバー作品である映画『グリッドマン ユニバース』が2023年3月24日公開だそうです。『ダイナゼノン』の最終回の時に製作が予告されていましたが、無事完成したようですね。

 どちらのアニメもそこそこ面白かったので、相応の期待はしています。劇場版はテレビシリーズの説明不足部分をきちんと描いてほしいです。

 なお、個人的に期待しているのはカーンデジファーの復活です。せっかく映画にするのですからそれくらいの大仕掛けはやってもいいと思いますし、特撮版のファンの多くも宿敵の再登場を期待しているのではないでしょうか(声を担当していた佐藤正治さんも健在なので再登場に問題はないはず)。

Re: グリッドマン ユニバース 殿様ギドラ (男性)  URL

2022/11/24 (Thu) 18:33:43

「SSSSグリッドマン」についてはコメントを書いた覚えがありますが、「ダイナゼノン」には何も書かなかったような・・。
 でも実は「ダイナゼノン」も全話見ておりました。

 私としては「~グリッドマン」より「~ダイナゼノン」のほうがかなり受け入れやすかったです。
 とはいえ、重要な背景(ガウマくんの過去話)をぼかしたままだったので、消化不良感が強かったのも確かでした。

 さて劇場版で両作をはっきり繋ぐフシが見受けられますが、原典の「電光超人グリッドマン」まで取り込む工夫と根性がありますかどうか・・。

プチ報告 殿様ギドラ (男性)  URL

2022/11/22 (Tue) 18:15:10

 最近見た円谷英二関与が疑われる作品二題。

『狸になった和尚さん』(1946大映・春原政久)
 おとぼけ和尚が、とある富豪の遺産相続に関わる不正を暴き、本来の相続人を助けます。
とはいえ、そもそも親族の陰謀で不正な遺言書が出来上がるきっかけを作ったのは、富豪に呼ばれながらその臨終に間に合わなかった和尚さんその人であるというコメディ映画です。
 暴れ馬で疾走する和尚さんの背景がスクリーンプロセス(1946年時点では大映に機材がないと思われる)であることと、やたらとワイプによるトランジションを使っていることに「おや?」と思いました。
 1946年はまだ東宝所属の頃ではありますが、大映に対する技術供与はあり得たと考えられます。

『がめつい奴』(1960東宝・千葉泰樹/VHSソフトのみ発売されたことがあるらしい)
 戦後まもなくの大阪貧民街。
 犯罪行為も何のそのでたくましく生きる人々を活写。大変素晴らしい映画でした。

 特殊技術 東宝技術部のクレジットがあるので、円谷組の仕事であるのは確かです。
 その内容は、スタジオに組まれた公園のセット遠景にミニチュアの大阪の町を建て込んだことや、通天閣を印象的に見せるカットで、ミニチュアと作画アニメを使い分けているあたり。
合成はなかったと思います。

以上ご報告でした。

ガメラ復活 - なんじぇい (?)

2022/11/17 (Thu) 11:31:55

アニメか実写かすら分からないですが、どうなるのでしょうか。
https://youtu.be/KRJkYWXRj6Q

ガメラ新作「GAMERA -Rebirth-」がNetflixで全世界配信
https://natalie.mu/eiga/news/501650

Re: ガメラ復活 - 海軍大臣 (男性)

2022/11/17 (Thu) 12:55:40

 もうギスギスしたシミュレーション映画なんかにしなくていいので、昭和風のおおらかな雰囲気のやつが観たいです。大村崑ちゃんみたいなキャラが出てくれば、なお結構じゃないかと。

Re: ガメラ復活 - なんじぇい (?)

2022/11/17 (Thu) 13:35:52

金子修介監督曰く
「自分なりに令和ガメラの構想を立ててご提案したところ、KADOKAWAでは既に新企画が進んでおり、なるほどそう来たか、と思える内容なので、これも期待できますね。そういうことでガメラチーム監督経験のある野球解説者みたいな立場で、優勝して再登板あるまで応援してゆきたいと思います」

なんで、金子風味はあまりないかもしれません。

あと大分昔にスレッドを立てましたが、アニメの商標が登録されていたので多分アニメだと思います。

Re: ガメラ復活 殿様ギドラ (男性)  URL

2022/11/17 (Thu) 18:51:08

 お知らせに感謝します。

 ネットフリックスも手広く商売しますね・・・。
 シルエットを見る限り平成版に引きずられたものになるだろうことが想像出来ます。

 怪獣ファンでも原点たる湯浅ガメラを軽視する人がいるわけで、
このあたりの偏った怪獣観が是正されないと、
ゴジラ以上にガメラの真の復活は難しいでしょう。

 怪獣映画がクソ真面目で深刻でなければならないと思い込んでいる人はいないか?

大森一樹さん - なんじぇい (?)

2022/11/15 (Tue) 14:40:23

映画監督の大森一樹さん死去
https://nordot.app/965095773500489728?c=39550187727945729

謹んでご冥福をお祈りいたします。
インタビューや座談会で、ゴジラ映画をまた撮りたいと、ずっと言っておられたのを思い出しました。
私としては今の体たらくなら、絶対に大森さんの方が良い映画を作れると思っていたので、非常に残念です。

Re: 大森一樹さん 殿様ギドラ (男性)  URL

2022/11/15 (Tue) 18:24:58

 絶句しました。
まだまだお若いのに。

 以前も申し上げたことを繰り返しますと、
大森一樹監督が関わったゴジラ映画は尻上がりに良くなっていったと感じています。
そして『ヒポクラテスたち』は青春映画の傑作ですし、『津軽百年食堂』は津軽から一度離れた津軽人の感覚を見事に表現していました。
 優れたセンスの持ち主だったのは間違いないです。

 日本映画界の大きな損失です。
大森監督の業績に感謝するとともにご冥福をお祈りいたします。

Re: 大森一樹さん - エクセルシオール (男性)

2022/11/15 (Tue) 19:17:05

 監督や脚本家としてゴジラシリーズの歴史を語るうえで決して外せない方だったと思います。私ももう一度ゴジラを撮ってほしかったです。謹んでご冥福をお祈りします。

Re: 大森一樹さん - 海軍大臣 (男性)

2022/11/16 (Wed) 07:32:55

 大変残念に思います。
大森監督によるゴジラ2作品は、編集権が本編監督にあったが故、相応の完成度を見たのだと考えております。
できたら今一度、ゴジラ作品のメガホンを握っていただきたかったです。

 謹んでご冥福をお祈りいたします。

映画化したら面白いかも・・・。キングコング裁判。 - エクセルシオール (男性)

2022/11/13 (Sun) 17:00:18

 特撮怪獣映画の元祖『キング・コング』(1933年)。これを制作したRKO社が倒産した後、その映画化権が漂流した事は結構有名な話です。一時的に日本の東宝の手に渡って『キングコング対ゴジラ』『キングコングの逆襲』の二作品が製作されましたが、その後、再びアメリカに戻り、リメイクを賭けて二つの会社が壮絶な争いを繰り広げる事になりました。

 ディノ・デ・ラウレンティスとユニバーサル。この両者がリメイク権をめぐり法廷闘争を行い、結局、前者が勝利してリメイク権を得、さらにはユニバーサルには「ラウレンティス版の作品公開後18か月間は自社のキングコング映画を上映してはならない」という義務まで課される事になり、ユニバーサルの企画(『レジェンド・オブ・キング・コング』)はお蔵入りとなります(企画の実現は2005年になった)。

 ラウレンティスの攻勢は対ユニバーサルだけではありません。彼はいわゆるモックバスター(話題の大作映画に便乗して制作される低予算の模倣映画)の存在を許さず。徹底してそれらを叩き潰す挙に出ます。葬り去られたモックバスターの数は少なくなかったと思われ、まさに暗闘と呼ぶにふさわしいでしょう(弾圧の嵐を奇蹟的に生き延びたのがあの珍作『クイーンコング』)。

 思うに、この大作映画の権利を得るために、そして得た権利を目減りさせないために繰り広げられた陰の争いは、それ自体娯楽映画になりうるのではないかと思いました。キング・コングと言うキャラクターの存在の大きさが、かえって浮き彫りになるのではないかとも思います。

 多くの労苦を重ねてようやく完成にこぎつけた『キングコング』(1976年)ですが、興行的には成功したものの評価はあまり高くなく、特に主演のジェシカ・ラングにとっては非常につらい経験になってしまったそうです(ただし、この方は後に演技力を磨いてアカデミー賞やエミー賞を獲得し、名誉挽回を果たしている)。
 私自身は1976年の作品である事や、公開当時の現代をを舞台にしている以上、キングコングやヒロインの描き方が1933年と異なるのも当たり前だと考えるし、むしろ現在のキングコングのイメージに近いのはオリジナル版よりこちらではないかとも思いました。
 ただ、残念なのは恐竜が出てこなかった事でした。登場したのは大蛇だけというのが、多数の恐竜が出てきたオリジナル版に比べて「つまらない」という印象を抱かれる結果になったと考えます。

 なお、『キングコング』(1976年)には、何と136分の劇場公開版以外に、182分のテレビ放送版と言うのがあるそうです。驚くべきことに46分も長い。一体何が追加されていたのでしょうか。

Re: 映画化したら面白いかも・・・。キングコング裁判。 殿様ギドラ (男性)  URL

2022/11/13 (Sun) 18:17:33

 とても興味深いお話です。

 ラウレンティス版『キングコング』にテレビ放送版という長尺版があったとは知りませんでした。

 76年版『キングコング』はものすごい宣伝攻勢で、当時の私はすっかりしらけて映画館には行きませんでした。
 その後テレビ放送(長尺ではない)で見ましたが、
コングの大暴れを見せるというものではなく、ドラマとしては、コングの悲劇を描いたものと感じました。
まあ、そのあたりが物足りなさにつながったかもしれません。
(さらにその後、テレビで1933年の『キング・コング』を初めて見て、あまりのおもしろさに腰を抜かす)

 ディノ・デ・ラウレンティスの作品歴を調べてみますと、掛け値なしの傑作と空虚な大作が入り交じっている感じです。
少なくとも資金集めは上手かったとは言えそうです。
(ごく初期の『ユリシーズ』(1954)をはじめ『天地創造』や『バーバレラ』、『フラッシュ・ゴードン』などなど特撮・スペクタクル指向も強かったかも)

Re: 映画化したら面白いかも・・・。キングコング裁判。 - エクセルシオール (男性)

2022/11/13 (Sun) 21:57:09

 182分のテレビ放送版はアメリカのみで放送されたもので、日本では放送されなかったみたいです。ブルーレイディスクも出ているみたいですが、日本では今のところ未発売のようです。

> ディノ・デ・ラウレンティスの作品歴を調べてみますと、掛け値なしの傑作と空虚な大作が入り交じっている感じです。

 まさにそうであって映画史においては外せない人である事は間違いありません。良くも悪くも大物だったと言えるでしょう。

山崎貴ゴジラ決定 - なんじぇい (?)

2022/11/03 (Thu) 12:27:13

日本版ゴジラ最新作2023年11月3日公開決定 監督は『ALWAYS』山崎貴!
https://www.cinematoday.jp/news/N0133369

確定しました。
他の記事によると「とてつもないゴジラを目指す」そうです。

Re: 山崎貴ゴジラ決定 殿様ギドラ (男性)  URL

2022/11/03 (Thu) 13:35:31

 やっぱりやるんですね。
山崎貴氏って、三丁目の2作目や西武園ゆうえんちのやり方を見ると、ゴジラには思い入れも見識もなさそうなので、
期待感はないです。
 さらに映画作りはあまりお上手ではないし。

「とてつもないゴジラ」って・・・。(大暴投かな)

 いま、ゴジフェスのネット生中継を流し見しています。
 今年はちゃんと〝ゴジラ〟がメインビジュアルで良かった良かった。

Re: 山崎貴ゴジラ決定 - なんじぇい (?)

2022/11/04 (Fri) 02:00:06

ゴジラフェスは私も見ていましたが、夜の街でファイナルウォーズゴジラが初代ガイガンと戦っていた特撮は、「結構良くなったな」と思っていました。
去年の『ゴジラvsヘドラ』が相当クオリティが酷かったからでもあるんでしょうが……

Re: 山崎貴ゴジラ決定 殿様ギドラ (男性)  URL

2022/11/04 (Fri) 19:00:05

 昨日は午後から所用で出かけたので中抜けしていましたが、FWゴジラとガイガンのバトル短編には間に合って帰りました。
私も昨年のヘドラ篇よりかなり良くなったと思います。

 あくまでもイベント映像としては、ということで。

 ガイガンをオリジナル通りに再現したのは天晴れで、CG作品ガイガンレクスの試み(ガイガンの群れはいただけない)を否定するものではありませんが、
やはり元祖を大事にする姿勢は大切と思います。
 それでもフェス用動画はどうしてもノスタルジックになりがちで、着ぐるみ・ミニチュア(丸出し)、賑やかしの爆発、といった往年の特撮あるある映像は現代の映画映像としてはもはや通用しないでしょう。
着ぐるみよりCGがいいなんて妄言は申しませんが、新作ゴジラ映画の映像として考えるなら、着ぐるみの質感のことやミニチュアの精度(そして実景との合成)に本物感を高める工夫をする必要があります。
もちろん、現場の方々もあのフェス用映像のクオリティで劇場公開に通用するとは思っていないでしょう。
(厳しすぎる?)

Re: 山崎貴ゴジラ決定 - エクセルシオール (男性)

2022/11/05 (Sat) 20:30:54

 これって以前エキストラ集めで話題になっていた「超大作怪獣映画」のことですよね。やっぱりゴジラだったのですね。

 でも、以前の情報では「終戦直後の日本を舞台にする」という点で大きく心配されていた作品でしたが、本気でその路線でやるつもりなのでしょうか。ゴジラの起源を1954年より前にさかのぼらせると言う方針は深刻な疑問を生じさせます。

 そもそも「とてつもないゴジラ」とは何なのですかね。もはや際限がないともいえるゴジラの改変を正当化する前振りのように感じられ、大いに心配です。

Re: 山崎貴ゴジラ決定 殿様ギドラ (男性)  URL

2022/11/07 (Mon) 18:39:24

 企画が変更になっていることを祈ります。
一体ゴジラの迷走はいつまで続くのでしょうか。

作品に政治性を盛り込む上手いやり方 - ソフトクリームバイオレンス (男性)

2022/11/02 (Wed) 19:43:18


 現在、Amazonプライムビデオで配信されている「仮面ライダーblacksun」がきっかけになって「エンターテイメントにおける政治性、政治的主張のありかた」という話題がTwitterを賑わせています。
 なんでかというと「仮面ライダーblacksun」の作中で「安倍元総理に似たキャラクターが悪徳政治家として登場」「在特会をモデルにしているらしい団体が悪者として登場」ってのをやったからですね
blacksunは仮面ライダーシリーズで伝統的に倒される側だった(一部例外作品もあるが)「怪人」を「在日朝鮮人」や「アメリカにおける黒人」のような「社会的マイノリティー・被差別者」のメタファーとして登場させて「怪人差別」という状況を描いています。
 在特会ぽい団体は「怪人から日本を守る会」という名前で、桜井誠に似たリーダーが「怪人を日本から追い出すべきだ!怪人の人権を主張することは反日的な行いだ!」と主張し、日の丸を掲げてデモをする描写があります。
 ルー大柴さん演じる総理大臣は「カツカレーを食べる」「祖父も総理大臣だった」「戦争法案と野党から呼ばれる法律を国会で成立させようとしている」など明らかに安倍晋三氏に似たキャラクター設定で、岸信介氏、麻生太郎氏、蓮舫氏に似た政治家も登場します。
 この総理は「日本国民を拉致監禁して怪人に改造し海外に売り飛ばして私腹を肥やす」という非道を行い、普段の言動・行動もひたすら下品で粗暴で傲慢で自己中心主義的な差別主義者というネガティブな描き方をされています。岸信介をモデルにしているらしい祖父も、戦時中に軍部に命じて軍事兵器として怪人を産み出し、戦後は憲法改正による海外での武力行使の実現を目指しており、かなり直接的に「岸信介と安倍晋三の一族、それらを担ぎ上げた日本の保守勢力は悪だ」というメッセージ性を感じる作りになっていると感じました
 このかなり直接的な政治的メッセージってのが「特撮でここまで政治的メッセージを出すのは果たして適切なのか?」「でも昔も怪獣使いと少年とかあったし石ノ森章太郎先生の漫画版仮面ライダーでも日本政府を批判する描写があったじゃん(事実です)」「でもそれらはそこまで直接的ではなかっただろ」と、様々な議論を呼んでいます
 ゴジラシリーズも、初代には核兵器反対という政治メッセージがあったし、「シン・ゴジラ」も日米関係や日本の官僚機構批判などを作り手が意図していた(ように見える)作りがあったりして、「政治メッセージを作品に載せる」ってことについては、歴史があると思います

 「エンターテイメントと政治との適切な距離感」というものについて、殿様ギドラさんはどうお考えでしょうか? 
 

Re: 作品に政治性を盛り込む上手いやり方 殿様ギドラ (男性)  URL

2022/11/03 (Thu) 13:26:37

ソフトクリームバイオレンスさん、こんにちは、こんばんは。
初めまして、ですよね。

 「仮面ライダーBLACK SUN」て、そんなことになっていたんですね。
白石監督も攻めますなぁ。

 私は、表現は自由だ(注・扱う題材や設定が決まればそこに制限は発生する)と思っておりますので、「BLACK SUN」のやり方を否定はしません。
けれども、不器用だなとは思います。

 あからさまに実在の人物を当てこするなら、いっそ実録ものにして事実に基づいた批判を展開する方が上質かと思います。
ただ現代日本においては出資者がびびってそんな企画は通らないのかもしれません。

 エンターテイメントと政治(的主張)の関係を考えると、
まずエンターテイメントとして成立させる必要があると思いますので、あまりにも生々しさを感じさせてしまう演出があると深刻さが先だって娯楽性が失われるかもしれません。
これは、初手から深刻な物語ですよと表明している作品なら問題ありませんが、大衆を楽しませることを目的とするなら加減を考えるべきと思います。
 そして、実在のモデルを揶揄するのではなく、もっと根本的かつ普遍的な人間の問題を人物像やストーリーに織り込むのが上策と思います。
(「怪獣使いと少年」が好例)
また、そんな政治的主張は前面に押し出すのではなく、じんわり伝わるように仕込むとエンタメと政治(社会)批評の両立が可能となるんじゃないかと思っています。
『モスラ』(1961)はよく出来ています。

『孫悟空』(1940)のこと 殿様ギドラ (男性)  URL

2022/11/01 (Tue) 18:51:39

 昨年9月に「白髪鬼~ショック!」タイトルの記事で、
『孫悟空』(1940)の録画ディスクが劣化のため再生出来なくなった話を書きました。

 その後セルソフトを買って久々に鑑賞し、特典映像のおかげで長年の疑問を解くヒントを掴めました。

 うしおそうじ著「夢は大空を駆けめぐる~恩師・円谷英二伝」(2001年角川書店)235ページによると『孫悟空』(1940)にはワニの精巧な人形が登場、そのワニの精として徳川夢声が出演すると(マンガで)描かれています。
そのワニは海軍が南方海域で拿捕した輸送船に積んであったもので、ターザン映画用の電動ワニだったとのこと。
 しかし、エノケンの『孫悟空』にそんなワニが出てきた覚えがありません。徳川夢声もいなかったはずで、うしおそうじさんの記憶違いなのだろうか、などと思っていました。

 ところが、セル版DVDの特典映像を見ていくと、三蔵一行がワニを前にして驚いているスチール写真があり、宣伝資料にもイラスト付きで徳川夢声演じる鰐々居士(がくがくこじ)の紹介があります。
となると電動ワニ人形を使ったシーンは撮影されたはずです。
 ところがさらにDVD特典を見ていくと、チラシの類いから鰐々居士・徳川夢声の名前が消えます。
どうやら編集過程で鰐々居士は削除された模様です。
 同じくDVD特典映像に収録されている検定台本との比較にも鰐々居士が出てこないので、初公開時にも登場シーンがなかったことがわかります。
(現在見られるバージョンは再上映用のものと思われ、わずかではあるけれど、いくつかのシーンが短縮されているようです。百科辞典の精中村メイコちゃんがとんちの効いた問答で悟空たちを翻弄するくだりがカットされたのは非常に残念)

 鰐の精を見たかった思いはありますし、どうしてワニの精がカットされたのか知りたいところではありますが、なんとなくすっきりしました。
セルソフトの特典も重要ですなぁ。
 そうそう、宣伝チラシのひとつに「「孫悟空」の特殊撮影 圓谷英二カメラマンガ擔當」(原文ママ)とあり、圓谷英二技師のインタビューが載っています。
1940年時点でも円谷英二にネームバリューがあったとも考えられますし、東宝が特殊技術の専門家として円谷英二を売り出そうとしていたのではないかとも考えられます。

 さて、私がこの『孫悟空』を初めて見たのは1980年代半ばのこと。(その前に東宝50周年記念特番で一部のシーンは見たことがあった)
何年だったか覚えていませんが、正月にNHK教育で突如放送されたのです。
びっくりしたなぁ。
長尺なので120分テープでは録画できず、高価な140分テープをなんとか工面したことを覚えています。

 その後別の機会にも放送されたのかもしれませんが、次に録画することになるのは2004年11月、NHK-BS2。
これが劣化のため後半が再生不能になったものです。
このバージョンでは80年代の教育テレビ版にはなかった(はずの)「后篇」のテロップが入っていました。
が、問題はクライマックスの化け物連合軍と悟空の追いかけっこシーン。
大谷石の採石場でロケしたと思われる場面で、画面上辺遠景で悟空が化け物連合の兵隊を挑発して飛び跳ねるカット。
なんとフレームがトリミングされていて悟空が写っていないのです!
80年代放送版で見ていたので気がつきましたが、そのBS放送版しか知らない人だと化け物軍団が何をしたいのかわからないでしょう。

 セルソフトならちゃんと写っているだろうと期待してDVDを見ると、なななんと、悟空の足しか写っていない!!
やはりトリミングされているではありませんか。
チックショーー!

 そして、今年2022年、9月に前篇、10月には后篇と二分割でCS放送衛星劇場が『孫悟空』HD版を放送してくれました!
ああハイビジョン! 問題の追いかけっこシーン。挑発する孫悟空は全身がちゃんと映っているのであります。

 すっきり。

 東宝さん、ブルーレイソフトもお願いしますよ。
DVDはぼんやり画質で鑑賞に堪えません。
セルソフトはあまり売れないなんて言われておりますが、映画マニアならブルーレイソフトを買えっ。
(すいません。セル版より録画ディスクの方をはるかに大量に持っているくせに何を言うかなんですが)

 マニア向けに戦前戦中円谷特撮作品をボックス化して売り出すのもありじゃありませんかねぇ。
『エノケンの爆弾児』や『エノケンの水滸伝』、『愛の世界山猫とみの話』もしっかり特撮してますし、
現存フィルムが完全ではないためにテレビ放送されないもの(たしか『上海の月』が当てはまる)や『赤道越えて』『皇道日本』なんかも収録しちゃうとマニア度あがるぞ。
もちろん『海軍爆撃隊』も収録だっ。

無題 - 紅月せな (?)

2022/10/31 (Mon) 01:33:44

コロニーレーザー発射!!
ぶりっ!!ぶりぶりっ!!ぶりゅぶりゅぶりゅ!!

Re: 無題 殿様ギドラ (男性)  URL

2022/10/31 (Mon) 18:23:33

マーカライトファープ発射!!
ガーー、ガ、ガーーー! ガガ、ガーーーー!!

(こんなんでよろしいか?)

シン・サンダーバード - なんじぇい (?)

2022/10/23 (Sun) 23:49:45

庵野秀明監督:「シン・コンプリート・サンダーバード」2022年放送 1985年編集の作品が“復活”

https://mantan-web.jp/article/20211019dog00m200046000c.html

ちょっと前の話ですが、また庵野氏がリメイクをやるのかと思ったら、なんと1985年に編集した作品を庵野氏自ら「シン」にしたそうです。

リメイクどころか単に原作を編集しただけで、自分が作ったかのごとく『シン』を名付ける精神はすごいなあと思いました。

Re: シン・サンダーバード 殿様ギドラ (男性)  URL

2022/10/25 (Tue) 18:36:50

シン商売花盛り!

        ですな。

ゴジラ対エヴァンゲリオン - なんじぇい (?)

2022/10/17 (Mon) 11:48:21

ついにやるらしいです。パチンコですが。
https://twitter.com/Fields_Fan/status/1581812235294236672?t=CgRWv8axJeZLfljY_GLS_A&s=19

キングギドラは宇宙怪獣でしたが『使徒の王』になってました。

モスラ3のキングギドラがバリアを使ったり子供からエネルギーを吸ったり、KOMギドラが地球怪獣を操って王になろうとしてたこと等から生まれた発想なのかもしれません。

Re: ゴジラ対エヴァンゲリオン 殿様ギドラ (男性)  URL

2022/10/17 (Mon) 20:04:54

 ははぁ。

 ちんごじとエヴァンゲリオンの共演は勝手にしてくれだけど、キングギドラを安く使いすぎですよ。

 KOM、虚淵、西武園ゆうえんち・・・。
(どれもエセだし)

 そしてエヴァがオルガ化するっつーか、メガギラス化するっつーか。

 まあパチンコなんで、どうもこうもないっすね。

Re: ゴジラ対エヴァンゲリオン - 海軍大臣 (男性)

2022/10/18 (Tue) 07:26:44

胸元にコアが付けられたキングギドラについては、「今になって成田亨さんが憤る気持ちが凄く良く判った」と云ってる方も多いようです。

東宝怪獣コレクション - なんじぇい (?)

2022/10/15 (Sat) 22:42:42

https://deagostini.jp/tmcmt/

デアゴスティーニの新企画で、東宝怪獣を全て700分の1スケールでフィギュア化するそうです。
でかい怪獣は複数号に渡るそうです。
例えば初代キングギドラは第2号と第3号を買えば完成するとか。

好きな怪獣だけは買うかもしれないです。

Re: 東宝怪獣コレクション 殿様ギドラ (男性)  URL

2022/10/16 (Sun) 14:36:24

 おお、これは魅力的な企画!

 で、オフィシャルサイトを覗いてみれば・・・。
創刊号84ゴジラは毎度の特価で990円なりだけど、
通常号は2490円だと!!

 隔週でもこれはなかなかに辛い。
700分の1ってことは、身長50メートルは、7.14センチ。
(目を疑って何度も計算しました)

 作り込みは細かいのかもしれないけれど、それで2490円なのかーーー。

 どうしたものか。
初代キングギドラには手を出すか?
悩むーーー

とりあえずあの音楽をかけるとなんとなく誤魔化せる……らしい - なんじぇい (?)

2022/10/11 (Tue) 20:01:29

雑誌『宇宙船』vol.173のゴジラSPの高橋敦史監督へのインタビューで、呆然としたことを書いておきます。

-水中にドゴラを! ゴジラを進化させたのは、いろんな東宝怪獣の意匠を入れたいという理由もあったのでしょうか?

いや、結果としてそうなっただけですね。怪獣デザインの山森さんが「この形態のこの部分はこれ」っていろんな怪獣の要素を入れたものを提案してくださいました。ゴジラの進化に関しては『シン・ゴジラ』の設定ですよね。ゴジラシリーズって過去作のヒットした要素を受け継ぎながら現在に至っている部分もあるので、『シン・ゴジラ』のあの部分をいれましょうよと。

-ゴジラが東京に上陸し、7話で変化した2つ目の形態、ヒレから四つ足になったゴジラアンフィビアは、バランの意匠が入っていましたね。

「せっかくだしあんまり出ていない怪獣を出しましょう」っていうオーダーはしていたんですが、山森さんも同じ意見で、取り入れていただきました。

-どんな形でもゴジラのテーマをかけることで、それがゴジラだとわかるという効果もありますね。

とりあえずあの音楽をかけると、なんとなく誤魔化せるんですよ。演出的に危なくなってきたらこれかけましょうと。



なんと伊福部音楽をかけた理由はゴジラと見えそうになかった場合、ゴジラとごまかす為だったそうです。
この程度の意味とは思いもしませんでした……そしてこんなことを堂々と言えるなと、ある意味驚きました。

なお一番理解の及ばない存在は神秘的な存在である『シン・ゴジラ』だとかも言っていて呆然としました。

やはり製作陣はこの程度のゴジラの認識だったそうです……

Re: とりあえずあの音楽をかけるとなんとなく誤魔化せる……らしい 殿様ギドラ (男性)  URL

2022/10/12 (Wed) 18:50:11

 いやはや、ゴジラを作れと言われているのだから、ゴジラらしくないものが出来上がりそうなら、それは没でしょうに。

 実際、いくら音楽がゴジラのテーマを鳴らそうとも、アクアティリス形態はチタノザウルスだと思われたわけで・・・。

 もうひとつ。
ちんごじらが神秘的とは、もはや神秘の意味が違っているんでしょうか。
ちんごじらは何を考えているかわからないだけで、劇中においてエネルギー源やら細胞膜の機能やら、さらには彼奴の止め方まで明らかになったでしょうに。
しかも人工生物だし。

 ゴジラ(だけじゃなく、天然怪獣)の神秘性とは、「どうしてそんな生き物が存在できるのかわからない」から生まれるものと思っていました。
つまり、人知の及ばない存在だからです。
これは人間の力業で殺されてしまった怪獣だとしても当てはまります。(キングコング、ラドン、バランなどなど)

とりあえずあの音楽をかけるとなんとなく誤魔化せる……らしい - なんじぇい (?)

2022/10/14 (Fri) 19:19:22

>ちんごじらが神秘的とは、もはや神秘の意味が違っているんでしょうか。

どうやら監督曰く
「作り手も『シン』には『神』という意味もあるとおっしゃっていますし」
「『シン・ゴジラ』も何考えてるかわからないですよね」
「『シン・ゴジラ』って手を上に向いてるのが画期的だなと思ったんです。モーション・キャプチャーを担当した野村萬斎さんが、タイトルに神という意味が込められると聞いて、神や仏に近い人間は手の平を上に向けているから、ああいうアイデアを出されたと」

と、何を考えているか分からないことと、『シン・ゴジラ』の資料集やインタビュー等の裏設定から神秘性を感じてしまったそうです。

Re: とりあえずあの音楽をかけるとなんとなく誤魔化せる……らしい - エクセルシオール (男性)

2022/10/14 (Fri) 20:43:42

 高橋監督の発言はあまりにも身も蓋もないものであり、怒る気力すら萎えてしまいそうです。これって「それを言っちゃあおしめいよ」という話ではありませんか。高橋監督は自分が不出来なものを作っているという自覚がありながら、よく恥ずかしげもなく言えたものです。

 それと私もよくこんな発言を堂々とできるなと思いました。これは恐ろしい状況です。彼はゴジラファン、特撮ファン、アニメファン等々から反発を受けるのではないかという発想がなかったという事になります。作品の不出来さをごまかすために伊福部音楽を使ったとしたら、真っ当なファンなら少なくとも不快感を覚えるはずです(『ゴジラSP』を支持する人でもこの発言は擁護できまい)。ファンもずいぶんとなめられたものです。
 そして『宇宙船』だってこのような発言をよく放置できたものです。「特撮・アニメメディアは提灯批評しか載らない」という事実をあらためて確認するものでしょう。

 シン・ゴジラが神秘的と言うのはもはや理解不能です。高橋監督が言っている事はもはや牽強付会の屁理屈ではありませんか。
 

なぜか見れなかったので削除しました - なんじぇい (?)

2022/10/15 (Sat) 11:00:02

インタビュー部分だけ貼ろうと思ってましたが、削除しました。
該当号を買って読んでみたら分かると思いますが、相当やばいです……

『キング・コング』(1933年)の失われたシーン - エクセルシオール (男性)

2022/10/10 (Mon) 20:05:18

 特撮怪獣映画の元祖『キング・コング』(1933年)。この名作には公開当時「残酷すぎる」「風紀を乱す」等の理由でカットされたシーンがありました(コングが髑髏島の村で大暴れし村人を踏みつぶしたりするシーン等)。現在では通常のスタンダード版以外にカットされたシーンを復元したバージョンも視聴することができますが、唯一復元されないままフィルムが行方不明になったままのシーンがある事は有名な話です。

 それは「クモ谷のシーン」と言われるもの。アンをさらったコングを追跡する捜索隊が、谷にかかった丸木橋を渡ろうとした際に、戻ってきたコングに谷に落とされてしまう場面には実は続きがありました。あの谷の下には大蜘蛛や大トカゲ、タコのような触手を持った気色の悪い虫がうじゃうじゃおり、落ちてきた捜索隊の隊員たちを食べてしまうと言うものです(崖の窪みに隠れたドリスコルを狙ってきた大トカゲははその一匹)。特撮を担当したオブライエンにとっては会心の出来だったそうですが、「あまりにも怖い」と試写会で思われてしまいカット。そのままフィルムも行方不明になってしまったそうです(今ではスチール写真が一部残るのみ)。

 さらに丸木橋の隊員たちがどうして後ろに下がろうとしなかったのかも、この失われたフィルムが関わっています。現在は「コングが橋を揺らすので立ち上がれなかった」という説明となっていますが(これでも無理はないが)、本当は橋の反対側に角竜(スティラコサウルス)がいたので戻るに戻れなかったという内容があったそうです。確かに宣伝用スチール写真では件のシーンを描いたものに、よく見ると反対側にスティラコサウルスの姿が確認できます。

 どちらも非常に面白いシーンであり行方不明になったのは残念です。いつの日かどこかから発見される事を祈ります。

 なお、『キング・コング』(2005年版)を撮影したピーター・ジャクソンがこのシーンを復元したものがあります。動画サイトとかでも比較的簡単に観れるそうなので、観てみてください(「キング・コング」「スパイダーピット」で検索すると多分見つけられます)。
 後、1933年版のノベライズ版では失われたシーンに関する部分もあります。ただ、角竜はトリケラトプスになっていました。

Re: 『キング・コング』(1933年)の失われたシーン - 海軍大臣 (男性)

2022/10/10 (Mon) 21:44:01

喪われた虫の谷のフィルム、気になりますね。
1976年のリメイク版公開時には、たしかキングコングのノベライズ本は複数(3種類くらい?)出ていたようで、さすがにコンプリートできませんでした。ウチにあったノベライズでも問題の場面の恐竜は「三角竜(トリケラトプス)」となっていました。

Re: 『キング・コング』(1933年)の失われたシーン 殿様ギドラ (男性)  URL

2022/10/11 (Tue) 19:10:03

 クモ谷のシーンって、撮影されていたんですね。
コンテまでは作られたけれど、最終的には没になったのだと思っていました。

 そして、ピーター・ジャクソンによる再現ビデオを見つけました。
(お知らせに感謝です)
 うまい具合に作り込んでますね。
オリジナル版のフィルムと合わせているようですが、
オリジナル版で見られる丸木橋から落ちた隊員は、あの様子ではそのまま絶命しているんじゃないかと思えます。
 ひょっとするとクモ谷シーンがカットされたあとでお話を整合させるために追加撮影されたんじゃないかと疑ったりして・・。
谷に落ちて死にました、と。

 ウィリス・オブライエンによるクモの谷がどんなものだったのか、非常に気になります。
やっぱりフィルムの喪失は文化の喪失ですよ。

円谷英二二題 殿様ギドラ (男性)  URL

2022/09/27 (Tue) 18:38:33

 またしてもCS放送、衛星劇場で埋もれた円谷英二参加作品を見つけました。

『梅里先生行状記 龍神劔』(1942年東宝・瀧澤英輔)です。
竹内博さんによるリストに載っていませんが、オープニングクレジットに「特殊撮影 円谷英二」の表示があります。

 梅里(ばいり)先生とは水戸黄門のこと。大河内伝次郎が水戸光圀を演じます。
が、諸国漫遊はしません。
 黄門様の権威を失墜させようとする柳沢吉保一味の陰謀(光圀は国権を天皇に返そうとしているという噂を立てたり・・)を家来の活躍で粉砕します。

 特殊撮影にどんなものがあったかというと、主にマット合成で、スクリーンプロセスすら使われた形跡がありません。
円谷英二を起用するほどの特撮があったとも思えないところですが、1カット、遠景に作画による城を合成し、かつその手前にアニメで鳥を飛ばしたものがありました。
ここには円谷的センスを感じました。

 そして、今回放送されたのは映倫マークの入った戦後再上映版で、上映時間が1時間5分しかありません。
「日本映画作品大辞典」によるとオリジナルは98分とのこと。
30分も短縮されているとなるともっと派手な円谷特撮が含まれていた可能性があって、短縮されたことが残念です。

 もう一本、『浪人吹雪』(1939年東宝・近藤勝彦)も円谷英二参加作品と思われます。
こちらはクレジットなしです。

 しかしながらスクリーンプロセスを大胆に使っており、ワイプも多用しているあたり、濃厚に円谷英二を感じます。

 忠臣蔵以前の浅野内匠頭と下臣だった不破数右衛門の関係を描いた作品で、浅野と不破を長谷川一夫が一人二役で演じます。
向き合って座る二人を180度パンで1カットに納める(おそらくパンの途中でカットを切って繋いでいるはずですが、切れ目がわからない)技と
画面分割合成で二人が同一フレームの左右に写ったまま、一方から一方へ花を渡す驚愕のカット(いや、あまり成功していなくてどんな工夫をしたのかなんとなくバレています)
にはかなりの技術的計算を感じます。

 1939年の東宝作品でスクリーンプロセスを使っているとなると円谷英二監督以外考えられないところでもあります。

 この映画も私が見たものは1時間12分の上映時間で映倫マークの入った再上映版ですが、日本映画データベースによるとオリジナルは1時間29分とのことで、失われた特撮カットがあるかもしれません。

 まだまだ円谷作品探求は続きます・・・。

(衛星劇場さん、写真でもwebに上げたらダメよ、ってキビシイなぁ。合成カットの出来とか静止画で見せるぐらい勘弁してよ)

Re: 円谷英二二題 - 海軍大臣 (男性)

2022/09/28 (Wed) 22:25:38

「浪人吹雪」は未見でしたので、非常に興味が湧きますね。円谷さんは無声映画時代から一人二役のトリックを試行錯誤していたようです。他のカメラマンから技術的な応援を頼まれれば、喜んで協力していた、などと脚本家の加納竜一さんが書き残されています。あと「定本円谷英二」収録の御本人の文章で、「松平長七郎」という林長二郎主演作品で移動マットによる同一人物の合成に言及がありますが、記憶違いによるものか監督名と撮影者名が間違っていたりで、要注意です。

Re: 円谷英二二題 殿様ギドラ (男性)  URL

2022/09/29 (Thu) 19:06:20

『浪人吹雪』での一人二役画面分割合成の工夫についてなんとか文章で書いてみます。

 浅野が不破に本家へ花を届けるようお使いを頼む場面。
 画面左側に浅野内匠頭、右側に不破数右衛門という配置です。二人は近い距離で向き合って座っています。

 二人の間には盆が置いてあり、浅野が盆に花を置きます。
その盆に不破が手を伸ばして受け取ります。そのとき置かれた花と腕が交差します。(持ち上げるところまでは見せない)

 ポイントはこの盆と花が浅野、不破双方の空間を共有して見えることです。
劇中としては当然のことなのですが、画面を左右に分割して合成しているはずのカットですから盆と花はどちらかの領域に含まれていなければなりません。
ところが、双方からアクセスしていることに驚きます。

 この特撮がバレたのは、浅野が花を盆へ差し出すときと数右衛門が盆に手を伸ばしたとき、それぞれ二重写しのように少し動きのずれた花が空中から現れ、そして空中へ消えていくように見えることからでした。

 おそらく、合成ラインは一本の線ではなく、画面の中間にある程度の幅を持って設定されており、
その幅で浅野側のセットを真っ黒に塗り(盆も黒くしてある)、盆より右側にはマスクをかけていたのではないかと思われます。
不破側では盆より左側にマスクをかけて浅野の座っている空間が露光しないようにしたのではないでしょうか。

 そして浅野が花を盆に置くタイミングで不破側カットの撮影時にマスクの向こうから花を盆の上に置きます。(作業者は黒手袋)
(浅野側の撮影時と同じ角度、位置で花を置く必要がある)
 不破が盆に手を伸ばしたときには、浅野側撮影時にマスクの陰から盆の花を取り去る作業をしたと思われます。
しかし、本来は不破が盆を持ち上げるタイミングに合わせて(浅野側映像の)花を取らねばならなかったのに、タイミングがずれたものと推察しました。

 うーむ、文章でどこまで伝わったでしょうか・・・。

 それから『梅里先生行状記 龍神劔』でのお城と鳥のカット、見直しましたら、どうも勘違いしていたようです。

 遠景に城を合成したのではなく、絵で描かれた城を背景にして前景に立木などのセット(ミニチュアか?)を組み、絵とセットの間で模型の鳥を操演で飛ばしたかもしれません。
古いフィルムのため画質が悪くディティールが判然としないのが恨まれます。

 林長二郎『松平長七郎』(1930)の件、円谷さんのコメントが間違っていたなんて私に気がつけるはずもなく、海軍大臣さんのご指摘で調べてみました。
 みなさま、「定本円谷英二」287ページ【移動マット成功】の項で円谷さんは『松平長七郎』が監督衣笠貞之助、撮影杉山公平と述べていますが、
正しくは監督星哲六、撮影友成達雄のようです。

Re: 円谷英二二題 - 海軍大臣 (男性)

2022/09/29 (Thu) 23:12:13

ギドラさま、「浪人吹雪」合成場面についての細かなご説明、感謝です。円谷英二監督の業績については、かの竹内氏が生涯を掛けても完全には解き明かせなかっただけに、後代の自分たちも努力せねばならないと感じてしまいます。
あと「松平長七郎」のカメラを担当した友成カメラマンなのですが、この人物は、我が国の映画史において「映画芸術運動」の呼び水となった帰山教正氏の「生の輝き」が製作された際に、嵐の場面の撮影現場に立ち会っているそうなのですが、そのとき同席していたのが後に「新しき土」の美術を担当する吉田兼吉氏です。そして同作で吉田氏がミニチュア美術担当者として円谷さんに紹介したのが浅野孟府氏で、その弟子筋に当たるのが初代ゴジラの造形で知られる利光貞三氏、といった繋がりが出てきます。

Re: 円谷英二二題 殿様ギドラ (男性)  URL

2022/09/30 (Fri) 19:18:34

 そんな繋がりがあったんですね。
人脈の妙に感慨深いです。
『新しき土(日英版)』のクレジットにかなり大きく「Mofu Asano」(Asano Mofuだったかも)とあったのを思い出します。

 私は研究と言えるほど掘り下げて円谷英二監督の歴史や業績を調査する能力に欠けていますが、
ひたすら映画を見続けることで研究者の方になにかお役に立てれば幸いと思っています。
 最近見た映画の中でもう一本円谷さんの関与が疑われるものとして、
『悪魔の乾杯』(1947大映・丸根賛太郎)もありました。
 ストーリーの舞台となるホテル全景をミニチュアで見せており、自動車に乗ったシーンでスクリーンプロセスが少しだけ使われていました。


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