ギドラの巣「新」映像作品掲示板
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二次創作ではない続編怪獣マンガ - 海軍大臣 (男性)
2025/05/29 (Thu) 23:42:48
なんじぇいさんが紹介くださったゴジラ連載マンガ、一部界隈でも話題の様子ですね。
ところで昭和三十年代にあかしや書房から「空の大怪獣ラドン」「地球防衛軍」などのマンガ単行本が刊行されているのですが、中でも注目なのが藤田しげる先生によるオリジナル長編「続ラドン」という作品です(実は同名の作品が「おもしろブック」の別冊付録にも存在していますが、そちらとは別物)。
このマンガ、一応、原作・黒沼健と銘打たれてはいるものの、恐らくこれはは名目的なものと推測されます。しかし、それでも内容は「空の大怪獣~」の正当な続編と云った感じで、昨今の二次創作の類いとは一線を画していると評価できます。
ストーリーは、飛騨の山村(落武者の子孫が暮らしている)で巨大なダム工事か始められることになるのですが、開発の障害となったのが閉鎖的な村人たちが「神の石」と呼んで崇拝している巨大な石――これ実は地層から露出したラドンの卵といった設定。
これに一作目の主人公である河村茂、井関記者、柏木博士が絡み、やがて工事の発破の影響で休眠していた卵が孵り、放牧されている牛馬をメガヌロンの代用食(?)として捕食して巨大に成長、東京へと飛来する展開となります。そして第一作ゴジラもかくや、とばかりの大破壊と自衛隊との攻防が永田町~銀座界隈~勝鬨橋を舞台に繰り広げられ、最後は最新兵器の誘導ミサイルの前に再びラドンは滅び去る流れになります(ただ、やや呆気ない感もあり)。
まさにテッパンの怪獣映画のテイスト満載の作品で、個人的にはクライマックスでの筆者の構図のセンスや畳み掛けるようなコマ運びが見事だと感じました。このまま当時のスタッフで映画化して欲しいと切に思ってしまったほどです。
ただ本作を80年代生まれの平成G世代の知人に見せたところ、昔の少年漫画風の緩い作画がどうやらお気に召さなかったらしく、あまり芳しい答えは聞けませんでした。ミニチュア特撮の評価を「見た目の写実性」でしか判定できない人間が少なくないのと同様、たとえ画のタッチが古くても、構図の捉え方やコマ繋ぎの技巧を読み取れない「映像的文盲」とでも呼ぶような人が増えているのじゃないかと、少し寂しい気がしています。
Re: 二次創作ではない続編怪獣マンガ - 殿様ギドラ (男性) URL
2025/05/31 (Sat) 17:13:01
おおっ、ダイナミック!
と思わず叫んでしまいました。
カラー見開きのほうは、複数のコマになりそうな流れを1コマに圧縮してクローズアップから大ロングまで一気に見せる技が見事です。
白黒ページではコマを分けることで矢継ぎ早の状況変化、そして破壊をたたみかけていますね。
『空の大怪獣ラドン』の続編ということは昭和30年代初めの作品かと思いますが、
この白黒ページでの見せ方は『宇宙大戦争』の都心破壊シーンに通じる物があるように思いました。
ゴジラのマンガは復刻されていますが、ラドンは無理か・・。
ゴジラギャラクシーオデッセイ - なんじぇい (?)
2025/05/27 (Tue) 00:56:42
ゴジラ連載マンガですがここから火曜日にある作品はを探せば読めます。
冒頭の宇宙船が沈む一連は何もかもテンプレ過ぎてギャグに見えてしまったりと、演出に違和感があります。
ただ、主人公の少女がゴジラ退治に邁進するキャラでなさそうなのは幾ぶりかとは思いました(シンゴジ以降全部ゴジラ退治に捧げているような主人公しかいなかった)。
ゴジラの身長体重が『ファイナルウォーズ』と同じ100m55000トンなので、意識してそうな気がします。
https://youngchampion.jp/episodes/b14df31035a03/?utm_source=twitter&utm_medium=share&utm_campaign=tw_sh_ep_20a59d2babf28
Re: ゴジラギャラクシーオデッセイ - 殿様ギドラ (男性) URL
2025/05/28 (Wed) 18:54:49
どうもありがとうございます。
読みました。
うーーーーん、うーーーーん。
これが現代的なのか、こんなのをマンガ界は求めているのか、面白くないなぁ。
時代背景や社会がどうなっているのかさっぱりわからないまま勝手に話が進んでいく感じですね。
銀河条約機構ってなんだよ。
ミリタリー趣味や癖強少女なんて手垢がついているのでは?
そしてまたしても怪獣を研究する主人公。
怪獣物で怪獣を科学的に研究する人物をメインにすると袋小路に入るよと、ずーっと書いてきましたが、なかなか伝わらないようで。
しかし、これは曲がりなりにもゴジラ作品なんでしょう?
最終的には「ゴジラは分析不能」という決着はあり得ますが、そこにゴジラのドラマが生まれないことはわかるでしょう。
下手をするとゴジラという存在を観念的に解釈するような話になってしまいます。
怪獣物の価値ってそんなところにあるわけではないんじゃないかな。
Re: ゴジラギャラクシーオデッセイ - エクセルシオール (男性)
2025/05/28 (Wed) 21:32:56
私も第一話を読みましたが、いささか疑問を感じる内容でした。
まず、主人公・海道ミユを高校生に設定する必要性が感じられません。彼女が既に一回大学まで出ている天才である事、クラスメイトから迷惑がられている描写がある事なども考えると、なおさら奇異な印象がありました。これではキャラを動かす妨げになりかねません。普通に大人の女性に設定した方が良かった感じです。
次に、地球上に降り立った怪獣ヴォルガがカメラやセンサーで認識できず、銀河条約機構軍が攻撃に苦慮する展開については、巨大な怪獣に目視で攻撃を命中させることがそんなに困難とは思えず、奇妙に思いました。現に機銃攻撃は命中していたのですから、レーザービーム砲とか用意すればいいのではと思ってしまいました(ここは未来社会のはず)。
>時代背景や社会がどうなっているのかさっぱりわからないまま勝手に話が進んでいく感じですね。
そうなんですよね。ミユが「人類が星間飛行できるほどの科学力を得た今」と言っていた以上、現代より数百年経っていそうですが、それにしては社会的な進歩をあまり感じません(学校の雰囲気も今と大差ないように見え、ちっとも未来っぽくない)。通例、未来世界を舞台にする場合はそこに至る歴史や社会の概要を簡略的にでも示すものですが、それがないのは困りものです(これから少しずつ情報開示するつもりなのだろうが)。
無論、物語は始まったばかりであり、これから好転することを期待します。一つの注目点はラドンやモスラ等のゴジラ以外の有名怪獣を使うのか使わないのかでしょう。使うのなら「ゴジラの下」みたいな描き方はしてほしくないです。
ゴジラの熱線ベスト3 - なんじぇい (?)
2025/05/22 (Thu) 18:20:04
タイトルの通りですが、非常にマニアから出る企画なのでこちらでも出してみようと思いました。
最近は派手な熱線が多いからでもあるのでしょうが、なんだかんだ言って熱線は昔からゴジラのトレードマークなので……
自分は順不同で
・ゴジラ(1984)の海岸線で戦車隊に放った熱線……放った後に戦車隊が壊滅し、沈黙が支配する一連の光景が好きです。
・スーパーメカゴジラを倒した熱線……別名はウラニウム・ハイパー熱線ですが、赤熱線が受け継がれたのはこの時の演出が出色だったからだと思っています。熱線が赤いのもラドンの力を持っているからだと思えば納得できます。
これは熱線必殺技化を加速させているので、殿様ギドラさんはあまり好きじゃないでしょうが……
・『シン・ゴジラ』で最初に放った熱線……口が割れたり等、演出がダメな箇所があっても激しく好きな所がある熱線です。今までのゴジラと全然違う熱線なので驚かせるのは騙し討ちみたいな気がしますが、熱線を形成するまでのシークエンスのリアリティ・熱線の音が威力を感じさせて好きです。後の作品にもあれを流用したような物があり、あの熱線の影響は良くも悪くも世間では大きいんじゃないかな、とは思います。
是非皆様の意見をお聞きしたいです。
Re: ゴジラの熱線ベスト3 - 殿様ギドラ (男性) URL
2025/05/23 (Fri) 18:29:55
『キングコング対ゴジラ』と『モスラ対ゴジラ』での熱線が好きですね。
一作目や『ゴジラの逆襲』での熱線はまだ未完成な印象で、
『三大怪獣~』ではキングギドラの光線に作画の力を使い果たしてしまっていて、
ゴジラの熱線は光学作画合成で描かれるのが一回しかないんですよね。
『~大戦争』以降になると、デンさんがいろいろアレンジを加えていくので、ダメじゃないけれど、
印象が変わっていきます。
私としてはあまり発光が強くない靄(もや)のような不定形の光が噴射される感じの物が好きです。
力強さに欠けると言われれば、まあ、そうなんですが。
Re: ゴジラの熱線ベスト3 - エクセルシオール (男性)
2025/05/23 (Fri) 22:35:00
『ゴジラ対ヘドラ』での熱線(放射火炎)の使い方は印象深いものがあります。
一つ目は有名な飛行のための推進力としての利用。物笑いの種にされることも少なくありませんが、逃走したヘドラを追跡するためにゴジラが繰り出した秘技中の秘技として印象に残っています。
二つ目は自衛隊がヘドラを退治するために作った巨大放電板に放射火炎を浴びせて起動させてヘドラを倒したこと。明らかに自衛隊の自前の放電より強力な熱が発生していました。
この作品で放射火炎は直接にはヘドラに対してさしたるダメージを与えることができていませんでした(一方、ヘドラのヘドリウム光線は一発でゴジラをダウンさせていた)。しかし、ゴジラが頭を使った応用作戦で見事な勝利を収めた事はなかなか面白かったです。なお、ケイブンシャの『ゴジラガメラ大百科』では、ゴジラの飛行について「生まれたときにはものをこわすことしか知らなかったゴジラも、ずいぶん頭がよくなったもの。みんなもゴジラのようにアタマを使おうね」と評していました。
なんじぇい様が挙げられていた『ゴジラ』(1984年)の海岸線の防衛線を壊滅させるシーンは、私も良くできたシーンだと思います。自衛隊は雨あられと砲弾やミサイルをゴジラに浴びせていたのに、放射火炎を右から左に掃射しただけで全滅。後は沈黙のみというのはうまく作ってありました。体に火が付いた自衛隊員とか、放射火炎を浴びて消滅する自衛隊員のシーンはちょっと怖かったですが。
『ゴジラVSビオランテ』のビーム的になった放射火炎も個人的には好きです。スーパーX2のファイヤーミラーによる反射光線との丁々発止は面白かったです。
原点たる『ゴジラ』(1954年)で白熱光(もともとはこの名前でした)を受けて高圧送電塔が融解していくシーンは名シーンでした。蒸気のような熱線はパワフルとはいえませんが、これはこれで味わいがありました。
怪獣を解剖する - なんじぇい (?)
2025/05/15 (Thu) 16:09:47
『大怪獣のあとしまつ』を真面目にしたバージョンみたいな漫画が出ました。
既に単行本が出て完結済ですが、少なくとも無料部分だけでは「怪獣自衛隊」よりは面白いです。
主人公が芹沢昭だったり樋口だったり金子が出てくるので、怪獣オタクが『あとしまつ』を見て落胆して描いたのかなあ……と思いました。
https://comic-walker.com/detail/KC_006556_S?episodeType=comics
2025/05/17 (Sat) 11:50:14
無料部分を読ませていただきました。
ほかにもいろいろあった怪獣マンガと同様に、
(映画でもテレビでも)怪獣作品にすでに馴染んでいる人向けに作られていますね。
はたしてそれがいいことなのか。
怪獣物から派生したサブジャンルということになるのでしょうけれど、
空想の存在である怪獣にまつわる周辺事情を描き始めると、
怪獣の意義、物語に怪獣を登場させることの意味が失われていくように思います。
「怪獣を解剖する」第1話の内容を考えると、学者のメンタリティや危機管理のあり方が中心であり、
怪獣による破壊も混乱も背景に押し込められています。
いやしかし、登場人物のネーミングが赤面するほどストレートなオタク趣味で、2020年代になってもそんなことするのかとびっくり。
あの後どうなった? - エクセルシオール (男性)
2025/05/12 (Mon) 22:14:00
ゴールデンウィークの最後にBS12で『ガメラ3 邪神(イリス)覚醒』を放送していましたが、久々に観てみてこの作品、ひいては平成三部作がとんでもない結末を迎えた事を改めて思い出しました。
この作品のラストでガメラはかろうじてイリスを倒すのですが、そこに世界各国で増殖していたギャオスの大群が日本に押し寄せてきます。満身創痍のガメラが最後の戦いを挑んでいくところでおしまい。当時、「ここでおしまい?」と当時映画館で首を傾げた記憶があります。
ガメラはイリスとの戦いで消耗しきっているのに対し、ギャオスの群れは空を埋め尽くさんばかりの数です。一応、自衛隊も総力を挙げて戦うことになっていますが、あまりあてにできるとは思えません(自衛隊はギャオス一匹倒せていない)。数百のギャオスが一斉に超音波メスを放てばガメラは切り刻まれてしまうでしょう。ガメラが倒されればギャオスを止められるものはおらず、地球はおしまいではないか。正直、これはもうバッドエンドです。一体スタッフは何を考えてこんな落ちにしたのか、理解に苦しむところです。
一説によると、『ガメラ4』の企画自体はあったらしいのですが、『ガメラ3』の興行成績が今一つだったので没になってしまったとか。ただ、仮に続編があってもあそこから繋げるのはかなりの力技が必要だったでしょう。
なお、公認自主製作映画として『ガメラ4 真実』という映画があります。ガメラはギャオスのほとんどを倒しますが、ついに力尽きて死亡。その後現れた二匹目のガメラは狂暴で残ったギャオスを全滅させ、人間にも牙をむく。ラストは日本列島のほとんどがガメラに破壊されてしまうというものだそうです。さらに状況が悪化していますが、金子監督が頭に描いていた続編とほぼ同じだったという説もあります。公式に『ガメラ4』が作られていたら本気でこんな物語にするつもりだったのでしょうか。
平成三部作は世評は極めて高いですが、少なくとも結末に関しては手放しで賞賛できるものではないでしょう(それ以外にも問題はけして少なくない)。いささか頭を冷やして見直す必要がありそうです。
Re: あの後どうなった? - なんじぇい (?)
2025/05/12 (Mon) 22:28:18
金子監督のインタビューではガメラは勝つそうです。
https://press.moviewalker.jp/news/article/1016329/p3/
https://ayamekareihikagami.hateblo.jp/entry/2015/01/22/214340
ガメラ4の自主制作映画に関しては、ソースは思い出せませんが冒頭だけは金子監督の構想通りだったそうですね。
ちなみに、一応公式と言える媒体で、ガメラ3の20年後の世界という舞台で、『ガメラ 大怪獣絶唱』というシンフォギアとのコラボストーリーが昔ありました。
https://youtube.com/playlist?list=PLHhAktgepH342f2baqOz5_biUm5CRbzZc&si=0h__My4Xtv1sh2TD
シナリオは非常に長いですが、ガメラとギャオスが協力してレギオンを倒す展開でした。
Re: あの後どうなった? - 水戸李人 (男性)
2025/05/13 (Tue) 21:44:18
失礼ながら、エクセルシオールさんが何を問題視しているのか、理解に苦しみます。
バッドエンドとハッピーエンドは、どちらが優れているか、というものではないと思います、バッドエンド=悲劇で終わった作品で、名作と呼ばれるものは多くある。私自身はガメラ3を名作とは思いませんが
むしろガメラの問題は、何をテーマにしているのか判然としないままに話が終わったことではないかと。
その点、同年の「ゴジラ2000ミレニアム」は、テーマという観点からいえば実に綺麗に終わっていたし、高く評価する人がいるのもうなづける
エクセルシオールさんに限らず、ハッピーエンドとバッドエンドの優劣について、あるいはテーマを貫くということがどういうことかについて、ご意見を伺いたいところです
Re: あの後どうなった? - 殿様ギドラ (男性) URL
2025/05/14 (Wed) 19:12:58
ガメラ3の記憶はかなり怪しくなっていて、あまり気の利いたことも書けません。
ギャオス(とされる怪獣)の大量発生とガメラに恨みを抱く女の子のストーリーがどう連携していたのかよく覚えていません。
イリスはもともとはギャオスになるはずだったのが変容した、みたいな流れだったかと。
あのエンディングに関しては、不必要な悲壮感と感じました。
京都駅の中であれこれゴタゴタして、男の子がヒロイックに古代の剣を振り回していた??
いや、ひどいもんんですね。ぜんぜん覚えていません。
(見直せば良いだろうとも思いますが、見ると腹が立ってくるのも予想できるので踏み切れないのだよなぁ)
なんとかイリスを倒して、ボロボロになりながらもまだ戦う亀怪獣に感情移入しましょうということなんでしょうが・・・。
そこに自衛隊も加わってガメラと共闘だっ、という感動?
わざとらしくて白けました。
ギャオス大量発生なんかなしにして、イリスを倒すことと亀怪獣と女の子の和解が描ければよかったんじゃないでしょうか。
続編の構想ではギャオスの群れを倒すことになっていたとしても、G3だけで受け取れば負け戦に赴くように見えるわけで、
そんなバッドエンドが必要な内容だったのかという疑問は生じます。
バッドエンドが生きるのは、ストーリーを通じて人間(に限らず生き物)が抱える普遍的な苦しみ悲しみを描いていて、観客も共感できるときでしょう。
そして少なくとも大衆娯楽としての映画は観客を楽しませることを第一義としてきましたから、その基本はハッピーエンドということになり、
娯楽としての悲劇(泣くことにカタルシス効果があるとも聞きます)もあり得ますので、バッドエンドもまた物語の終結として使い道があるのでしょう。
もっと切実な真実追究のドラマでは娯楽性とは別の目的でエンディング(ハッピーでもバッドでも)が出来上がることと思います。
(極端な例として『2001年宇宙の旅』のエンディングはハッピーなのかバッドなのか、解釈は分かれると思います)
Re: Re: あの後どうなった? - ルー等級つつ大臣 (男性)
2025/05/17 (Sat) 10:53:24
ギドラ氏に続けてミーもレスするざます。
正直言ってミーにとっては駄作だと思っているのでこれ以上レスしたいとは思わないざます。
(ミーは平成三部作全て劇場で拝見しておりその酷い怪獣造形に絶句したざます。後にガメラZ計画DVDボックスを所有しておりますがこれには昭和8作及び平成三部作が収録されていて見直したのですがやはり平成三部作は酷い出来だと思いました。正直ミーの中では記憶にございませんです。もしこれが湯浅監督の新作であればマシだったと思うし記憶にも残るざますけれども金子&樋口監督だったのでもう忘れましたざます。)
イリスを倒したガメラ(モドキ)がギャオス(モドキ)の群れに挑むところで3は終わったざますけれどもこれは余計だと当時劇場で見てもDVDで見直しても思ったざます。
以上、ミーの中では忘れたい代物だったと思うざます。
(寧ろ昭和シリーズのほうが出来が良かったざます。ガメラ及び敵怪獣の造形デザインは見直して秀逸だと思ったざます。)
ゴジラ×コング スーパーノヴァと東南アジア向けゴジラ - なんじぇい (?)
2025/05/10 (Sat) 12:42:14
まだ題名以外ほぼ何も分かりませんが、2027年3月26日公開だそうです。
題名からすればスペゴジでも出るのかもしれません。
https://x.com/GodzillaXKong/status/1920871665216405504?t=cWFebPvLCSVWyBU9o8Wlaw&s=19
また東南アジア向けに展開するらしいゴジラのビジュアルが発表されました。
背鰭がミレゴジになったり熱線が赤くなってたり手が上向きになってますが、全体としてはマイナゴジラのマイナーチェンジ(うまく言ったつもりはないです)かもしれません。
https://x.com/Godzilla_Toho/status/1920887525230411931?t=OQB44SJg0tE6N7P6GuzyKg&s=19
Re: ゴジラ×コング スーパーノヴァと東南アジア向けゴジラ - 海軍大臣 (男性)
2025/05/10 (Sat) 17:37:52
「スーパーノヴァ」のタイトルに、一部ファンがザワついていますね。
もしかしたら「マイティジャック」の原イメージとされる幻の東宝特撮企画「空飛ぶ戦艦」の復活ではないか、との噂が…。
Re: ゴジラ×コング スーパーノヴァと東南アジア向けゴジラ - 殿様ギドラ (男性) URL
2025/05/11 (Sun) 16:14:22
ゴジラ×コングの新作、やはり宇宙怪獣登場ということになるのでしょうか。
新怪獣で勝負して欲しいところです。
うむ、「空飛ぶ戦艦」はスーパーノアだったかと。
それで思い出したのは、「空飛ぶ戦艦」のストーリーではアマゾンに本拠を構える陰謀団が地球を焼き払って云々であるのに対し、
『007ムーンレイカー』は人類抹殺を計画する組織の本拠がアマゾンにあるということ。
この共通点は偶然なのか?
なにかのきっかけで「空飛ぶ戦艦」のアイディアが海外プロデューサーに伝わってないか??
原作の「ムーンレイカー」ではアマゾンなんかへ行かないらしいです。
東南アジアに出現するゴジラ。
こういうイメージ動画を見るとなんとも寂しい思いにとらわれます。
ゴジラってこんなヤツではなかったはずなのに。
強い、怖いのがゴジラかもしれないけれど、同時にお茶目、ユーモラスな性格もゴジラのはず。
と思うのはオールドファンだけか。
(でもそれが本物のゴジラだ!)
Re: ゴジラ×コング スーパーノヴァと東南アジア向けゴジラ - エクセルシオール (男性)
2025/05/11 (Sun) 22:21:07
レジェンダリー版では既にキングギドラとメカゴジラを使用しているので、残る主だった宇宙怪獣となるとガイガンとスペースゴジラくらいになります(ヘドラは娯楽作品での起用は困難だろう)。どちらも今一つインパクトに乏しい気もするので、新怪獣で行くという可能性は低くないでしょう(キングギドラの再登場という可能性もありますが)。
東南アジア向けのゴジラに関しては私も-1.0のゴジラをマイナーチェンジした観が強いと思いました。「怖い」「強い」ばかりが表に出るのもどうかなあと感じます(後者の要素は近年怪しいですし)。
>原作の「ムーンレイカー」ではアマゾンなんかへ行かないらしいです。
007の映画の大半はオリジナル要素が強く、原作通りの方が珍しいと言えます(それで人気を勝ち得たのですが)。ただ、『ムーンレイカー』は一番のトンデモ作品と言われており(原作との共通点はほぼ題名だけ)、最後はボンドは宇宙まで飛び出していました。「いくらなんでもやりすぎ」との評が多いですが、一方で原作通りだったらあまり受けなかったかもしれないとも言われています。個人的には悪役だったジョーズが改心する展開が印象に残っています。
Re: ゴジラ×コング スーパーノヴァと東南アジア向けゴジラ - なんじぇい (?)
2025/05/12 (Mon) 00:18:10
皆さんの話を聞いていたら「空飛ぶ戦艦」は、自分は『空の大怪獣ラドン』のポスターに書かれていた「空飛ぶ戦艦か!」というキャッチコピーを思い出しました。
99%関係ないでしょうが。
一部ではスーパーノヴァのタイトル中心の光で、ガイガンが登場するのではという予想がありました。
東南アジア向けゴジラの背鰭は、個人的にはミレゴジの他に仏像の炎から頂いたのではとか思ったり……
見えすぎちゃって困るの~よ~♬ - 海軍大臣 (男性)
2025/05/08 (Thu) 23:01:04
現在NHKのBS・4KPで絶賛放送中の「ウルトラQ」ですが、懐かしの深夜番組「ウルトラ倶楽部」などとは比べようもない明瞭な画面で、色々と細かな部分に気付かされてしまい、ちょっと困惑気味です。
以前にBSで放送された際も4Kレストアされた「クモ男爵」回で、冒頭の灯台の場面で壁に「浮遊機雷識別表」が貼られているのが明瞭に判別できることが一部で話題になっていましたが、今回のはそれ以上の明瞭さ故に各回で新たに発見されたことが幾つか出てきました。
私が気付いたのは「宇宙からの贈り物」の終盤、ペンダントの異変に気付く由利ちゃんの背中にハエが止まっていたこと。
彼女が悲鳴を上げて振り向くのと同時にサッと飛び立ちますが、撮影現場でも誰も気が付かなかったのかなぁ?と唖然とあせられました。
もう一つは「育てよ!カメ」で、太郎君の着ているベストの左肩前部に空いている穴が、何故かギャングたちと酒屋のトラック内で絡む芝居のシーンでは塞がっていて見当たらないこと。
何かの理由でここだけ穴を空け忘れた予備の衣装を着てしまったのかな?とよくよく見てみれば、何と左肩背面に同じ形とサイズの破孔が…。しかも荷台内での一連の場面では妙にベストの首周りが詰まっていて、シャツの襟が中に収まっちゃっている感じ…。
そう、何とこの場面のみ、太郎君は衣装のベストを後ろ前に着用してしまっているのです…!
こんな間違い、衣装さんもスクリプターも気が付かなかったとはホントに驚きですし、これまで誰からも指摘されなかったのも意外な感じがしました。
このように何事につけ見えすぎるのも善し悪しだと思う一方で、これまで数えきれない位に見返してきた筈なのに、今更新たな驚きがあるとは実に奥深い(?)作品なのだなぁ、と改めて感動を覚えているこの頃です。
Re: 見えすぎちゃって困るの~よ~♬ - 殿様ギドラ (男性) URL
2025/05/09 (Fri) 18:56:08
4K「ウルトラQ」、私も順調に見続けております。
由利ちゃんの背中に止まったハエ。見えました見えました。
昔のスタジオって結構ハエが飛んでいるんですよね。
古い映画ではよく見かけます。(いや、それがいいわけではないけれど)
「育てよ!カメ」でのベスト後ろ前には気がつきませんでした。
ただ前回、通常のBSで2Kダウンコンバート版を放送した時に気がついたのは、ガメロン登場の最初の1カットだけ、前足がヒレ状でウミガメ風だったこと。
その後は爪のあるクサガメかイシガメの足になります。(マニアはご存じのことかも)
「クモ男爵」では滝田裕介が「ダリ的だな」という絵がよく見えるようになりました。
もともとクローズアップにならないので、どんな絵なのかはっきりしなかった(HD版でもいまいち)のですが、4K版では解像度が高まったこととHDR(ハイダイナミックレンジ)で明暗階調が豊かになってロングでも結構見えるようになりました。
まだまだいろいろ出てきそうですね。
Re: 見えすぎちゃって困るの~よ~♬ - 海軍大臣 (男性)
2025/05/10 (Sat) 09:47:10
早速、御返信いただきありがとうございます。
>まだまだいろいろ出てきそうですね。
まさしく仰られる通りで、「バルンガ」回の後半、一平君の入院している病院から万城目が自転車で対策本部へ向けて出発する場面、砧撮影所内でロケしているため直ぐ背後の建屋に「宣伝課」と書かれているのが写り込んじゃっていました。宣伝課が存在する病院って、入院手術はしたくないです(笑)。
あと、由利ちゃんの務める新聞社の壁の黒板に「火葬場 SP」の謎の記述も…。
ゴジラを初めて観る人に勧めるなら? - なんじぇい (?)
2025/05/02 (Fri) 19:29:44
表題の通りですが、若者や子供に70年も前の『ゴジラ(1954)』や60年代の作品を勧めても初代はモノクロですし、60年代もやはり特撮が今と比べたら……で拒絶されることも多いと聞きます。
音質や話し言葉の問題か、何を言ってるのか分からないと言われたこともありました。過去に書いた話ですが、『モスラ対ゴジラ』を小学生の頃遠足のバスで見ていた時、周囲はゴジラが出るまで我慢できずほぼ寝ていました。
じゃあアニメが好きらしいから妥協しようと虚淵ゴジラを勧めた他のマニアは「あまりのつまらなさで相手が寝始めて居たたまれなくなった」と失敗談を語っていました。
というわけで、子供~20代くらいの人にゴジラ映画を勧めるなら何が良いのでしょう。
近年では『ゴジラvsコング』がぶっちぎりで良かったのでこれかなあ、とは思いましたが、そもそも3作目な上にキングコングすら知らない可能性も高いので悩みます。
東宝は『ゴジラ-1.0』の新たなシリーズを作ろうとしているみたいですが……
Re: ゴジラを初めて観る人に勧めるなら? - 殿様ギドラ (男性) URL
2025/05/03 (Sat) 17:41:33
私は基本的に他人に特定の映画を勧めることはしません。
映画の見方、志向はさまざまなので、この映画を見ましょう、なんて言えないのです。
それから映画リテラシーもさまざまなレベルがあるので、定番の名作でも伝わらない人がいます。
(『七人の侍』をまるで評価しない人もいる)
映画を勧めるというのは、なかなかにハードな行為です。
自分の感想を伝えることはありますし、私の感想を聞いてその映画を見に行った人はいるかも知れません。
ゴジラ映画となると、80年代以降、分裂が酷いので入門作品の選びようがありません。
映画に対して格別に意識的ではなく、いろいろな娯楽の中の一つとして面白そうな物は見ましょう、というスタンスの人には無理にゴジラ映画を薦めることはないと思っています。
正統で、かつ、面白い(優れた)新作ゴジラ映画が登場することを望むのみです。(だからここであれこれ書いています)
そうなればゴジラ映画は存続していくでしょう。(現在のやり方ではジリ貧になるだろう)
もし、積極的にゴジラ映画を知りたいけれどまだ一つも見たことがないという人がいるなら、まず『ゴジラ』(1954)を見てくださいと言うしかないです。
それが出発点ですから。
そして、白黒映画や古い映画に拒否反応を示す人に勧めることはしません。
小さな子供でも、本人が興味を持って、「これ見たい」と言わない限りは見せることはないと思っています。
(うちの子は私が映画を見る時に一緒にいろいろな映画を見ましたが、特撮ファンにもならず、独自の映画志向を作り上げています。それでいいのです)
Re: Re: ゴジラを初めて観る人に勧めるなら? - ルー等級つつ大臣 (男性)
2025/05/04 (Sun) 08:09:25
なんじぇいさんはじめまして。
ギドラ掲示板でお馴染みのルー等級つつ大臣と申します。
そうですねぇ・・ミーも大体ギドラ氏の意見と同意するのですよ。
作品がモノクロと言うだけで毛嫌いする人が。
若者や子供さんが単に映画嫌いなだけざますと思います。
(60年代のゴジラをバカにしてるざますね。これは今の目で見ても工夫がなされているので新鮮に見れると思いますざます!)
また小学校の遠足のバスの件は単に遊び疲れて眠ってしまってると思うし。
(ミーの子供時代はそんな粋な計らいは無かったざますけれども行き帰りのバスって疲れて眠ってしまうんですよね。)
と言うことでお勧め作品といえばやはり第1作の初代ゴジラだと思うざます。
(というか本多&円谷コンビ時代の作品群を見せることざます。少なくとも映画好きならモノクロ作品だからといって見ないのは映画ファン失格ざます。)
あの七人の侍も評価してないとはさすがに絶句したざます。
と言うことでお勧め云々語るのはモノクロ作品でもきちんと見せることざます。
(ミーの子供時代はモノクロの作品も面白くみて逆にカラーのリアルタイムの新作は退屈なだけで眠っていたざます。子供時代というとリアルで放映してた80が退屈でQや初代ウルトラマンの再放送を楽しみに見ていたざます。)
Re: ゴジラを初めて観る人に勧めるなら? - エクセルシオール (男性)
2025/05/04 (Sun) 21:28:33
相手方がある程度ゴジラに関心を持っている事、最低限特撮が好きになる要素がある事が大前提ではありますが(そうでなければ単なる余計なお世話になる)、一般論としてはその人がとっつきやすそうな作品から勧めるのがベターでしょう。最終的には『ゴジラ』(1954年)は外せませんが、絶対にそこから観始めるべきとまでは言えません。初代ゴジラは真面目な要素も多いので、特に小さい子どもさんにとっては少々なじみにくい側面がある事は否定できないからです。
なお、勧める場合でも強引に勧めるのではなく、いくつか選択肢を用意して、基本的には興味が持てたものからどうぞという風にやんわりとするのがいいでしょう。「余計なおせっかい」になるリスクは常に頭に入れておくべきです。
個人的には派手で娯楽色の強い『キングコング対ゴジラ』『三大怪獣地球最大の決戦』『怪獣総進撃』あたりから観てもらったら、外れが少ないのではないかと思います。とにかく「ゴジラは面白い」と思ってもらうことが肝要です。ちなみに私が最初に観たゴジラ映画は『怪獣総進撃』であり、そこからだいぶ経ってから初代ゴジラを観ました。
Re: ゴジラを初めて観る人に勧めるなら? - なんじぇい (?)
2025/05/05 (Mon) 14:27:59
皆様ありがとうございました。
子供や初心者といっても色々傾向も違うものですが、無理強いはせず興味があれば『ゴジラ(1954)』を勧めるくらいがちょうどいいと思いました。
Re: Re: ゴジラを初めて観る人に勧めるなら? - ルー等級つつ大臣 (男性)
2025/05/07 (Wed) 14:52:51
なんじぇいさんこんにちはざます。
ミーの場合、1983年のゴジラ復活フェスティバルがきっかけで第1作を見てゴジラファンとなったからゴジラ初体験するにはやはり第1作がいいざますよ。
(ちなみに同時公開してたのが怪獣大戦争だったざます。やはり伊福部マーチ全開で面白かったざます。)
第1作がドラマ、特撮、音楽が素晴らしいのでこれからゴジラを見るにはベストだと思うざます。
(ミー的にはモノクロ作品だからといって見ないと言うのは映画ファンとしても失格ざます。やはりモノクロ作品でも見るべきざます。温故知新っていうではないですか。)
あとミーの勤めている会社で逆にゴジラといえば第1作しか知らない人がいるざます。
だから堂々としていればいいざますよ。
(これをきっかけにゴジラ以外の円谷、本多監督の作品群を知ればいいと思うざます。)
ゴジラ連載漫画 - なんじぇい (?)
2025/04/08 (Tue) 21:29:30
https://x.com/g_comic_yc?t=J6WIimWddbM2FGhVMS4QoA&s=09
ゴジラの完全新作連載漫画が出るそうです。
轟天号が出てゴジラにSPのウルティマっぽい感じのクローが付くそうですがどうなるのでしょう。
Re: ゴジラ連載漫画 - 水戸李人 (男性)
2025/04/09 (Wed) 07:52:05
期待はあまりできそうにない
漫画やアニメにおける展開を続けることでゴジラというコンテンツを盛り上げ、本丸の実写映画につなげるというのがゴジラの戦略なのだろうが、いちゃんとゴジラを理解している作家が何人いるか?
2025/04/09 (Wed) 19:03:42
情報に感謝です。
予告動画(文字情報しかないけれど)を見ると、宇宙怪獣に対抗するためにゴジラを使うという筋らしいですね。
ゴジラ退治ストーリーよりはましですが、さてどうなることやら。
ゴジラデザインが西川伸司さんとのことですが、腕のギザギザは要らないなぁ。個体差で説明出来る範囲を超えてます。
轟天らしきメカがファイナルウォーズしているのも・・・。
轟天号は機械なので、同じ名前で形が違うことがあっても許容範囲ではありますが、ふぁいなる方向はやめて欲しかった。
(もし、『海底軍艦』の世界を引き継いでいるなら、小松崎デザインと同じでなければならない)
Re: ゴジラ連載漫画 - なんじぇい (?)
2025/04/28 (Mon) 12:49:23
https://x.com/g_comic_yc/status/1916688824593244275?t=msbuk4_S5kdc58n3C1mpog&s=19
いっぱいすみませんが、タイトルとゴジラのメインビジュアルが公開されました。
本当に宇宙最強でも目指しそうです。
昔虚淵ゴジラの時、東宝は『アニメだから自由にやっていい』とスタッフに発言していたそうなので、多分実写映画以外ではゴジラの縛りは物凄く緩くなってるんだろうなとは思います。
ただ何故か別物デザインのシンやウルティマやアースよりはカッコいいなあという第一印象でした。
恐らく腕や膝のトゲや背中の結晶も使用用途が明確に分かるデザインだからかなあ……と(ウルティマの牙とか結局使ってないし意味が分からなかった)。
2025/04/28 (Mon) 19:00:45
外観の改変は、まあ、マンガだからということにして、
(でもあんなにトゲトゲしなくてもなぁ)
やっぱりストーリーがどうなるかですね。
ゴジラの設定も気になるし。
とはいえ、わざわざヤングチャンピオンを買って読むことはないかな。
Re: ゴジラ連載漫画 - エクセルシオール (男性)
2025/04/29 (Tue) 16:24:29
西川伸司さんは特撮系のイラストや怪獣等のデザインでは定評のある方なので、相応にかっこいい姿のゴジラは描けると思います(とはいえ腕のギザギザは私も必要ないと考えます)。シン・ゴジラ以降「醜いゴジラ」が連発していましたから、デザインとしてははるかにましです。
ただ、「ギャラクシーオデッセイ」というタイトルからは物語の想像がつきませんね。『怪獣大戦争』以来久方ぶりに宇宙へ行く話になるのでしょうか。
>予告動画(文字情報しかないけれど)を見ると、宇宙怪獣に対抗するためにゴジラを使うという筋らしいですね。
「誰も見たことのない宇宙怪獣」という事ですから、おなじみのキングギドラやガイガンではないということになります。新怪獣で勝負という心意気はいいですが、そのまま最後まで突っ切るか、やはり有名怪獣を登場させるか、匙加減が難しいでしょう。
個人的にはゴジラとその仲間たち(ラドン、モスラ、アンギラスなど)が宇宙怪獣どもと対決する懐かしい構成の話も見てみたいですね。
なお、人間側のキャラですが公式Xでは左顔に大きな傷のある男子キャラと、右目に眼帯をしている女子キャラが確認できます。現時点ではどんなキャラなのか全く不明です。
サメ ゾンビ ガメラ - エクセルシオール (男性)
2025/04/27 (Sun) 16:57:55
ここ最近この時期になると脳みそが溶けるようなB級サメ映画を放送するBS12ですが、今年もあります。キャッチフレーズは「サメゾンビガメラ」という滅茶苦茶なもので(昨年の「サメジャッキーインド」よりましだが)、サメ映画とゾンビ映画、それからガメラ映画を放送するそうです(https://www.twellv.co.jp/program/drama/gw_2025/)。
サメ映画は『メガ・シャーク』2作品と『パニック・マーケット』『ゴースト・シャーク』というラインナップでした。真面目に視聴するような作品はおそらくないので、それこそポップコーンとコーラ片手に観るのがちょうどいいでしょう。ゾンビ映画では『カメラを止めるな』の海外リメイク版などがあります。
なお、今年で60周年となるガメラですが、昭和シリーズが第一作しか放送されないのは残念。平成三部作の世評がやたらと高いためと思われますが、昭和シリーズにも独特の良さがあるので、もう一作くらいは放送してほしかったですね。
エメゴジが『巨大イグアナ襲来! NY危機一髪』なら……? - なんじぇい (?)
2025/04/27 (Sun) 00:06:19
よくエメリッヒゴジラの意見として、「タイトルがゴジラではなく怪獣ですらなく、モンスターパニックとしてなら良作だった」みたいなことは一般人や評論家からも言われます。
というわけで、『巨大イグアナ襲来! NY危機一髪』みたいなゴジラと全く関係ないモンスターパニック映画として評価した場合、どのようになるのか教えていただけたら幸いです。
殿様ギドラさんの過去のエメゴジの評論を見たことがなかったので、書いてみました。
なお言い出しっぺの私は、そもそもあまり内容を覚えていないのですが、「そこそこ面白いのかなあ、でもあのやられ方ならそもそも戦闘ヘリ噛んだら大ダメージ負いそうだし展開も『ジュラシックパーク ロスト・ワールド』の焼き直しだよなあ」という程度で、ボチボチとなりそうです。
Re: エメゴジが『巨大イグアナ襲来! NY危機一髪』なら……? - 殿様ギドラ (男性) URL
2025/04/28 (Mon) 18:49:16
エメリッヒ版について当時、公式BBSに書いた感想を再録します。
お題には必ずしも沿っていませんが、封切り直後の発言です。
****************************************************
1998年7月27日(月)
アメリカゴジラはやっぱり駄作ですよ。
日本のゴジラとは別物だと思えばいい、
という意見は根本的な矛盾を孕んでいます。
日本のゴジラは、様々な優れた要素を持っていたからこそ、
世界的なキャラクターになり得たはずです。
その名前だけ使って、何一つ共通点のない(背景に核実験の影響があるところだけが共通点か)
大トカゲを持ってきて、ゴジラと呼ぶのは牽強附会もいいところ。
『ゴジラ』とタイトルが付いた映画にゴジラが出てこないのでは、
『ブルース・リーの死亡の塔』にほんのちょっとしかブルース・リーが出てこなかったのより、
悪質ではありませんか。
ゴジラを映画化しようと思ったのは世界中にいるゴジラファンを当て込んでのことでしょう。
ですから、ゴジラには何の思い入れもない、という人の意見などはこの際関係ありません。
どなたかがおっしゃっていたように、全く新しいモンスターキャラクター(アメリカでKaiju映画が作れるとは思えない)
の映画なら、ゴジラ的ではない怪物が出てきても映画がおもしろければそれでいいでしょうが。
といって、わたしは今回の「Godzilla」が映画としておもしろかったとも思わない。
映像イメージが過去のヒット作からの引用ばかりで、新たな特撮映像の快感などほとんどない。
ひとつだけ挙げるならば、人間の視点から見た巨大生物の「見え方」は良くやったと思うが、
それだけのこと。
今回はこれぐらいで終わりますが、特撮、怪獣映画に関してはまだまだ言いたいことはあります。
「Godzilla」がいかにだめな映画かはもっと言いたいのでいずれまた書き込みます。
(後略)
********************************
読み返すと、生々しい文章ですな。
このあと、BBSではゴジラ一般論が白熱して、エメリッヒ版について掘り下げる方向になりませんでした。
上記の感想に付け加えると、せっかく巨大怪物を登場させたのに、クライマックスで孵化した幼体との追いかけっこをやったのは愚の骨頂。あのシーンを妙に盛り上げてしまったので、主役たる大イグアナが霞んでいます。
まあ、『ジュラシック・パーク』の焼き直しでしたね。
そして、モンスターパニックと考えてもそのモンスターの暴れっぷりが足りなすぎです。
ぶっ壊しが圧倒的に足りない。なんのためにでっかいモンスターを出したのか、です。
上の文章では
>アメリカでKaiju映画が作れるとは思えない
と書いていますが、いまとなっては、日本よりアメリカの方が怪獣を解っているかもしれないと思えるのも悲しいですね。
やっぱり続編 - なんじぇい (?)
2025/04/15 (Tue) 21:43:38
話題をぶったぎってすみませんが、やはり『ゴジラ-1.0』の続編とほぼ確定しました。
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2025-04-14/SUPOOTDWRGG000
少しでも改善していることを祈ります。
2025/04/16 (Wed) 19:37:06
リンク先の記事にあるマイナスワンプロモーション用インスタレーションが初代ゴジラに見えるのが救いかな。
新スタッフ募集 - なんじぇい (?)
2025/04/26 (Sat) 20:35:47
https://x.com/SHIROGUMI_INC/status/1915685190363480295?t=J3isaiiJXhLUHHwv4I3oQQ&s=19
前作を超える出来にするということでスタッフが募集されたことが話題になっています。
規約を見たら来年夏までらしいので2026年11月公開でしょうか。
募集はCG系スタッフだけらしいので、できれば脚本にしてほしかったなあとか思いました(山崎監督が脚本を書いていますから)。
シン幹線大爆破 - なんじぇい (?)
2025/02/14 (Fri) 20:08:17
https://www.cinematoday.jp/news/N0147284
https://www.oricon.co.jp/news/2368756/full/
樋口監督の『新幹線大爆破』リメイクですが、上のニュースを見る限り、JR東日本が全面協力で、主人公が車掌に変更されるそうです。
もう嫌な予感しかしません。
主人公を変える必要はあったのでしょうか。犯人側を主人公にしたことで、ある程度高倉健さんが演じる犯人たちにも同情できるスポットがあったことが面白さの1つだったと思うのですが……
また原作の国鉄側も運転手・上層部共に職務を全うする責任感あるキャラとして描いており(2つ目の爆弾があるかもしれないのに新幹線を停止させざるを得なくなったとき、宇津井健さん演じる責任者が辞任したり等)、双方ともに感情移入できるように作っていたのに、改悪としか思えませんでした。
多分見ないです。
Re: シン幹線大爆破 - なんじぇい (?)
2025/04/25 (Fri) 22:45:41
結局見ていないのですが、なんと前作の続編という設定で話を作っているそうです(高倉健役の犯人があの事件をやって死亡してることになってるらしい)。
今回は犯人側のエピソードはバッサリカットされてるそうで、『シン』シリーズを見る限りでは、樋口さんは必死で頑張る役人や仕事人みたいな設定が好きなのでしょうかね。
『日本沈没』は評判が悪すぎて観ていないんですが。
2025/04/24 (Thu) 18:52:19
本気なのか、タローマンが映画化されるというニュースが入ってきました。
『大長編タローマン万博大爆発』
https://taroman-movie.asmik-ace.co.jp/
僕も見るぞ、わたしも見るわ。
Re: 万博大爆発! - 海軍大臣 (男性)
2025/04/25 (Fri) 07:07:17
おおっ、情報感謝です。
最近の国産特撮作品がらみの情報としては、珍しく嬉しいきがしますね。
でも「万博大爆発」とは何とも攻めたタイトル!万が一にも現行の万博会場でメタンガス事故でも起きようものなら、公開自粛にもなりかねない気がしてしまいました。
Re: 万博大爆発! - エクセルシオール (男性)
2025/04/25 (Fri) 20:46:25
『タローマン』は存在自体が二重虚構の産物ともいえるので(そういう作品がかつて存在し放送されていたという設定で作られている)、もしかしたらこの映画化発表自体がフェイクなのではと一瞬疑ってしまいましたが、さすがにそこまではやらないでしょう。
ただ、どれくらいの長さの映画なのかは気になりますね。なにせ正規の『タローマン』はわずか5分の作品でしたから、「大長編」といってもどれくらいの尺になるのでしょうか。
2025/04/26 (Sat) 16:23:57
これは本当に劇場公開するものと思います。
以前テレビ版の「帰ってくれタローマン」内で
幻の劇場版「タローマン大統領」を放送していますが、
きっと遙かにスケールアップしてくれるんじゃないでしょうか。
大阪・関西万博にぶつける毒にも期待。
あらすじはこんな感じだそうです。
https://eiga.com/news/20250424/4/
ドラマ部分がちゃんと劇場映画クオリティになっていればいいのですが。
ゴジラSPスパロボ参戦 - なんじぇい (?)
2025/04/20 (Sun) 20:45:07
https://x.com/famitsu/status/1913904662711074971?t=uyxpVFd29YFIoVcbb8isfg&s=19
ちょっと驚きましたが、過去には宇宙戦艦ヤマトやキャプテンハーロックも『スーパーロボット大戦』に参加していたので、「スーパー」どころか「ロボット」すら既に形骸化している以上、いつかは起きることだったのかもしれません。
因果律云々とか本気でやるんでしょうか……?(まあロボットアニメにはイデオンやらグレンラガンやらでトンデモ設定はいくらでもありますからどうにでもなるでしょうが)
ちなみにあくまでも本家スパロボでは初めてだったそうで、分家のソシャゲでは既にゴジラと機龍が戦っていました。
Re: ゴジラSPスパロボ参戦 - エクセルシオール (男性)
2025/04/21 (Mon) 21:26:11
『スーパーロボット大戦』ももう結構長く続いているゲームですが、年代も作風も設定も対象視聴者も異なる作品をクロスオーバーする点で、元から無理のある内容でした。一時的なお祭り的作品としてならばともかく、今となっては無節操なクロスオーバーの代表みたいになっていると言わざるを得ません。
個々の作品のファンが自分の愛したアニメが「ごった煮の闇鍋」みたいなゲームに放り込まれている状況に無条件で好意を寄せるとは考えにくい。そうなるといよいよ何のために作って続けているゲームなのか怪しくなってきます。
それにしても『ゴジラSP』のジェットジャガーとは。もとのアニメがわけのわからない大半の視聴者置いてけぼりの内容だったのに、それを突っ込んでどんな話を作るつもりなのか。元々がなんでもありなわけですから、話題性さえあればどうでもいいのでしょう。
そういえば『スーパーロボット大戦』にはオリジナルキャラだけの作品もありました(『スーパーロボット大戦ORIGINAL GENERATION』)。結構何作も作られており、一定の成功を収めていたと言えます。正直、版権キャラの知名度に頼るよりもこちらの方が真っ当だと思います。
Re: Re: ゴジラSPスパロボ参戦 - なんじぇい (?)
2025/04/21 (Mon) 22:49:53
>個々の作品のファンが自分の愛したアニメが「ごった煮の闇鍋」みたいなゲームに放り込まれている状況に無条件で好意を寄せるとは考えにくい。
一応ですが、「完全に死んだと思われていた作品」ならば喜んでるパターンはありました。
電脳戦機バーチャロンあたりでは新作が何年も出ていない状況で(しかも当時最新作の『マーズ』が駄作だった)、スパロボに出てきただけで、「コンテンツが死んだと思われてなくてよかった」とファンが喜んでいた状況は見たことがあります。
スパロボには既に完全に終わった作品(『トライダーG7』とか『ダイターン3』とか)がサンライズの再生工場のごとく参戦するので、そういうファンの受け場にはなってそうな気がします。
尤もスパロボが切っ掛けで完全復活を遂げた作品など聞いたことがないので、コラボでなくともいいじゃんと言われたらそれまでですが……
無題 - 水戸李人 (男性)
2025/04/06 (Sun) 19:19:13
https://youtu.be/CaXRUi3HhVQ?si=UdV1K0eBdzYKPijW
もしも既にご覧になっていたら、申し訳ありません
面白い映像を見つけたので、紹介させていただきます。
2014年公開された「GODZILLA」の内容が、もしも昭和ゴジラシリーズの中で既に制作されていたら……っていう想定をして、アマチュアの方が3DCGで作ったアニメーション作品です
私は情弱なところがあるので「CGアニメーションは、ここまで実写に近いものを作れるようになったのか」と、素直に驚きました
それで、感じたのですが……
前のスレッドでなんじぇいさんが問題提起なされた「着ぐるみ特撮で多少クオリティを落としてでも、毎年ゴジラ映画を作るべきか」について、考えるための良い材料になっている気がします
今、映像作品を作るハードルというのは、CG技術、AI技術の普及に伴って急速に低下しています
既に動画サイト等には、アマチュアがAIを用いて自主制作したアニメーション作品が大量に発表されており、「5分でアニメを作れるAIサービス!」などと言う広告も、頻繁に目にするようになりました
声優の声質なども、AIを用いて安価に再現できるようになり、プロ声優の方たちが「声の無断使用」への抗議を連名で発表するような事態にもなっています。
それどころか、アニメ制作の現場でさえ、モブキャラクターの声はAIのやらせるのが普通になってきているという話すら聞きます。
このような時代においては、「プロが作る作品」というものに対して求められるハードルは、ますます上がってきていると思います。
「着ぐるみ特撮が必ずしも低クオリティとは限らない」というのは大前提として、昭和ゴジラシリーズレベルの映像表現で着ぐるみ特撮っ「ぽい」作品であれば、アマチュアでさえ容易に作れる時代は、すぐそこまで来ていると思います。
このような時代においては、東宝のような映画会社が「低クオリティなゴジラ映画を毎年公開し続ける」ということをわざわざすることに、意義があるとは思えません。アマチュアがCGやAIを用いて作った作品と大して変わらないか、もしくは負けてしまう可能性すらあるからです
これに関連する質問ですが、皆さんはここ1,2年で急速に発達・普及したAI技術が、いわゆる「特撮」と呼ばれる映像分野の政策に与える影響について、どうお考えか、知りたく思います
Re: 無題 - 水戸李人 (男性)
2025/04/06 (Sun) 19:28:30
補足
上記の動画のメイキングです
https://youtu.be/9AkyAfQjpDo?si=3Z3vjqcF_pOEtvzT
2025/04/07 (Mon) 18:46:03
ご投稿に感謝いたします。
初めまして、ですよね。
ご紹介いただいた動画、YouTubeを開くとおすすめ動画に出ていたのですが、未見でした。
ファン製作の動画はいくつか見ていましたが、これにはさすがに驚きました。
YouTube配信での画質では、着ぐるみ、ミニチュアにしか見えませんね。
作者のセンス(オブジェクトの動きをミニチュアらしくすることや人間が着ぐるみを着ているようなアクションをつけること、70年代低予算特撮風に安っぽくすることなどなど)が卓越していることはもちろん、
個人製作レベルでこれが作れる時代になったということですよね。
これに対して商業作品がどうあるべきかと考えると、映像のリアリズムで妥協するわけにはいかないでしょう。
(本物らしく見えるという程度の意味です)
そして、AIがどんな影響を与えるかと考えると、あまり明るい未来はなさそうです。
技術的には生成AIでまるまる一本映画を作ることも可能になってきたらしいので、コストカットで儲けを増やそうとなると、
シナリオからなにから何までAIに作らせる時代が来るかも知れません。
過去作のデータを膨大に学習させれば、それなりのストーリー、それなりの映像、それなりの音響を生成できてしまうでしょう。
AIが作ったものも名作のパターンを学習した結果なので、そこそこ面白くなることと思います。
特撮ジャンルだけの話ではありませんけれど。
ただ、AIには感覚はありませんし、おぎゃーと生まれて生活体験を通じて成長する過程もありませんから、果たして人間の心を打つ作品を生み出せるのか不明です。
しかし、ひょっとするとそれすらシミュレートしてしまう時代が来るかも知れません。
結果、もはや人間のクリエーターはお呼びでない、ということになるとしたら、嬉しくはないです。
そこまで先の話は考えず、特撮に絞るとしたら、映像そのものをAIに作らせるのではなく、特撮映像を考案するときに手間がかかる、あるいは知識が追いつかない部分をAIに補助してもらうという使い方がありそうです。
火山噴火を描こうとしても、どんな性質の火山なのか、山体の構造がどうなっているか、地質によって溶岩の質が違うとか、自分で調べようと思っても一から勉強するのは大変です。
そこで、AIによる支援で情報を収集したり、実在でも架空でも火山をモデリングすることが出来そうです。
そこから先はミニチュアを作るのか、CGIで描くのかはそれぞれということで。
そんな使い方ならAIの発達も悪くないかなと思います。
(「ゴジラ対ムートー」を作った方は相当なマニアですね。ラスト、ギャレス版でのムートー殺害シーンを再現したカットに伊福部昭「サロメ」冒頭部を使っていました。『GODZILLA』でそのシーンに使われた音楽は出だしの部分が「サロメ」に似ているのです)
一歩間違えば創作の破滅 - エクセルシオール (男性)
2025/04/19 (Sat) 21:37:42
私も生成AIが特撮に限らずおよそ創作活動に対してよい結果をもたらすようには思えません。既に不正や盗作、犯罪に悪用されている面を差し引いても、人間が頭を使って行うべき分野を人工知能に任せるとすると、人の能力はどんどん退化してしまうことになりかねません。
『ドラえもん』にアニメーカーという道具が出てくる有名な話があります。のび太が雑駁な要望を出しただけで脚本、作画、音楽、声優に至るまで全てこの機械がやり、素晴らしいアニメ作品を作ってしまうお話だったのですが、その落ちはエンドロールのスタッフ欄の大半が「アニメーカー」になっていて(唯一「ボタン押し」だけがドラえもん)、のび太は何もしていなかったことがばれてしまうというものでした。これは漫画の話ですが、作品のスタッフ欄全てが「生成AI」になったりしたら、もうこれは悪夢でしょう。
また、その気になれば既に亡くなった俳優をAIで復活させることも可能と言われています。例えばブルース・リーをAIで復活させジャッキー・チェンと共演させたり、『死亡遊戯』を「完全な」ものにすることもできるでしょう。でも、それは死者への冒涜であり、やはりしてはならないことと思います。
ゆえに、創作におけるAIの利用範囲には厳格な限定が必要と考えます。末端スタッフの負担軽減(もっとも、仕事を奪うまでいってしまうのはまずい)に利用するのはいいですが、それを超えて本来人間の頭で考えなくてはならないストーリー構成や、人間の役者がやるべき演技等まで代替させるのは禁止すべきでしょう。補助的に用いた場合はどこまでAIにさせたのかを公開すべきです。
『ゴジラ対ガイガン』のM宇宙ハンター星雲人はコンピューターを利用しているつもりで、その実は依存しているだけでした。AIがなければ何もできないような「クリエイター」が続出したら、あの巨大ゴキブリ達を笑えなくなるでしょう。
Re: 無題 - 水戸李人 (男性)
2025/04/20 (Sun) 22:28:22
エクセルシールさんへ
私のつたない記事に対して、コメントありがとうございます。
おっしゃる通り、生成AIが創作活動に与える影響として、現時点においては悪いものの方が危惧されることには私も同感です
ドラえもんの「アニメーカー」の回は私も読んだことがあり、現状を予見していた藤子F不二雄先生の先見の明には驚かされるばかりです
ただ、残念ながら、「創作におけるAIの利用範囲への厳格な規定、禁止」は、難しいかと思われます。
歴史を振り返ってみれば、技術を民間において利用することへの「歯止め」というのはおよそ不可能であるからです。
クリエイターの現場と言えど、資本主義の論理からは逃れることは困難であり、コストカットに有用であると判断できる限り、金を出し、口も出す「偉い人たち」は、AIを使って安上がりに仕上げることを要求してくることは容易に想像できます
また、実は私は、「ストーリーの構成」に関しては、むしろAIに積極的にやらせるべき領域と考えています。それはすでに、ハリウッド映画における物語論の発見と研究によって半ばシステム化されており、人間の創造性が発揮できる余地は、そもそもないからです
むしろ、AIの時代においては、人間が頭を使うべき領域は、ストーリー構成以外の部分、つまりは独創的なアイデアをいかに出すか、テーマ性をいかに設定するか、というところにあると思います
同じゴジラで連綿とストーリーを続けられるか? - なんじぇい (?)
2025/04/15 (Tue) 20:22:53
『白いゴジラってアリ?』からの続きですが、昔から一番殿様ギドラさんの意見で気になっていた核心であり、創作論として良く上がる別物の話題なので、書いてみることにしました。
ウルトラマンや仮面ライダーが毎年違うものが出てくる理由として、おもちゃを売りたい等の問題もありますが、「成長しきったキャラクターで話を作り続けるのは非常に難しい」があります。
実際主人公が成長しきってしまえば変化が起きないわけですから、「別主人公で仕切り直し」の方が話を作る上では楽と言えます。
実際1主人公で無限に続いているアクション映画は『007』位しかなく、それですらいよいよ最新作ではネタがなくなったのか主人公が死亡すると言う結末で終わってしまいました。
マーベルのヒーロー物映画も、キャプテン・アメリカやアイアンマン等の初期からいるヒーローは殆ど死亡もしくは引退して、新世代にヒーローを渡すようになり、スーパーマンやバットマンも定期的に仕切り直しになっています。
『ドラゴンボール』みたいに次はもっとすごい敵を、すごい敵を、と敵をインフレさせて無理やり主人公をパワーアップ・成長させることも可能でしょうが、それも殿様ギドラさんの望むところではないと思います(ハリウッドゴジラはこれを地で行っている)。
『男はつらいよ』『水戸黄門』みたいに人情ものであり成長しない事が持ち味の主人公なら可能と言えるでしょうが、果たしてそれが怪獣バトル主題のスケールが大きいゴジラ映画に当てはまるかと言えば相当厳しいように見えます。
果たしてゴジラをパワーアップさせてもっとすごい敵を連発する等を除いて、同一個体のゴジラを映画でずっと続けさせることが可能なのでしょうか。
また仮にゴジラ映画をリブートさせるとして、虚淵やSPみたいに「アース」とか「ウルティマ」なんかを付けてウルトラマンと同じやり方をしようという考えにはどう思われるでしょうか(キングギドラもデスやらカイザーで似たようなことをしていますが)。
突き詰めたら本当に可能なのか気になったので質問してみました。
Re: 同じゴジラで連綿とストーリーを続けられるか? - なんじぇい (?)
2025/04/16 (Wed) 13:15:46
あと追記ですが、時々「円谷英二はマンネリを恐れていた」みたいなことがwikipediaやさまざまなネット文献で出てきますが、実際のところはどうだったのか、本当にマンネリを恐れていたら同じゴジラ映画を繰り返すのはまたそれもいけないのではないか(この場合はゴジラをいじるのではなくゴジラを畳んでしまう方が本人の意思に沿っていると言えそうですが)、という点も気になっていたので、できれば教えていただけると幸いです。
Re: 同じゴジラで連綿とストーリーを続けられるか? - 殿様ギドラ (男性) URL
2025/04/16 (Wed) 19:40:53
この件、いろんな文脈で何度か書いてきたはずなんですが・・・
(掲示板のワード検索機能で、物語 ストーリー バリエーション 元祖ゴジラ あたりの語句で探してみるとそれらしい記事が出てくるかも)
結論から言うと、元祖ゴジラそのままで何の問題も無くシリーズを続けることは出来ます。
ゴジラには目的も使命もありません。もちろん、ゴジラが人格的に成長するなんてことはありません。
ですからゴジラ側の事情で行き詰まることはありません。
そして、ゴジラ映画はゴジラが人間社会と接点を持った時にストーリーが動き始めます。
人間社会は常に変化していますから、社会が変わることでストーリーに変化が生まれます。
(テーマを変えると言っても良い。怪獣事件に関わる人間の種類を変えることでバリエーションを作ることも出来る)
怪獣事件に巻き込まれた人間の視点で作劇することが大事です。怪獣と関係ない職種の人間がなんらかの接点を持って怪獣災害に関わることになる。
だから怪獣対策以外のストーリーを絡めることが出来るし、そこに主題を持ってくることができる。
映像面での新味はゴジラをどんなシチュエーションに置くかでいくらでも作れます。
対戦相手の工夫で変化を作ることも出来ます。
たとえ同じ相手との対戦でも、バトルの内容はその都度変わるでしょう。
対戦相手の強化だのゴジラの強化だのに走るとそれこそ袋小路に入って行き詰まりますよ。
(最終的に宇宙一、みたいなお子ちゃま発想になってしまう)
で、○○ゴジラとして、似ているけれど別の怪獣というやり方は、不当とまでは言いませんが、
前回書いたようにゴジラの安売り状態になるので避けた方がいいでしょう。
(○○ギドラはまあ、キングじゃないギドラね、という理解になったけれど)
付言すると、ダニエル・クレイグの007が行き詰まったのは、ジェームズ・ボンドやMI6という、物語の中心を成す人物や組織の「内面」に入り込んだからです。
結果、ストーリーが内向きになってボンドの存在を終わらせることになったのだと考えています。
円谷監督がマンネリを恐れていた、というのは一つの解釈としてどなたかライターさんが書いたことと思います。
本人が、例えば怪獣映画について、同じことの繰り返しはいやだ、などと発言しているのを見た覚えはありません。(カットを誤魔化すのはいやだ、とおっしゃっていますが)
しかし、同じことを繰り返していたわけでもありません。
ストーリー面でも映像面でも常に創意工夫していたと思います。
むしろ新しさを喧伝している近年の日本製ゴジラのほうが同じことの繰り返しでしょう。
結局ストーリーの主眼は「どうやってゴジラを倒すか」の繰り返しをやっています。
Re: 同じゴジラで連綿とストーリーを続けられるか? - なんじぇい (?)
2025/04/16 (Wed) 19:48:14
ありがとうございました。完全に納得できました。
といっても、最近のゴジラは「同一個体か別個体か」以前の問題ですから皮算用的なタラレバになってしまいそうなのが空しいですが、どこかでここの議論の結末が有効活用されたらいいなあ、と思うばかりです。
GAMERA ―Rebirth― - 殿様ギドラ (男性) URL
2025/04/15 (Tue) 18:58:21
TV版「ガメラリバース」第二話まで見ての印象です。
怪獣になにやら関わっているらしいナントカ財団がモナークっぽくて焼き直し感あり。
主役の三人の子供たちはステレオタイプというか、実在感がなく薄っぺらな人物像である。
時代を1989年にした意味はまだ見えない。そして、現実とは違う歴史(月面基地がある)をたどった世界らしいが、
日本に現れた怪獣に対して米軍が率先して出動した理由がわからない。自衛隊がいない世界かと思ったら第二話で自衛隊も出てきた。
現実とは異なる世界設定はきちんと説明して欲しい。
また、怪獣作品(映画かテレビか)がある世界らしいが、そこに現実に怪獣が現れたとなると、空想の現実化という話になってしまうので、話がぶれる。
(同じ欠陥はギャレス・エドワーズの「ゴジラ」も持っていた)
アメリカ人少年たちをことさらに悪辣で欠陥のある人間のように描く理由が解らない。なんらかの政治的主張が展開されるのか?
人物や怪獣をぎくしゃくした動きにしているのはわざとなのか。
ギャオスとされる怪獣が生理的に不快なデザインであり、それは私の怪獣観に反する。
さらに群れで登場させてしまってはスター性が薄れる。
全体に平成ガメラをベースにしているのが見える。
怪獣バトルを見せただけでも「ゴジラSP」よりはまし。
Re: GAMERA ―Rebirth― - なんじぇい (?)
2025/04/15 (Tue) 19:59:54
自分は既に昔第2話まで見ているので今回まで視聴しませんでしたが、当時は『SP』やら虚淵ゴジラレベルでハードルが地の底に埋まっていたので、怪獣が戦ってくれているだけでまだましと思っていました。
今結末まで見たらまた違うのかもしれません。
白いゴジラってアリ? - なんじぇい (?)
2025/04/14 (Mon) 21:32:27
https://dic.pixiv.net/a/%E9%9B%AA%E3%81%AE%E3%82%B4%E3%82%B8%E3%83%A9
昔『シンカリオン』の映画で、雪のゴジラなるものが出たことがあります。
雪のゴジラの出自は粒子が合体してできた代物であるためゴジラでは全然ないのですが、一方で外見だけに関しては色が白いのを除けばVSゴジラチックではあります。
その為、「外見だけでいえば仮にヒト種なら白人やアジア系や黒人がいて、男女老若美醜がいるのでこんなゴジラもゴジラ種にはいてもなにも問題ないだろう」という声もありました。
確かにゴジラというものを種として考えたら理屈上は白いゴジラがいても何ら不思議ではないとはいえます。
個人的な感想ですが、VSとミレニアム(GMKを除く)、マイナ辺りまでなら、ヒト種の容姿を考えれば、「まあ同じ種だからこんな感じの外見の差異はありそうだ」は言えるとは思います。
老いまで含めたら、シン・ゴジラの第4形態は「これは老いた死ぬ間際のシワが多いゴジラなんです」と言い張ればギリギリ行けそうかもしれません。
第2形態や第3形態はどうにもならないでしょうが……
仮に近縁種までアリなら、カブトムシに例えるなら日本カブトムシ・コーカサスオオカブト・ヘラクレスオオカブト等を比べたら、外見だけでいえばシン・ゴジラの第3形態でもゴジラの近縁種とは言えるでしょう(第2形態は厳しいかもしれないが現実の近縁種でもっとキテレツな個体がいるでしょうからどうにかなるかも)。
というわけで、外見以外の設定は全て原作に忠実にした場合、生物学的に考えた種の差異でゴジラの外見を決めて良いのでしょうか。
また近縁種まで含めてしまっても良いのでしょうか。
漫画版ゴジラの腕のトゲトゲの件を突き詰めたらどうなるんだろうと思い質問してみました。
同種で腕にとげがある無しがいる種くらいはありそうだなあと思ったので……
Re: 白いゴジラってアリ? - 殿様ギドラ (男性) URL
2025/04/15 (Tue) 18:56:21
ゴジラ族の一種であるという説明をつけたなら、色や形が少々違う者がいても不当とまでは言えないです。
しかしそれはゴジラが実在する世界の中で、あり得るかどうかという話です。
我々の現実世界にゴジラはいません。
現実においては、映画に登場する架空の生き物であるのがゴジラ。
そこにさまざまなバリエーションを増やすとどうなるか。
ウルトラマンの展開を振り返れば見えると思います。
種類を増やし過ぎた結果、ウルトラマン一人一人の存在が軽くなっています。
もはやウルトラマンという団体です。
(ウルトラマンはその方向を選んだということで、その是非は難しい問題です)
キャラクター保全の観点から、ゴジラにはそんな分裂をさせないほうがいいでしょう。
ゴジラは種の名前であると同時に登場個体の個体名でもあります。
作品によって微妙な差異が出来てしまうぐらいがぎりぎりで、ゴジラは唯一無二の存在にした方が良いです。
同一作品に複数の〝ゴジラ〟を登場させるのもよくないです。
(ミニラ、ベビー、リトルはまだゴジラではないという扱いだった)
最近のエピソードです。
とあるラジオ番組のクイズコーナーに二十歳前後の若者が参加していました。
クイズの答えは「ゴジラ-1.0」で、彼は見事正解。
そこでパーソナリティが訊きました。
「君はどのゴジラが好き?」
すると彼は完全に、きょとん。
「どのゴジラって??」
「ほら、ゴジラにもいろいろいるでしょう」
「え? ゴジラっていろいろあるんですか?」
「え、知らないの?」
「はい。マイナスワンしか見たことがないので」
というやりとりがありました。
その若者は「シン」すら見ていなかったのです。
ゴジラ事情に詳しくなければ、主役怪獣にバリエーションがあるなんて思いもよらないのでしょう。
ゴジラ映画が何本も作られてきたのは知っていても、全部マイナゴジラが出てくるのだと思っていたかも知れません。
さまざまなゴジラが一様にゴジラとして認知されているなどという意見もありますが、それは、ユルいファンの受け止め方を評しているだけで、
常識的には、主役を張る人気キャラに別物がウヨウヨいるほうが変なのです。
(上記ラジオ番組は「高田文夫ラジオビバリー昼ズ」。ちなみに高田先生の好きなゴジラはラドンが出てくるヤツだそうです)
BSP4K熱談プレイバック - 殿様ギドラ (男性) URL
2025/03/21 (Fri) 18:33:35
NHK BS4K 3月28日午前11時17分から11時44分に
「熱談プレイバック 円谷英二物語」が放送されます。
https://www.nhk.jp/p/ts/R6VPV2Q1Y2/episode/te/9646JWKXZN/
講談師が円谷監督について語るようです。
さてどんな切り口でしょうか。
私は4Kテレビは買ったものの、4Kレコーダーまでは買う金は~無く~、いつも笑いの~ネタぁにした~(え?)
なのでテレビに付けた録画用HDDに予約録画しました。
4Kチャンネルをご覧になれる方は少ないかもしれませんね。
配信サービスのNHKプラスで見られるかどうかはまだわかりません。
Re: BSP4K熱談プレイバック - エクセルシオール (男性)
2025/03/21 (Fri) 22:27:24
観てみたいところですが、私は4Kテレビは持っていないので、いつか普通のBSに降りてくることを願っています。
正直、4Kにせよ8Kにせよわざわざテレビを買い替えてでも観たいと思えるような番組はあまりありません。個人的にはもとのNHKBS2(BSプレミアム)を残してくれた方がよほどよかったように思います。
Re: BSP4K熱談プレイバック - 殿様ギドラ (男性) URL
2025/03/23 (Sun) 13:04:32
この手の企画物は地上波や通常のBSに降りてくることがよくあるので、
視聴のチャンスはありそうです。
私も保存用の録画はそのチャンスを待ちます。
で、4K放送はやはり画質が圧倒的でした。
セルソフトの4Kほどではありませんが、従来のハイビジョン放送とは映像圧縮の方法が違うようで、
地上波やBSのハイビジョンでは、複雑な映像になるとモスキートノイズやブロックノイズが頻出しますが、
4K放送ではほとんどノイズがありません。
4K放送で映画を数本(マトリックス3部作、ブレードランナーファイナルカット)見てショックを受けています。
Re: BSP4K熱談プレイバック - 殿様ギドラ (男性) URL
2025/03/30 (Sun) 17:17:13
「熱談プレイバック 円谷英二物語」を見ました。
『ゴジラ』と『ウルトラQ』に絞った内容で、大事なことを簡潔にまとめた良質なものでした。
円谷監督の経歴を簡単に紹介しつつ、公職追放の話も省略せず、ゴジラについては水爆実験の影響で出現という説明の仕方で、
恐竜が放射線で変異などという誤解をしていないのが素晴らしい。
なにより特殊技術と特殊撮影を切り分けた説明をしていて、二つ合わせて今では特撮と呼ばれているという表現でした。
語りの中でもスタッフの声として「特殊技術ではこんなことが出来るのか」と言わせていて、安易に「特撮」という呼び方をしていませんでした。
これだけでも賞賛に値します。
そして、本多猪四郎監督の姿勢にも触れているのがお見事です。
『ウルトラQ』の路線変更がTBS側からの要請だったことを紹介していましたし、特撮ファンでないと知らないこともちゃんと伝える姿勢でした。
また、バルンガを大きく取り上げていて(珍しい!)バルンガが怪獣のバリエーションを増やすきっかけであったということでした。
このあたりの事情には詳しくないので、どの程度信憑性があるのかは私にはわかりません。
全体にエピソードを圧縮しているというか、『ゴジラ』製作時のエピソードとして語られるものに、別作品での話ではないかと思われるものもありましたが、
円谷監督の姿勢を誤解させるようなねつ造ではなかったので問題はなかったと思います。
(私の記憶違いで、『ゴジラ』での話だったのか??)
講談だけではなく、「現代の主役ウルトラQのおやじ」からの引用映像も使われていて、一さんの発言や英二監督の発言を直接聞かせる構成でした。
怪獣の性格付けの話を引用していたのも好判断です。
あ、「ウルトラマン前夜祭」からも引用されました。
そのときの円谷監督の日記を紹介していたのも良かったです。
地上波か2K放送のBSでも放送されることを望みます。
この4月からBS4Kでは「ウルトラQ」4Kの再放送が始まります。
「ウルトラQ」「ウルトラセブン」の4Kは何年か前に放送されていて、その後2Kダウンコンバート版が通常のBSでも放送されました。
(私は2Kダウンコンバート版を録画保存しています)
今回はついに「ウルトラマン」4Kも放送されるようです。
さらに「ウルトラマン前夜祭」も4Kリマスターされたそうで、ひょっとすると「ウルトラQ」4Kの放送後に「ウルトラマン前夜祭」4Kを放送して、
その流れで「ウルトラマン」4Kに突入してくれるのではないかと期待します。
以前WOWOWで放送された「ウルトラマン」2Kを見た時、特撮シーンの美しさ、とくに光線の色の豊かさに驚愕したので、4Kでどうなるのか期待が膨らみます。
毎年ゴジラを出せるか、ぬいぐるみで『-1.0』に勝てるか? - なんじぇい (?)
2025/04/04 (Fri) 16:26:05
ある程度の人数のゴジラファンが「欲を言えばアニメを繋ぎにせずに実写ゴジラ映画を毎年やってほしい」と発言してたのを聞いたことがあります。
正直アニメの出来が悲惨な上に世間でもそんなに評価されていないからというのもありそうですが、実写映画に限ればレジェンダリーでも3~4年ごと、国産ゴジラに至っては『シン・ゴジラ』→『ゴジラ-1.0』にまで7年が経過しており、2代目やVSが毎年ゴジラ映画を出していた事を経験した世代では実写ゴジラ映画に飢えるというのも無理からぬことではあります。
しかし現在邦画で毎年実写映画を出すコンテンツは私は知らず(洋画でも莫大な予算をかけているディズニーのアメコミ系しかなさそう)、コナンやドラえもんのようにアニメ映画にしないと毎年出すことは今は難しいのではないかと思います。
またぬいぐるみにすれば出せるという意見もありますが、「着ぐるみで『ゴジラ-1.0』に匹敵する映像クオリティを出せるわけがない、アカデミー賞を貰ったんだし宣伝にもなったんだからCGで良いだろう」と否定的な意見も多く、これは私も分からないことですが、知る限りではぬいぐるみ特撮で映像クオリティに限れば『ゴジラ-1.0』に比肩できる怪獣特撮は正直見たことがない……と考えてしまいます。
『シン・ゴジラ』のCGには映像クオリティでは十分勝てると思いますが。
仮にぬいぐるみでゴジラ映画を作っても、『ゴジラ-1.0』に映像クオリティに比肩できないならぬいぐるみでゴジラ映画を作ったり、毎年ゴジラ映画にするのも厳しいのではないか、また縫いぐるみ特撮でゴジラ映画をするにはノスタルジーに浸るのではなく、ゴジラ-1.0に負けないクオリティにしないと無理だろうなというのも事実だと思います。
というわけで、ぬいぐるみにすればゴジラ映画を毎年出来るとして、映像のクオリティを落としてでもやるべきなのでしょうか。
あるいはぬいぐるみ特撮で『ゴジラ-1.0』に比肩する映像クオリティを出すことは可能だと思われるでしょうか。
Re: 毎年ゴジラを出せるか、ぬいぐるみで『-1.0』に勝てるか? - 殿様ギドラ (男性) URL
2025/04/05 (Sat) 17:11:31
大前提として、『ゴジラ-1.0』の映像クオリティをどう見るかは判断が分かれます。
以前も書きましたので理由までは繰り返しませんけれど、私はヒクイチのスペクタクルシーンをさほどハイクオリティとは思っていません。
ということをお含み置きください。
技術の使い方、工夫次第で着ぐるみ怪獣のほうがCG怪獣より効果を上げると思っていますし、これはミニチュアとCGを比べても同じです。
CGIが実用化されて以来、とりあえず何でも描けるCGを便利に使い過ぎた結果、着ぐるみであれミニチュア撮影であれ、物体(実体)を撮影する特殊技術開発が停滞したのがまずいと思っています。
しかしながら、映画の質を上げるための3要素、才能・時間・予算のバランスを考えた時、CG中心でも着ぐるみミニチュアでも、現在の邦画体制で毎年世界標準をクリアした映像のゴジラ映画を作れるとは思えません。
そして、クオリティを落としてまでゴジラ映画を作る必要は無いと考えます。
じっくり練った企画で、世界市場に向けた予算規模で、3年か5年に一本日本のゴジラ映画を作ることが出来ればいいのですが、先に挙げた3要素のうち、ゴジラ映画を作る才能を見つけるのが先決です。
作れば良いってものではありませんから。
と言いつつ、ファンを育てるためには一年に一本ぐらいはゴジラ映画、怪獣映画があったほうがいいとも思います。
これは子供たちのためです。子供にとっての一年は長いです。
ゴジラ戦略会議総体として、どうやらゴジラや怪獣映画の本質論を突き詰めていないらしいのもひっかかりますが。
Re: 毎年ゴジラを出せるか、ぬいぐるみで『-1.0』に勝てるか? - エクセルシオール (男性)
2025/04/06 (Sun) 15:12:53
一応、テレビ特撮の御三家、ウルトラマン、仮面ライダー、スーパー戦隊は尺の長短はありますが、毎年劇場版を作っています(これらの三つはCGも使っていますが着ぐるみ特撮が基本です)。それを思えば、東宝が毎年ゴジラ又はそれ以外の怪獣映画を製作公開することは不可能とまでは言えません。
着ぐるみのゴジラでは『ゴジラ-1.0』のクオリティに匹敵する映像は作れないという意見に対しては、そもそも怪獣映画の映像クオリティとは何なのかという視点も必要と思われます。「生き物っぽく見えるか」という一点に絞っても、果たしてすべてがデジタルデータでしかないCGが、生きた人間が入って演じている着ぐるみと比べて、あらゆる意味で生物らしくみえるかというと、必ずしもそうは言えません(第一、CGが本当に完璧なら人間の役者が人間のキャラを演じる必要もなくなるのではないか)。「マイナゴジラが全ての点で中島春雄を凌駕している」と言い切れる人はそうはいないでしょう。
私は着ぐるみにせよ、ストップモーションにせよ、それぞれの独自の良さがあり、ただ一つの物差しでその良し悪しを判断するべきではないと考えます。現在起きていることは各種の特撮技法を比較する公正で中立的な基準があるのではなく、圧倒的優位に立っているCGの中の最先端のものが全ての指標にされているだけではないかと思います。この基準によって作品を評価すれば結果は目に見えており、着ぐるみもストップモーションも最初から「負け役」を割り当てられている状態になるでしょう。
>ファンを育てるためには一年に一本ぐらいはゴジラ映画、怪獣映画があったほうがいい
私も賛成です。かつて東宝は毎年のように特撮映画、怪獣映画を作っていました。しかし、今では何年間に一回しかない。これでは怪獣映画というジャンル自体が埋もれてしまいます。その意味では特撮通から小馬鹿にされ続けてきた東宝チャンピオンまつりには功績も多かったと思います。毎年、一定の時期には「もうゴジラの季節だな」と思ってもらえることは非常に重要です。
毎年作っていれば出来不出来はあるでしょう。でも、ゴジラを知らない世代の子どもを4~5年単位で作り出していれば、いずれシリーズ自体が袋小路に陥ることになると考えます。
Re: 毎年ゴジラを出せるか、ぬいぐるみで『-1.0』に勝てるか? - 水戸李人 (男性)
2025/04/06 (Sun) 18:52:33
結論から言ってしまうと「クオリティを軽視してまで毎年ゴジラ映画をやる必要はない」と言えます
なぜかというと、それをやって、毎年どころか、一年に三回も劇場版を公開していた東映の仮面ライダーシリーズが、ずさんなシナリオ、しょぼい映像の映画ばかりを作ったせいで、確実にブランドイメージを後退させたからです
この辺、「春映画」という言葉で検索すればわかりますが……
毎年公開していれば、ファンは喜ぶかもしれないが、「特別感」が薄れてしまうという危険もあります。
むしろ、自分が考えるのは、賛否両論あれど、ゴジラが曲がりなりにも一時の不遇を脱して盛り上がってきた現状において、そろそろ東宝は「ゴジラ以外の怪獣映画」の復権を考えるべき時期ではないかと
例えば、「去年はゴジラを公開したけど、今年はモスラの映画をやった。来年はラドンだ」とか。
ゴジラだけにいろいろと背負わせすぎな気がします。
私個人の欲を言うのであれば、「フランケンシュタイン対地底怪獣」「フランケンシュタインの怪獣サンダ対ガイラ」のリブート、もしくは「フランケンシュタイン」サーガ、とでも呼ぶべきものを、やってほしいなと
「フランケンシュタイン対地底怪獣」は、広島を舞台にした、多分唯一の特撮映画だと思うのですが、今の時代にこそ、掘り下げるべき部分があると思うのですよね
ゴジラ映画で「怪獣対決」が封じられたら? - なんじぇい (?)
2025/03/24 (Mon) 06:17:36
虚淵氏のインタビューで、東宝からは「怪獣バトルはなし」という条件が出た結果「観念的怪獣映画」が現れたことが分かっています。
https://mantan-web.jp/article/20181108dog00m200048000c.html
それでも脚本がとんちんかんな言い訳にはなりませんが、どうやら『ゴジラ-1.0』でもハリウッドとは違うものにしてほしいという話があったとは言われています(怪獣バトルを禁止したかまでは不明)。
結果、「怪獣バトルを禁止されてしまっては人間vsゴジラ(ゴジラ退治)を書くしかないのではないか」という意見がマニアには多くあります。
もし東宝からは「怪獣バトルものはやめてくれ」という条件が出て、それを絶対に覆せない場合、人間vsゴジラやゴジラ退治以外の作劇は可能なのでしょうか。
尤も東宝の怪獣バトルものなしという条件が意味が分からないというのも事実なのですが、そこは現実に則した雇われ監督の悲しみということで、打開策は存在するのかという意見をお聞きしたいです。
現実でありそうな最も厳しい条件でも、良いゴジラ映画のテーマを成し遂げられるという実績を出せるかが大事だと思いますので……
虚淵ゴジラも最後はギドラと一応怪獣対決らしきものをしていたので、おまけ程度の怪獣対決なら認めるくらいの縛りでお願いします。
Re: ゴジラ映画で「怪獣対決」が封じられたら? - エクセルシオール (男性)
2025/03/24 (Mon) 21:50:30
「怪獣決戦はダメ」という条件をつけられても、人間vsゴジラやゴジラ退治以外の作劇は全く不可能というわけではありません。
一つ目は純然たるディザスタームービー(災害映画)としてゴジラ映画を作る事。怪獣災害にまきこまれた一般人の辿る過酷な運命や、社会の混乱に主なスポットライトを当ててドラマを作り、ゴジラと東宝自衛隊との対決は背景に留める(例えば作中のニュースで「護衛艦隊が壊滅したとか」「5個師団が文字通り全滅したとか」報じられるだけでもいい)。超常的かつ圧倒的なゴジラの力の前に主人公たちがひたすら翻弄され、社会が崩壊していく様を重厚に描けば、悪くない話になると思います。ただし、「地震でも台風でも描ける話であり、あえて怪獣でやる意味はあるのか」との疑問は避けられないでしょうが。
もう一つあるとしたらコメディ映画でしょうね。南の島にレジャーランドを作ってお客をよんだら、なんとゴジラが寝ていることが分かり、登場人物がゴジラを起こさないように奮闘する話とか、ゴジラを出汁にインチキな金儲けをしていたら(例えば「ゴジラ除けのお札」など)、本当にゴジラが現れて非常にまずいことになってしまうとか、いろいろネタはありそうです。
>東宝の怪獣バトルものなしという条件が意味が分からない
本当に意味が分かりません。怪獣同士の対決こそ怪獣映画やドラマの主流です。超常の存在同士が対決するから面白いのであり(ウルトラマンだってその一つ)、それを否定したらほぼ怪獣映画の否定と同じです。
もっとも、特撮マニアの間では怪獣同士の戦いを描いた作品を「怪獣プロレス」と小馬鹿にして(怪獣プロレスの何が悪いのかと思うが)、単体の怪獣のみが登場する話を讃える傾向にあります。昨今の日本製ゴジラ映画が怪獣決戦なしか、あってもおまけにしかしていないのは、この種のオタク的価値観を無批判に受け入れた結果ではないかと考えます。決定的に間違っています。
Re: ゴジラ映画で「怪獣対決」が封じられたら? - なんじぇい (?)
2025/03/25 (Tue) 13:35:01
ディザスタームービーという側面は確かにアリだと思います『クローバーフィールド』あたりと差別化する必要はあるでしょうが……
ただ虚淵ゴジラみたいな3部作や、ゴジラSPみたいな全12話(実質260分前後くらい、映画3本弱)のアニメで、ほぼ怪獣決戦禁止みたいな縛りを出されたら、人間vsゴジラ以外で2作持たせるのはものすごく厳しい気がします。
更に、もし延々と怪獣決戦を禁止され続けた場合、人間vsゴジラは確定になり、しかも大体同じような作戦になりそうなので(リアルに則すかメカゴジラみたいな超兵器にするかの違いはあるでしょうが)、そのうちネタが尽きてゴジラをリブートという名の改変をしないと無理な話になりそうです。
ポケモンのロケット団みたいに延々と人間がやられる話を書いても続けられはするでしょうが、ゴジラ映画でそれをやり続けるのは流石にリアリティがないと思いますので……
この変な縛りが今も続いてるかは分かりませんが、もしやっているなら一刻も早くやめてほしいものです。
Re: ゴジラ映画で「怪獣対決」が封じられたら? - 殿様ギドラ (男性) URL
2025/03/25 (Tue) 19:00:19
親記事へのレスを途中まで書いていました。
しかし、エクセルシオールさんのご意見とまるで同じだったので投稿中止しました。
ひとつ付け加えるとしたら、
人間のいない世界で怪獣の生活や冒険(?)を描くストーリーでしょうか。
これは一応ストーリーを作れるというだけのことで、映画でやって面白いとは思いません。
(そんな人形劇がありますね)
そして、なんじぇいさんのおっしゃる危惧はまったくその通りでありまして、
だからこそ、元祖ゴジラシリーズは怪獣バトルに落ち着いたとも言えます。
書きかけの原稿から関連する部分を改稿して抜き出します。
「 本物のゴジラ=水爆でも死なない怪獣、そして、第一作『ゴジラ』で表現されたものを引き継ぐなら、
人間に倒されるゴジラは二度と描けません。(第一作におけるオキシジェンデストロイヤーと芹沢が象徴するものを考えよ)
本物のゴジラを使ってゴジラvs人間を描くとなると人間の負けを見せるしかないので、
怪獣バトルを拒絶して人間vsゴジラを描こうとする場合には改変ゴジラ(元祖ゴジラよりいろいろと体が弱い)を使って人間の勝利を見せる形になってしまうのでしょう。
まあ、私は人間の負けを見せても良いと思いますけれど。
とはいえ、それを繰り返すわけにはいかないので推薦はしません。」
まずは、ゴジラ(とそれに準ずる怪獣)が人間の傲慢をいさめる存在であり(といっても劇中のゴジラにそんな意識があったり、それを強調して説教くさくするのはNG)、人間は大自然には勝てないという観念を平易に体感させるものだという認識に立って欲しいです。
その上で、人間では対処しきれない大怪獣同士のバトルに娯楽性を生む作劇をして欲しいものです。
そこに
>怪獣災害にまきこまれた一般人の辿る過酷な運命や、社会の混乱に主なスポットライトを当ててドラマを
織り込むことも出来ます。
それこそ、充実期の元祖ゴジラシリーズがやっていたことです。
ハリウッドゴジラがバトルに特化しているとしても、日本流の怪獣バトル映画として別の方向に差別化することは可能です。
(改変されていない本物ゴジラを登場させるだけでも十分差別化になる)
ゴジラ映画の作家性について - なんじぇい (?)
2025/03/18 (Tue) 10:09:11
最近はゴジラファンの中でもゴジラそのものに作家性やオリジナリティを求める声が多いですが、どうやら制作者側もそれを求めているようです。
富山省吾プロデューサーからはこのようなコメントがあります。
https://www.shochiku-tokyu.co.jp/notice/detail/202410291200/
>庵野秀明監督が手掛けた『シン・ゴジラ』(16)と、山崎貴監督による『ゴジラ-1.0』(23)は、それぞれの監督による作家性を全編に込め、創作への熱意と類稀なイマジネーションによってアート性を高めた素晴らしいゴジラ映画になっていると思います。
これからも、作家性の強いゴジラ映画が生まれる期待と予感を抱いています。
これらのアートゴジラには、ルーツとなるゴジラの「怖いけど可愛い」という創作意図は見られませんが、それでも老若男女、国境、人種を問わずここまで愛されているのは、認知されたキャラクターとしてのゴジラの根源的な魅力によるとも言えるでしょう。これからも、新しい才能による新たな表現と装いを纏いながら、ゴジラは愛され続けることでしょう。
なんとなく実は腹に一物ありそうだな、という言い方はしていますが……
また庵野氏が『シン・ゴジラ』で東宝が脚本に条件を色々付けた時に、打ち合わせの度に毎回条件を付けられて想定していたものと全然違っていたものに変えられたことで嫌気がさして「この方向で進めるなら僕がやる必要はないから降板します、これまでの脚本も差し上げるしギャラもいりません」と降板されそうになり、東宝が折れたという話があります(庵野氏は本当に辞めるつもりだったらしく、東宝がビッグネームとケンカ別れするのを嫌がったのかそれ以降条件は相当緩くなった)。
しかし、その作家ならではのゴジラをみたいという声は後を立ちません。
というわけで、作家性をゴジラ映画で表現するとして、どうすればいいのでしょうか。
また作家性を求めるファンに関してはどう考えるでしょうか。
個人的には出来を除外すれば、『シン・ゴジラ』より前で一番作家性が出ていたのは『ゴジラ対ヘドラ』だったと思います。
あれは演出はカルト映画を思い起こさせるほど特殊でしたが、空飛ぶゴジラを除けばそれほど変なゴジラは描いてないよなあとは考えています。
Re: ゴジラ映画の作家性について - エクセルシオール (男性)
2025/03/18 (Tue) 22:26:43
作家性にせよ、オリジナリティにせよ、それ自体は問題ではないですが、それが許される範囲は事案によって異なるはずです。全く新しいキャラクターや作品を作る場合と、ゴジラのようにもともとの設定や確立されたイメージが存在する場合とでは話が全く違います。前者ならば基本的に自由にやればいいでしょうが、後者ならば超えてはならない限界線の枠内で作家性やオリジナリティを発揮するべきです。
限界線のたとえ話を一つあげますが、例えば時代劇の金字塔『水戸黄門』。この作品では黄門様ご一行が諸国を漫遊して世直し旅をする勧善懲悪の物語というのがコンセプトです。仮にクリエイターが暴走して「弱者を踏みにじり、悪代官の側につく水戸黄門」を描いたドラマを作ったらどう評されるでしょうか(コントやパロディなら格別)。「何が作家性だ。何がオリジナリティだ。ふざけるな。」ということになるでしょう。
ところが昨今のゴジラ映画では、キャラとしての最低限の枠組みさえ一切無視して、クリエイターが好き勝手な作品を作っています。そして、それらに対して作家性の発露であるとしてほぼ無条件の賞賛が浴びせられているという、極めて理不尽な状況になっています。これはもはや倒錯としか言えません。
Re: ゴジラ映画の作家性について - 殿様ギドラ (男性) URL
2025/03/19 (Wed) 18:45:20
「作家性」という言葉がくせ者なんですよね。
難解だったり奇天烈だったりすると作家性の発露だなどと言って誉める例があります。
では、作家性とは何かと考えると、平たく言えば作家の個性ということになるでしょう。
作品作りは取捨選択の連続です。
作者によって何をよしとするかが変わってきます。
同じ題材を取り扱っても仕上がりが変わってくるのは作者によって考え方が違うからです。
平易でも難解でもどちらも作家性の発露なんです。
その作家性を大きく二つに分けると、(大げさになりますが)真理の探究を目指す人と、自己表現を目指す人に分かれるように思います。
前者は人間・社会さらにはこの宇宙の有り様を捕まえようとしますが、後者は自身の内世界を描こうとします。
どちらも芸術の方法として間違ってはいないでしょう。
劇映画であれば、前者は時代考証や科学考証、社会考証を行って、己の頭の中だけで想像するのではなく外界のあり方に沿った物語を作るでしょうし、
後者は己の中にあるイメージを優先して現実からの乖離もいとわないでしょう。
ゴジラ映画をつくる場合を考えるとどうなるか。
怪獣ゴジラはすでに先人が創作したものです。
最初にゴジラを作った人々の創意工夫が込められた作品なのです。
これから作ろうとする者のオリジナルではありません。
先人の意思を無視して自己表現することが正しいのか?
ストーリーをどう組み立てようと、どんなテーマを込めようと作り手の自由でしょう。
しかし、怪獣ゴジラは完成した創作物なのですから、意図的に改変するのは越権行為です。
(ここで現行法判例を持ち出して映画の著作権は映画会社が持っているのだから、会社が許可すれば何でもあり、などという無機質な主張はしないこと!法律がすべての倫理をカバーしているわけではない)
もちろん
>同じ題材を取り扱っても仕上がりが変わってくるのは作者によって考え方が違うから
なので、怪獣ゴジラにも揺らぎが生じるのは致し方ないところです。
しかし、極力元祖ゴジラの個性を守ろうとするのが誠実な態度であると思います。
結果としてちょっと違うところがあるよね、というのが許容範囲でしょう。
創作物とは作者が心血を注いだものです。(そうであるべき)
それを他者が自己都合で書き換えるなど言語道断。
また、観客側もそんな自己中心的な態度の作品を称揚してはいけません。
無知故に善し悪しがわからない人までも責めようとは思いませんが、知らないことの何が悪いと開き直るのはやめて欲しい。
繰り返します。
自己表現だけが芸術ではありません。
2025/03/06 (Thu) 18:24:57
意外なところで見つけた特撮(使用)作品です。
『美男天狗黨(党)』(1954松竹・内出好吉・なんちゅうタイトルだ)。
幕末の水戸藩。
勤王派の天狗党と佐幕派の書生党の対立を軸に、ノンポリだった剣豪青年(北上弥太朗)が、天狗党の幹部になっている親友の許嫁と知り合い、
書生党に両親を殺されたことがきっかけで天狗党に味方するようになるというアクションロマンス映画です。
書生党が起こした火災が実景(スタジオセットか)にミニチュアを合成して表現されていました。
燃える炎がチョロチョロでいまいち迫力はありませんが、合成の技はなかなか見事で奥行き感がリアルです。
そのほか空を作画合成、実景にミニチュアセットの爆破を合成、海上の船舶を作画合成するなど、なかなか力の入った特撮でした。
特殊撮影として瀧花唫一の名前がありました。別作品でも見かけた名前と覚えていますが、あまり情報がありませんね。
撮影監督としていくつかの作品はヒットします。
しかし、どうやら特殊技術にも進出していた模様です。
補足情報、エキストラとして渥美清さんが出ているような。
渥美さんは1954年に肺結核で入院しているようですが、『美男天狗党』は6月公開なので、入院前の仕事であってもおかしくないかも。
寅さんの頃とは印象が違いますが、あの細い眼と四角い顔の若い頃に見えます。違うかなぁ。
Re: 美男天狗党 - エクセルシオール (男性)
2025/03/08 (Sat) 20:22:01
>なんちゅうタイトルだ
確かに乙女ゲームみたいなタイトルですね。いったいどういう目論見でつけられた題名なのか、かなり興味があります。当時、チャンバラ映画というとどうしても客層が男性客に偏りがちだったと思われるので、女性客を取り込む意図があったのかもしれません。
特撮というと怪獣映画や、SF、ファンタジーといった超現実的な内容の作品で用いられるものという印象が強いですが、それ以外のジャンルでも少なからず用いられているものです。SF等以外の特撮についてももっとスポットライトを当てる必要があると考えます。
>エキストラとして渥美清さんが出ているような。
後の大スターが無名時代に無名の役で出ている場合、何とかして探したくなりますが、何分エキストラでは自力で見つけ出すのは難しいかもしれません。『美男天狗党』の資料文献とかが残っていても、エキストラではどこの誰かまでは分からない可能性もありますね。
2025/03/09 (Sun) 17:05:35
ちょっと訂正です。
主演の北上弥太朗氏、この映画では弥太郎の表記でした。
1954年だとまだまだ若手のころで、時代劇では未熟な若侍役をやることが多かったように思います。
この作品では主役でもあり、とにかくカッコいい役です。
そして、きりっとした細面の顔立ちでさぞや女性人気があっただろうと思われます。
まさしくエクセルシオールさんのおっしゃる通り、女性客を取り込む意図があったタイトルだと想像できます。
特撮(特殊技術)はさまざまなジャンルの作品に活用されていて、
意外な作品で見つけるとテンション上がります。
私はSFや怪獣・スペクタクルはもちろん好きですが、映画の特殊技術そのものにも大いに魅力を感じています。
特撮は映画という表現が持つ大きな特徴の一つと思います。
批評家たちはもっと特撮(特技)について語って欲しいものです。
(それに特化したライターさんがいるのではありますが)
渥美清さんにはものすごいマニアがいそうなので、そんな方なら浅草時代の細かい仕事も調べているんじゃないかと思います。
『美男天狗党』の写真をアップロードしたいところですが、このごろはいろいろうるさくてままならないのが残念。
(こっそりやっちゃおうか??)
寅さんマニアはここを読んでいませんか?
誰か教えてちょーだい。(そもそも別人ならどうにもなりませんな)
Re: 美男天狗党 - 海軍大臣 (男性)
2025/03/09 (Sun) 21:51:07
瀧花唫一は元々、日活(大将軍~多摩川)の撮影技師だった人物で、かの田坂具隆監督の義弟に当たる人物ですね。後に興亜映画を経て戦後は松竹に入社されていて、昭和34年版の日本映画人大鑑によると「現在は特殊撮影課に籍を置く」と書かれていました。
この『美男天狗黨』の翌年に当たる1955年には松竹大船撮影所内に特撮専門ステージが完成(珍しいことにスクリーンプロセス投影時の映写軸に当たるスペースが数mに亘って細長く建物内から伸びている構造)しており、東宝ゴジラのヒットもあって、特殊撮影に注力しようとの方向性が見え隠れしているようです。以前に触れた『八頭獣』(ヤマタノオロチの現代版怪獣映画)と云った企画もこれと連動していたのじゃないかと想像されます。
あと余談ながら1950年代の同社文芸作品(題名失念)に、ミニチュアで再現した熱海の夜景を旅館の窓枠に嵌め込み合成した場面がさり気なく使われていたりで、松竹作品はナカナカ油断なりません。
2025/03/10 (Mon) 18:27:43
ありがとうございます。
瀧花唫一氏は松竹の特殊撮影部に所属するのですね!
川上景司氏の独壇場かと思いきや、ほかにも特撮の出来る技術者がいたということですね。
特撮というと東宝・大映が真っ先に上がってきますが、その他の映画会社もそれぞれに特殊技術を磨いていて、
担当者不明で凝った特撮が見られる作品が時々見つかります。
松竹でわりと最近見た作品だと『空と海の結婚』というラブコメ映画に、嵐に翻弄される豪華客船がぎょっとするほど見事なミニチュア特撮で描かれていました。
これも担当者不明・・。
Re: 美男天狗党 - 海軍大臣 (男性)
2025/03/10 (Mon) 22:03:00
仰られる通り、松竹作品の特撮って担当者不明のパターンがあって、かの「皇帝のいない八月」もミニチュア特撮を誰が担当したのか判然としないようです。
あとフランキー堺主演の「瀬戸はよいとこ 花嫁観光船」というコメディ映画のクライマックスでは、暴風雨で難破しかけた観光船を主人公らが救助するくだりにミニチュア特撮が結構使用されていましたが、こちらも何故かノンクレジット…。
まだまだ研究の余地は大きいようですね。
子供向け・万人受けという評価について - なんじぇい (?)
2025/02/28 (Fri) 00:05:34
『シン・ゴジラ』や虚淵ゴジラなどの作品の批判に「万人受けしない」「子供向けじゃない」という言葉がよく使われますが、一方で「自分が子供の時はその作品が一番好きだった。過剰なエログロなどではない限り、決めつけはやめるべきだ」という批判も散見されることがあります。
ただ実は私は幼児や小学生時代の頃はミレニアムシリーズではGMKが一番好きだったので、気持ちが分かることがあります。
理由は、「ただのでかい蛾にしか見えないモスラがゴジラに毎回勝つのが忖度されてるようでムカついてたから」というしょうもないものでしたが(今でもこの感覚はあったりする)……
世の中には多種多様なので、本当に子供時代から前に挙げた山本弘氏のように特撮のお約束に我慢ならなかったり、ゴジラの上記2作品のおしゃべりが一番好きな子供が本当にいるのだろうなとは思っています。
幼児~小学低学年時代なら、物事を深く見れる知性も備わっていないでしょうし、感覚オンリーの感想でしょうから、なおさらそうなるでしょう。
「子供向けじゃない、万人向けじゃない」という批判の是非に関してはどう思われるでしょうか。
尤も、万人向け云々なら売れりゃ正義という尺度が入ってくるので、シン・ゴジラやゴジラ-1.0はある程度成功したことになってしまいそうですが……
Re: 子供向け・万人受けという評価について - 殿様ギドラ (男性) URL
2025/03/01 (Sat) 18:10:10
子供であれ大人であれ作品の好き嫌いはそれぞれでしょう。
そして作品ごとに観客ターゲットを設定することはあると思います。
私の評価軸としては、表現内容の善し悪しを考えるのはもちろんとして、
それぞれの作品が目指したこと(喜劇?悲劇?スペクタクル?アクション?社会批評?一般向け?子供向け?などなど)に対して
上手く出来ているか、合目的になっているかも考えます。
万人受けを狙ったと思われるのに専門的な知識が無いと理解できないものは評価が下がります。
はじめから特殊な人に向けて作られているものなら、その枠組みで考えようとします。
子供向けであることが明白であれば、物事の単純化も必要であろうと考えます。
「万人向け」だから優れている(劣っている)、「子供向け」だから優れている(劣っている)と考えることはしません。
ゴジラ映画を考える時は、まずはゴジラを描けているかを問題にします。
言い換えると本物のゴジラを見せてくれたかということです。
その次にストーリーや演出の問題に入っていく感じです。
怪獣映画は子供に喜ばれなければならないというのは持論ですが、それは子供向けにせよという意味ではありません。
ゴジラに始まる日本の怪獣が見せてくれるのは、基本線として野生の解放であり、究極のアウトローを体現するので、子供が喜ぶのです。
大人にもその感覚を持つ人がいるので、大人の怪獣ファンもいるのだと思っています。
(最近は変わってきましたけれど)
では、怪獣映画は万人向けではないのかというと、十分万人向けになり得るものです。
怪獣映画は怪獣が巨大で退治が容易ではないことから、怪獣出現が社会問題になるストーリーにするのが自然です。(変化球もありうるが、それは原則ではない)
そこでは、怪獣描写の面白さだけではなく、人間社会全般の問題を取り込んで幅広いストーリーを作ることが出来ます。
その結果、怪獣に対して興味が無い人でもなんらかの興味を感じる題材を取り込むことが出来ますから、万人向けの怪獣映画を作ることが出来るのです。
出来の善し悪し(作品が目指したことに対する完成度)を別にすれば、ヒクイチは万人向けにしたことでヒットしたのでしょう。
しかし、怪獣の魅力は希薄でした。(ゴジラじゃないし)
商売の観点からはシンもヒクイチも大成功でしょうね。
しかし上記にある私の評価軸からはどちらも偽ブランド商品ですし、万人向け作品と考えても決して出来の良いものではありません。
鑑賞者の立場としては会社が儲かることなど作品評価とは関係ありません。
ゴジラは何も食べない……らしい - なんじぇい (?)
2025/02/23 (Sun) 06:04:14
https://natalie.mu/eiga/column/571037#NA_article_main_h2_2
ゴジラ戦略会議のインタビューですが、ゴジラの三大ルールには「捕食しない」「完全に死なない」「しゃべらない」があるらしいです。
補食しないは人だけかなあ、と思ったらどうもそうでもないらしいので、何をどう勘違いしたらそうなるのか気になるところです。
神だから何も食べないとか思っているのかもしれません(シンゴジで霞を食ってる仙人みたいな台詞があった)。
ゴジラウルティマは完全に死んだとしか思えないので、完全に死なないも気になってしまいます。
それ以外は、基本何やっても許してそうな書き方にも見えます。
ゴジラ開発会議の今の考えが伺い知れるので、読んでて興味深いとは思います。
Re: ゴジラは何も食べない……らしい - 殿様ギドラ (男性) URL
2025/02/23 (Sun) 14:11:58
読ませていただきました。
いやー、なんと申しましょうか・・。
付け焼き刃でゴジラを学んでも芯を食う方針は立てられないわけで。
食事シーンを見せないというならまだわかりますが、ものは食べない、というのは、ゴジラ映画を分析した結果ではないですね。
完全には死なない、という言い回しには、一旦死んでも生き返ればいいという意味に取れますね。
(GMKや-1.0のやり方ということか)
ゴジラが死ぬのは『ゴジラ』(54)だけのことにしないと、芹沢の死が軽くなってしまうことに気づいていないのがイタいなぁ。
(『vsデストロイア』は病死なのでちょっと違う)
そして、ゴジラはしゃべりますよ。
人間の言葉を話さないだけです。
これも作品ベースで考えればわかることなのに。
映画作品の中で生きてきたのがゴジラなのに、ゴジラ映画の世界を考え抜かず、キャラクタービジネスの展開として方針を作っているだけなんでしょう。
Re: ゴジラは何も食べない……らしい - エクセルシオール (男性)
2025/02/24 (Mon) 20:33:21
現在のゴジラ三大ルールは過去のゴジラ映画を鑑みると全部間違っています。ゴジラ映画製作の中枢ともいうべき会議がこのような状態であるというのははなはだ深刻です。
まず、「ゴジラは捕食しない」。最初の『ゴジラ』(1954年)で「家畜の被害があった」という趣旨の台詞がありました。これはどう考えても「ゴジラに食べられた」と解釈するのが自然です(「ゴジラが現れると魚がとれなくなる」という伝承も同旨だろう)。『モスラ対ゴジラ』でゴジラがモスラの卵を狙ったのは、やはり食べようとしたからでしょう。『三大怪獣地球最大の決戦』ではクジラの群れを追いかけてゴジラが現れていましたが、やっぱり食べようとしていたと思われます。『怪獣総進撃』でも「怪獣ランドにはゴジラを含む怪獣たちの食べ物が豊富にある」ことになっていたので、やはりゴジラは何か食べているはずです。なお、初代ゴジラのラジオドラマ版をベースにした小説『怪獣ゴジラ』では、「ゴジラが別の安住の地を見つけるまで餌をやって懐柔しよう」という作戦が提案されたりしていますし、『ゴジラVSビオランテ』の原案小説ではゴジラが倒したデューテリオス(実際の映画には出てこなかったキャラ。哺乳類と魚類の合成怪獣)の肉を食らうシーンがありました。これらの要素を鑑みると「ゴジラは捕食しない」というのは無理です。
次に「完全に死なない」というのも妙ですね。初代ゴジラは芹沢博士の作ったオキシジェンデストロイヤーで完全に滅ぼされてしまったし、『ゴジラVSデストロイア』では倒されてはいませんが病死しました(ラストシーンに出てきたのはゴジラジュニアの生まれ変わった姿である)。確かにゴジラは不死身に近いですが、少なくとも完全に死なないわけではありません。
そして「ゴジラはしゃべらない」。どう見ても何かしゃべっているでしょうし、他の怪獣と意思疎通することも再三でした。『三大怪獣地球最大の決戦』では小美人の通訳で具体的に何を言っていたかが分かりましたし(「人間はいつも我々をいじめているではないか」は名台詞)、有名な『ゴジラ対ガイガン』でも吹き出し付きでアンギラスとしゃべっていました。どう考えれば「しゃべらない」などと言えるのか理解不能です。
結論から言えば今の東宝のゴジラ三大ルールは過去作を全否定しないと成り立ちません。いったい何の権利があってそんなことができるのか。今までの歴史を無視して勝手に作られた原則など何の価値もありません。ファンの側もこんな原則を安直に許容しないようにすべきです。
ゴジラSPのトンデモ設定とゴジコン小説 - なんじぇい (?)
2025/02/19 (Wed) 16:50:05
脚本家の円城塔氏が自ら補完として書いていたゴジラSPの小説をがっつり読んだところ、トンデモ設定の嵐で倒れそうになりました。
・ゴジラウルティマは紅塵の中心、特異点である
・ゴジラは時空間を通じてあらゆるものを見通す目を持っており、その上無数の試行の果てに得られる結果を一息に掴み、ありうる可能性のうち最良のものを後から選び出すことができる
・ゴジラウルティマの熱線は当たったところの時空が破れて宇宙の素が沸き立ち、果てには因果まで切り裂ける
・因果律を改変してダメージもなかったことにできる
・あらゆるゴジラの過去の記憶を保持している
・なお作中で選択を誤りダメージが通り消滅したのは、オキシジェン・デストロイヤーが「因果律を改変する究極の兵器」で、オーソゴナル・ダイアゴナライザーはそれよりは下ではあるが因果律改変兵器で、オキシジェン・デストロイヤーを過去に使われた影響もあり、結果的に未来が見えず選択を誤ったからからである
いやその、描写が伴ってなさすぎて空しい(そこら辺の不良がデコピンで惑星破壊できるみたいなこと言ってるみたい)……というか、勝手に過去のゴジラを巻き込まないで……というより、因果律云々はなんでもありすぎて、物語の矛盾も因果律が歪んでいたからでごまかせてしまう訳で、ずるいのでは……とげっそりしました。
史上最強のゴジラとオキシジェン・デストロイヤーをそれに伴うように強化したいのは非常に良く伝わりましたが、アニメの描写があれなので空しすぎて中二の自由帳に見えました。
ただ、一部のファンは初代ゴジラを倒したオキシジェン・デストロイヤーが因果律改変兵器なのは設定が上がっていて良い、みたいなことを言っていました。
実際初代ゴジラのそれよりは「設定」は強くなっているのでしょうが……
というわけで、仮にの話ですが、ゴジラSPの映像面の問題が完全に解決し設定に伴ったものになっていたとして、ゴジラとオキシジェン・デストロイヤーに因果律云々みたいな元とはかけ離れてはいるが明らかに強化する設定を後付けしても良いのでしょうか。
宇宙を破壊するゴジラを書こうと思ったら『メン・イン・ブラック』のラストシーンみたいになりそうですが。
余談ですが、『ゴジラ×コング 新たなる帝国』の小説版を英語ですが軽く読んでみたところ、キングギドラが氷に閉じ込められていたのはゴジラとシーモが共同して倒し、シーモが凍らせたからとなっていました。
確実に後付けでしょうが、キングギドラからしたら勝手に凍ったよりはシーモが凍らせた方が格も維持できて良いかな、とは思いました(結局爆薬程度で目覚めるのはどうしようもないですが)。
Re: ゴジラSPのトンデモ設定とゴジコン小説 - 殿様ギドラ (男性) URL
2025/02/20 (Thu) 18:33:04
いつも興味深い話題を提供していただいて感謝しています。
いやー、思うことはいろいろありますが、総論としてまとめますと、
「科学の解説が何が驚異だ」ということになります。
ゴジラの存在もオキシジェンデストロイヤーも「不思議な現象」ということでまとめることが出来ます。
ゴジラは自然界の不思議ですし、オキシジェンデストロイヤーは科学技術が到達するかもしれない不思議なんです。
たとえ具体的な理論の裏付けが出来ないとしても、「因果律改変」という説明を付けた瞬間ゴジラやオキシジェンデストロイヤーの不思議は減少します。
なにもわからない、これが重要です。
一般的なSFは科学知識を援用して日常性を超えた不思議を描く物ですが、ゴジラシリーズに代表される怪獣映画は広い意味でのSFに分類されるものの、
科学が通用しない存在を描くのが本義であり、怪獣についての科学的な説明は少ない方がいいのです。
大自然の不思議を集約したようなゴジラを倒すのが、科学の極限(だから現在の我々には説明がつかないほうがいい)を体現するオキシジェンデストロイヤーであることは、
不思議対不思議という構図であり、怪獣対決ものと同じ構図を持っていると言えます。
現実にある不思議な現象に空想で説明を付けるのはフィクションの機能かと思いますが、
もともと不思議を感じさせるための空想にさらに空想の設定で説明を付けるのは愚の骨頂でしょう。
後付け設定を全否定はしませんが、ゴジラを強くしようとして余計な設定を持ち込むと角を矯めて牛を殺すことになりますよ。
いや、もともとゴジラは最強怪獣ではないのだからやたらと強化する必要は無いです。
あ、キングギドラがシーモに凍らされたとは・・、アメリカギドラなら仕方ないと思いますが、本家キングギドラには通用しないぜっ
Re: ゴジラSPのトンデモ設定とゴジコン小説 - なんじぇい (?)
2025/02/21 (Fri) 02:03:03
ありがとうございます。
哲学的・思考実験的な話ですが、もしゴジラやオキシジェン・デストロイヤー等の設定が「因果律改変」すら超えた「全能」ならどうなのでしょうか。
円城塔氏の思想を突き詰めたらそうなのではないかと思いました(彼の作品にも『Beaver Werver』や『self reference engine』で科学の力で全能の領域に到達したキャラがいて、全能同士が戦うみたいな話になっていた)。全能を越える存在も能力も存在し得ず、当然全能のなかには不思議な現象も含まれるからです。
全能を越えるものは存在しないので、つまり不思議は消えない……的なことを言われたらどうなるかは気になってしまいました。
Re: ゴジラSPのトンデモ設定とゴジコン小説 - 殿様ギドラ (男性) URL
2025/02/21 (Fri) 17:18:26
いや、全能というのもひとつの説明になります。
どうして全能なのかを説明しなくても、あるキャラクターを全能者だと設定した途端、
それが何をやっても観客(受け手)にとって不思議ではなくなるのです。
だって全能なんだから何でも出来るんだよね、と納得するでしょう?
ゴジラはは虫類と哺乳類の中間型の生物と規定されているだけです。
それがなぜ身長50メートルもあるのか、なぜ水爆でも死なないのか、なにも説明されません。
そこに不思議が生まれます。
観客の鑑賞権利として、それぞれに裏設定を考えるのは自由です。
しかし、作り手がそんな二次創作的なことをやって、鑑賞の幅を狭め、不思議さを奪うのは間違いだと言いたいのです。
Re: ゴジラSPのトンデモ設定とゴジコン小説 - なんじぇい (?)
2025/02/21 (Fri) 19:31:25
ありがとうございます。完全に納得できました。
『ゴジラSPファンブック』の円城塔氏のインタビューにおいて、「ゴジラが戦車の砲撃に耐えられる理由なども考えなければいけなかった」という内容を話していたため、紅塵の特異点や因果律操作云々はそこから理由付けしようと生まれたのかもしれません。
まだ出来ていない! - なんじぇい (?)
2025/02/13 (Thu) 19:14:00
https://variety.com/2025/artisans/news/godzilla-minus-one-director-takashi-yamazaki-ai-ves-awards-1236305429/
2月12日時点で、山崎貴監督がインタビューで
・ゴジラ映画の新作で脚本とストーリーボードに取り組んでいること
・今回の映画は前作より予算が貰えそうなこと
を明かしていました。
シンゴジの時は最低1年はVFXにかけていた筈なので、本当に2025年に出来るのか? とは思いますが、まだ脚本が完成していないそうです。
というわけで、せめてどうしても「ここだけは変えてくれ!」という現実的な1点だけをお願いするとしたら、どうなるのでしょうか。
ちなみに私は、「ゴジラが人間に倒せないようにしてくれ」です。
話のなりゆきでたまたま生きたみたいな「倒さない」ではなく、確率上不可能にする「倒せない」です。
Re: まだ出来ていない! - なんじぇい (?)
2025/02/13 (Thu) 19:17:28
ちなみにまだ脚本にかかっていて、2025年内に完成させるとしたら、それは「マイナスワンゴジラのCGを流用する」以外はあり得ないんじゃないかな、と……
なのでもう99%続編だと思います。
Re: まだ出来ていない! - エクセルシオール (男性)
2025/02/14 (Fri) 11:54:08
映画を作る時に一番いけないことの一つが「シナリオが出来上がる前に撮影を始める事」と言われています。脚本ができたところから撮影していくという方法は不可能ではないですが、全体像が見えない状態で撮影していけばスタッフもキャストも五里霧中で動かざるを得ないし、さらには通常用いられる「一番労力のかかるところから撮影していく」ことができないので、制作は困難を極めることになります。
そうなると脚本の完成を待ってから撮影するのが無難なので、現実的には2025年中の公開は難しく、2026年にずれ込む可能性が高いのではないでしょうか。
>せめてどうしても「ここだけは変えてくれ!」という現実的な1点
ゴジラの設定を元々のものに戻してほしい、せめてVSシリーズくらいにはしてほしいというのが願いですが、『ゴジラ-1.0』の続編ならば前作の設定を無視して作るわけにはいかないので、よほどの力技を用いないと難しいでしょう。
続編ではないのならば多少の期待は持てますが、『シン・ゴジラ』や『ゴジラ-1.0』が傑作、成功作として扱われている以上、その軌道修正を図る動機が東宝にもメインスタッフにもあるのかはかなり疑わしいと思われます。
Re: まだ出来ていない! - 殿様ギドラ (男性) URL
2025/02/14 (Fri) 18:22:08
現実的に考えた一点、ということになると、
前作で爆破されたので、再出現時には爆発への耐性を獲得したという形で不死身設定を作るぐらいでしょうか。
私もゴジラと名付けられた怪獣が人間に倒されるのは我慢がなりませんので。
(そんなことを言うと芹沢だのオキシジェンデストロイヤーだののことを持ち出す向きもおありでしょうが、
それは一作目のストーリーでしか通用しないものであり、
二作目以降は明確にゴジラは殺せないと規定されているのだよなぁ)
本当は、マイナゴジラは見た目も芝居もゴジラらしくないので、何もかも変えて欲しいところです。
ガメラリバース地上波 - なんじぇい (?)
2025/02/12 (Wed) 21:31:05
地上波で放送されるそうです。
ネトフリなので見る気は更々なかったのですが、これなら見てみようかなあ……とは思っています。
https://x.com/gamera_rebirth/status/1889600336525947312?t=URj-3om7_Jus1ILJ_N6PCw&s=19
Re: ガメラリバース地上波 - 殿様ギドラ (男性) URL
2025/02/13 (Thu) 18:59:56
情報に感謝です。
おや、NHKなんですね。
時間帯からして「チ。」(実は見ている)の後番組のようで。
私も見ますよ。
Re: ガメラリバース地上波 - エクセルシオール (男性)
2025/02/14 (Fri) 11:17:25
情報ありがとうございます。ネットフリックス限定では広がりがないので、テレビの地上波、それもNHk総合で放送されるというのは作品にとっても良いことだと思います。私も視聴いたします。
邪道・アンチテーゼ作品について - なんじぇい (?)
2025/02/09 (Sun) 20:20:36
今年遂に、延期をしなければ『魔法少女まどか☆マギカ』(以下まどマギ)の正式続編が12年ぶりに映画で見られることになります。
どうやら私以外にも殿様ギドラさんやエクセルシオールさんも見ているような書き方をされておられたので、せっかくなのでこれをテーマにスレッドを立ち上げてみました。
一昔前は、アニメや特撮でも王道の作品に対するアンチテーゼ的な作品が流行っていたことがありました。
世界的に有名なものでは、『ザ・ボーイズ』、公式で明確にやってたものでは、『非公認戦隊アキバレンジャー』でしょうか。
仮面ライダーなら、『仮面ライダー龍騎』、戦隊ものなら『ジェットマン』なんかもある意味そうかもしれません。
アニメでは頻発しており、例えば魔法少女ものではまどマギ以外にも『魔法少女育成計画』等々いくらでもあります。
寡聞にも私は『アキバレンジャー』『龍騎』は見ていないので言及は避けます。
大体のアンチテーゼ作品は
・既存の王道作品に頻発するお約束や突っ込みを容赦なく入れる(例えば王道作品のシリーズではメインキャラが敵の罠に落ちても御都合主義的に切り抜けることも結構あるが、こういう作品では平気で死ぬ)
・リアリティを良くも悪くも出すのでギャグもの以外は基本陰鬱になる
が良くある感じです。
私個人としては、まどマギは「つまらなくはないかな、別に特定の作品をあげつらってるわけではないし不快にも思わないな、最後はなんだかんだで魔法少女は夢と希望を叶えるものだという帰結に戻ったので悪趣味って程でもないな」位の感覚なのですが、皆さんはどうなのでしょうか。
ただ悪いところを言うと、まどマギはストーリーに合うようにキャラが動かされているような感覚はある程度したのが欠点だとは思いますが……(これはアニゴジでもそうですが虚淵玄の作品ではよくあるなと)
ちなみにまどマギは嫌いではないですが、『魔法少女育成計画』は酷かった思い出があります(単に最後まで露悪的なだけで何が言いたいのか良く分からないし、黒幕はキュウベエみたいなまだ理解できる理屈ではなく軽薄極まりない動機でしかなく、そもそもまどマギの二番煎じが酷かった)。
アンチテーゼ作品においても、「まどマギ」みたいなそのジャンルの先行者か、もしくはジャンルに対するある程度の救いというか先行作に対する最低限の肯定がないものは、二番煎じか露悪的と淘汰されて、結局後の世では語られず消えてるような感覚があります。
Re: 邪道・アンチテーゼ作品について - 殿様ギドラ (男性) URL
2025/02/11 (Tue) 19:17:27
「まどマギ」を見たといっても劇場版だけですので、あまり大したことも言えません。
そして、ご紹介いただいたその他の作品はひとつも見ていないんですよ。
なので「まどマギ」のあやふやな記憶で印象を書くと、善玉たる魔法少女が悪玉である魔女の元になっているというのがミソなのでしょう。
正義と思っていた物が悪の根源、みたいな。
「海のトリトン」がその先駆けかと思います。
(「海のトリトン」も本放送は見ていなくて、ずーーーっとあとで劇場版を見ただけです)
この手法は常識と思っていた物をひっくり返すという驚きはあるにせよ、空想上の設定でそれをやっても現実との接点がないために切実さは失われます。
戦隊ものや変身ヒーローの常識・定番をひっくり返しても、そもそも現実には戦隊も変身ヒーローもいないのですから全部が絵空事ということになってしまいます。
戦隊や変身ヒーローは現実にはいないからこそ、現実の中に投入することで正義や悪を描くことが出来るものだったのではないでしょうか。
あまりにも多くの人が虚構に染まりすぎなのだと思います。
空想でしかないものがあたかももう一つの現実のようになっていないでしょうか。
もともとは現実を照射するための空想が、非現実だったはずの空想をさらに批評的に照射するための空想になってきたように思います。
しかしそれは、空想の二乗であり、ベースとなる空想を知っている人にしか通用しません。
普遍性のないものはいずれ淘汰されますよ。
(近年のゴジラの酷いアレンジもここに含まれるだろう)
リアリティを削ぐようなお約束を排してみるというのはまた別の試みかと思います。
「まどマギ」の話に戻ると、世界設定が強引すぎて現実との接点が少なく(この宇宙からエネルギーが目減りしているなんて理論は聞いたことがない)、
魔法少女と魔女以外の大衆(地球人以外の生命体もちゃんと出せよ)の存在が希薄すぎて宇宙規模の話を展開する割にスケールの小さな話(少女たちの友情物語)にしか見えないのが痛いです。
Re: 邪道・アンチテーゼ作品について - なんじぇい (?)
2025/02/12 (Wed) 00:21:38
まどマギに関しては、現在は映画が本筋となっているので、TV版は見ずに論評しても全く大丈夫です。
10年前に公開された『新編 叛逆の物語』も、今年の新作も映画基準ですので……
余談ですが、私は新編以前の『前編』の映画版を見る前はTV放映版の続編かなにかと思っていたら、TV版の再編集に近いものだったので憤慨して「金返せ」と思っていました。
一方、たしかに宇宙規模の話でも魔法少女の友情物語と言う小さなものに収まってしまうというのは正しいと思います。『叛逆』に至っては、詳しいネタバレは避けますが、まどかとほむら2人の物語にまで収束してしまっています。
ただ、『STAR WARS』等も結局宇宙規模なのにスカイウォーカー一族の話に収束している感があるので、規模の大きな群像劇を描くのは難しいということかもしれません。
ちなみに宇宙からエネルギーが目減りに関しては、『宇宙の熱的死』を言ってるのではないかとは思っていました。
https://gendai.media/articles/-/114933?imp=0