ギドラの巣「新」映像作品掲示板
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二次創作ではない続編怪獣マンガ - 海軍大臣 (男性)
2025/05/29 (Thu) 23:42:48
なんじぇいさんが紹介くださったゴジラ連載マンガ、一部界隈でも話題の様子ですね。
ところで昭和三十年代にあかしや書房から「空の大怪獣ラドン」「地球防衛軍」などのマンガ単行本が刊行されているのですが、中でも注目なのが藤田しげる先生によるオリジナル長編「続ラドン」という作品です(実は同名の作品が「おもしろブック」の別冊付録にも存在していますが、そちらとは別物)。
このマンガ、一応、原作・黒沼健と銘打たれてはいるものの、恐らくこれはは名目的なものと推測されます。しかし、それでも内容は「空の大怪獣~」の正当な続編と云った感じで、昨今の二次創作の類いとは一線を画していると評価できます。
ストーリーは、飛騨の山村(落武者の子孫が暮らしている)で巨大なダム工事か始められることになるのですが、開発の障害となったのが閉鎖的な村人たちが「神の石」と呼んで崇拝している巨大な石――これ実は地層から露出したラドンの卵といった設定。
これに一作目の主人公である河村茂、井関記者、柏木博士が絡み、やがて工事の発破の影響で休眠していた卵が孵り、放牧されている牛馬をメガヌロンの代用食(?)として捕食して巨大に成長、東京へと飛来する展開となります。そして第一作ゴジラもかくや、とばかりの大破壊と自衛隊との攻防が永田町~銀座界隈~勝鬨橋を舞台に繰り広げられ、最後は最新兵器の誘導ミサイルの前に再びラドンは滅び去る流れになります(ただ、やや呆気ない感もあり)。
まさにテッパンの怪獣映画のテイスト満載の作品で、個人的にはクライマックスでの筆者の構図のセンスや畳み掛けるようなコマ運びが見事だと感じました。このまま当時のスタッフで映画化して欲しいと切に思ってしまったほどです。
ただ本作を80年代生まれの平成G世代の知人に見せたところ、昔の少年漫画風の緩い作画がどうやらお気に召さなかったらしく、あまり芳しい答えは聞けませんでした。ミニチュア特撮の評価を「見た目の写実性」でしか判定できない人間が少なくないのと同様、たとえ画のタッチが古くても、構図の捉え方やコマ繋ぎの技巧を読み取れない「映像的文盲」とでも呼ぶような人が増えているのじゃないかと、少し寂しい気がしています。
Re: 二次創作ではない続編怪獣マンガ - 殿様ギドラ (男性) URL
2025/05/31 (Sat) 17:13:01
おおっ、ダイナミック!
と思わず叫んでしまいました。
カラー見開きのほうは、複数のコマになりそうな流れを1コマに圧縮してクローズアップから大ロングまで一気に見せる技が見事です。
白黒ページではコマを分けることで矢継ぎ早の状況変化、そして破壊をたたみかけていますね。
『空の大怪獣ラドン』の続編ということは昭和30年代初めの作品かと思いますが、
この白黒ページでの見せ方は『宇宙大戦争』の都心破壊シーンに通じる物があるように思いました。
ゴジラのマンガは復刻されていますが、ラドンは無理か・・。