ギドラの巣「新」映像作品掲示板 541364

ただいまゴジラ祭り開催中!

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宇宙大戦争の海外版を見て

1:ルー等級つつ大臣 :

2024/03/27 (Wed) 19:27:02

ようやく購入出来たので感想を。
見てみるとどうも国内版というかオリジナル版をそのまま海外公開していたようです。
ただあの宇宙大戦争マーチが何だか気の抜けた曲になってしまったのです。
というか伊福部マーチが未使用ではないかと呆然となりました。
サンダ対ガイラのメーサーマーチが海外版では未使用で他の曲に差し替えられたように伊福部マーチは海外では不人気なのでしょうか。
(ちなみに三枚組のDVDで他には液体人間とモスラがありました。こちらに関してはオリジナル版を英語吹き替えで公開されていたようであの有名なモスラの歌はちゃんとザ・ピーナッツの歌声でした。)
あと冒頭に登場する宇宙ステーションの名称がJSS3からSK1となってました。
思えばスターウォーズの出現まで宇宙空間でのバトルといえばこの宇宙大戦争だったのですね。
そういう意味ではやはり海外でも円谷特撮が評価されていたようですね。
2:海軍大臣 :

2024/03/27 (Wed) 21:53:38

「宇宙大戦争」も色々と謎のある作品みたいですね。俗にロングバージョンと呼ばれる零号プリントは別として、そもそも80年代初頭に発売されたVTRソフト(画面がTVサイズにトリミングされているもの)の本編部分は本来は海外輸出用プリントだったそうで、冒頭の東宝マークが英字表記なのはその為とか言われていますね。実際の国内封切りプリントには一説ではゴールデンゲートブリッジ破壊の場面が存在せず(スケジュール面で間に合わなかったとも?)、輸出版で初めて加わったとの話を聞きます。
 イマイチ理解しかねるのですが、タコ版「フラン連シュタイン対地底怪獣」の様に東宝では、最終的に仕上がったバージョンをオリジナル完全版と看做す方針なのだそうですので、「宇宙大戦争」も同様の経緯で現今のような事態になってしまったのじゃないかと想像されます。
3:ルー等級つつ大臣 :

2024/03/28 (Thu) 05:15:37

海軍大臣さんレスありがとうございます。
80年代に発売されたビデオソフトにそのような経緯があったとは初めて知りました。
あのテレビ用にトリミングされた宇宙大戦争にそんな秘密が
あったとは。
確かに今発売されているDVDソフトの冒頭も東宝株式会社配給となっているので何か関係があるのかもしれないですね。
(それにしてもストーリー後半のゴールデンゲートブリッジの破壊シーンが国内版には無いとは思わなかった。)
後、ちなみには海外版の音声は英語吹き替えです。
4:海軍大臣 :

2024/03/28 (Thu) 07:26:05

いえいえ、こちらこそご返信ありがとうございます。
「宇宙大戦争」はじめ、おそらく海外輸出版は国内で再編集されて相手方バイヤーに渡された後、音楽やセリフ部分の音声をアチラで差し替えたのでしょうね。「空の大怪獣ラドン」をはじめ、現今のソフトを見ていると作品中で時折り黒コマが一瞬入ったりするのは国内完成版を刻んで輸出版を作った後、また元の通りに復元した際の名残どとも聞きますね。「モスラ」が80年代にニュープリントされた際、F-86のパイロットのセリフと口の動きがシンクロしていないのは、復元時の編集ミスだったとか。
 こうした輸出版はまだまだ不明な部分もあったりで、今後の研究が俟たれますね。
5:殿様ギドラ:

2024/03/28 (Thu) 19:14:15

 2018年に日本映画専門チャンネルで『宇宙大戦争ロングバージョン』が放送されました。
その少し後だったと思うんですが、「特撮秘宝」誌上か日本映画専門チャンネルサイトに解説記事が載っていて、
現存する『宇宙大戦争』完成台本(上映プリントの内容を文章化したもの)はこのロングバージョンと同じだというのです。
 そこで、ロングバージョンこそ当時国内で上映されたものであると結論づけていました。(ゴールデンゲートブリッジ破壊シーンはありません)

 上映スケジュールの問題で不完全なまま公開してしまったのかもしれません。

 以前、海軍大臣さんがご友人から「『宇宙大戦争』のテレビ放送時には、タイトル明けの列車のシーンにビデオソフト版にはない「汽笛吹鳴」という台詞があった」と聞いたとのお話をお書きでした。
ロングバージョンにはその台詞があります。テレビ放送用原版を作るとき、劇場公開プリントを元にしたと考えると筋が通ります。

 ただ不思議なのは、私がかつて特撮オールナイトで何度も見た『宇宙大戦争』は現在ソフト化されているものと同じ内容です。(一カ所わずかに編集が違うところがあるような気がしますけれど)
これが『フランケンシュタイン対地底怪獣』に関してはオールナイト上映でもタコなし国内版でした。
6:海軍大臣 :

2024/03/29 (Fri) 07:29:31

そうした劇場用プリントやTV放送時の16㎜版の差異も良く判らない点がありますね。単純に零号が流れたとかでは説明できない部分もあったりで。「宇宙大戦争」後半の銀座破壊シーンで、背景未合成のカットが混入しているのは判り易い例なのでしょうけれど。
 
 まだ現在ほど地方へのアクセスが円滑ではなかった時代では、悪天候などにより封切り時期の決まった作品のプリント配給が遅延することを恐れて、北海道や九州といった遠隔地へは初号プリントが出来上がると同時にそれを送っていたため、大都市圏公開の最終的な完成バージョンとは異なるものが上映されたりすることも珍しくはなかったそうです。
 世間で囁かれる「フランケンシュタイン対地底怪獣」のラスト問題も、案外そんな部分に根差しているのかもしれないです。

 あと余談ですが北海道だったかでTV放映された「宇宙大戦争」は、月面でナタール人がピコピコと群れで登場するくだりが全面カットされていたそうで、同地から上京してきてオールナイトで本作を観た方が「本当に出てくるんだ!」と驚いたとか。
7:ルー等級つつ大臣 :

2024/03/30 (Sat) 09:06:48

ギドラ氏もレスありがとうございます。
そういう経緯もあったんですね。
ミーのほうは海外版を購入して見ていたんですが確かにオリジナル版では冒頭の東宝マークが東宝株式会社配給というふうになっていたりして不思議に思っておりました。
ロングバージョンのも見てみたいですね。
8:海軍大臣 :

2024/03/30 (Sat) 13:16:27

 あと補足(蛇足?)情報ですが今思い返してみたら、「南海の大決闘」の初ソフト化時のプリントも元は海外輸出用からのを流用していたかと。「恐山」の部分に「terrible mountain」の字幕が出ていて驚いた覚えがあります。
9:殿様ギドラ:

2024/03/30 (Sat) 18:19:12

 あ、その『南海の大決闘』、レンタルビデオで見ました!
 恐山につけられたスーパーは失念していましたが、最後に「The End」と表示されたのに驚いたのを覚えています。
でも、タイトル・クレジットは日本語だったような気がします。
10:海軍大臣 :

2024/03/31 (Sun) 00:36:29

 うっかりしていましたが、「宇宙大戦争」製作当時のメイキングシーンがUCLA Film & Television Archiveにて公開されていました。
 モノクロながら腰の抜けそうな美麗な画質で、おそらく35㎜フィルムが原版じゃないかと思われます。
 あと書割り(?)の宇宙ステーションを背景にした月面セットで東宝の綺麗どころが一堂に会した有名なポスターの撮影シーンまで入っていて、ホント、腰が抜けます。
11:殿様ギドラ:

2024/03/31 (Sun) 18:47:11

 UCLA Film & Television Archiveのサイトに行って、いくつかのキーワードでサーチしてみましたが、
ヒットしませんでした。
『宇宙大戦争』メイキング、見たいよー。
12:ルー等級つつ大臣 :

2024/03/31 (Sun) 19:08:09

南海の大決闘のビデオは私も見たことがあります。
確かに冒頭の恐山のシーンで英語字幕がありました。
何て書いたのかは私も失念しましたが確かにありました。
(あと、一番最初の注意書きの字幕が妙にものものしかった
事で印象的だったです)
あ、宇宙大戦争海外版のエンディング曲も伊福部先生の曲でなくこれまた脱力しそうなエンディング曲でした。
私が買ったのはDVDでしたがブルーレイも出ている(らしい)
ので一度見ておくのをお勧めします。
追伸。
ラドンの海外版も買いました。
こちらは追加及び差し替えがありました。
13:海軍大臣 :

2024/03/31 (Sun) 21:36:46

 メイキングはX(旧Twitter)で「UCLA Film & Television Archive 宇宙大戦争」で検索するとヒットします。現場メイキングと正月ポスター撮影時の2種類が上がっていました。
14:殿様ギドラ:

2024/04/01 (Mon) 18:47:15

 ありがとうございます。
見つけました!

 腰を抜かしました。
なんでUCLAがこんなフィルムを持っているんでしょう。
当時のアメリカメディアが取材したんでしょうか。

 出番待ちの土屋嘉男さんがピンボケだあ。

 つつ大臣さん、海外版続々収集ですね。
ラドン海外版は未見であります。

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