ギドラの巣「新」映像作品掲示板
ギドラからのお願い レスを付けるときは、親記事の日付が現在より(一応)6ヶ月以内のものにして下さい。 レスが付くとその記事がトップに上がってきます。 あまり古い記事にレスを付けると親記事自体が持っていた流れが変わるので、 あとで読んだときに本来の前後関係が分からなくなります。 古い記事の内容について書きたいときは、該当記事の日付、タイトルを示した上で、 触れたい部分を引用するなどして、新規記事として投稿して下さると助かります。 |
ガメラの歌、ゴジラの歌 - エクセルシオール (男性)
2023/09/24 (Sun) 14:11:25
先日、ひさしぶりに「ガメラマーチ」と「ガメラの歌」を聴く機会がありました。どちらもキャラクターとしてのガメラをよく表している歌だと思います。ガメラマーチの印象は強いですが、『ガメラ対ギャオス』で使われたガメラの歌もいいですよ。ガメラの場合、「子どもの味方」という明確なキャラ設定があったため、主題歌を作りやすいという側面があったと考えます。
一方、ゴジラの方となると作品の主題歌やテーマソングの印象はガメラほどではありません。しかし、探してみると結構たくさん存在します(そもそも『ゴジラの逆襲』の時に既に「ゴジラさん」「うちのアンギラス」という歌が発売されていた)。聴いてみるとなかなか味わい深いものが多いです。
それではなぜゴジラ映画の歌はガメラほどの印象を残していないのか。一つには歌の多くが東宝チャンピオンまつり時代の作品のものだった事が影響していると思われます。この時代のゴジラ映画に関しては長きにわたって一刀両断的に全否定される風潮があったため(例外は『ゴジラ対ヘドラ』くらい。そのこともあって「かえせ!太陽を」は高評価される事が多い)、歌に関しても映画と合わせて否定的に見られてきたものと考えられます。
また、キャラとしての怪獣を謳った歌に関しては、「怪獣をヒーロー化するもの」「怪獣を親しみを持てるようにするもの」として、怪獣をひたすら恐怖の存在として考える論者からは許されざるものとして扱われがちであった事も影響しています(この種の論者の中で極端な人は「モスラすら許せない」と言う人がいる)。そうなるとゴジラ関連の歌の多くが低評価されるのも無理からぬことでしょう。
しかし、かかる言説は少々偏狭に過ぎると思われます。もう一度ゴジラソングの良さというものも再評価されるべきだと考えます。
ちなみにガメラマーチに対抗できるほどインパクトのあるゴジラソングとしては、「ゴジラとジェットジャガーでパンチパンチパンチ」を挙げます。一般的に最低ゴジラ映画と言われることの多い『ゴジラ対メガロ』の主題歌だったので、こちらも貶される事が多いですが、子門真人さんの熱のこもったかっこいい歌声(とやや引き気味のバックコーラス)が心に残ります。
後、「ヘドラをやっつけろ」という歌は別の意味ですごい。ものすごく明るい曲調なのに「けものも人も皆殺し」とかいう歌詞があります。ヘドラの恐ろしさがよく伝わってきます。
Re: ガメラの歌、ゴジラの歌 - 殿様ギドラ (男性) URL
2023/09/24 (Sun) 16:51:45
怪獣映画に限らず、映画に主題歌(ないし劇中歌)を付けるかどうかは作品全体の方向性との兼ね合いが問われるのだと思っています。
子供を主なターゲットにする作品だと子供たちに愛唱してもらおうという意図もありますよね。
「ガメラの歌」は私も大好きです。
本編が終わった後の興奮を癒やすようにガメラ名場面とともに流される演出は最高です。
てなことを考えると84ゴジラのエンディングで女声コーラスの主題歌を流したのは、なんか違うかな、と感じます。
「ゴジラさん」「うちのアンギラス」は未だ聞いたことがないのです。
『ゴジラの逆襲』に合わせてリリースされたのでしょうけれど、劇中で使われていないのは正解でしょう。
『モスラ』で歌を使ったのは、内容面から考えても大正解。
「かえせ!太陽を」のシングル盤を持っていたので、「ヘドラをやっつけろ」も子供の頃よく聞いていました。
歌詞に対して曲調が明るすぎです。それがたまらない!
ガッパの歌もいいぞ!
Re: ガメラの歌、ゴジラの歌 - エクセルシオール (男性)
2023/09/25 (Mon) 21:18:02
「ゴジラさん」も「うちのアンギラス」も検索すれば動画投稿サイトでおそらく聞くことができます(その他の歌も大抵は)。法的には厳密にはまずいのでしょうが、そのままでは忘れられてしまうような歌が生き残るメリットもあるでしょう。
「ゴジラさん」と「うちのアンギラス」については、当時の人気歌手(青木はるみさん、野沢一馬さん)を起用しており、結構力を入れて作っていたようですね。いずれもいかにも1950年代の歌謡曲と言った感じの歌です。
ただ、『ゴジラの逆襲』の劇中で使えるような歌では全くありません。率直な感想を言うと、これらの歌での「ゴジラ」や「アンギラス」は比喩である側面が強いと思われます。「ゴジラさん」は料亭ででかいことを言っているおっさんが芸者さんにたしなめられたり、励まされているような感じですし、「うちのアンギラス」の方は長い付き合いの夫婦のささやかなさや当てのような雰囲気でした。ただ、後者の方は妻の方が「ゴジラ」で夫の方が「アンギラス」に例えられているのが良かったです(安直な発想では逆になるだろう)。
「ガメラマーチ」と「ガメラの歌」については、後者はきちんとした児童合唱団が歌っていますが、前者は一説によるとガメラが好きな近所の子どもをかき集めて歌ってもらったそうです。ゆえに歌がうまいのは明らかに「ガメラの歌」の方ですが、「ガメラマーチ」には別の味わいがありますね。
70年代前半のゴジラ映画には「やっつけろシリーズ」とでもいうべき歌が他にもあります。「やっつけろガイガン」「メガロをやっつけろ」「メカゴジラをやっつけろ」と何と後三つもありました。それぞれ石川進さん、子門真人さん、ベルベラ・リーンさんが歌っており、どれも面白いです。
後、『妖星ゴラス』の挿入歌「俺ら宇宙のパイロット」もいいですね。宇宙船のパイロット達が劇中でみんなで歌いだすのですが、妙に力が湧いてくる歌です。