ギドラの巣「新」映像作品掲示板
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2022/05/15 (Sun) 17:06:43
もちろん『シン・ウルトラマン』を見に行ってはいません。
ネットでみなさまの感想を拾い読みしているだけです。
楽しんだ人もいれば不満を訴える人もいるのは当然で、万人が納得する映画なんてあるわけがありません。
そんな中でも、ウルトラマンとしてどうなんだとか、設定・ストーリーがどうなんだという話は他者の映画評を読んだだけもある程度は書けますね。
カメラワークだのコンテだの、芝居の演出だのは実作を見ないと意見を言えませんけれども。
今回は非常に気になった点をひとつ書いてみます。
幾人かの人(映画ライターも含む)が原典へのリスペクトがある、と書いているのはどうにも納得できませんでした。
リスペクトの意味が違っているのでしょうか。
私は、その対象の価値を認め、それを目指すことが正しいと思えるほどの優れたものをリスペクト(尊敬・尊重・心服)します。
リスペクトしている創作物を自分が引き継ぐなら、何も足さず何も引かず、が基本です。
優れた創作物は絶妙なバランスでその価値を実現しているものなので、変化を与えれば壊れてしまうことが容易に予想できますし、
変化させれば、自分がリスペクトする源泉が消えることになって本末転倒になるでしょう。
リスペクトしているものを引き継ぎつつ、どうやって自分の作品にするかと言えば、
キャラクターや世界設定を変えずとも、その世界と矛盾しない形で新たなキャラクターを投入することや新たなシチュエーションを生み出して次なるドラマを創作することで実現できると考えています。
そして、自分がリスペクトしている作品でなくても多くのファンが存在するものを引き継ぐのであれば、ファンを裏切らないための方策を徹底的に考察すべきと思っています。
なぜなら、もともと自分が創作した作品世界ではないのだから。
『シン・ウルトラマン』は円谷英二・円谷一・金城哲夫そして成田亨らが創造した作品をリスペクトしているのでしょうか?
音楽や演出を模倣した部分があることでリスペクトだと思っている人がいるようですが、そんなことがリスペクトの証拠でしょうか?
私は自作の中で戦隊ヒーロー物の演出を模倣したことがありますが、それは演出意図としてふざけた感じにしたかったからです。
模倣=リスペクトではありませんよ。