ギドラの巣「新」映像作品掲示板
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宇宙よりでかいゴジラ……? - なんじぇい (?)
2021/01/18 (Mon) 21:18:56
タイトルの通り、すごい馬鹿馬鹿しい話です。
この前あるクリエイターと話してたら、最近の映画はゴジラが人間にあっさり負けたりしてしまうのが嫌だ、また幼少期にゴジラが他のジャンルの創作キャラに簡単に負けること(まあ、世の中には全知全能だったり宇宙数百個を一瞬で破壊できるキャラもいますから……)を煽られたのが嫌だったみたいなことを言ってました。
私がある程度共感を示したら、その人は「ゴジラを100兆光年くらいの大きさにしたい」と言い出しました。
出自とか設定はいじらず、成長し続けて地球や宇宙が狭すぎる……みたいな感じにしたいそうです。移動するだけで気付かないうちに宇宙がプチプチ潰れるレベルでしょう。
そんなのと誰が戦うんだと言ったら、大きさ150兆光年のキングギドラだそうです。
恐らく彼らの戦いで巻き添えになるのはビルではなく数々の宇宙でしょう。
こうすれば嫌でもゴジラやキングギドラは最強になるだろう、ゴジラやキングギドラの神性を取り戻したいみたいなことを言ってました。
まあ与太話みたいなものなので、その時は笑いましたが(でも本気っぽかったですが)、実際どうなんでしょう。やっていいんでしょうか。
確かに最強でしょうが。
Re: 宇宙よりでかいゴジラ……? - 殿様ギドラ (男性) URL
2021/01/19 (Tue) 18:06:12
どうもです。
ゴジラには強くあって欲しいし、不死身であって欲しいですよね。
元祖ゴジラの劇中描写から類推されるのは、相当強力な攻撃(水爆やキングギドラの引力破壊光線)を受けても死に至ることはないけれど、オキシジェンデストロイヤーによって消滅していますから、
完全な不死身ではないだろうということと、
怪獣として最強ではないだろうということです。
おそらくキングギドラと成虫モスラにはかなわないという感じではないかと。
他作品の創作キャラを持ち出されてしまえばもちろん最強ではないでしょうね。
ゴジラ映画のストーリーという枠組であれば人間の文明には負けない、というのが譲れないポイントじゃないかと思っています。
さて、体長100兆光年のゴジラとなると、元祖ゴジラが成長を続けてその大きさになるというのは無理があると思いますよ。
我々の宇宙よりはるかに大きな生物を成立させるにはトンデモ理論をたくさん作らないと不可能ですから、
どうしてもゴジラの設定をいじる必要が出てきます。
また、それほどの大きさの存在は相対性理論にひっかかります。
100兆光年のゴジラが身じろぎをしたと考えてみます。
その体の動く部分はことごとく光速の壁に突き当たります。
そして空間の縮小、時間の伸張が起こり体の部位ごとに別の時空系になってしまいます。
思考実験として仮想してみるのはおもしろいかもしれません。
でも、宇宙の外側がどうなっているのか、そもそも宇宙に外があるのか、「大きさ(空間のサイズ)」とはなんであるか(たしかルディ・ラッカーという作家の作品に極大は極少と同じであるという理論が出てくる小説があったはず)という疑問に答えが見つからないと設定を考えることもできません。
過ぎたるは及ばざるがごとし、と思いますよ。
物理法則云々のリアリティについて…… - なんじぇい (?)
2021/01/19 (Tue) 18:34:59
ありがとうございます。
創作世界では銀河よりでかいキャラが平然とあったりします(グレンラガンとか)。
大抵、物理法則等といったものではこのキャラは縛れない、そんな小賢しいところからは超越しているみたいな気合いじみた感じです。
ゴジラでも、「人類の科学では及ばない」みたいなテーマはありますが、どうなんでしょう。
確かにそんな規模にしてしまうと、「やりすぎ」な感じもしてしまいますが、上と同じように科学を超越した、そんな小賢しいところからは超越している、とごり押すのはありなのだろうかとはちょっと思ってしまいます。
余談ですが、パンフレットによればスペースゴジラは宇宙空間ではなんと光速の3倍で移動できるそうです。
キャプテンウルトラでは最終話では宇宙の果ての花畑に行ったはずです。
ウルトラマンゼロの映画では、ウルトラマンゼロが宇宙の外側に行った描写なんかがありました。
他にもバキューモンの大きさが無限大だったり、レインボーモスラがタイムスリップしたりとか、ぶっ飛んだことは結構やってる気がしますね。
ひたすら強くしたり、インフレしたりすることは人によって、「これはやりすぎてリアリティがない」「まだ足りないからもっと強くしてくれ」という感覚の問題も絡むから難しいかもしれません。
Re: 宇宙よりでかいゴジラ……? - 殿様ギドラ (男性) URL
2021/01/20 (Wed) 18:49:06
怪獣そのものの能力や有様は空想のままに、ある意味非科学的でも構わないと思っています。
しかしながらそんな空想的な存在を取り巻く世界(宇宙)には正しい科学考証を行うべきと思います。
スペースゴジラが光速の3倍で移動するなら、現実宇宙との整合性を作らねばなりません。
いまやすっかり一般化してしまったワープ航法もそのために考案されたものです。
架空の理論や技術を設定することで現実と整合させるわけです。
それでも現行ウルトラシリーズで、一つの宇宙を一個のシャボン玉のように表現して、広大な空間内に無数のシャボン玉が浮かんでいるように見せる映像は感心しません。
宇宙は無数に発生したのではないかとする仮説(マルチバース)に基づいた表現なのでしょうけれど、誤解を招く表現です。
マルチバース理論では複数の宇宙は重なり合っているということらしいです。
平行宇宙のイメージのほうが正しいわけで、遠くへ行けば別の宇宙へ行けるという見せ方は視聴者に間違ったイメージを植え付けます。
非現実の架空の存在を描くとき、それ以外の世界(宇宙)描写には正確性が必要と思います。
そこをいい加減にすると、ストーリーの信頼性が下がります。
既知の科学知識と矛盾する描写が出てくると、そこに作り手の恣意を感じます。
すると作品世界の客観性が減じます。
作り物感が強まるのです。
これは誰かの意思で作られた世界なのだ、という表現になってしまいます。
非合理な現象が起こっても人が作ったものだからと納得するのでは、ストーリーに入り込めないように思います。
もちろん創作物は誰かの意思で作り出されるものですが、それを意識させないために世界のあり方を現実に即したものとする努力をすることになります。
これは科学だけの問題ではなくて、時代考証その他の◯◯考証も同様の必要から始まったものと思います。
銀河より大きいぐらいならともかく、宇宙より大きいなんて話になると、宇宙ってなんだ?という設定から作らなければなりません。
そうなると我々の宇宙とは関係ない別世界の話になってしまうんじゃないでしょうか。
それでもいいじゃないか、おもしろければ。
という考えも出てくるでしょうね。
おもしろさも人それぞれか・・・。