HOME

ギドラの巣「新」映像作品掲示板

414021
ただいまゴジラ祭り開催中!
ただいまゴジラ祭り開催中!

トカゲ特撮について - エクセルシオール (男性)

2020/07/28 (Tue) 20:44:55

 『ジュラシック・パーク』においてCG(コンピューターグラフィックス)が華々しく登場した時、これで怪獣・恐竜等を描いてきた従来の特撮技法(ストップモーションや着ぐるみ等)はその命脈を絶たれるであろうという見解が有力となっていました。しかし、確かにある程度衰退はしましたが着ぐるみ等は生き残っており、全てがCGに取って代わられることにはなりませんでした(これは低予算の質の悪いCGが乱用されたことでそのイメージを悪化させたことも一因である)。現状、古典的な技法とCGとはまだ併存していると言えるでしょう。

 ところが、唯一途絶えたといえる特撮技法があります。それが「実在のトカゲやワニ等を撮影し、無理矢理に「怪獣」「恐竜」と言い張るやり方」。俗に「トカゲ特撮」と言われている代物でした。この技法は最近見たことがありません。

 トカゲ特撮の問題点は大きく二つ。一つは「トカゲはトカゲであり、とても怪獣等には見えない」というもの。それはそうですよね。たとえ装飾等をしてもトカゲはトカゲにしか見えませんもの。もっとも有名なトカゲ特撮映画というと『失われた世界』(1960年版)でしょうが、チャレンジャー教授をはじめとする登場人物が装飾されたトカゲやワニをものすごく有名な恐竜の名前で呼んだりするものだから、失笑を禁じえません。正直、オリジナルの『ロスト・ワールド』(1925年)の偉大さがよくわかりました(ウィルス・H・オブライエンのストップモーションが実に素晴らしい)。

 もう一つはさらに深刻でトカゲは演技ができないということです。そのため過去のトカゲ特撮映画は言うことを聞かないトカゲたちをひどい目に遭わせて作られてきました(それこそ火の中に放り込んだり、生き埋めにしたり)。また、同じ理由で怪獣決戦、恐竜決闘の類は全てリアルファイトになります(おかげで生の迫力と言うものは確かにある)。これは端的に虐待ですね。

 これらの理由を鑑みるとトカゲ特撮という特撮技法が途絶えたのも無理からぬ話でしょう。また、この手法を現代に蘇らせる理由も皆無と言えます。
 ただし、トカゲ特撮に奇妙な味があることは否定できません。賛成はできないし、新たに行うことには断固反対ですが、ときおり昔の映画を観てみたくなることもあります。不思議な話です。

 なお、『キングコング対ゴジラ』の大ダコは本物が使われていたというのは有名な話(後でスタッフに食べられたそうだ)。また、幻の映画となった『大群獣ネズラ』は本物のネズミを使う予定だったとか。発想はトカゲ特撮と同じと言えます。

 現在、比較的視聴しやすいトカゲ特撮映画は上記した『失われた世界』、それから有名な歌手パット・ブーンが出演していたことで知られる『地底探検』でしょうか(その他、一部トカゲ特撮の『恐竜100万年』がある)。前者のトカゲ恐竜とワニ恐竜の対決シーンは、あちらこちらで流用されていたのでどこかで観たという方は多いそうです。

Re: トカゲ特撮について 殿様ギドラ (男性)  URL

2020/07/29 (Wed) 18:33:08

 トカゲ特撮という呼び方が定着してきたんですね。

 私が最初に見たトカゲ特撮はTVドラマ「タイムトンネル」だったと思います。
一緒に見ていた親が「さすが外国の特撮はリアルだ」なんて言いまして、
「ぬいぐるみ怪獣のほうがかっこいいよ!」などと反論したことを覚えています。

 数年後『失われた世界』をテレビで見たときには、生物感をリアルにするにはトカゲもありなのかな、なんて思ったりもしました。

 が、「タイムトンネル」と『失われた世界』はどちらもアーウィン・アレン製作なので、『失われた世界』の素材を「タイムトンネル」に流用した可能性が高いです。
『失われた世界』はちょくちょくテレビ放送されていましたが、近年見かけなくなりました。クライマックスはなかなかのスペクタクルだったと覚えているので、HD版で再見したいもののひとつです。

『地底探検』もトカゲ大盤振る舞いでしたね。
近年初めて見ました。いま調べて見ましたら、この作品も『失われた世界』も特殊技術はL.B.アボット。着ぐるみもストップモーションアニメもイヤだったんでしょうか。

 たしかに動物虐待の手法であり、いまとなっては絶対に新作には使われないテクニックですが、映画の時代性を感じさせる不思議な魅力はあります。
「ああ、そんな酷いことしちゃだめだ」と突っ込みながら見るのですが。

 そうそう「サンダーバード」でも巨大ワニはトカゲ特撮でしたね。

Re: トカゲ特撮について - エクセルシオール (男性)

2020/07/30 (Thu) 19:37:38

 「トカゲ特撮」と言う言葉はもともと眠田直をいう漫画家が便宜上つけた名称だったのですが、他に適切な言葉がなかったため、なし崩し的に定着してしまったそうです。実際には狭い意味でのトカゲばかりが使用されるわけではないので、厳密には「実在生物利用特撮」と言った方が正確とは思いますが、今一つインパクトに欠けます。

 ちなみに上記した眠田氏によれば、『紀元前百万年』『大蜥蜴の怪』『地底探検』『失われた世界』の四作品を見れば、だいたいこの分野は網羅したも同然だとか。『紀元前百万年』『失われた世界』の二つのトカゲ特撮部分があちらこちらに流用されたため、ものすごく多くの作品があるように見えるだけとも言えるそうです。
 
 『失われた世界』。最後は火山活動で失われた世界そのものが崩壊するというラストだったと記憶しています。ただ、探検隊は卵を一つ手に入れており、そこからティラノサウルスの赤ちゃんが生まれるという落ちでした。もっとも、この「ティラノサウルス」、ヤモリに角をつけたような姿をしていましたが・・・。

 トカゲ特撮は完全に過去の技法であることはほぼ疑う余地がありません。ただ、トカゲ特撮とその弊害が疑われた映画は、比較的最近にもありました。それは『小さき勇者たち ガメラ』。目下のところ最後のガメラ映画です。この映画で本物のケヅメリクガメが撮影に用いられ、結果として何匹もストレスから衰弱死したと言われています。結果として映画全体に著しいマイナスイメージをもたらしており、「トカゲ特撮はもはや割に合わない」ということを実証する結果となりました。私も「本物のカメを使う必要があったのか?」と釈然としない気持ちでいます。

Re: トカゲ特撮について 殿様ギドラ (男性)  URL

2020/07/31 (Fri) 18:31:28

 やっぱりトカゲ特撮の作品は少ないんですね。
『紀元前百万年』はいつか見たい作品の一つで、国内でもDVDは出ていますが、セルソフトに手を出すほどか・・・・と迷うところです。
映画専門チャンネルでも戦前の作品やB級特撮作品はあまり放送してくれないので欲求不満状態です。
『大蜥蜴の怪』だって見たい。

『紀元前百万年』はアメリカではブルーレイソフトが出ているので、HDマスターでのテレビ放送も可能でしょう。お願いしますよ、ザ・シネマさん、シネフィルWOWOWさん、ムービープラスさん。BSのWOWOWでもいいですよ。
ちなみに『大蜥蜴の怪』は本国でもDVDしか出ていないよーです。

 そうだ、『失われた世界』では卵を持ち帰っていたんでしたね。
やっぱりまた見たいなぁ。イギリス版のブルーレイはあるらしい・・。

『小さき勇者たち~ガメラ~』、そうでした。本物のカメを使った話は知ってましたが、
うーーん、何匹も犠牲になっていたのか・・・。
あの映画、シナリオからして生き物への共感が足りないと思っておりましたが。

名前  性別:
件名
メッセージ
画像
メールアドレス
URL
アイコン
文字色
編集/削除キー (半角英数字のみで4~8文字)
プレビューする (投稿前に、内容をプレビューして確認できます)

Copyright © 1999- FC2, inc All Rights Reserved.