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ギドラの巣「新」映像作品掲示板

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マックイーンの初主演映画 - エクセルシオール (男性)

2020/03/21 (Sat) 21:02:54

 今年は映画史に輝く名優スティーブ・マックイーンの生誕90年ですが、彼の最初の主演映画が特撮怪獣映画だったということは一般にはあまり知られていません。

 それは『マックイーンの絶対の危機(ピンチ)』(『マックイーンの人食いアメーバの恐怖』という別邦題もある。原題『The Blob』)という作品であり、宇宙から来た不定形の巨大アメーバ「ブロブ」によって田舎町がパニックになるという内容でした。一応カラー映画なのですが、あまりふんだんな予算が使われた作品ではありません。
 ただ、イギリスの『怪獣ウラン』とならぶ不定形怪獣の元祖であり、ネバネバグニョグニョの怪物はなかなかよく描けていました。また、人間ドラマの方も若者と大人の世代間ギャップの問題が含まれており、結構面白かったです。最後は対立を乗り越えて怪物退治に協力する点も良かったと思います。
 なお、オープニングに「ブロブに気をつけろ」という軽妙な歌が流れていましたが、これを担当したのは何と後に『明日に向かって撃て』でアカデミー賞を獲得するなど名音楽家として燦然と輝くバート・バカラックでした(ただしノンクレジット)。明るいくせに歌詞は怖いというインパクトのある歌でしたね。

 ただ、マックイーン自身はこの映画が静かに消えてほしいと願っていたとも言われています(一時金をとって配収歩合に関する権利を放棄している)。だが、ほぼ同時期に放送されていた『拳銃無宿』で人気が爆発したため、この映画はリバイバル上映のたびにすごい興行収入をもたらしたのだとか(邦題はマックイーンがスターになった後につけられたものである)。
 確かに当時は「特撮映画や怪獣映画に出る役者は二流」という発想も強かったと言われており、彼がこの映画は自分の役者人生の妨げになると思ってしまったとしてもやむをえなかったかもしれませんね。日本でも三船敏郎が同様の発想で『スターウォーズ』第一作目への出演を拒否してしまった話を聞いたことがあります。その意味では時代を感じさせるエピソードです。

 この映画は低予算で間延びした部分もあるのですが、全体としてみればなかなかの佳作と言えると思います。
 なお、結末でブロブは冷凍されて北極送りになるのですが、マックイーンが「北極が寒い限りは大丈夫」と妙に不安を残すようなセリフを言っていました。1958年には地球温暖化の問題はまだ一般的に認知されていませんでしたが、未来を見越したような落ちになっており非常に興味深かったです。

 そうそう続編が1972年に作られていますが、こっちにはもちろんマックイーンは出ていません。後、リメイク版もあります(1988年)。

Re: マックイーンの初主演映画 殿様ギドラ (男性)  URL

2020/03/25 (Wed) 18:35:56

 私もお勧めします。

『人食いアメーバの恐怖』はたしか小学5年の夏、今は亡き水野晴郎さん解説の(当時は)水曜ロードショーで見たと記憶しています。
 そのときは真剣に怖かったです。

 スティーブ・マックイーン主演だったというのはのちに資料本で知ったはずです。
(うーん、水野解説でマックイーンに触れなかったとすると変な話なのですが、小五のときにはスティーブ・マックイーンを十分知っていたはずなので、解説で話されていれば覚えていると思うのですが・・・)

 そして数年前やっと再見の機会があり、予想以上にしっかりしたシナリオだったことに驚きました。
低予算の怪物映画のひとつだったのでしょうが、後年続編やリメイクが作られたのも、オリジナルの出来の良さあればこそかもしれません。

 ただし、続編はあまりおもしろくなかったと記憶します。
 リメイク版は未見のままだなぁ。

Re: マックイーンの初主演映画 - エクセルシオール (男性)

2020/03/28 (Sat) 14:16:22

 リメイク版はSFホラー映画ファンの評価はかなり良く、確かによく考えられた物語ではあったのですが、それよりも進化した特撮を用いたグロテスクな描写が目について、私はあまり好きではありません。なお、ブロブは宇宙怪獣ではなくアメリカがソ連相手に使おうとしていた生物兵器という設定になっています。

 いくら何でもと思ったのは小学生がブロブに食われて溶かされてしまうシーンがあること。多くのマニアはこの点を「容赦なき妥協なき描写」として讃える傾向にあるのですが、単に悪趣味なだけで映画全体の印象を悪くしていました。
 個人的にはオリジナル版の方が好きですね。

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