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ギドラの巣「新」映像作品掲示板

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ウルトラシリーズについて - なんじぇい (?)

2019/08/17 (Sat) 23:06:35

『シン・ウルトラマン』の話題からの話です。
というのも、「ウルトラマンはずっと昔からなんでもありだ、もう何をやってもいいだろう」という意見が蔓延しているからです。

しかし、これはある意味では間違ってはいないように見えます。
正確には「色々やり過ぎたために、なんでもありになってしまっているように見える」でしょうか。


最初はウルトラマンは光の国であるM78星雲からやって来た、地球上では3分しか戦えない正義の味方という設定でした。
しかし、『ウルトラセブン』から3分の制限がないウルトラマンが登場し、『ウルトラマンレオ』ではウルトラマンレオはしし座L77星からやって来た戦士となり、40年以上も前の時点で縛りの大半はなくなってしまいました。
また同時期でも、復活怪獣でゼットン二代目やらメフィラス星人二代目やらの、元々の面影がほとんどないような怪獣が大量発生しています。

その後『ティガ』『ダイナ』『ガイア』の世界は元々の世界から違うパラレルワールドという設定となっていました。
またこのときから、ウルトラマンアグルのような、純粋な正義のウルトラマンとは言いがたいものが出てきます。
アグルは最終的に正義の味方となりましたが、その後ウルトラマンベリアルのような完全な純粋悪のウルトラマンが出てきました。

ネクサスでは子供向けとは思えない重苦しく暗い展開などもあり、最近は合体ウルトラマンが蔓延し、『ジード』のような地球人の防衛隊が登場しないウルトラマンも出るなど、確かにウルトラマンの定義が曖昧な感じになってしまっています。
これまでの作品をなかったことになどできませんし、ネクサスは売れなかった上に評価は芳しくはありませんが、ティガ・ダイナ・ガイアの三部作シリーズが一定のブームを作り、ファンも多いのは無視はできません。

個人的には『ティガ』~『ガイア』は設定はともかくとして、ストーリーは今の『タイガ』よりはいいと思います。
自分が子供時代に見たものですので、色眼鏡をかけているのかもしれませんが……

ただし、なんでもありになってしまった関係上、節操なさも見えてきているように思えます。


一体ウルトラシリーズにおいて、最低限守るべきものとはなんなものでしょうか。

Re: ウルトラシリーズについて 殿様ギドラ (男性)  URL

2019/08/20 (Tue) 19:03:51

 ウルトラシリーズの規範をどう考えるかには大きく分けて二つのやり方があるでしょう。

 ひとつは、原典(原点と言ってもいいです)がどのようなものだったのかを見極めて、そのあり方に依拠するやり方。
もうひとつは、これまでのウルトラシリーズの歴史をすべて引き受けてその枠組で考える方法となります。

 おそらく、ウルトラシリーズを作ってきた方々は、二番目の考え方を採用してきたのでしょう。
結果として伝言ゲームのようなブレ・ズレが発生してしまったと言えます。

 前作ではこうだったから、今度はこれでどうだ、とまっすぐ積み上げているかどうかの検証も無く、
とにかく積み上げて行ったように見えます。

 その考え方で行くなら、もはやウルトラシリーズに規範などありません。
最低限、怪獣が出てくればウルトラということになるのでしょうか?

 というわけで、近年のウルトラマンにウルトラマンを感じることは無くなりました。

 さて私が考えるウルトラシリーズとは、「ウルトラQ」に始まり「ウルトラマン」「キャプテン・ウルトラ」「ウルトラセブン」まで続いたものが原点です。
ですから‘ウルトラ’と言っただけでは、ウルトラマンが登場するとは限らないことになります。

「ウルトラセブン」は「ウルトラマン」とは別世界の物語です。
どちらもM78星雲からやってきた宇宙人が主役ですが、まさにパラレルワールドの関係であり、作品を見る限り「ウルトラマン」と「ウルトラセブン」が世界を共有しているわけではありません。
 しかし、別世界の物語であるにも関わらず、どちらもM78星雲から来た宇宙人を主役にしていることに作り手の強い意思を感じます。
ウルトラと呼ばれる宇宙人はM78星雲から来た者なのだ、と。

 それは規範としてもいいのじゃないかと思います。
M78星雲人ではない巨大ヒーローもたくさんいましたが、レオが出てくるまで誰もウルトラの称号を得ていませんでした。
(まあ、製作テレビ局の問題が大きかったのでしょうけれど)
「ティガ」が放送されたとき、どうやらM78星雲とは関係ないらしいと感づいてモヤモヤしたのを覚えています。

 そんな設定面での差異以上に気になるのが、ウルトラマンたちの性格付け、演出法です。
近年では地球人と何ら変わらぬメンタリティを持つ存在にされていて、ペラペラとよくしゃべります。
神秘性も何もありはしません。
 これではウルトラマンに見えません。

 一度M78星雲を捨てたウルトラマンですが、ここ最近はM78星雲人ということにはなっているのでその出自は正しいと言えますが、(オーブやR/Bは違ったか?)
その芝居がウルトラマンには見えないのです。

 などという不満も、すでに「ウルトラマンA」あたりから感じておりましたので、何を今更なんですけど。

 シナリオの問題は、ウルトラシリーズかどうかとは別問題で相当まずいことになっていると感じています。
私も、「ティガ」「ダイナ」「ガイア」のころよりかなり劣化していると感じます。
 最初のウルトラシリーズがすべて傑作揃いだったわけではありませんが、近年のものはシナリオの基本レベルでおかしな物が多いです。
事態に対する人物の行動が変だったり、状況を正しく視聴者に伝えることが出来ていなかったり、物語ることが下手になってきたと感じることが多いです。

 シナリオの煮詰めが甘いんじゃないでしょうか?
現場の声を聞いてみたいものです。

Re: ウルトラシリーズについて - エクセルシオール (男性)

2019/08/21 (Wed) 23:05:16

 ウルトラマンシリーズにおいてあくまで大まかな規範として守ってほしいものがあるとすれば、⓵ヒーローはM78星雲の光の国から来た宇宙人、⓶正義の味方の銀色の巨人、⓷活動時間は約3分、⓸ある程度の神秘性、⓹子どもが観ることを忘れないこと等といったところでしょうか。規範からの逸脱は全く許されないわけではないですが、その場合は相応の理由が必要です。

 近時のウルトラシリーズには多くの場合⓸が欠落している感があります。今放送している『ウルトラマンタイガ』などを観ても、ウルトラマンの神秘性は皆無ですし、それどころかそもそもあまり賢そうに見えません。これは少し行きすぎでしょう。

 かつても同様の問題が議論され、ウルトラマンの神秘性の復活が企図された作品がありました。オーストラリアで制作された『ウルトラマングレート』です。この作品ではウルトラマンは光の国の出身であるという設定はありますが、ウルトラ兄弟はカットされ(日本語版主題歌の2番に登場するだけ)、神秘の存在としてのウルトラマンが強調されていました。迷走中のウルトラシリーズにおいて道しるべとなる作品なのではないでしょうか。
 

 『ウルトラマンティガ』の放送当時、私も「光の国の出身ではない」という点は気になりました。今思えばティガをM78星雲から来た宇宙人にしても十分話は成り立ったと考えます。
 ただ、『ティガ』自体は良い作品でした。特に最後のガタノゾーアとの大決戦は非常に素晴らしい話だったと思っています。
 なお、『ティガ』には初代ウルトラマンが登場する話がありました(第49話の「ウルトラの星」という話)。一種のメタフィクションだったのですが、当時「やっぱりウルトラマンはこっちが正しい」と思ったものです。
 
 

Re: ウルトラシリーズについて 鈴村幹也(旧A) (男性)

2022/06/11 (Sat) 14:56:09

>ウルトラセブンからは、3分間の縛りがないウルトラマンが登場し

 シリーズの二作目において別の設定で作られたものを指して「縛りを無くした」と表現することには違和感があります。
 その理屈だと、仮面ライダーの例を持ち出してしまい申し訳ないですが、「仮面ライダーV3はバッタの改造人間ではないから仮面ライダーとしての縛りが無くなっている」とか、批判意見でさえ何でもありになってしまいます。

 単にウルトラマンは三分間しか戦えなかったけど、セブンは別の違う、てだけの問題を、縛りを無くした、と表現するのは何か違うような

 

 

Re: ウルトラシリーズについて - なんじぇい (?)

2022/06/11 (Sat) 22:44:05

これ、後に気になって調べてみたら、なんと……

本編映像中では、初代ウルトラマンが戦えなくなる時間が「3分」と1回も明言されてませんでした(書籍では分かりませんが)。

つまり私の前提条件がそもそも誤っていて、どうやらウルトラセブンまでは時間制限が少なくとも映像作品では厳密には決まっていなかったということです。
逆に盲点でした。時間制限が3分と映像作品で明確化したのは新マン以降かららしいです。

Re: ウルトラシリーズについて - 海軍大臣 (男性)

2022/06/12 (Sun) 07:17:48

 放送当時の大伴昌司さんによる図解原稿です。「TBS番組解説用紙」に書かれていますね。

本編中では言及こそないものの、やはり「三分間」というタイムリミットが明記されています。

しかしこれ、初期設定のようで、「ウルトラマン・タイム」なる耳慣れない単語や、カラータイマーが「青→黄→赤」の三段階に変化するとされていて、興味深いです。

Re: ウルトラシリーズについて 殿様ギドラ (男性)  URL

2022/06/12 (Sun) 12:33:50

 うおっ、三年前の記事にレスが付きましたか。
この事態は想定してませんでした。
 でも、鈴村幹也さんが過去にもさかのぼって丹念に読んで下さったことに感謝です。

 さすがに古い記事へのレスに関してはある程度のルールが必要かと思い、今回注意書きを追加してみました。(よろしくお願い致します)

 それから、引用するときは正確に同じ文章をコピペしたほうがいいですよ。

 ウルトラマンの3分間問題。
海軍大臣さんご提供の超貴重資料にはびっくりしました。
 満田かずほさんも、劇中では3分間なんて言ってないし、3分というのは目安みたいなものだとおっしゃっていたと覚えていました。

 しかし、一種の裏設定的に3分間という時間を決めていたんですね。
そして児童雑誌などで3分という限界が公表されたのでしょう。
 さらに、小学生の頃、友人が
「ウルトラマンのカラータイマーは青・黄・赤と変化するんだ」と言っていて、
当時(私が小四のころ)ようやく全話放送されていた「ウルトラマン」を目を皿のようにして観察しましたが、
黄色が確認出来ず、ひょっとしたら一瞬だけ黄色になるのか?とか、うちのテレビの色再生がおかしいのか?なんて悩みました。
 おそらく大伴昌司さんによる設定がこれまたなんらかの雑誌に載ったのでしょう。
 50年経って疑問が氷解。
あの友人はほら吹きではなかったのだ。

 かようにウルトラマンのカラータイマーって、大変インパクトのある重要な個性だったんです。
 私が「ウルトラマン」をやっと全話鑑賞出来ていたのと同時期に「ウルトラセブン」も再放送されていました。
 そしてウルトラセブンには活動時間の限界がなさそうだったことに「むむむ」と考え込みました。
 大きな変化であると受け止めたのです。
 その後の再放送で何度か見るうちにポール星人のエピソードをきっかけにしてセブンにもエネルギー限界が設定されて(あまり活用されてはいなかった感あり)いることに気がつき、
やっぱりランプの点滅はあったほうがいいという判断になったのかと思っていました。

 3分間かどうかはともかく、ウルトラ族に活動限界時間があることが設定上の縛りではないと思いますが、
初代ウルトラマンの段階でも視聴者にとってはアイデンティティのひとつであったように思います。
 ウルトラセブンが一旦でもその設定を使わなかったのは、作り手としても差別化を意識したのだと思います。

 で、私の読み方では、
なんじぇいさんがおっしゃった

>『ウルトラセブン』から3分の制限がないウルトラマンが登場

の「3分の制限」というのは活動時間の上限という意味で、設定上の縛り(ウルトラ族としての必要条件)という意味とは受け取りませんでした。

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