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ギドラの巣「新」映像作品掲示板

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橋本忍先生! 殿様ギドラ (男性)  URL

2018/07/21 (Sat) 16:20:01

 いろいろと興味深いお話が出ていてレスしたいところなんですが、本日は橋本忍先生の追悼のみで失礼します。

 昨日の夕刊で知って愕然としましたが、御年100歳、最後まで現役を貫いたということで大往生と申し上げていいかと思います。
記事にはその作品歴が簡単に並べられていましたが、まさに名作揃い。
 私が刺激を受けた作品が多数あります。
 ここでは橋本脚本の名作リストには出てこない、しかし、先生入魂の『幻の湖』(1982)についてその思い出話を書いてみます。

 この映画、製作発表時から注目の話題作で、私も気にしていました。
公開当時、浅草東宝や池袋東宝の特撮オールナイトに通い詰めていた私は、『幻の湖』が封切られてもすぐ見に行く金銭的な余裕がなくて、保留状態でした。
『幻の湖』上映中の浅草東宝特撮オールナイトへ友人とともに出かけた私は、『幻の湖』に入場してそのままオールナイト上映になだれ込めないかなどと考えましたが、
昼のプログラムは特撮オールナイトより入場料が高く、友人をつきあわせるのもまずいしなぁと逡巡。
 チケット売り場の前で友人に
「『幻の湖』も見てみたいんだが、特撮オールナイトに来たんだ、と言ってオールナイト料金で入れてもらえないかな」なんて普通の音量で言ってしまい、
友人に、
「ばか、売り場のねえちゃんに聞こえるだろ」とたしなめられたりしました。

 浅草東宝は昼のプログラムがラスト1時間になると、オールナイト料金で途中入場させてくれたので、『幻の湖』ラスト1時間を映画館で見るという貴重な体験をしました。
前段を見ていないので、なにがどうしてこんなことになったのかさっぱりわからぬまま、あの壮絶(?)なラストに度肝を抜かれました。
上映はあっという間に打ち切られたので、全編を見ることなく月日が流れました。

 その後、『幻の湖』は怪作珍作の代表例のような扱いで雑誌などで紹介されるようになります。
ああ、橋本忍大先生の大暴投だったんだなーと、脳みその引き出しにそっとしまってさらに数年・・・。

 10年ほどまえでしょうか。CS放送で初めて全編通しで見ることが出来ました。
たしかに大暴投。けれども、茶化して笑っていい作品とは思えませんでした。
80年代当時の日本の空気に対する橋本忍の問題意識が詰め込まれた、見応えのある映画だったのです。
(たしかに変なんですが)
失敗作かも知れないけれど、ソープランド嬢(当時はまだトルコと言っていたか)を主役に据え、戦国時代の女と対比させ、アメリカに操られる日本、
若者のカリスマ(作曲家)を絡めて時代の空気と日本人の気質を描き出そうとした試みは無視できないものがありました。

 腐っても鯛、とはよく言ったものです。

 大脚本家、橋本忍先生の逝去を悼みます。
2月にはギドラ掲示板で橋本作品ネタで盛り上がったのになぁ。

Re: 橋本忍先生! - エクセルシオール (男性)

2018/07/21 (Sat) 23:11:42

 橋本忍さんが脚本家として関わった映画の歴史をたどると、次から次へと傑作、名作が登場してくるので、改めてこの方の偉大さが理解できます。日本の映画史に絶対欠かせない人であったと思います。

 さて、『幻の湖』ですが、この作品に関しては現在「日本三大カルト映画」の一つとしてしばしば物笑いの種になっています(後の二つは『シベリア超特急』と『北京原人 Who are you?』だそうである)。確かに訳の分からない映画として批判されるのもしかたない作品なのですが、個人的には「極端に真面目に取り組んだ結果、暴走してしまった映画」という感じがしますね。
 もう少し内容を整理して製作すればうまくいったかもしれないので残念です。

 謹んでご冥福をお祈りいたします。

Re: 橋本忍先生! - 海軍大臣 (男性)

2018/07/22 (Sun) 18:49:57

 2月のギドラ掲示板でのジョークはさておき、兎も角、実に偉大な方を亡くしたとの思いでいっぱいです。

 若いころ、キネ旬のバックナンバーに掲載されていた【太平洋の嵐】や【日本沈没】のシナリオを目にしたとき、そこに描かれていた圧倒的なビジュアルイメージに度肝を抜かれたことが思い出されます。(だって、文字で書かれているのに、映像が浮かんでくるんですよ!)
 更に、ストーリーそのものの骨太な構成力も又、他のどんな脚本家には観られないものでした。
 結局、自分の理想として求めていた映画とは、軽快な娯楽作としての関沢新一作品と、ただただ観る側を圧倒する橋本忍作品に集約されてしまうことになるのだと思います。
 謹んでご冥福をお祈りいたします。

Re: 橋本忍先生! - なんじぇい (?)

2018/07/22 (Sun) 22:56:34

橋本先生は日本映画史において、とてつもなく偉大な功績を残した人であったことは間違いありません。

お恥ずかしながら私は彼の作品は少ししか観ていないのですが(『日本沈没』『蜘蛛巣城』『七人の侍』『生きる』くらい)、いずれも登場人物の気持ちの揺れ動きが細部まで伝わってくる作品でした。
気持ちを理解できるように丁寧に描いているなあ、と思っていました。

謹んでご冥福をお祈りいたします。

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