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ギドラの巣「新」映像作品掲示板

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『ゴジラ 決戦機動増殖都市』について - エクセルシオール (男性)

2018/05/28 (Mon) 23:25:28

 先日、やっとこさこの映画を観ることができました。三部作の二部作目であり、事前情報では「ハルオの成長を描く」「メカゴジラが起動する」等々、それなりに期待できる作品であると思っていたのですが、率直に言って出来が良いとは言えない映画でした。

 まず、怪獣映画としてはメカゴジラが登場しなかったのは痛すぎます。なるほどタイトルは『決戦機動増殖都市』でしたが、予告編等では「人類最後の希望(メカゴジラ)が起動する」というテロップがあったのですから、ゴジラとメカゴジラの対決が見られるはずと思うのが当然です。ところが、実際にはかつて破壊されたメカゴジラのナノメタルが2万年の間に進化して都市になっていたというだけであり、思い描いていたメカゴジラは影も形もない有様。これはやはりペテンというほかないでしょう。せめて自己進化していたのだから勝手に動き出して人類側の脅威になってしまう展開くらいあると思っていましたが、それもなし(少なくともビルサルドのコントロール下にはありつづけた)。正直、がっかりです。
 ただし、パンフ等で示されていたメカゴジラのデザインはお世辞にもかっこいいものではありませんでした。スタッフによればわざと共感を描けないようにウニ等をイメージして作ったそうです。これでは出てこなくても惜しくない感じもしました。しかし、なぜ「怪獣はかっこよくあるべし」「ロボットはかっこよくあるべし」という二重の原則に反して変なデザインにしたのか理解に苦しみます。幻の生頼範義版メカゴジラを見習ってほしかったです(なお、この生頼版、プラモが発売されています。)

 モスラに関しても名前一つ出てこないのはいかがなものか。フツアの民とともに今後の物語を動かす重要キャラである以上、名前くらいは出すべきだったと思います。なんだか予備知識を十分蓄えて観ろと言われているみたいで、愉快ではありません。

 主人公のハルオですが、これは成長したと言えるのですかね。確かに最後の最後に彼はゴジラ打倒よりもユウコの生命を優先させましたから、少しは進歩したと言えます(助けられませんでしたが)。ですが、ストーリー展開の進度からすれば、遅すぎる。より広い視野を得るのは一度敗北して、ミアナに助けられた段階であるべきでしょう。しかし、彼は第一作と同じゴジラ打倒に突っ走ってしまい、しかも中途半端な変化が裏目に出ていた感じがします。なお、パンフレットによればハルオは第三作では英雄然として行動するそうですが、それは飛躍があると言わざるを得ません。

 そして、最大の問題はユウコ・タニ。ミアナに嫉妬して短絡的に行動する(それでピンチになる)、ビルサルドの「狂気」としか言えない態度にハルオすらドン引きしている中、フツア(というよりミアナとマイナ)への反感からビルサルド側に立つ、そうかと思えば最後はナノメタルに飲み込まれかけてパニックになる、あげくあっさり死んでしまう等々、可哀想と思う前に、「何やってんだ」と腹が立ってきました。昨今、こんな足を引っ張るばかりの女性キャラは珍しい(プリキュアの爪の垢でも煎じて飲めと言いたくなった)。ヒロインをずいぶんと粗雑に扱ったものです。
 思うに、ある意味平版でしょうが、ユウコを活かすならば、ミアナ達と仲良くなって、例えハルオと一時的に袂を分かってでも、将来のよりよい社会の形成のために行動するようにすべきだったのではないか。本作品の展開は「ヒロインを惨死させれば受ける」という近時のオタク的悪趣味に阿ったようなものでした。

 ビルサルドにしても合理思考というよりも、むしろ「意地悪集団」に見えていました。論理的な異星人というのならば、『スタートレック』のバルカン星人みたいなものであるべきでしょう。本作品では「観客の不快感をそそる」のが主目的みたいに見えます。

 その他ですが、私は本作品で小説『プロジェクト・メカゴジラ』で描かれていた要素、ハルオの両親は地球脱出時に死んでおらず、ハルオたちのためにメッセージを残していたというストーリーが、映画に関わってくると思っていたのですが、影も形もなし。アキラからのメッセージがハルオに届けば、ユウコの死などよりもよほど彼を成長させたでしょうに。なんで用いなかったのか疑問です。

 さて、予定通りならば、次回作『星を喰う者』でアニメ映画版ゴジラはおしまいです(予定を変更して4作目が制作されるかもしれない)。真打ち登場、ついにキングギドラのお出ましのようです。そうなると普通に考えれば、キングギドラを相手に人類とゴジラ、そしてモスラは共闘せざるを得ないという展開になるはずですが、どうなるでしょうか。
 まさかみんなキングギドラに殺されておしまいなどと言うひどい終わり方にはならないでしょうね。虚淵玄氏のあまり趣味のよくない制作志向を考えると、可能性ゼロではないのが不安ですが。

 

Re: 『ゴジラ 決戦機動増殖都市 ゴジラの1ファン (男性)

2018/05/29 (Tue) 04:17:26

全くおっしゃる通り
アニメカゴジラに関しては要のゴジラからして植物怪獣木ジラですのでデザイン上の期待感は無かったです(笑)
しかし、そのメカゴジラさえチラッとも登場せず陳腐な『人間ドラマ』とやらが延々続いてオマケ的ガンダム擬き戦闘シーンがあってエログロ漫画的シーンもあっておしまい
ギドラ?モスラ?
どーせまた名前だけ出演の三章にもう興味なしです
東宝さん、頼むからもっとゴジラを大切にしてくれ

Re: 『ゴジラ 決戦機動増殖都市』について 殿様ギドラ (男性)  URL

2018/05/29 (Tue) 19:11:40

 お疲れ様です。
第二章でこんなにも展開がないとは恐れ入谷の岸田森でした。

 ハルオの両親が実は生き残っていた、というのは書籍版での後付けじゃないかと疑っています。
というのも、今回の第二章冒頭で、二万年の時を経て巨大化していたゴジラアースを見たアラトラム号内で、これほどの大きさだとその熱線がアラトラム号の軌道まで届くんじゃないか、
と衛星軌道に留まることを不安視するシーンがありました。
 しかし、書籍版による前日譚によれば、二万年前にすでにゴジラアースは宇宙にまで届く熱線を発しているわけで、彼らがその事実を知らないわけがありません。
何を今更、です。

 この映画、21世紀の様子を入念に作り込んでからシナリオを作ったわけではないんじゃないでしょうか。
書籍版は、映画のための設定をもとに著者が創作した別物なのかもしれません。

 ゴジラの1ファンさん、こんにちは。
ゴジラファンはもっと怒るべきだと思うのですが、どうしたことか、東宝さんがやることならなんでも受け入れてしまうタイプの方々もいらっしゃって、なんとも歯がゆいです。

小説と映画の関係について - エクセルシオール (男性)

2018/06/02 (Sat) 22:00:57

 確かに「映画の前日談」と称する小説と映画の物語は、あまりリンクしているとは言い難い感じがしました。例えば妖星ゴラスの事件に関しては「月に移住しなかった理由を説明してくれた」等の感想もありましたが、考えてみれば映画第一作『怪獣惑星』でリーランドが「月に住めばいい」とはっきり述べており、それに対するハルオの反論は単なる感情論でしかなかった(「ゴジラは月を砕ける」とは言っていない。はるかに説得力があったのに)。リーランドもハルオもものすごい健忘症なのか?これでは一つの穴を塞いでも、別の穴が現れた感があります。安易な後付けはやはり好ましくありませんね。
 それから、ビルサルドのドルド族長など、『怪獣黙示録』では彼らの種族が捨ててしまった感情や文化を取り戻したいと考えている節があったのに、映画ではまったくそのような印象がありません。

 そもそも映画の不完全性を他媒体で補完するということ自体がよろしくない。映画は映画だけできちっと問題点を解消しないといけないと思います。ただ、それができるのかかなり不安になってきました。

 さて、映画に比べると好評の小説版『プロジェクト・メカゴジラ』ですが、熟読するとおかしな点があったりします(なお、初版本について。二版以降は修正されている可能性あり)。戦術核と戦略核の混同以外に、『怪獣黙示録』ではゴジラ研究の第一人者の名前が「ウィルヘルム・マイスナー博士」だったのが、『プロジェクト・メカゴジラ』では「ヴィルヘルム・キルヒナー博士」になっていたし、轟天の艦長ジングウジと、ビオランテ退治の氏名不詳の中隊長がごっちゃになっていたりと(ここは読み方次第かもしれませんが)、最低限の校閲を行っていない感すらありました。
 
 なお、小説の監修を行っているのは映画の脚本家でもある虚淵玄氏なんですよね。大樹連司氏だけが書いていたのならともかく、虚淵氏が関与していた以上、映画と小説の不整合は言い逃れができないことだと思います。

Re: 監修とは? 殿様ギドラ (男性)  URL

2018/06/05 (Tue) 18:33:09

 今回のアニメゴジラの書籍版を、映画のノベライズではなく、その前日談にしようと考えたのはどういうわけなのか、にも疑問はあります。
 なにか裏事情がありそうでもあり・・。

 それはそれとして、映画と小説(私はあれを小説とは思えないけれど)に不整合があるのは問題だし、その小説にも齟齬があるとなると、真面目に作っているのかどうかを疑ってしまいます。

『プロジェクト・メカゴジラ』のほうも読んでは見ましたが、前作との比較とか、細かい内容のチェックまではしませんでしたので、ご指摘に感謝します。

 監修に脚本家の名前があり、帯にも「スタッフ全面監修」と謳って、映画との関連を強調したいのはわかります。しかし、この内容では、監修といいつつ何をやったのかはなはだ疑問ですね。

 ポンコツSF映画にも科学考証担当として大学のセンセイなんかが名前を連ねている場合がありますが、
それと似たような物かも知れません。
 一言二言なにかアドバイスを与えて、あとは名前を貸しただけ、と。

 監修を引き受けたなら、仕事を全うして欲しいものです。
もともとストーリーの整合性に興味がないのかも知れませんが。

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