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ギドラの巣「新」映像作品掲示板

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素人ながらも怪獣惑星、書いてみます - なんじぇい (?)

2017/12/06 (Wed) 19:23:56

うーん、私のようなものが書いていいのか疑問ですが、とりあえずまとめてみます。
なお私は、ゴジラは多少のアレンジくらいならいいじゃないかと思っている性分(これは主義主張ではなく個人の感情なので、ああだこうだ言う気はありません)なので、その辺りはご理解いただければと。




一言で言うと、あまり面白くありませんでした。

一番駄目なのは著しく不快な主人公のハルオ。
両親をゴジラに殺されたという復讐の動機はある程度同情できますが、その私怨を任務にまで持ち込んでいるのはどうか。
リーランドの「月に入植したらいいのではないか」という妥当に思える主張に冷静に反論せず、「ここは俺たちの故郷なんだぞ!」などと感情論で押しまくる姿は不快感しかありません。
さらに「この惑星を必ず取り戻す」「地球を人類に返してもらうぞ!」などととんでもなく自己中心的(人類至上主義か)。
見ててイライラしかしませんでした。

さらにストーリーもかなり唐突に思える箇所が。
疑問に思ったのはリーランドが特攻による自己犠牲を選んだこと。直前まで主人公と敵対していたのになぜ心変わりしたのか。出世して英雄を望んでいるような口ぶりだったので違和感がありました。

怪獣部分も首をかしげました。
怪獣映画なのに、都市破壊も怪獣バトルもないとはどう言うことでしょうか?(今までのゴジラ映画には必ずどっちかはあった) 製作陣は怪獣映画の見所がわかっているのか。
さらに建物などの対比がないためゴジラがあまり大きく見えない。
巨大生物が山をのしのし歩いるだけでは面白味は感じません。せっかく「数万年たっても人類の建物が残っていた」という描写があるなら、バンバン建物を壊してほしかったと思います。
怪獣が冒頭40分くらいまでほぼ全く出てこないのも私にはダメでしたね。チラ見せでもよいので、もう少し出してもよかったのでは。


よかったところは、今回爆殺されたゴジラがゴジラではなく「ゴジラ・フィリウス」という名前なこと。
いわゆるミニラやリトルゴジラみたいなものです。パンフに書かれてありました。
シン・ゴジラが第2形態や第3形態、第5形態までもゴジラと名付けていたのには、さすがの私でも「アレンジの域を超えている。これはないだろう」と思っていたので、この辺りはちゃんと製作陣によるゴジラの特別感が出ていてよかったです。
ただし続編ではっきりと「あれはゴジラではなくゴジラ・フィリウスだった」と言ってくれるとより良いですね。

あとは最後のゴジラの特別感ですね。300mを超えたゴジラが主人公たちを凪ぎ払うシーンはかなりスカッとしました。
この辺り、ゴジラによる人間たちへの天罰のようにも描かれているように思えます。


色々書きましたが、「ゴジラ新聞」を読む限りだと「ハルオは3部作通して魅力的なキャラになる」と言っていたため、ハルオをはじめとした人間側の成長に期待したいところです。彼らがちゃんと成長していけば、このアニメ映画はグッと面白くなると思います。
逆なら、私のなかではゴジラ映画ではワースト級の駄作です。


まあともかく、3作見ないとなんとも言えないことばかりです。とにかく人間側の成長、そして怪獣バトルや都市破壊を求めます。

Re: 素人ながらも怪獣惑星、書いてみます 殿様ギドラ (男性)

2017/12/08 (Fri) 18:32:17

『怪獣惑星』への感想、どうもありがとうございます。

>怪獣映画なのに、都市破壊も怪獣バトルもないとはどう言うことでしょうか?

 おっしゃるとおり、ここがどうしてもひっかかるところですよね。
書籍で発表された前日譚はオープニングのタイトルバックにしか使われず、東宝怪獣総出演という触れ込みもはぐらかされた感じです。

 最初、アニメ版を作るという話を聞いたとき、もっとも不安に思ったのが、都市破壊をどうするんだ?
ということでした。アニメ「ザ・ウルトラマン」のことなんかを思い出すと、どうがんばっても実写特撮のようには行かないだろう、
いや、昨今のCGアニメなら破壊シーンは実写と変わらない表現も出来るか・・・(実写映画での破壊シーンにCGを使うのは当たり前になっている)
などなど・・。

 その後発表されたキャラクター画像を見て、CGとはいえセルアニメの絵柄に寄せることがわかり、となると実写さながらの破壊映像というわけにも
いかないだろうと思われ、あらすじからも、こりゃ従来型の怪獣映画とは別物を目指すんだな、と予測できました。

 そのあたりは作り手も意識していた感じではありますね。けれどもそうなると疑問になるのは、なぜアニメで怪獣映画を作るのか?
ということになります。

 まず劇映画という広いジャンルがあり、その中の怪獣映画であって、映画の中で怪獣を活かすにはどんなストーリー、映像が必要か、と考えるべきでは。
ところが今作では、怪獣映画という狭い枠の中で新規に何が出来るかと考えてしまったようにも見えました。

Re: 素人ながらも怪獣惑星、書いてみます - エクセルシオール (男性)

2017/12/10 (Sun) 11:51:03

 確かにリーランドの行動はかなり唐突でしたね。老人たちを追い落とし権力を握るのが彼の野望だったわけですから、死んでは意味がないはずです。その夢を捨ててハルオのために命を投げ打つとすれば、彼とハルオとの人間としての親密な交流が描かれていなければいけなかったはずですが、それがない。人間ドラマとして重大な欠点だったと思います。

 ハルオに関しては両親を目の前で失ったことだけでなく、アラトラム号の過酷な旅路がさらに性格を歪め、ゴジラへの憎悪だけが彼を支えていたということなのでしょうが、彼が今のようになっていく過程がほとんど示されないので、単なるアブナイお兄さんのようになってしまっていました。こうなると四部作にして第一部でアラトラム号の悲惨な20年を描くべきだったのかもしれません。

 ただ、パンフレットにも書かれていましたが今後ハルオは良い方向に成長するはずです。虚淵玄氏シリーズ構成のアニメの中では数少ないまともな作品であった『翠星のガルガンティア』では、軍事ファシズム体制の中で戦うことしか知らなかった主人公が、全く異なる価値観で動いている人々と交流するうちに人間らしさを取り戻す物語が描かれていました。ハルオもそのようになってほしいですね。

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