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ギドラの巣「新」映像作品掲示板

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キングコング髑髏島の巨神 殿様ギドラ (男性)

2017/03/26 (Sun) 16:45:03

『キングコング髑髏島の巨神』、見てきましたよ。
 まだご覧になっていない方のために、内容はばらさないように簡単に印象を書いてみます。

 この映画、事情通ならご存じの通り、レジェンダリー版ゴジラと同じ世界を舞台にした物語です。
そして2020年公開予定の『ゴジラ対キングコング』への布石であり前哨戦です。

 第一に怪獣観が正しい。
あくまでも自然の驚異という扱いです。これは前作『GODZILLAゴジラ』と共通する思想ですが、
前作ではゴジラを核実験と切り離してしまったためにゴジラ本来の個性が薄れるという欠陥を招いてしまいましたが、
キングコングならなんら問題はないです。
(本作でも1954年の核実験はある生物を殺すために行われた、と核実験の非道をごまかすような発言はある)

 ただちょっと文句を付けるなら、怪獣たちは人類以前に地球を支配していた種族であり、モナークは再び怪獣が地球にはびこるのを
阻止するために活動しているという説明があって、その考え方はいたずらにゴジラ(怪獣)を人類と対立するものという概念に誘導するので危険です。
(日本のアニメゴジラもその考え方を踏襲しているらしい。これは平成VSシリーズが招いた間違いである)

 あ、それで、『GODZILLAゴジラ』でムートーの命名がなんか適当だったという苦情がありましたが、やはりそれは字幕の出来がわるかったのでした。
その後、『GODZILLAゴジラ』の吹き替え版を見たらMUTOというのが略語だったことがわかり、さらに今回の『キングコング髑髏島の巨神』ではっきりしたのは、
MUTO(ムートー)というのはモナークの用語で陸上タイプの怪獣を示す言葉だったらしいことです。
 あのムートーちゃんはムートーという種族名を付けられたのではなく、名無しの権兵衛だったということです。(それはそれでひどいけど)

 第二に武力で問題解決を図るという思想を否定していることが素晴らしい。
メインキャラクターに軍人もいるのですが、彼はアメリカンマッチョ思想を代表するような人物であり、部下の敵討ち、ひいては母国を守るため、と
コングを殺そうとします。その彼がどうなるか・・・。また、ダメなシナリオだとこういう人物を単純な暴力野郎にしてしまうところ、
ちゃんと情のある部下思いの軍人としているところがリアルです。

 映像面では、コングおよびほかの怪獣による大暴れや襲撃を、臨場感を持って描いているのがお見事。音響も7.1ch。
カメラは主観・客観を縦横に切り替えて観客を現場に立たせます。

 ストーリー上、人間が余計なことをしたからコングの怒りを呼んだのだとはっきり表明していますし、そのあたりは映像面でも感覚的に表現されています。

 キングコングマニアの方がどのように感じるのかはわかりませんが、本作のキングコングの性格付けはオリジナル版に非常に近いと思われます。
そして東宝コングへのオマージュまであって驚きました。

 それから日米協調も大事だと言いたげな出来事も織り込んであって、まあ、それはそうなんだけど、アメリカさん、そちらの政府は世界平和を願ってますか??と苦笑。

 んー、あんまり長くは書かないようにしましょう。
最後に、エンドロールが終わったあとに次回作につづくおまけシーンがあるので怪獣ファンは見逃さないように!

Re: キングコング髑髏島の巨神 - K4 (男性)

2017/04/02 (Sun) 18:55:12

ご無沙汰しております。
キングコング。
正直、やられた、という感じです。
逆に、私がこれまではギャレスゴジラの評価があまり高くなく、シン・ゴジラは楽しめた
と、なぜ思ったのかも見えてきました。
またコングを観ると、怪獣映画に求めているものが凝縮されていて
シン・ゴジラにはそこが欠如していることも明らかになってます。
私がシン・ゴジラを楽しめたのは、やはり怪獣映画としてではなく
80年代のアニメブームを原体験してきた世代以降の人間に共通する
オタク文化の土壌の上に成り立つものだと思いました。
またそれは昭和ゴジラとは全く別物であって、いわゆる平成ゴジラ作品の
ゴジラ観を極めたものなのだと思います。
あくまで個人的と断っておきますが、それでもシン・ゴジラはこれはこれで
作品としてはありだと思ってます。
ただ、従来のゴジラの名前を借り新しいものを作ったというなら
名前はとにかく伊福部音楽に頼らず、独自の世界観で突き進むべきだった、という
考えは変わりません。

今回のコングが、ギャレスゴジラの反省からなのか、はたまた
元からの世界観の設計なのかはわかりませんが、コングを通して、
この世界観が見えた事でギャレスゴジラの評価が自分の中であがりました。
シン・ゴジラはあの話の延長で次作を作ろうとしても、怪獣映画には
ならないと思います。
あのゴジラが最後の一匹だとは思えない、から広がった昭和ゴジラ。
そして、前の時代なのだけれどもギャレスゴジラの世界観をうまく補足し
更に次作以降の展開にうまくつなげたコング。
単体の作品として楽しんだシン・ゴジラより、今回のコングを観て
レジェンダリーのゴジラの展開の方がわくわくしている自分がいます
(中国資本になったことの影響がどうでるかは不明ですが)。


Re: キングコング髑髏島の巨神 殿様ギドラ (男性)

2017/04/05 (Wed) 16:19:07

K4さん、いらっしゃいませ。

単独の作品としての評価が分かれているとしても、『シン・ゴジラ』の中身が元祖ゴジラシリーズとは別物であるという点で一致できたことはうれしいです。

そこでレジェンダリーの怪獣世界(なんとかというシリーズ名がつけられていたみたい)がどう展開するか・・。

いずれにせよ、原典に忠実と言うことはないでしょうし、ハリウッド流のアレンジを加えるのでしょうけれど、
次回作が三大怪獣地球最大の決戦を模した物になるのは決定のようですね。

モスラの扱いをどうするんでしょう。
インファント島の設定には明確な反核思想がありますが、やはりそこは改変して、なかったことにするんでしょうか。
それから、キングギドラをちゃんと宇宙怪獣にしてくれるのでしょうか。
さらにラドンをゴジラと並び立つスター扱いにしてくれるのか・・・。

どうなろうと彼らの「大活躍」を現在のハリウッドクオリティで丁寧に映像化してくれたら、日本の怪獣もの(ウルトラ含む)よりずっと楽しめそうです。

などと、不安と期待がぐっちゃぐちゃですね。
(不安がいっぱいなのは東宝のアニメゴジラだ)

Re: キングコング髑髏島の巨神 - K4 (男性)

2017/04/07 (Fri) 23:18:10

シン・ゴジラは
・作品は鑑賞時は楽しんだ。
・鑑賞後は怪獣映画としては違和感が残った。
・新しいゴジラを作りたいと意気込むのであれば
 伊福部音楽は使わなかった方が、別の作品として割り切れた
 のに、という思いが消えない。
・映像は予算の制約のある日本でここまで出来た事は
 素直にすごいと思っている。
・・・だから何?というのがうまくまとめられない、と言ったとこで
思考が停止してました。

でも、ここでキングコングが出てきた。
>レジェンダリーの怪獣世界
モンスターバースですね。
憶測ですが、過去の地球では自分たちのテリトリーとして
陸上では髑髏島のコング、インファント島のモスラ他がいて
更に空中のラドン、海洋のゴジラが存在してバランスを保っていた。
そこに宇宙怪獣のキングギドラが来襲していたんじゃないかと
(モスラ3っぽいですが)勝手に想像してます。
前作、ムートーと呼ばれた怪獣も外来種なのかもしれません。
まったく的外れかもしれませんが、ギャレスゴジラが消化不良だった私ですが、
妄想が膨んでしまう、うまい世界観の設定だと思いました。
(今回、地下空洞世界の存在の可能性も示唆されてましたから、
環境変化で退避した他の何かが潜んでいるという展開もある?)

コングを観て思ったのが、
映像では、まだまだハリウッドには敵わない。
怪獣映画(自分なりの感覚ですが)としての満足度が高い。
モンスターバースの設定は私の好み。
というのと同時に、これまでのキングコングをこよなく愛してきたファンは
どう感じているんだろうか・・・
ということでしたが、ここでシン・ゴジラと今回のキングコングの違いを
感じたわけです。
同じ名前でこれまでの設定とはまったくの別物をつくる、その時の
過去作への敬意があるのか。
その差ではないか、と感じ始めています。


Re: キングコング髑髏島の巨神 - エクセルシオール (男性)

2017/04/08 (Sat) 22:16:59

 『キングコング 髑髏島の巨神』を私も観てきました。感想としてはまずまず良い怪獣映画だったと思います(管理人さんが挙げる美点にもほぼ同意いたします)。

 怪獣の元祖であるキングコングにもほぼ定着したイメージがありますが、本作品ではそれから大きく逸脱することなく、映画を観ながら「これでこそキングコング」とうなずかされる点が多々ありました。この映画はキングコングを「凶暴残虐な巨大猿」にしてしまうような愚かなふるまいはせず、基本的には穏やかな性格で弱いものには優しさを示す存在として描いていました(恩には恩で報いる姿も見られた)。これは良かったことだと思います。
 
 個人的にほっとしたのは髑髏島の先住民の描き方。ピーター・ジャクソン版では疑問を感じずにはいられなかった部分ですが(ほぼ意思疎通不能の野蛮人として描いていた)、本作品では私欲を捨てて悟りを開いたような穏やかな存在として描かれており(言葉なしで意思疎通が可能と言う設定)、彼らと共に暮らしていたマーロウ中尉が仲立ちとなり主人公達とも悪くない関係を築くことができました。
 キングコングシリーズにはどうしても文明社会から来た者(多くは西洋の白人)が上から目線で「未開社会」の先住民と交流するという差別的な要素が残存しがちです。でも、本作品ではむしろ文明社会の住人の方がよほど野蛮であるという要素を盛り込んであり、そこはベターなものであったと思います(この点は非西洋である中国の会社が製作に加わったことが良い方向に作用したのかもしれない)。

 レジェンダリー版ゴジラと作品世界を共有する本作品。何でも地球空洞説が事実らしいという面白い設定があるようです。ジュール・ヴェルヌの名作『地底旅行』以来SFの代表的設定ではありましたが、地球の中が岩をも溶かす高温の世界だという事実が知れ渡ってからはやや低調になっていました。そこをどうクリアするのかは見物です。もっとも地球内部が超高温だと分かってからも地底世界の存在余地を追求する作品(例えば大長編ドラえもんの第8作目『のび太と竜の騎士』。「薄い」地殻と言っても数十キロの厚さはあるので地底世界の存在は十分可能だとしていた)もあるので、全く荒唐無稽というわけではありません。

 さて、エンドロールが上がりきった後、この世界にはゴジラ、ラドン、モスラ、キングギドラが存在することが明かされます。どうなるのか分かりませんが、きちんとキングギドラは宇宙怪獣にして、モスラは高度の知能を持った守護神として描いてほしいです。また、インファント島を荒廃させた核実験の罪悪からも目をそらしてほしくないです。
 そして願わくばゴジラ・ラドン・モスラ対キングギドラで怪獣決戦を描いてほしいですね。

 

Re: キングコング髑髏島の巨神 殿様ギドラ (男性)

2017/04/12 (Wed) 17:37:22

 みなさま、どうもです。

 モンスターバースでしたね、レジェンダリーが構想する怪獣シリーズ。
マーベルスタジオがヒーロー世界に横のつながりを持たせて立体的にシリーズ化していることに触発されたんじゃないか、
などと言われていますが、
実は昔の東宝怪獣映画がやっていたことにも通じる考え方でもありますね。

 本多・円谷時代の特撮映画ではそれほど自覚的ではなかったにせよ、別作品に登場した怪獣を組み合わせることで、
一本ずつの作品では出来ない作品世界の広がりを作っていました。

 これもハリウッドに取られたか~、という思いです。

 ただ、レジェンダリーピクチャーズがどこまでうまくやれるかは今後の展開を見ていかないとわかりません。
昔の東宝のやり方は、作品同士の関連を限定しないことで自由度を上げていました。
 はっきりと繋がっていることを示したり、まるで無関係であるなどと規定しないわけです。

『ゴジラ』と『ゴジラの逆襲』は完全に続編扱いですが、では『空の大怪獣ラドン』は『ゴジラ』の世界と繋がっているのか?
劇中でゴジラに言及することはありませんし、『ゴジラ』と共通の人物も登場しませんから一般的な見方をすれば別の世界のお話と考えるのが筋です。
しかし、重要なのは、『ゴジラ』の世界とは切り離されていると断じるべき表現もないことです。
 これによってのちにゴジラと共演することが可能になっているわけです。
 ラドン以外の怪獣たちにも同様な曖昧さを残していたから、『怪獣総進撃』という企画が成り立ったと言えるでしょう。
(しかし、「総進撃」はモスラをインファント島から切り離してしまったのがまずい)

 レジェンダリーのモンスターバースは、モナークという人間側の組織ががっちりと縦糸になるようなので、
ひょっとすると怪獣対人間という図式の中でストーリーが行き詰まる可能性があります。
人間が怪獣を征服するのか、和解するのか、あるいは怪獣の勝利に終わるのか、みたいに終点を探ることになったらまずいです。

 怪獣とは自然の者。人間と自然の付き合いは終わることがないのですから、終点を決める必要はないはず・・・。

 さて、次回作、どうなるんでしょう。『キングコング髑髏島の巨神』エンドロール後のおまけシーンには、日本列島の地図にいくつかの地点が示されていたようでもあるし、
怪獣たちが洞窟壁画に描かれていたようにも見えます。やはり太古の昔、宇宙からキングギドラが襲ってきたことがあり、そのときゴジラ・ラドン・モスラ連合が地球を守ったのでしょうか。
そして、再びキングギドラの脅威が迫っているというところからお話は始まるんでしょうか。

 ううーーん、あるいは、有人金星探査をしてみたらキングギドラの落とし物(岩石)があり、それと知らずに地球に持ち帰ってしまったら金星の石がどんどん成長、
めでたくギドラ登場! なんてなーー。

 おっとキングコングの話を全然書いてないや。

 私も髑髏島の住民の描き方には好感を持ちました。ジャクソン版はほんとにひどかった。あの映画はどうにも体に合わなかったので劇場で一回見たっきりなんですが、
島の住民は意味不明に撮影隊に襲いかかってきて、さらに白人たちは原住民をばんばん射殺していませんでしたか?
 1933年のオリジナル版より一層白人上位思想が見えて気持ち悪かったのです。
 対して、今作ではエクセルシオールさんがおっしゃる通り、髑髏島の住民は科学文明を持っていないだけで高度な文化を持っているような描き方をされており、自然と調和して生きている人々という
扱いだったと思います。(ちょっと作り手は東洋的な神秘に憧れすぎているかも、と思いもしましたが・・)

 コング(今作ではまだキングコングではないらしい)が変なアレンジを加えられていなかったのは本当に喜ばしいことです。
レジェンダリーのゴジラよりずっと原典に近い。
 まあ、キングコングは基本的にはでかいゴリラなので(とはいえゴリラとは体型・姿勢など違いはある)あからさまなデザイン変更はやりようもなかったんでしょうけれど。

 このコングがキングコングに成長した暁、ギャジラ(ギャレスゴジラの略です)と戦うとなるとなんらかの追加設定は必要な気もしますねぇ。
帯電体質になっちゃう?

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